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メイドと呼ばれる人たちがいる。 それは女性の使用人を総称して呼ばれるものであり、古今東西における家事手伝いの代名詞。 その仕事内容は多岐に渡るが、基本的には誰か雇い主の屋敷に住み込んで炊事洗濯掃除などを分担して行うのが主体だろう。 しかしそれはあくまで基本の話であり、雇い主の以降によってはまた違ったものを求められることもある。 例えば常に身の危険が伴う世界にいるならば多少の護身術を。例えば王侯貴族に仕えるならば舞踏会などにおける来客対応などをそれぞれ要求されるだろうし、雇い主が下卑た思考の持ち主ならば夜の世話なども仕事の範疇に入るだろう。 メイドが全盛であった時代には、現代ほどの人権意識はなかったのだから。 雇い主によってある程度左右されうるメイドの仕事。もしもその雇い主が飛び切りの変人であったなら、果たしてそこのお屋敷で働くメイドたちはどうなるのだろうか。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 時は19世紀。都会の喧騒からは少し離れた郊外に位置する大きな邸宅で、20人からのメイドが主人の帰りを出迎える。一見するとこの時代としては一般的な光景。 だが出迎えるメイドたちをよく見てみると、そうではないことがわかる。 クラシカルなメイド衣装に身を包み、お辞儀をしながら主人を出迎える。ここまではまだ普通の範疇である。 だが問題はそのメイドたちの外見だ。玄関にずらりと並ぶメイドたちの、その多くが衣服を押し上げて膨らむ巨大なお腹をしていたのだ。 今よりは人権意識が希薄であった時代であっても、ここまで大きなお腹の妊婦を働かせることは多くない。特にメイドを雇うほど裕福な家であれば猶更、そうした人間を働かせることは少ない。身重を無理に働かせるよりはそうでない者を雇う方が有意義だからだ。 しかしこの家では、20人いるメイドのうち5人ほどが臨月なみに大きなお腹をしている上、そこまで大きくはなくとも膨らんだお腹の者が半分ほどいるのだ。それは果たして、妊婦嗜好の雇い主というのでもなければ説明がつかない異常事態である。 それだけではない。この屋敷にいるメイドたちはみな、家事手伝いとしては異常なほど若い少女たちで構成されていたのだ。 通常家事手伝いとなると、その仕事に精通した主婦やそれを仕事にしている女性が多い。基本的には少女がやることは珍しいのだ。 特にメイドたちを取りまとめる存在ともなれば、この道何十年のベテランが行うのが一般的である。だというのにこの屋敷では10代半ばから20代前半がほぼ全てを占めている。異常なほどに年齢層が若い。 そしてその大半が膨れたお腹をしているなど、尋常なことではない。小児性愛かつ妊婦嗜好、というのはこの時代においても許されざる性的嗜好である。 だが、誰が予想するだろうか。この異常事態の裏に、小児性愛や妊婦嗜好などよりさらに業の深い雇い主の趣味があるなどと。 【屋敷の一日 朝】 この館の一日はまず、メイドたちがホールに集まって点呼をとるところから始まる。 まだ日も出ていない朝早くに起床し、主人が起きる前に朝の家事を済ませなくてはならない。厳しくはあるが一般的なメイドの業務である。 しかしその点呼にあって、ひとつのおかしな点があった。それはメイドたちが各々、首から下げている札の存在だ。 その札にはそれぞれ「1日物」「2日物」から始まり、「10日物」までの日数が書かれていたのだ。 点呼にやってきたメイドはそれぞれ自分に合っているのだろう札を取っていくのだが、基本的にお腹の大きさと数字の大きさとが比例していた。 果たしてこの日数札は何を意味するのか。そこにこの屋敷が異質である理由が隠されているのだ。 「それでは全員が自分に合った札を取ったなら、朝のお薬を飲むこと。これを忘れてはいけませんよ」 点呼が終わると次は、ぱんぱんに膨れたお腹の女性……恐らくメイドたちの取りまとめ役なのだろう銀髪の女性が薬の摂取を促した。 薬包紙に乗った粉薬を水に溶かし、飲み干していくメイドたち。これがこの屋敷における朝の行事なのだ。 薬を飲み終えると、それぞれの持ち場につくメイドたち。ここから一日が始まるのだ。 