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_(:3 」∠ )_<ブーストあざっす! ざっす! 凛ちゃんママの画像が少なかったので挿絵つきでっす! 名前もなかったので命名『葉月』さん!


_(:3 」∠ )_<ちょいちょい救援物資を下さる方から「還元とか考えなくてええんやで?」と優しく言って頂きましたが、やはり還元していきたい!


_(:3 」∠ )_<私を応援してくれる方々にどうにかなにか返していかねば……! そしてアホほど稼ぐ!!


_(:3 」∠ )_<挿絵は推しイラストレーターのmacho。様にご依頼させて頂きやした。macho様新作配信中なのでどうぞお求めを! Twitter様からどうぞ。

https://twitter.com/h_ero0114/status/1663573641702031360


_(:3 」∠ )_<凛ちゃんママの葉月さんパートはじっくりやり過ぎて後半エロ度が0になりそうだったので、大分大分省略しました!


前作

凛ちゃんホストにドはまり中♥6~キャバ嬢マイの鞭と鞭とアメ♥~

https://peken17.fanbox.cc/posts/5670777


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【あらすじ】


 ホストクラブにハマってしまい、その中でもイケメンホストのケンゴの言いなり状態の渋谷 凛。

 アイドルとして活躍しながらもホストのケンゴ、その後輩ホストたちに玩具にされていた。

 それだけではなく、ケンゴと仲の良いキャバ嬢であるマイにも気に入られて事あるごとに無様な真似をさせられるようになっている。

 ケンゴたちに支配され、媚びて、酒とタバコとセックスを覚え込まされた凛はどこまでも都合の良い玩具として堕ちていく。


【凛の周辺の人々】

 ケンゴ

 ・そんなに有名店ではないホストクラブのホスト(イケメン)


 ・口が上手く、女を依存させて玩具にするのが趣味


 ・凛以外にも複数の女で遊んでおり中には他にアイドルもいるとかいないとか


 ・後輩ホストたちからは慕われている



 マイ

 ・ケンゴの知り合いのキャバ嬢


 ・おっとりした優しい雰囲気の美女


 ・可愛い女の子や美人な相手で遊ぶのが趣味


 ・今は凛で遊ぶことにハマっている




葉月

 ・凛の母親


 ・旦那と花屋を営む


 ・飾りっけはないけれど美人


 ・30代後半


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ん、ごくっ……ごくごくっ……ぷはぁああ……ぅう~~……流石に、も、もう無理、だからね、いくらマイさんの頼み、れも……うっぷ……!」


