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 俺は下校する学生たちで賑わう通学路で獲物を待ち構えていた。

目の前をたくさんの若くて健康な肉体が通り過ぎていく。はちきれんばかりの胸や太ももが制服に包まれ体のラインをくっきり浮き上がらせている。

その体を動かしている知能はというとお粗末なもので、浅くて薄っぺらなゴミのような思考がこんなにも素晴らしい体を思い通りに動かしているギャップというか「ずれ」が俺の脳を刺激するのだ。

だが今日は食指が動く獲物がなかなか通らない。場所を変えるか。


 俺の「力」は他人を「消滅」させる。

この力で俺は今まで、たまたま目の前を通り過ぎただけの不運な他人の人生を根こそぎ破壊し、支配してきた。

どんな人間でも自分の思うがままだが、俺が消滅させた人は俺自身にも二度と元に戻せない。

そのことが軽いプレッシャーでもあり、また、なんでも100%自分の思い通りになることに少し飽きがきていたので最近は獲物を選ぶことにぐずぐずしている。

なんというか人を殴るのが怖い気持ちと無差別に暴力を振るいたい気持ちとの葛藤のようだ。だが今日はどうしてもセックスしたくてたまらない。


 河岸を変え、駅近くの商店街にやってきた。

しばらく選り好みしながら人の流れを見ているうちにだんだん俺はどうでも良くなってきた。

厳選するのもいいが、雑に女を選ぶことで自分のコントロールを超えたところでランダムになんの罪もない女を破滅させるのも運命の不条理があり逆に全てを思い通り進めるより興奮する気がしてきた。

そのとき俺の前を一人の女が時計を気にしながら横切った。


その女は就職活動中の大学生だった。普通の就活生の髪型をして普通の黒のリクルートスーツを着たなんの特徴もない平凡な顔だ。面接が終わった瞬間、担当面接官も顔も思い出せないタイプだ。

しかしその特別ではない平凡な人間が俺によって人生を破壊されるというイメージが俺の関心をそそった。


よりによって俺の前を通りすぎるとは不運なやつだ。これでこの女の「人生は終わった」。

女の後頭部に向かって力をたっぷりと注入する。

女が体をビクンと震わせ急に立ち止まり、やがて踵を返して俺のベンチに歩み寄り隣に座った。

さっき会ったばかりの名前も知らない就活生が今は俺の腕にしっかりとしがみつき、ベタベタしながら寄り目の変顔で舌を天に向けてレロレロと動かし始め、

「SチンポをMマンコにブッ刺された〜い!!今すぐここで!!早くぅー!!」

と、突然とんでもなく奇矯なセリフを大声で叫んだ。

周囲の人も驚き一瞬足が止まり、ちらりとこちらを見て足早に通り過ぎていく。


 ー哲学的ゾンビという概念がある。

一種の思考実験で、

「”肉体は人間と同じで周囲の人間と同じように動き、感情がある人間と同じように笑い、泣き、怒るが、実際には感情を持っていないゾンビが仮にいるとしたらそのゾンビと感情がある人間を見分ける方法はあるだろうか”」

という哲学上の概念だ。


例えばある人間がいたとする。女にしておこう。

彼女は人と同じく学校に行き、勉強して、クラスメイトと冗談を言い合い、両親に反抗して喧嘩をし、やがて一人の男性と付き合い始め、デートで恋人と笑い合い、一緒に写真を撮り、セックスの時にどこどこが感じる、どこどこが気持ちいいなどと言い、結婚して毎日弁当を作ったり掃除したりし、出産して子供をあやしたり叱ったりする。外から見たら彼女は普通の人だ。しかし実際には彼女の中は感情が全くない空洞だ。


 この概念を知った時、自分の力はこれだ、と思った。

俺は他人をそのように作り変えることができる。他人の人格を消し飛ばし、その人は以前と同じように行動し誰も違和感を感じないが中身は空洞の人形となる。


この女は今日俺と別れた後も同じように笑い、泣き、怒り、就活して、寿命が尽きるまで社会に溶け込んで生活していくだろうが、中身はさっきまでとは全く別で、仮に誰かと結婚した後でも俺が呼び出せばいつでも来るし、どんな命令にも完全に従う、人間の肉体だが頭は空洞の存在に変わった。

こうなった人間は俺自身も二度と元に戻せない。


 「TikTokのアカウント持ってる?」

「あるよ」

「見せて。うわ。なんか普通だなあ。お前は全てにおいて普通なの?食べ物とか友達と一緒の動画とかさあ。じゃあ全裸になって自撮り配信して。今ここで」

「うん、わかった」

女はテキパキ服を脱いであっという間に全裸になった。スマホを自分に向け動画配信を始める。

「初めてご覧になる皆様に分かるようにちゃんと自己紹介しろよ。名前とか大学とか実家の住所とか家族構成とか。楽しそうな雰囲気出してね。ネットにアップするんだから」

「わかった♫ みんなこんにちは!私は野宮香織だよ。TS大学の2年生で、今は二十歳だよ〜。実家の住所は…」

女はいささかの躊躇もなく世界に向けて自分の個人情報を配信し始めた。何人の目に触れるのか楽しみだ。


俺が何も言わなくても念じるだけで女は次々に俺のやらせたいことをこなしていく。

魂を吹き込む能力ではないので最初はいちいち口でやらせたいことを指示しなければならなかったのだが、最初にこの力を使ったアパートの隣の部屋の若奥さんでたくさん練習しているうちに(まあ、ただ思い通りにして楽しんだだけだが)いつの間にか思っただけで動かせるようになった。