【屋敷の一日 昼】 昼間。地域を収める侯爵にして腕のいい医者でもある主人が留守にしている間、メイドたちが館を守っていくことになる。 主人がいない間もさぼることなく、自分たちの職務を果たしていくメイドたち。てきぱきとした動作で職務をこなしていくのが大半の中、やや落ち着きのない一団が見受けられた。 それは一日物の札を提げた、とりわけ幼い10代半ばのメイドたち。彼女たちは時折身体を揺すっては辺りを見回し、作業を行う手もどこか覚束ない。 先輩メイドから叱責を受けて一時的に気を引き締めるも長くは続かず、またすぐに落ち着きを失う彼女たち。その身に果たして何が起きているのか。 掃除の間も、洗濯の間も、さらにはメイドたちの憩いであるはずの昼休憩もそれは変わることなく。 ともすれば尿意を堪えているような仕草にも見受けられるが、しかし休憩時間であるにもかかわらず少女たちがそこに向かう様子はない。 それはなぜか。その秘密を知るのは館の主人が帰ってきた後となる。 【屋敷の一日 夜】 すっかり日が沈み、夜の帳が降りる郊外の屋敷。 そこに主人である男性が帰ってくると、メイドたちは玄関にずらりと並んでその帰りを出迎えた。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 扉の向こうから現れる、細身で長身の男性。耽美な外見のこの男性がこの屋敷の主人なのだ。 彼は片手をそっと上げてメイドたちに応えると、持っていた荷物をメイド長に預ける。 『ただいま。食事の用意はいいかな?今日の晩酌と音響担当もここで決めておきたいが……ふむ、今日は7日物が最大か。まだ熟成できそうだね』 「……あ、あの、ご主人様っ……!」 帰って来るなり夕食のお供を見繕う主人に、一人のメイドが手を挙げた。それは他でもなく、昼間の落ち着かなかったメイドたちの一人である。 しかしメイドの分際でありながら、主人を遮り主張をするなど言語道断。見かねた先輩メイドが彼女を叱ろうとするが…… 『構わないよ。恐らく君が言いたいのは、もう我慢ができないということだろう?しかし君はまだ一日物のようだが……ああそうか、君はまだここで働いた日数が浅いのだね』 「も、申し訳ありません……!でもその、わたし、もうダメなんですぅぅ……!」 「ず、ずるいぃ……!わたしももうダメなのにぃ……!」 寛大にも主人は叱責しようとした先輩を制し、手を挙げたメイドの主張に耳を傾ける。するとこれ幸いに他の一日物メイドもこれに同調し、計5人のメイドがくねくねと身を揺すりながら主人に擦り寄ってきた。 『そうか……私の作った薬はきちんと飲んでいるかな?飲んだうえで我慢ができないというのなら、恐らく先日試した新しい配合が間違っていたということになるな……やはりまだ改良の余地があるか』 『よろしい。それでは今日の音響担当は君たちに任せよう。そして晩酌だが、今日は濃厚なものを飲みたい気分なので5日物あたりがいいかな。5日物は2人か……では2人のうち希望する者は後で食卓に来てくれ』 意味深な言葉をつらつらと重ねる男性。メイドたちの飲んでいた薬と、新米メイドたちのこの様子となんのかかわりがあるのか。そして首から下げている札の意味とは。晩酌担当とは。 その意味は彼が向かった夕食の席で明らかになる。 【屋敷の一日 夕食】 『ふむ、揃ったようだね。音響担当の5人と……晩酌担当と。それではさっそくだが、グラスに注いでもらおうか』 そして始まる屋敷の夕食。お腹の小さな新米5人と、20人の中でも指折りにお腹の大きな一人のメイドとが居並ぶ奇妙な夕食。 中でも特に異質なのは、5人の前に用意されたガラス製の巨大な容器である。 高さが50センチほどもあるそれは、少女たちがギリギリ跨げる程度の絶妙な大きさであり、またちょうどその部分に大きな口が開いていた。 透明な大きい壺とでもいうべきそれは、容量にするなら30リットルほどは入ってしまいそうな代物だった。 異質な要素尽くしのこの屋敷においてもひときわおかしな食事風景。だがこれから、それらですらも霞むほど奇妙な行為が執り行われる。 男性が差し出した空のグラス。本来なら酒を注ぐはずのそれに対してメイドはなんと、スカートをまくり上げ……下着を纏わぬ、むき出しの女性器を露にしたのだ。 