「あはは♥ まだまだ、まだ大丈夫大丈夫♥ お酒はいくら飲んでも気持ち良くなるだけだよ~? 凛たんが飲む姿もっと見たーい♥」


「ぅえ゛!? だからもう無理って……ああ、もうっ! これが最後、れふ、からね?」


 夜のキャバクラ。マイの所属するそこで渋谷 凛は私服姿で何杯目かの酒を注がれて文句を言いつつもそれを飲んでいた。

 元々はホストであり、凛がべた惚れ状態のケンゴに連れられてやってきたこのキャバクラなのだけど最近では1人もこうして来店するのが当たり前になっている。


「ん、んく……ぷはぁあ……マイさぁん、ん……」


「あら? ふふ♥ なぁに、凛たん甘えん坊さんモードなの~?」


「ん……♥」


 凛がこの店に来る大きな理由は、彼女の隣に座る胸の大きなギャル風おっとり美女のマイだった。

 元々はただのキャバ嬢と客の関係だったのだけど、凛はここで酒を飲み、何度もマイに迷惑をかけた―――と、本人は思い込んでいる―――結果、妙に懐いてしまっていた。

 今もマイの肩に頭を乗せるように寄りかかっていき、彼女の母性的な魅力に溺れていた。

 ただ、マイに懐いている凛だけど純粋に信頼しているとかそれとはまた別に微妙なところでもあった。

 2人の座席の前に設置されたテーブルに酒が半ばまで残ったグラスを置くと凛は何かを言おうとするが酒で鈍りまくった脳みそで言葉を必死に選んでいく。


「えっと……ん~……」


「ん~~? どぉしたの? ふふ♥ あたしと凛たんの仲なんだしぃ、なんでも言っておけ~♥」


「ん、ありがと……」


 懐いてきているのだけど、完全に立場で言えば凛が下の存在だった。

 本人は意識していないが凛は心の奥底ではマイのことを恐れている。

 トラウマ。そう言っても問題ないくらいに凛はマイによって玩具にされているのだけど、泥酔状態でされたのもあってそれは覚えていない。

 覚えていないけど心の奥にはしっかりとマイへのトラウマを刻まれた上で―――。


「なんでも相談してねぇ~? あたしは凛たんのことだぁい好きだから、ね?」


「…………っ」


 ―――こうして甘やかす様に非常に優しくされていることで、どこか歪んで歪な信頼をしてしまってもいた。

 現に少し前に凛はマイの手引きによってケンゴからプレゼントを貰ったり、デートをするまでに至ったのだ。

 その際には色々と言葉にしてはいけないというか、誰にも言えないようなことをしてしまった凛だけどマイについては―――。


 『なんか、怖いけど頼れるお姉さん』


 ―――という認識になっていたのだ。

 それはDV被害者が相手に依存するような歪で歪んだ関係だけど凛本人は気づいていない。

 気づかないままにトラウマを心に積み重ねられて、その上で甘やかすような信頼を注がれていた。


「なんでも、いつでも相談してね? 凛たんの助けになれればあたしはしゃーわせだから♥」


「…………マイさん……ん、えっと、最近ね? ほら、ケンゴさんとデートしたりもあって、その、外泊多いとか、ママに怒られて……その、お酒とタバコの臭いも……」


「ふんふん、それで? スッキリするまで全部お話聞かせて? ほら、お酒ももっと飲んで、飲んで♥」


「ぁ、うん……ん、んく、んく……ぷはぁあ……ぅぷ」


 言葉を選びながら相談をしていく凛。

 勧められた酒を飲んで、既に店に来て10杯以上も飲んでいるところに更にアルコールを流し込まされる。

 凛の中でマイの存在はケンゴとはまた別の頼れる大人になってしまっていた。

 歪に、トラウマで縛られながら凛はマイへとどこか依存していく。

 それは、毒だと知らずに甘い蜜を飲み続ける行為に似ていた。


 ―――。


 ――――――。


「すぅ……すぅ…………んっぁ!? うわ、ここ、またマイさんの部屋……うわ。うわ……やらかした? うわ……」


 次の日の朝。見知らぬ―――ではなく、もはや慣れてしまった他人のベッドの上で凛は全裸で目を覚ました。

 そこは雑多に荷物が置かれている寝室でマイの住むマンションのベッドの上だった。

 ここで凛が目を覚ますのはこれで既に10回以上となっており、飲み過ぎた彼女をマイが介抱してここで寝かせてくれている―――ということになっていた。


「ん、っぅ゛……頭、いたっ……お尻もなんか痛いし、転んだ? あ~~、またママに文句言われるし、ぅ~、今日は休み、休み、だよね……」


 焦りながら目を覚ました凛はもはや慣れてしまった飲み過ぎの朝を迎えていく。

 細身で、胸は小ぶりだけどスタイルのイイ身体を全て晒したまま、どうにも痛むお尻を気にしつつベッドの上であぐらをかいた。

 飲み過ぎで微かに痛む頭ももはや慣れたもので、昨日は何をしたのかを考えつつ、また朝帰りになってしまうことで母親からの小言を心配したりと起きて早々に脳みそを回転させていく。


