IWありがとう、そして正直不安だったこと (Pixiv Fanbox)
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IWありがとうございました!!!!!!!!!!!!
現地に来てくれた方、グッズを買ってくれた方、両方の方、ROM専で楽しんでくれた方!すべての方に感謝です!ありがとうございました!
まずはIW行けなかった方も多いと思いますので手元の画像載せときます!
そして東京アニメセンター!
皆様のお陰で売上的にも過去最高!!!
「結果的に」大好評だったIW!
また来年も皆さんを楽しませられるようがんばります!
不安だったこと
『クオリティで殴れ!』がテーマの絵守未來ですが過剰性能は逆にダメです。
Wikipedia先生曰く、「過剰性能」とは、利用者が求めるよりも、更に高く持っている性能と、その性能を持つ機械装置の総称です。
「過剰」という言葉が指し示すとおり利用者にとっては不要なものであり、時として邪魔となる場合もあります。
いわゆる「宝の持ち腐れ」ですね。
「…いやいや、何かが不足しているならまだしも、利用者が求めている以上のものを提供しているんだったら、いいんじゃないの?」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、利用者が求めている以上のものを搭載する為にかけるコストが絶望的に無駄です。
日本の携帯電話業界の末路がまさにこれで、当時は「他社よりも2グラム軽い!!」みたいな競争をしたりしていました。
当時の利用者は携帯電話に5gぐらいの「ストラップ」をジャラジャラ付けていたので、軽量化に努めたエンジニアさんの努力は全くもって無駄です。
そうこうしているうちに、そこそこ重いiPhoneがやってきて、全員を丸飲みしていきました。
お客さんの求めているレベルが「80」だとして、サービス開始時の自分のレベルが「0」だった場合、技術の向上は、そのままお客さんの満足度に繋がります。
それを繰り返しているうちに「技術を上げる=喜ばれる」という誤った計算式が自分の中で出来上がってしまい、「80」を超えても尚、技術の向上に努めるのが二流のクリエイター(二流のサービス提供者)と、業界を殺すスペック厨オタクです。
「クオリティーを上げなきゃ意味がない」と言ったり、「クオリティーを上げすぎたらダメだよ」と言ったり、ちょっとよく分かりません。
「どっちなの?」と混乱されている方もいらっしゃるかもしれません。
このあたりの塩梅を皆様に共有するのって、とっても難しいんです。
そんな時に「名前」がとっても役に立ちます。
「過剰性能」は和製英語で『オーバースペック』と呼びます。
お客さんが扱いきれない(認識できない)スペックの開発はまったくもって無駄です。
大切なのは、お客さんが扱いきれる(認識できる)範囲内での最上級のスペックの開発で、これを『ハイスペック』と呼びます。
『オーバースペック』と『ハイスペック』は似て非なるもので、商品やサービスを開発する時には…
「オーバースペックになっていないか?」
「ちゃんとハイスペックを目指せているか?」
…を、チームの皆と常に話し合ったりファンに聞いたりすることが大切です。
それもこれも、「状態」に名前がついていないことには(名前の定義を共有していないことには)、その議論も始まらないので、会社の壁に
ロースペックはウンコ。
オーバースペックもウンコ。
ハイスペックはカレー
と貼り出そうと思っています。
何の話?
はい。刺繍と銀塩です。
ジークレーは間違いなく現時点でもハイスペックです。
銀塩は更にその上を目指しましたが、発色はそのままにして、粒状性を無くし、軽くてオシャレな平滑複合アルミパネルに裏打ちし、ジークレーの大敵だった「高い湿度」からも完全に守り、耐久性を引き上げたという正統進化なのでまだハイスペックです。
刺繍は?
正直「これは素晴らしいけど・・オーバースペックじゃないの?」という不安がありました。
ぶっちゃけオーバースペックに片足つっこんでるなという自覚はありました。
扱うか否かをとてもとても悩んだのですが、「お客様に問うてみよう」ということになりました。
結果として、今回のIWで刺繍アートが一番売れました。
金額が金額なので、現物を見て買った方が大半ではないかと思います。
「売れたから正義」とするつもりは毛頭ありませんので、(制作にしばらくかかりますが)、お手元に届いたらぜひレビューをお願いします!
「ここまではいらないかな」というご意見も待っています。
オーバースペック暴走した公開オナニーはカッコ悪いです。
お客様合っての商売です。
「悩んだらお客様に聞く」
これからもこれを徹底していけば、少なくともひどい転び方はしないかな・・と勝手に思っています。
#しょっちゅうつまづきますが
現場からは以上です。