ぽっこりとお腹を膨らませる彼女はほのかに顔を赤らめながら、グラスに股間を近づけていき、そして…… 「んっ……!」 しゅっ、しゅいいぃーー…… なんと、グラスに向けて放尿を始めたのだ。 しょろしょろと注意深く注がれていくそれは瞬く間にグラスを薄黄色の液体で満たし、注ぎ終わったらそれを止めて脇に控える。 『……ふむ、良い色だね。向こう側が薄く透けて見える透明度。黄色みが強すぎず、さりとて薄すぎもせず……健康的な色だ。熟成した分、少し濃くなってはいるようだが』 『そして味の方も……やはり5日物らしく濃厚だね。多少のえぐみは感じるが、それはそれで濃縮された塩味と合わさると意外な調和を見せてくれて癖になる。素敵な味だ』 「……お、おほめにっ、あず、あずかっり、こうえひ、れす……!」 メイドがグラスに出した小便を眺め、あまつさえそれを口にして、その感想を述べていく屋敷の主人。 他でもなくこの屋敷の主人には、こうした嗜好があったのだ。すなわち極度のウロフィリア。 その横で小便をグラスに注いだメイドは、ぶるぶると身体中を震わせながら冷や汗を流していた。主人との会話すらままならない惨状を見かねた主人がある命令を下す。 『……ああ、言い忘れていた。楽にして構わないよ。少しだけ出すのは辛いだろう?』 「ああ……!ありがとう、ございますっ……!」 その言葉を待っていたと言わんばかり、メイドはぎゅうぅっと思い切り股間を押さえつけた。 『そして……待たせてしまったね。音響担当の子も、一人ずつ出していって構わないよ。食卓を盛り上げるような素敵な音色を頼む』 『私が調合した秘薬……膀胱など泌尿器に作用する内臓の柔軟性を引き上げる薬や、特定部位の筋力増強薬も、新しい配合に挑戦したのが仇となってしまったようだからね。思う存分出して構わないよ』 『では一番先頭の子……リリアンから順番に行こうか』 「あ、ありがと、ござ……!ああぁ、やっと、おしっこ……!!」 しゅういいいいいいいいいいぃぃぃいーーーーーー…………!! そして次なる宴の演目、音響担当。それはすなわち食事のシーンを、その盛大な放尿音でもって盛り上げるというもの。 目の前に用意された透明な容器目掛けて、我慢していた尿意を思い切りぶちまける。食事をしている主人の目の前で盛大に。 これこそこの館における最大の業務であるのだ。 メイドたちの提げている日数札。そこに記されている「一日物」「二日物」の表記はすなわち、我慢している日数を表しているのだ。 ここにいる少女たちは晩酌担当以外みな一日物。すなわちまるまる一日我慢し続けているということを示している。 健康で活発な少女の代謝がもたらす尿意。それを一日我慢し続けていた勢いは凄まじく、部屋中に響き渡る爆音と共にガラス容器へ叩きつけられていく。 『よい音だね。まだ未成熟な排泄孔であるためか、音も甲高く響き渡る……切なげな音が何とも心地いい』 『だがしかし、一日物では時間に限りがあるね。なるべく急いで食べねば……おや?』 ぶしゅうっ!しゅるっ、しゅいっ…… 「あっあ!?ご、ごしゅじっ、さまっ!ごめ、なしゃっ、もっ、でちゃぁっ!!?」 っしぃうっ!!しゅっ、しゅしゅ……っっしゅうううううぅうぅぅううーーーーー!!! 「あ、ああぁ……おひっこ、れひゃったぁ……」 『おや……傍で音を聞いたせいで我慢が利かなくなったようだね。この分だと他の子も……」 ぷっっっしゅいいいいいぃぃいぃぃいいーーーーーー じゅじゅじゅじょじょっっっ、じゅいいいいぃぃぃいぃーーーーー ぶじいぃぃいぃいいいぃいいいいいーーーーーーー 「あぁ、あはあぁぁ……」 「ごひゅじん、ひゃまぁ……ごめん、らひゃいぃ……」 「おしっこぉ……がまんできませんでしたぁ……」 『やはり……まあこれはこれで、よいハーモニーになってくれるかな』 まだこの館で働き始めて日が浅く、我慢する力も溜め込む力も弱い新米メイドたち。そんな少女が5人ならんで順番に排泄をするのだ。 先に始めた少女の気持ちよさそうな音と表情。そんなものを突き付けられた他の少女たちが耐えられなくなるのも無理はなく、ほどなくして食卓に5つの音のハーモニーが誕生した。 主人の食卓を彩る、少女たちのオシッコ演奏会。それは傍らに侍る、五日間我慢を続けた先輩メイドの膀胱をも直撃し…… 「ひぃィっ……!!?」 