「って、それだけじゃなくて……また何かしてない、よね……マイさんに迷惑かけるようなこと……」


 長い髪の毛に指を通して、肌に触れて荒れていないかなどをチェックしながら立ち上がる凛。

 これまでにマイの部屋で目を覚ますときは記憶を飛ばしているので、その間に何をしてしまったかまるで覚えていないのだ。

 少し気分を重くしながら、枕元に置かれていた大きめのシャツを着ると寝室を出てリビングに向かう。

 シャツをマイが用意してくれるのも慣れたものだけど、凛はそれにも感謝と申し訳なさを覚えてしまいまた気分が少し重くなる。


「ぁ、マイさん……ああ~~……私がベッド寝ると、ああ……っ」


 リビング。マイの住むマンションは広いのだけど荷物が多い。買ったまま放置されている段ボールなどで埋まりつつあるそこに置かれたソファーでマイは寝ていた。

 自分をベッドに寝かせてソファーに寝ているマイの姿に凛は感謝と申し訳なさない眉間に皺を寄せて額に手を当てた。

 ソファーにて寝ているマイはセクシーなネグリジェ姿でタオルケット一枚を羽織っているだけの格好。


「すー……すー……んぁ? ん~」


「っ、ま、マイさん」


「あ~♥ 凛たんおは~♥ ん、よく眠れた~? ふあぁあ……う、ちょい待ってね? 今コーヒーでも淹れるから」


 凛に気が付いたのかマイは目を覚まして穏やかに母性的に微笑みかけ、大きく伸びをしてカップ数でG以上の胸を”たゆん♥”と揺らすと立ち上がりキッチンに向かおうとする。


「って、っぁ、い、イイから! イイですから! 私直ぐ帰るし、寝てて寝てて!」


「こちらこそイイからイイから♥ 凛たんはお客さんなんだから、ね?」


「お客って、ちが、いや……ぅう……」


「お客さんは座って待ってる~。今おねーさんがコーヒー淹れてあげるからね~? あ、スープも飲むでしょ? パンもあったかな~」


「っぁ……ああ……っ」


 穏やかにおっとりしているけれど押しは強いマイ。

 彼女に押し切られる形で凛はとりあえずリビングの座卓前に座って、もうお尻が馴染んだクッションに身体を預ける。

 マイに対してどうにも自分の意思を押し通すことが出来ない彼女。それが植え付けられたトラウマだとは知らずに流され、優しくされて、怖さを残しつつ親密になっていく凛。

 優しい笑顔でコーヒーを持ってくるマイからマグカップを受け取った彼女はそれに口を付けつつ不安そうに尋ねる。


「ありがと……ん、あの……私は昨日は、その大丈夫、だった? また、その、吐いちゃったり、その……まぁ、なんか迷惑かけたりは、して、ない?」


「ん? あ~、だいじょぶだいじょぶ! 今回はお外のトイレでぶちまけてたしぃ? あたしの家はノーダメっす♥」


「ぇ゛!? あ、あ~……外では吐いたり、しちゃった、感じ?」


「ちょっとだけね? あ、お掃除はしたから安心してね?」


「そ、そう……」


 凛は何度か、いや、何度もマイのこの部屋で小便を漏らしたり吐いたりしてしまっていた。

 実際はマイによって無理に酒を飲まされて、吐かされたり、漏らす様に仕向けられてのやらかしなのだけど本人は記憶にない状態だ。

 優しく、母性的な笑顔を浮かべながらもマイはこうやって凛に罪悪感とトラウマを小さく小さく積み上げて自分に逆らえない玩具として飼育していた。

 今回もまた凛はマイに迷惑をかけてしまったと知って落ち込んでいくのだけど、実際は何がどうだったかというと―――。



 ―――。


 ――――――。


 数時間前。深夜の公園。

 キャバクラで泥酔状態になるまで飲んだと言うか飲まされた凛は―――。


「トイレ、トイレ、トイレっぇ、漏れ、おっぇ゛!」


「あはは♥ ほらぁ、早く早く早く~♥」


「ぃ゛!? お、お尻、蹴らないでっ! っぃ゛!」


 ―――ギリギリ意識を保っている程度の状態でマイに尻を蹴られながら公衆便所を目指していた。

 蹴られる度に倒れそうになりながらアルコールで真っ赤になった顔のまま文字通り千鳥足で”フラフラ”進む凛。

 その小ぶりなお尻をマイはヒールを履いた足で器用に蹴っては急かして笑い、そうこうしている内にどうにか凛は公衆便所まで辿り着いた。

