トレスだとかパクりだとかの話 (Pixiv Fanbox)
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こんにちは、えーさんです!
今日は祝日ですがいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は仕事でした。
タイトルにある話、イラスト好きな方は特によくTwitterで見かける話題ですよね。
その件についてちょっと前にうーん、と思うことがあったので今日はその話をしようかと思います。
「トレス」…トレーシングペーパーのように薄い紙を上から重ねて、下にある元の絵をなぞって描くこと。
デジタルだとレイヤー重ねて下絵を薄く表示させてやるやつですね。
技術自体は下書きで描いたラフを線画に起こす時なんかに使われますが、この方法をを使って元のイラストを魔改造して「私が描きました!!」って言っちゃうのが所謂問題となる「トレス行為」といいます。
この辺はイラストを重ねたりすると、線がバチっと一致しちゃうので即バレです。
絵守のイラストもごくごくまれにですが、被害に合ったりしてました。
これは絵守未來的に許せんです。アウトです。
完成されたイラストが出来るまでに、絵師さんは相当四苦八苦して1枚のイラストに起こしています。
トレスしたのが線画だけだったとしても、画角に納めるための構図やポーズ、表情や衣装、どうしたら可愛くなるか、見てる人に何かしらが伝わるか、うんうん考えて描いてます。
ラフが出来るまでが一番時間かかるって聞いたこともありますが、そこを全部すっとばして完成形をパクられたらそれはちょっと嫌ですよねw
で、「パクり」いわゆる「構図やポーズを真似ている」というもの。
これはねえ…
ぶっちゃけほぼ無罪かなと思ってます。
いや、勿論「これはあからさまだろwww」みたいなものもあったりするし、そういうの見かけたら不穏な気持ちになるのはめちゃくちゃ分かります!
ただ、写真やイラストに関しては
正直ポーズや構図は出し尽くされてるのが現状です。
かわいいと思う、綺麗に見える、動きがあるようにポーズや構図なんて、ある程度パターン化されてるんです。
例えばキャラクターデザインにしたって、「銀髪ロングの黒いゴシック系衣装着てる女の子」って世の中にめちゃくちゃいるじゃないですか。
「黒髪ショートの男の子主人公」なんて、多分挙げたらキリないですよねw
何が言いたいかって言うと、
「真似るつもりがなくても描きたいものが似てしまうことはある」ってことです。
そして、それに気づいた時に、一番ショックなのは後から被ってしまった!って自覚してしまった本人なんですよね。
絵師さんたち、これ気にされてる方めちゃくちゃ多いです。
絵守未來では、毎回コレクションを開催する時にテーマをお伝えして描いてもらってます。
なるべく構図やポーズが被らないように、かつ創作イメージが湧きやすいものをと考えてますが、ラフ提出の段階でアングルやポーズが似てしまうことは全然あります。
ラフなんてどこにも公開してないのに似てしまうことがあるなら、もうそれはしょうがなくないですか…?
Twitter見てると、たまにこの「トレス」と「構図被り」を一緒くたにして考えてしまってる人がいるなあと、もやもやしてたのを吐き出してみました。
そもそも構図やポーズに著作権とかないしね。
「これは似てる!真似だ!あとから描いたこの人が悪だ!」
ってのはちょっと暴論すぎるので、今までそういう考えを少しでも持ってしまった方がいらっしゃったら、刃を向ける前にちょっとこのことを思い出して思いとどまってもらえたら嬉しいです。
それでは~~!