「あっ、あっあ、あのっ、ごしゅじっ、さまっ!その、あの、そのあのっ……!」 『……君もかい、ナタリア……仕方がないね。まあたまにはこういう日もいいか……ボトルに出してしまいなさい』 「あ、ありがっ……!あああっ!?」 ぶしゅゥッ!!!!じゅじゅっ、びじゅいぃっ!!! 「ま、まだ、まだァ……!!」 グラスを押し当ててもいない食卓のクロスに、盛大なおちびりを撒き散らしてしまう。 もはや一秒の猶予もない。傍に置いてある彼女用の透明容器、「ボトル」目掛けて座り込み…… 「……あ゛っ!!?」 ぶっっっっっっっしゅウウゥウゥゥゥウゥゥゥウウーーーーーーー!!!!!!!!!っっばしゅしゅしゅしゅしゅうっっっっ!!!!!びッッッッッッッしいいいいぃぃいぃぃいぃいいーーーーーー!!!!!!!! がくんっ、盛大に腰を揺らしながら、五日間溜め続けた大爆尿を叩きつけた。 その音は5人のハーモニーをも上書きしてしまうほどの圧倒的存在感で広い食堂に響き渡り、その尿線はまっすぐボトルの底を叩きつけて透明な容器の壁に飛沫を撒き散らす。 ボトル中余すところなくぶつかるその飛沫は、溜め込まれていたそれの圧倒的な勢いを物語っていた。 「っっっっっっ、はあああぁぁぁぁ~~~~~…………」 『……やれやれ。今日はどうにも、いつもと違う食事になってしまったね』 『まあ、たまにはこういうのもいいだろう。盛大な演奏会を楽しむとしよう』 食堂に響き渡る、切なく激しいオシッコオーケストラ。 その爆音に包まれながら、主人は食事を続けるのだった。 _________________ 「…………で、全員がご主人様のお食事を待つことなく、してしまったと」 「「「「「ご、ごめんなさぁい……」」」」」 「すみませんでした、メイド長……!」 「ごめんなさいでは済まされません!罰として全員お尻100叩きに処します!!」 「「「「「「そんなあ!!!?」」」」」」 その後、食事を担当した6人のメイドたちはメイド長に呼び出されてお叱りを受けていた。 本来であればこの館における作法を無視した放尿はご法度。今回は主人の許しがあったからいいものの、そうでなかったら最悪の場合クビになってしまうこともあり得る。 本人に対してもそれなりの罰があるのは勿論、あまりにもメイドたちの素行が悪ければそれは主人の機嫌を損ね、待遇の悪化にも繋がりかねない。 「確かにこのお屋敷の決まりごとは変わっていますし、女性にとって大変であるとは思います。しかしその分、一般的な家事手伝いの2~3倍ほどのお給金が出されるお仕事です。大変さに応じた見返りもありますし、これ以外ではそれほど過酷なお仕事は言いつけられません。ここさえ耐えられればいい職場です」 「だのにもしお粗相を繰り返してご主人様のお怒りを買ってしまったらどうなりますか。もしかしたらこういった特殊なお決まりがなくなるのと引き換えに、待遇がその辺のメイド並になるかもしれないのですよ。それで家族を養っていけますか?」 「「「「「「は、反省してます……」」」」」」 「……まあ新米に関しては新米ですから多少は大目に見ましょう。しかし貴女は別ですよ、ナタリア」 ナタリアと呼ばれた赤髪の活発そうな20歳程度のメイドは、メイド長の叱責にビクリと肩を跳ね上げる。 「本来なら新米を指導すべきあなたが、一緒になってお粗相をしでかすなど……ましてやテーブルクロスにおちびりをひっかけてしまうなど……!」 「……ほんと、ごめんなさい……!」 「悪いと思っているのなら尻を出しなさい。その緩い股を締めなおしてあげましょう」 「ひいぃいぃぃいいい!!!!」 大きなお腹のメイド長に取り押さえられるナタリア。メイド長の怒りはまだまだ収まりそうもない。 ばしん、ばしんと部屋中に響き渡るスパンキングの音。メイド長のお叱りはまだ続く。 なお、このお叱りの間じゅうずっと彼女たちの目の前には彼女たちの出したボトルが置かれていた。全員の我慢を象徴するかのような濃い色合いのそれは、新米の5人がボトルの底に溜まる程度であったのに対してナタリアは3分の1程度が満たされていた。 ずしりと重いそのボトルは主人による品評ののち、しっかりと本人によって後始末がされるのだった。

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