「あそこに犬のクソがあるな。全くマナーがなってねえなあ。動物を飼う資格なしだ!じゃ犬のクソの上で踊りながら喜びの歌を歌って。あ、パンストだけ穿き直して。裸パンストでやってね」

女はすぐにパンストだけを穿き直すと

「うれしいなったらうれしいな!」

と犬のフンの上で片足ずつ上げてリズミカルに踊りながら歌を歌った。

パンストの足裏が犬のクソでべっとり汚れているが女は一切気にしていない。


ズルッ!

女はクソで滑り、足首を激しくひねって転倒した。その際、二の腕や髪の毛にもちょっとクソがついた。

「痛った〜い」

と言いながら立ち上がり体についた砂を払っているが、今のこいつは実際に痛みを感じて痛いと言っているわけではない。感情があった時と同じことを状況に合わせて言っているだけだ。


おっと、俺はセックスがしたくてたまらなかったんだった。こんなクソ臭い女とは流石にセックスできねえよ。

気まぐれでくだらないことをやらせたばっかりにこの女の体から無駄に魂を消滅させてしまった。

流石に悪いと思い連絡先を聞いておいた。いつかもう一度呼び出して普通にセックスしてやろう。


「じゃ、そのままパンプス履いてリクスー着て就活続けて。頑張ってね」

女はクソがついたままパンプスを履き、リクスーを着て、コンパクトで軽く化粧や髪型を確認すると(足裏や二の腕、髪にウンコがついているのだが)悪臭を振り撒きながらアニメの主題歌を大声で歌いどこかに歩いていった。


「まいったなあ。時間無駄にしたわ。早くヤリたいわ。どうしようか」



 ふと見ると自撮りしている二人組の女がいた。どうやら観光で来日している外国人のようだ。

二人とも信じられないぐらいスタイルがいい。小顔で巨乳で脚が長いが、日本人ならダサくて着ないような派手な原色の服を着て、レースクィーンみたいなテカテカのパンストを穿いている。

よし、言葉通じないけどあいつらにしよう。

俺が美人な方の女に力を送り続けると、その女はちょっと疲れた時のように無言でうつむき、やがて俺を振り返って満面の笑顔でこちらに向かってきた。振り返ったとき長い髪がしなやかに広がりマジでシャンプーのCMみたいだ。

全く世界は広い。日本人はかわいいけど小さくまとまっていてどれも同じような感じがするが、外国人は似合っていようがいまいが自分が着たい服を着て堂々と振る舞い、たまにスケールが違う美人がいる。


それはさておき、女を操って友達に「偶然知り合いと再会したからちょっと行く、一人で観光を続けるよう」に女の国の言葉で言わせた。

友達はどうやら「日本に来るのは初めてなのにどうして友達がいるの」

のようなことを言っているようだ。外国人だから大声で喧嘩のようにギャンギャン言っているが、心がなくなった女はそれには全く躊躇せずに友達を無視して俺の元に駆け寄った。

その様子が犬が大好きなご主人が帰ってきた時の様子を連想させた。

俺がちょっと力を送ると女は俺の前で急停止してしゃがみ込み、笑顔のまま犬のチンチンのポーズを取った。

超タイトなミニスカートを穿いているのでパンツが思いっきり丸見えになった。

女の友達や周囲の人が驚愕の表情でこっちを見ている。当然だが、本来ならこの女が決してしない行動なのだろう。


女は立ち上がってそのまま棒立ちになり停止した(ま、俺がやらせているのだが)。

俺は女の胸をわし掴んで揉み回した。ピッタリしたニット越しにボリュームのある弾力感が伝わってくる。

女は貼り付けたようなわざとらしい笑顔でされるがままになっている(不自然な笑顔は俺のツボだ)。

きっと心がある状態なら大声でガンガン文句を言って、なんなら俺を殴るであろう外国女だが、すでに俺に魂を消滅させられているので俺の思うがままだ。

「思ったとおり、すげーいい女だな〜。外国人っていうのがマイナスポイントだけど。

ていうか、こいつの知識にないことでもやらせることができるのかな?」

俺は頭の中でセリフ付きでさせたいことを念じ、女の頭に送り込んでみた。するとなんと驚いたことに先ほどまで外国語で喋っていた女が流暢な日本語を話し始めた。


「わたし日本語わからないけど、1秒でペラペラなの。だって実際はあなたが私をコントロールして喋らせているから。私は決まった音を出す楽器みたいな道具になったよ」

女は嬉しそうな笑顔を作って俺と腕を組んで体を密着させてきた。もはや中身がない女には羞恥心その他の感情も一切残っていない。

おお、今まで外国人に興味持ったことがなかったから、これは知らなかった。

「これからはどこの国の人でもいけるな!よし!こいつで決まりだ!部屋に帰ってセックスするぞ!」

「はい!私も早くあなたの部屋に行ってズボズボ変態セックスやりまくりたいわぁ!下ももうビッショビショ!見せるね!ほらほら!わあ!私外国人だから匂いがきついね!動物みたいで興奮する〜!」