 当然のように女子トイレへと向かおうとした凛だけど、それもまた当然のように許されない。


「だぁめ、凛たんは男の子用のおトイレでするのが決まりでしょ~?」


「ぃ゛?! か、髪引っ張らないれぇ……! って、は、はぁ?! な、何言って、わ、わらひは女だからっ……!」


 凛の長い髪を引っ張ったマイは男子トイレを使うように命令をしていく。

 流石にそれは出来ないと拒否しようとしていくのだけど、そんな彼女のマイは優しく微笑みかける。


「ね、凛たん? 凛たんは男子トイレ使う、よね? ね? ねぇ?」


「ひっ……」


「凛たーん? ん~?」


 優しく、本当に優しい微笑み。

 普通に見れば少し派手だけど、母性的な美女が甘く声をかけているだけの光景。

 しかし、じっくり、念入りにトラウマを刻み込まれつつある凛からすれば底知れない恐怖だった。


「だ、だって、わ、わた、ひ、女の子……」


「ん~?」


「っぁ……っ…………だ、男子トイレ、つ、つかい、まひゅ……」


 一切強い言葉も脅しも使わずに、ただただ笑顔で凛を従わせていくマイ。

 少し顔を青ざめさせた凛が頷くと、さっきまでとまるで同じ笑顔のまま頭を撫でていく。


「そ♥ それなら良かったぁ~♥ ふふ♥ 凛たんは素直なイイこでちゅね~♥ イイこイイこ♥」


「はっぁ……はぁ……はぁ……」


 撫でられるだけで”びくっ!”と震えてしまうほどに恐怖している凛は過剰な躾で飼い主を恐れる犬のようだった。

 更にはマイは泥酔状態ながらも周囲を気にしつつ男子トイレに入ろうとする凛にスマホのカメラを向けた。


「どうせ男子トイレ使うなら、しっかり宣言しないとね? ほらほら♥」


「せ、宣言??」


「そーそ、これから男の子のおトイレ使いまーっすって、ね? 元気いっぱいに可愛くどーぞ♥」


 男子トイレの使用宣言をしろという理解できない命令をされて戸惑う凛ではあったが、そこはこれまでにケンゴたちホストに散々鍛えられてきた経験があった。

 それに、アイドルとしてそれなりに活躍しだしている凛からすれば現場での急なアドリブも慣れたものでもある。

 本来ならこんな場所で発揮するべき能力ではないのだけど、凛はマイの命令には逆らえない身体になりつつあるので、言われたまま元気いっぱいに―――。


「ぇ、っぁ……っ! い、今からっぁ、男子トイレで、お、オシッコ、しちゃいまーっす♥ え、えっと、っぉ、そろそろ漏れそうなので早速突撃してみまーっす♥」


「ぶぷふっ……! あは♥」


 ―――男子トイレの使用宣言をかまして、マイに噴き出されてしまうのだった。

 その姿を撮影された凛は泥酔状態なのが幸いしたとも言えるが、恥ずかしさなどは感じる余裕もなくそのままのテンションで男子トイレへと入っていく。

 マイはその背中を撮影したまま追っていき、個室に入ろうとした彼女に優しく声をかけた。


「凛たぁん?」


「っぇ? ぇ゛!?」


 声をかけられた凛はアイドルなのに、というか女の子なのにオシッコ漏れそうで股間を押さえる情けない恰好のまま振り返りマイが何故自分に声をかけたのかを気づいて身体を震わせる。

 マイは片手でスマホを構えたまま、壁に並んで設置された小便器を指さしていたのだ。その意味はまったくそのままシンプルで、小便器でオシッコをしろ。

 つまりは、『立ちション』しろという命令だった。


「そ、れは……っぁ……」


 これまでに立ちションなど何度もしたこともある凛だけど、だからと言って慣れたものでもない。

 無様で情けない姿を晒すことになると、アルコールで鈍った脳みその奥で理解はしていた。

 しかし、今の彼女にはそれよりも尿意とマイへの恐怖が行動のメイン指標となってしまっっているのだ。


「ぇ、へへ……せ、せっかくだからぁ♥ こっちの、お、オシッコ便器を借りちゃいまーっす♥」


「♥」


 怒りも怒鳴りもしないマイ。だけど、凛は彼女が怖くて仕方がないのだ。自分でも理解できないままに無意識の中に蓄積されたトラウマから美少女アイドルではなくノリノリで男子便所を使うバカ女に成り下がる。

