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その少女は、ずっと耐え続けていた。 机に座して動かぬ一人の少女。人っ子一人いない学校で、机に突っ伏し動かぬ少女。 彼女の名は清川ミチル。歪んだ常識の蔓延るこの国にあって、恐らく最もつらい状況にある少女。 ぐぎゅう、骨が軋むほどの力で股間を押さえながら、少女はただただひたすらその時を待ち続ける。 耳鳴りは止まず、頭が沸き立つほどの苦痛を味わいながら、ただひたすらに。 (おし……っこ……) 少女の霞む頭を埋めるのは、ただ四文字の単語だけ。ずしりと重くのしかかる、お腹の中の排泄物をすべて出したいという欲求だけだ。 さる事情によりこの学校中の生徒が排泄関係で大変な目に遭った今日。その中でも彼女は別格である。 果たして彼女の身に何があったのか。その始まりは3日前に遡る。 _______________ 事の始まりは3日前、彼女が学校から帰った後のことだった。 母子家庭であるミチルは、現在の国の常識に照らして家での放尿をすることが難しい。男性である父親も、兄弟もいないためだ。 そのため普段は隣室に住む親切な男性の協力を得ていたのだが、その人が一週間ほどの旅行に行ってしまったのである。 質素なアパートで暮らすシングルマザー家庭の2人は、なんとか近隣住民の理解を得ようと奮闘したのだが、結果は芳しくなかった。 なにしろ家賃が極端に安い集合住宅である。そうした場所を利用する住人層となるとたいていが何かしらの事情を抱いているものだ。 彼女たち同様のシングルマザーであったり、出稼ぎに来ている外国の人であったり、あるいは何がしかの疾患を持っていたり。 シングルマザーは言わずもがな。外国の人には現在のこの国の常識は理解できるものではないし、言葉の壁もある。そして何らかの疾患を持つ人に関しては、あまり他との接触を好まない。 またそうした事情が無くとも単純に面倒がられることもあった。同じアパートに住んでいるとはいえど、別段顔見知りでないのなら仕方のないことである。 娘を想う母の奮闘も虚しく、協力者は現れなかった。そして引っ込み思案な娘は、外に出て協力者を募ることもできず…… 「おか、さ……お、し……こ……でちゃ……!」 日曜日を迎える頃には、まともに歩くこともできなくなっていた。 重くなりすぎた膀胱が、些細な振動で緩んでしまいそうな括約筋が彼女に身じろぎひとつも許してくれない。 芋虫のように床を這いずり、決死の我慢に臨む娘を、母はただ見守ることしかできなかった。 娘を一人で養っていくため、働きに出なくてはいけないから。ずっと娘のトイレの面倒を見ていることはできない。それゆえに。 なんとか学校が始まるまで耐えて、学校でしてもらうしかない。たとえそれがどんなにか細い希望であっても、縋るしかなかった。 _____________ そして今に至る。事情が事情ゆえ仕方もないが、学校側の事情を考慮することができなかった。 学校に来てもなお済ませることのできなかった暴力的尿意。金曜日の放課後から数え、土曜日、日曜日、そして今日の夕方とまるまる3日。しめて72時間もの間済ませられなかった激烈極まる尿意。 辛いなどという次元ではない。本来なら4~5時間に一度は済ませているであろうそれの、軽く15倍以上もの間耐え続けてきたそれはもはや人間の域を超えている。 馬や牛などの大型動物が一日、何回にも分けて出すほど大量の小便が詰まった少女の膀胱は、見るも無残なほど膨れ上がっていた。机に突っ伏しているのでなければその存在感は尋常でないものになってしまっていただろう。 だがこれほどの尿意に耐えていてなお少女の解放はまだ遠いのだ。この学校唯一の男性教師は他の生徒の面倒を見るために居なくなっており、さる事情から校舎には戻らずそのまま帰ってしまうから。 