ラフスケッチ、触手に捕らわれたエルフの盗賊 (Pixiv Fanbox)

　「やった…。ついに伝説の財宝を発見した。これで我が高貴な一族の復興が現実に…」

　没落しハイエルフの貴族から盗賊にまで身をやつしたかつての姫シーガ。金に汚く冒険者たちから蛇蝎の如く嫌われていたのも全ては一族の復興と愛する家族と再会するためだった。

彼女は単独で財宝が眠ると言われる難易度の高い洞窟に挑戦し見事に財宝を発見した…

実際にはシーガは魔物の触手に捕らえられ毒により自分の望む幻覚を見せられていた。虚ろな瞳で喜ぶシーガ。痺れて痛みのないままゆっくりと体を溶かされ魔物の養分にされていく彼女の瞳には麗しの故郷と愛する家族が映っていた。