ウナギのメイキング (Pixiv Fanbox)
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こんにちは!
鳴島かんなです。
この間絵描き仲間と話している時に「お魚のメイキングが欲しい」と言われましたので、細かく記録を残してみました!
今回はウナギです。
ウナギって実はとても描くのは初心者向けだと思っています。
理由としては
・馴染み深い魚である(実際に見たことがある魚)
・鱗が無い
・実は色が複雑
・ぬめりが強い
・同じ工程で塗る範囲が多い
なんてのが挙げられます。
透過した線画も掲載しておきますので、もし「私もチャレンジしたい!」って方がいたら是非塗り絵してみてくださいね!
さてさて参ります。
まずペイントツールはSAI2を使用。
筆設定は今回は全てデフォルトです。
1.下塗り
下塗りはざっくり適当に。基本的には一番薄いとこか、ベースになる範囲が広い部分の色を使うと良いと思います。
ウナギの場合は地が茶色いのでこの色で。
2.印象でこげ茶を乗せていきます。
ここは印象で良いです。自分の持ってるウナギのイメージで適当にとんとん…と。
3.水彩筆で馴染ませます。ウナギの場合は特に思いっきりぼかして良いです。
滑らかな皮になってきます。
4.ここからちょっと知識を使います。
今回は冬場の、脂の乗った一番美味しいウナギにしたかったので青を入れています。
脂が乗ったウナギはちょっと青みがかるのでその演出です。
因みに旬のウナギにはお腹の白にちょっと金色が入りますのでそれも忘れずに。
尻尾部分は正確には明るい茶色になるのですが、ここは赤みを足す目的だけで赤を。
5.先ほど同様、水彩筆で馴染ませます。
6.あまりにカラーが主張してもウナギっぽくないので、マーカーを使ってベースの色を拾いながらどんどん混ぜていきます。
7.胴体が落ち着いたら各ヒレと目を塗ります。
尾びれのみ既に色を作ってあるので、ここは筆とマーカーを使って塗っています。
8.背びれを足します。
9.ここから別レイヤー。
胴体のレイヤーの上に完全な白でぬめりの反射を描きます。
この時はかなり大きめにした鉛筆ツールが一番雰囲気だせるかと。
レイヤー不透明度を調整してこんな感じにします。
10.さらに別レイヤーにてハイライトを入れます。
意外とここもぼかしやマーカーは使わずに鉛筆ではっきり描いた方がぬめりのハイライトっぽくなります。
粘液によってできる気泡なんかもちょこちょこっと描き足しています。
11.最後にまた別レイヤー。
ウナギのベースの色として赤茶色を頭や背中の一番色が濃くなる部分にエアブラシでふわっと乗せます。
12.赤茶のレイヤーを乗算にします。
これで身体にも光にもいい具合に色が入って、ウナギがちゃんとイキイキしてきました!
13.あとは線画に色を付けたり消したりして完成です!
おまけのウナギ線画
塗り絵にどうぞ!
ちなみにこのウナギは最初から「う」の字にしてTシャツにしたかったのでこのポーズにしました。ちょっとわざとらしいポーズだもんねw
お魚ばっか塗りが早くてどうすんねん……と思われがちですが、実はちゃんといつものイラストにも活かせる要素が詰まってたりします。
例えば髪の毛とか、水面とか。
あとはまぁ、私描きませんけどえっちな触手とかにもイイ感じの表現なんじゃないかなぁと。
まぁえっちな触手はなんかネタでも出たら描きます。
一回描いた限りだとイソギンチャクが限界な気もするけどナー…w
基本まぜまぜぬりぬりしていくのがお魚の描き方なので、これからお絵かき始めるよーって方も是非一度物は試しにチャレンジしてみてくれたら嬉しいです!
もしかしたら新しい発見があるかも!
それではまた!!