 マイの方を気にしつつ、酒でおぼつかない手でスカートを捲り上げていき下着も下ろす。

 男子便所でおまんこ丸出しになっているのだけど、凛はそれでも陽気に振舞っていく。


「い、いえーい♥ 今からオシッコしまーっす♥」


 マイが気に入るようにおバカな女の子を演じていく凛。ケンゴやホストの前でもバカでスケベな女の姿を見せて、マイの前でもバカ女。

 演じているハズの人格が自分に食い込んでしまっていることをもし素面だったら考えていたかも知れないけれど、泥酔状態の彼女は笑顔のままだった。

 ただただマイへの恐怖から従い、片手で横ピースをしてカメラ目線のまま一歩踏み出す。

 片足の足首にパンツを引っ掻けたままガニ股になって、もはや慣れた動きで―――。


 ”ちょろ……ちょろろろろろ~♥”


「ぅ、んっ……はっぁ……っぁ♥」


 ―――気持ち良さそうに立ちションをしていくのだった。

 美少女でまだ若く、しかもアイドルなのに立ちションに慣れているなんて言う恥さらしな姿をカメラに収められた凛。

 手にしたスマホが笑ってブレてしまうのを我慢しながらマイは撮影をしていき、全てのオシッコを出し終わったあたりで一度撮影を止めた。


「はぁああ……スッキリ……」


 何だかんだで出し切った凛は気持ち良さそうに息を吐いて身体を”ぶるり”と震わせた。

 一瞬。トイレットペーパーか何かでおまんこを拭おうとした凛だけど、泥酔状態で面倒になったのか下着とスカートを戻していく。

 もたつきながらもどうにか下着をずり上げて、スカートは若干戻しきれずにまくれたままだけどそのままトイレを出ようとした凛にマイは再び声をかけた。


「凛たん? 使ったら綺麗にしないと♥」


「っぇ? あ、ああ、うん、忘れてた……」


 小便器を指さされて、凛は洗浄ボタンを押していなかったことを思い出した。

 立ちションさせられることに慣れはあっても、流石に小便器は使い慣れていない上に泥酔状態の凛は水を流そうとしたのだけど、それもまた―――。


「凛たん♥」


「ぇ……?」


 ―――優しく母性的な笑みを浮かべたマイによって止められた。

 いつの間にか再度スマホを構えて撮影準備をしている彼女。彼女は目を細めて、見せつけるように自分の指を舐める動作をして見せた。

 指を舐めて、そして小便器を指さして凛に微笑みかけた。

 それの意味は―――。


 『舐めて綺麗にしろ』


 ―――だった。

 弄ばれ慣れしている凛は直ぐにそれを理解し、咄嗟に反抗しそうになるもマイの笑顔を前に身体を硬直させた。


「ぅ……っぁ……」


 便器を舐めるのだって凛は初めてではない。

 ケンゴに命令されてそこらのオッサンが使った後の小便器を舐めて綺麗にした経験すらある。

 だけど、やはりだからと言って慣れている訳でも問題なく出来る訳でもないのだ。当然。 

 

「……凛たん♥」


「っ!」


 そして、これも当然のことだけど凛はマイに逆らうことは出来ないように躾けられてしまっているのだ。

 顔を青ざめさせた凛は逆らう気持ちを一瞬で萎えさせて、肩を震わせながら小便器の前にしゃがみこんでいく。

 それなりに大きな公園で精巣はされているようだけど小便器は小便器。

 黄ばみ、尿石がこびりついているようなそこ。顔も知らない、会ったこともない男たちの小便を百か千か万人分かはわからないが受け止めたそこへと顔を近づけていく。

 