呆然と立ち尽くしている女の友達を尻目に、俺らはその場を後にした。


 道ゆく男のほぼ全てが俺の隣の女を見ては振り返る。まあ、こんなとんでもない極上の美女は大抵の男には一生縁がないだろう。

女は素晴らしいスタイルだが俺より少し背が低く、体にぴったり張り付いたニットを着ているので視線を少し下げたちょうどいいところにボリュームのある胸がある。

斜め上から見ると形の良さが丸わかりだ。

俺は日本語が話せない女に日本語で好きなことを話させる。

「ウヒョ〜。この女、いい胸してるなあ!スカートもこんなにピッタリした短いの穿いてエロい太もも丸出しにして、あと1センチ短かったらパンツ見えるじゃん。

お前露出狂かよ?この女変態だ〜!ええっ!私美人なのに変態でごめんなさい!お詫びに私の体を使ってなんでも好きなことをしてねぇん!」

女はいやらしいおっさんのような表情になり、自分の体を粘りつくようにいじくり始めた。ガニ股になって、パンスト越しのパンツも少し見えている。

前から来た中年の男が息を呑むように女の痴態から目を離せないでいる。おっさん、今晩のおかずができてよかったな。

丸裸で歩かせたいところだが、流石に周囲の人が正常な状態では俺まで警察に捕まってしまうと思ったので、ここは軽い露出をさせようと思って力を送った。


 ビルとビルの間の細い空間で女はスルスルとパンストをずり下ろし、そのままパンツとパンストを脱ぎ捨てた。同じようにニットとブラを外し、ブラは地面に投げ捨て、もう一度アウターを再び着させた。

ちょっと見普通の状態だが、ノーブラノーパンの極上ボディの女が出来上がった。俺は女に力を送る。

「うっふ〜ん。どうかしら?セクシーな私がこれからノーパンノーブラで街中を歩くのよぉん。あー興奮する〜!

あーあ、この女、日本に桜を見に来なければ、これだけの美人なんだし、きっとこれからも幸せな人生を送れたはずなのに、私の人生終わっちゃったぁ!魂を消滅させられて中身を空っぽにされて、あとはくたばるまで残りの人生を無意味にされて私幸せ〜!」

女は言いながら次々にセクシーなポーズをとる。すごい美人であることはもう承知の上なのだが、体をセクシーにくねらせたり舌なめずりするさまは本当にゾクゾクするほどエロい。


「このままじゃ面白くないから、ちょっと念じて…。あんっ、私興奮して乳首が勃って来ちゃった。下もいっぱい濡れてきた。本当に念じただけで俺の思い通りになって、こいつは単なる俺の操り人形なんだなあ。うひひ」

女自身の体でそんなことを言わせる。はたから見たらさぞや異様な光景だろう。


「ねえ、私今すぐセックスしたくてたまらなくなっちゃった。お願い。早くあなたの部屋に連れて行って」

女は赤い顔で息を荒げ、乳首をカチカチに勃起させ、太ももから水をしたたらせながら俺と腕を組んでいる。俺のことが愛おしくてたまらないように密着してくるのが歩きにくいが、さすが外国女。愛情表現が情熱的だ。

見た目は女はめちゃくちゃ発情しているように見える。しかし実際にはセックスしたくてたまらなくなった時の反応をまだ心があったときと同じようにトレースしているだけで、心がある人間と見分けられないが中身が空っぽだ。

俺は女の体を連れて俺のアパートに帰り着いた。


4

 綺麗でも汚くもない俺のアパートだが、クローゼットの中には俺の趣味満載のコスプレ衣装から大人のおもちゃまで全て揃っている(自分で買うのは恥ずかしいので、当然感情がなくなった操り人形たちに買い集めさせたたものだ)。

今回は超弩級にスタイルがいい女なので何を着せても似合うだろう。もしくは自分でもご自慢だったであろうスタイルの良さが台無しになるような、例えば力士の肉じゅばんとか超ダサダサの服にするのもいいかもしれんね。


 ここまでお読みいただきありがとうございます。

★のところで、みなさんはどこの国の女性とどんなコスプレ衣装を想像しましたか。また、行為は人形のように操り人形でしたか、ラブラブモードでしたか。


 もしリクエストがあれば描いて、次の更新で絵をつけて結末部分をアップいたします。

(リクエストがなかったら自分でイメージイラストを描いて数日後に結末部分をアップいたします。)

 宜しくお願い致します。

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