そしてほかの教師にしても、今日は事情が事情ゆえ特例的に部活も休み。溜まった仕事は家で片付けようと全員帰ってしまっている。 教室に一人残ったミチルを、見つけてくれる人は誰もいないのだ。 あまり帰りが遅くなれば、心配した母親が何かしら動くかもしれない。しかしパートを掛け持ちする母親が帰ってくるのは夜のことであり、帰ってきた後は間もなく就寝の時間となる。次の日に備えて寝なくては身体が持たないからだ。 起きていたとしてもせいぜい10時ごろまで。そして高校生であればこの時間まで帰ってこないことはそう珍しいことではない。 警察を騒がせまいとして、そして娘がちゃんと帰ってくることを信じて待つ選択をする可能性は高い。 ミチル自身が何か行動を起こさない限り、現状の打開はできないのだ。 「…………………………」 だが今の彼女にそれを求めるのはあまりに酷だ。人間の限界を遥か通り越した尿意を抱え、思考の全てをそちらに持っていかれている彼女にそれを求めるのは。 些細な身じろぎ、不用意な動作ひとつで最悪の事態を引き起こしかねない下腹部のそれ。さながら繊細な爆弾のようにも思えるそれを抱えた彼女に、極悪なオシッコ爆弾を抱えた彼女には何をすることもできないのだ。 ただただ身をかがめて、ひたすら尿意を耐える以外、もう何もできることはない。 _________________________________ それから長い長い時間が過ぎた。 日が沈んだ学校で夜を明かし、朝日差し込む今は翌日の6:30。 少なからぬ生徒が登校を始める時間である。 ミチルが帰れなくなってからおよそ12時間。体感としては永劫に等しく感じる時を超え、とうとうミチルのいる教室に人がやって来た。 それは吹奏楽部所属の生徒で、教室に荷物を置こうとしてやってきた生徒だった。 友達と談笑しながら入ってきた生徒は、教室の様子を見て目を剥いた。 「ちょ、ちょっと、何アレ……!?」 生徒が驚くのも無理はない。誰もいないはずの教室に人がいて、その様子が尋常ではないのだから。 教室に入ってきた生徒が見たもの。それは一晩を経てより凶悪な尿意を耐えるミチルの姿。 ほどけたお下げの長髪を机の上に広げて突っ伏し、ぶるぶると震えるミチルの姿。それは一見すると妖怪のようにも見えたことだろう。 さらにはその椅子の下に広がる、巨大な水溜まり。ミチルの先走りによって生成されたそれもまた、妖怪じみたその姿と併せて奇妙な光景に映ったことだろう。 しかし見た目がどれほど妖怪じみていようと、制服やかばんなどは見知ったもの。学校指定のそれである。もしかしたら具合が悪いだけかもしれないと、生徒がミチルの肩を叩いた……その瞬間。 「あ゛っっっっ!!!?!?」 悲鳴と共にミチルの肩がびくんと跳ね上がり、血走った瞳を天に向けたまま硬直する。 悲鳴に驚き後ずさる生徒たち。彼女たちの知らないところで事態は動き始めた。 これまでのミチルの状態はいわば、ひびだらけのダムのようなもの。ところどころに空いた穴を応急で塞ぎ、なんとか決壊を耐えていたようなもの。 そんな危ういダムの防壁に、例えば倒木があったなら。たちまちのうちにひびが入り、そこから溢れ出した水流は穴を押し広げながらダムを決壊させるだろう。 それと同じようなことが今、この教室でも起きていた。机の下でぼこんと膨らむミチルの膀胱。4日近くもの間できずにいたオシッコがぎっちり詰まったソレを封じていたのはひとえに、一瞬たりとも彼女が気を抜かずにいたことが理由だ。 一瞬も気を抜かず出口をピンポイントで押さえ続け、噴出を食い止めていたからに他ならない。 その集中の、緊張の糸を切ってしまったならどうなるか。ただの一瞬であっても我慢以外に意識を向けてしまったなら、もはや止まらない。 