「はぁはぁ……っぅ…………れろ……ぉっぇ゛! れろぉ……ぅう……!」


 顔を近づけて、アンモニアの臭いがキツいその小便器を舐めていく。

 長い髪が便器に触れていたりするのだけど、気にする余裕もなく凛は必死に小便器に舌を這わせる。

 舐めて綺麗にすると言っても実際どれだけ舐めれば終わりになるかの指標もないままに、とりあえず舌を震わせながら陶器の表面を舐め続けていく。


「れろ、れろぉ……ぉ゛! れる、おぇえ……! れろぉ……はぁはぁ……」


 吐きそうになりつつも小便器を舐めて、何度か舌を這わせたら撮影しているマイの顔色を伺う動きを凛は繰り返していた。

 いつまで舐めればイイのか、どこまでやればイイのかわからない彼女が便所掃除を止めるのはマイの許しが出た時だ。

 もはや小便器を舐めることよりも、マイに逆らうのが嫌で舌を動かしていく。


「はぁはぁ……れろ、れろ……れる……っぅ゛……」


 泥酔状態で気を抜けば寝てしまいそうになる状態のまま、顔を小便器に突っ込んで便器を舐めていく。

 上から下へ、徐々に徐々に位置を変えて舐め続けていくうちに吐き気がこらえきれなくなっていた。


「うっぷ……!」


 元々。泥酔状態な上に誰が使ったかもわからない小便器を舐め続ければそれも当然だろう。

 こみ上げる吐き気に肩を震わせ、そこまで来てしまえば我慢も何もない。

 凛はそのまま小便器に頭を突っ込むようにして―――。


「っぉっぇ゛! おぐぇっぇぇぇぇええ゛ぇっぇえ゛!!」


 ―――大量のゲロを吐き出してしまう。

 ほとんど酒ではあるのだけど、一緒に食べたツマミやその他諸々の混ざったゲロ。

 それを小便器に吐き、便所の床に手も膝もついたまま繰り返し嘔吐きながらも数分もすれば落ち着いてきていた。


「はぁ゛……はぁあ~ぁ゛……おっぇ゛……ぅう~~……ぎもじわるぃ……」


 吐き切っても消えない不快感を覚えながらゲロで濡れた口元を手の甲で拭っていく。

 涙も鼻水を垂らした凛はそこで思考の外に出てしまったマイの存在を思い出した。

 本当に『恐る恐る』という言葉が似合う動きで彼女は口の中に残るゲロの残滓を飲み込むと、ゆっくり、ゆっくりとマイを見上げていく。


「……ぁ」


「凛たん♥ お掃除、ちゃんとしなきゃね?」


「っ!」


 視線の先のマイは相変わらずの優しい笑顔のまま。

 凛からすれば恐ろしい笑顔のまま、掃除を続けるように指示を出した。

 それは当然だが、ゲロの溜まった小便器の掃除を、だろう。

 凛は肩を震わせながらも逆らうことは出来ずに、小便器に溜まった自分のゲロに顔を近づけていくのだった。


 ―――。


 ――――――。



 ―――こんな感じだったのだけど、マイはそれを隠して都合の良い嘘を凛に打ち込んでいく。


「ほら、あはは♥ 面白いから撮っちゃったけど凛たんが男の子のおトイレ使いたいなんて言い出すから~♥」


「は、っぇ?! な、何この動画、っぇ?! 全然覚えてな、なんでっ!?」


「なんでって、むしろあたしが知りたい系みたいな? あは♥」


 リビングでマイが用意してくれたパンとスープをでの簡単な朝食を食べながら凛は昨夜の自分の姿を見せられていく。

 記憶にはないけれどしっかりと映像に残されている緩んだ笑顔での男子便所を使う宣言や立ちション姿だ。


「うわぁあ……全然記憶にないし、私なんでこんなノリノリで? 意味不明、なんだけど……マイさん、止めてよ、私がこんなになってたら……」


「え~? だって凛たん楽しそうにしてたし~? ほらぁ、やりたいことをやらせてあげるのが一番かな~って♥」


「ぅう゛~~~私、なんでこんな、ぅあぁぁ……」


 その動画は元からマイはこうやって凛に見せて使うつもりだったのもあって、撮影している彼女の声はほとんど入っていない上に多少の編集をされていた。

 なので、見る限りでは笑顔の凛が酒に酔って悪ふざけのままに男子トイレでの立ちションからの便器舐め、更にはゲロを吐く姿が記録されている。


「あ、だいじょぶだからね? おトイレは掃除しといたから、安心してして♥」


「掃除って、ぁああ、っぅ~~……いつも迷惑かけて、ほんっとごめんなさい……あああ~~っ……」


「あはは♥ そんなに落ち込まなくてもおっけーなのに。凛たんのオシッコもゲロも慣れたものだし?」


「慣れたって、ぅう……本当にごめんなさい、ほんと、本当に……」


