一日を終えたら (Pixiv Fanbox)

淫魔の指示によって人間へ身を捧げ一日を終え、床に入るのだが、その床は淫魔が用意したもので。

以前も淫魔が調教開発した後にはこうした眷属たち触手ひしめく部屋に入れられ夜が明けるまでその身を責められ続ける。

淫魔が力を持って開いた空間であるために外の世界とは時間の流れが違い、外での一晩はその部屋では最低でも一週間程度の時間が経っている。

最低でもというのは淫魔の気分で出してもらえる時間が変わる。

従順であれば短くなると言えばその限りではなく、ただただ気分で行われるそれは入れられるものの精神を削り溶かす。

並の退魔師であれば数回繰り返せば心が完全に敗北し淫魔に許しを請いて屈服する。

しかし、ハツカは並ではない精神力を持つことで体は完全に屈服し抗うことができなくなっていようとも最後の一線は決して越えなかった。

だからこそ淫魔はハツカを一週間以上入れる。

屈服させる必要はない。ただ快楽を与え抗うことなど不可能だということを刻み込んでいければいい。ハツカ自身がどれだけ耐えても体が理解すればいいのだ。

だからこそ頭に直接淫気を送り込み意識をまともに保てないようにした無防備の状態にして決して並の人間では耐えられない快楽を持って責めているのだから。

その成果がでているのか、快楽を与えれば目に見えて抵抗が小さくなっていると淫魔は感じていた。

ハツカ本人がそれを認識しているかはわからない。認識していない方が都合がいいまであるとさえ思っている。

無意識にまで現れれば完全に掌握したのと同義なのだから。

もうじき夜が明ける。

そろそろと、淫魔はハツカを引きずり出すために扉を開ける。

ハツカにとって数カ月ぶりになる外界への扉を。

↓文字なし

本当はもっと早くやるつもりだったんですが、確定申告だったり視界がぐるぐるしちゃったりで時間かかってしまいました……(´；ω；｀)