先週の金曜日から数えて86時間。ずっとずっとずっとしたいのを耐え続けていたものが今、解き放たれる。 ぶしっっっ ぶしゅるるるるっっっしゅううぅぅうぅぅっぅぅうううううーーーーーーーー!!!!!!びゅじいっじいっびじゅうぃいいいいいいいぃぃいいいいいいぃいいいいーーーーーーーーー!!!!!!!! 「ああぁっ!!!!?あーーーーーっっ!!!!あーーーーーーーーーっっっ!!!!!」 解放された4日分のオシッコ。その勢いは人類史において類を見ない壮絶な代物だった。 彼女の履いていたおちびり防止の紙おむつ。給水能力の限界を超えていたそれは解放された尿勢の凄まじさに引き千切られ、股間を隠していた上半分が吹き飛ばされていく。 そして遮るもののなくなった爆尿はその勢いのままミチルの机にぶち当たり、数キロはあるそれを吹き飛ばしたのだ。 射線上にあるもの全てを跳ね飛ばして伸びゆく尿線は、最後尾にあるミチルの席から数メートル離れた黒板にまで届き、がたんがたんと揺らすほどの勢いでぶち当たっていた。 それだけの爆尿を放つミチルの排泄孔は通常の数倍に拡張され、そこを猛絶な勢いでオシッコの駆け抜ける感触は彼女の瑞々しい神経の塊にこの上もなくこそばゆい感覚をもたらした。 露出している部分より遥かに敏感な付け根部分を激流で擦りたてられ、疲弊しきっていた彼女はその快感に抗う術もなく絶頂する。 がくん、がくんとその身を絶頂に跳ね上げさせ、あちらこちらに腰を振り回すミチル。絶頂に絶頂を重ねながらも止まることのない放尿は、その腰の向きに引きずられてその爆流をのたうたせる。 教室中を覆うかのように飛び交う極太の爆尿線は、さながら金色に輝く竜ののたうつ様にも思えた。 神聖な学び舎にアンモニアを撒き散らしながら、絶頂に跳ね回るミチルの壮絶オシッコ。 2分近くも放出してなおまだまだ大きなお腹のそれが落ち着くまで終わることはない。 ___________________ 「う゛あっ……!!あ゛っ……あ……」 ばしゃんっ、と音を立てながらオシッコ溜まりに倒れ込むミチル。15分もの間オシッコを噴射し続け、その間に数十もの絶頂を迎えた彼女はびくびくと痙攣しながら失神した。 そんな様子を教室の外から見守っていた生徒たち。いつの間にか人数が増え、5~6人になった生徒たちはミチルの放尿が終わったとみるや教室内に脚を踏み入れた。 とはいえその教室は冠水したかという有様で、廊下にまでオシッコ溜まりが溢れ出す地獄の様相を呈していたが、それでも生徒たちは教室に入ってきた。その理由は言わずもがな…… 「お、終わったみたいだけどさ……この子どうしよう?いちおう保健室連れてく?」 「まあそりゃ、そうするしかないっしょ……気絶しちゃってるし……」 「うわあ……これ全部、オシッコ……だよね……」 「どんだけ我慢してたんだろ……」 倒れ込んだ同級生を心配し、保健室へと連れて行こうとしていたのだ。 教室の惨状にもめげずに脚を踏み入れ、助けようとする素晴らしい心意気を見せる生徒たち。 そんな彼女たちに抱えられたミチルは、その振動に触発されたのかまたもそのむき出しの股間から出しのこしを垂れ流してしまう。 ぷしゅうっ、しゅるっ、しゅろろろろろ…… 「わ、わ……っ!?まだ出んの!?」 「出し残しって感じだけど、それでもけっこう出てるね……」 この期に及んで、教室中をオシッコまみれにしてなおも膀胱内に出し残しがあるという事実に戦慄する生徒たち。そんな彼女たちに連れられて、廊下に点々と雫の跡を残しながら保健室に連れられて行くのだった。 なおこの後学年総出でこの教室の掃除が行われたことを、ミチルは知る由もない。

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