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あるダンジョンにて魔物退治に精を出す中堅冒険者。潜り始めて数時間経つ頃に数体の低級インキュバスを軽く葬った。低級とあって手応えのない相手だったのだが、それらは魔物・悪魔族向けの娼館に勤める男娼でもあった。 娼夫の異変に瞬時に駆けつけた娼館オーナーの上級淫魔は冒険者を拘束魔法であっという間に封じ込め、青みがかった何やら怪しげな種を冒険者の胸に放った。 その種は「悪魔転生の種」。宿主の体内に入った種は内在する魔力や魂を吸収し、悪魔の魔力を吐き出しながら成長する。人間として持ち続けていた魔力が置き換えられる度、それを包む体にも如実に異変は起こる。灰の獣毛が皮膚を蝕むように増殖し、強烈な悪の力に耐えるためにか主に筋肉が増強されていく。種がもたらす魔力変異は急速で、冒険者は数分のうちに、まるで自ずから抑えのきかない魔獣のように、山羊の悍ましい咆哮を放ちながら、そして大蛇と見紛うほどの剛直へと変えられた男根から新たに作られた悪魔の精子と辛うじて残された人間の精子が入り混じった精液を思い切り射精しながら、先程自分の手で屠ったインキュバスと全く同じ姿に堕ちた。その風貌に人としての彼を思い起こさせるような痕跡は何もない、人々に忌み嫌われる淫乱の象徴のそのままだ。 一人の人間の終わりをまるでいつものことのように見届けた上級淫魔は、生まれたばかりのインキュバスを早速自分の店へ連れていった。どうやら淫魔は失ったインキュバスの穴埋めを彼にやらせるつもりらしい。淫魔は慣れた手付きで、新入りに記憶干渉魔法で接客のマニュアルを叩き込んで、タマの裏に「娼夫番号」を刻み、先輩娼夫の中に新入りを放り込んだ。 この娼館の娼夫は全て同種のインキュバス、それも同種の種を使って転生させたインキュバスで、さらに同じマニュアルを元に行為させるため、個体に身体的な差は0といっていいほどに無いというのが特徴だった。だから彼、45番も生まれついての娼夫インキュバスだなんて顔で他と遜色ない接客をしていくのだろう。 記憶や理性はほぼ人間の彼のまま残っているが、彼に45番の身体をコントロールすることはほぼ出来ない。買われて使われている時は思い切り情事を楽しんではもっともっとと客の魔物に魔羅をせがみ、暇な時は他のインキュバスと当然のように交尾をしたり、自慰にふけったりするのだ。それがインキュバスの生活で、本能だからだ。その間、人間の彼は、人間にはおよそ耐えられない快楽の波に揉まれながら生き続けることになるのだ。45番が穴埋めの役割を完遂する時がいつか来るかもしれないが、そのころには身も心も完全な45番になっているだろう。

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