 明るく優しく話すマイの姿に凛は罪悪感を募らせる。

 命令されてというか、トラウマ的な圧力に支配されてやったことなんて知らない彼女はただただ自分が悪ふざけをしたと思い込んでいた。

 そう思い込まされて罪悪感。

 それを許してくれるマイへの信頼。

 何度も何度も繰り返される擦り込みのようなこの行為に凛はどこまでも深みにハマってしまう。

 泥酔状態で記憶のないまま弄ばれて無様を晒し、目が覚めれば優しく接してこられて凛はどこまでも、どこまでもマイに支配されていく。


「ほんとごめんなさい、えっと、またお店、なんかお菓子か買っていく、から」


「そんなのイイのに、あたしはぁ凛たんがお店に来てくれるだけで嬉しいんだぞ~ぅ? よしよし♥ 


「っ……♥」



 ―――。


 ――――――。


「やっぱりさぁ、アイドルの凛とそこらのホストでしかないようなオレじゃ釣り合いが取れないよなぁって良く思うんだよなぁ」


「っ!? そ、そんなこと、ないっ! 絶対ない、ですから! 私のほうがむしろケンゴさんと釣り合ってないって思って……っ」


 ホストクラブの夜。当たり前のように全裸になっている凛は酒に酔いながら、ケンゴに縋り付いていた。

 正確にはただの全裸ではなく乳首に洗濯バサミをつけてたり、額に『ブス』や胸に『貧乳』などのバカにした落書きも多くされていた。

 酒も多く飲まされ、ケンゴや周囲にいる他のホストたちに散々玩具にされた後だった。

 そんな無様な姿を晒す凛。彼女は最近ケンゴに飽きられたくない、捨てられたくないと言う気持ちがやや過剰になっており前から言いなりだったのが更に悪化している。

 少し前も、大切なアイドルの仲間であり親友と呼べるような卯月と未央相手に自分のウンコを食べさせるように命令されて実行していたりした。

 そんな最低のミッションをやらされる度にご褒美の様にプレゼントを貰ったりデートをしたりなど、飴と鞭のような教育をされることが増えている。

 マイにもトラウマを植え付けられ、ケンゴには飴と鞭での依存を与えられる凛。

 既にまともな思考状態ではなくなりつつあるのだけど、それに気が付かずに彼女は今日も必死に縋り付いていく。


「凛がオレのことを思ってくれてるのは嬉しいけどさぁ、実際はどうかわかんねーじゃん? なぁ?」


「実際って、私は本当に、本当にケンゴさんのことが……っ」


 アルコールのせいで感情のコントロールが少しバグりだしている凛は目に涙を浮かべながら、ケンゴへの気持ちを強く向けていく。

 それを楽しそうに見つつ、タバコを吸ったケンゴはもはや恒例行事になったように彼女に無理難題を提示する。


「それじゃあよ、凛……本気でオレのことを思ってくれてるなら、出来るよな?」


「っ! は、はいっ! もちろん、なんでもっ! 私、ケンゴさんの命令なら何でも、何でもしますっ! ま、また卯月たちにウンコを食べさせるのでも、ラジオの収録中にバイブ入れたままにするのも、なんでもっ♥」


「あ゛~、本当に凛はイイこだよなぁ♥ マジで、凛みたいに素直で可愛い女に好きって言って貰えるとか幸せだわ♥」


「~~~っ♥」


 縋り付く凛の頭を撫でながら優しく声をかけていくケンゴ。

 そのあからさまなくらい甘い言葉に、作ったような言葉に凛はすがっていくのだった。

 

「なんでも、っぁ♥ なんでもします、から♥ ケンゴさんの命令なら、なんでも♥」


 アイドルとして活躍していても、クールで大人びた雰囲気があったとしても所詮はまだまだ少女でしかない凛。

 文字通り身も心も玩具にされながら、悪い大人によって壊されていく日々を送っていた。

 嫌われたくない一心で大切な思い出を自分の手で壊し、家族や友人たちをネタにするような行為でさえ今の凛は葛藤や躊躇いはあっても頷き実行してしまう。

 どこまでも言いなりの都合が良い玩具に作り替えられた彼女は媚びながら堕ちていく。



 ―――。


 ――――――。

 

「さぁて、今日は凛たんとのある意味初エッチだし~♥ テンションあげてこ?」


「は、はつ、エッチって、ぅっぷ、なにするの? ひっく……♥」


 数日後の夜。もはやいつものようにキャバクラで泥酔状態になるまで飲まされた凛はマイのマンションへと連れてこられていた。

 店でも散々飲まされた上で玩具にされた彼女を更にマイが玩具にする日課。

 その日課なのだけど、今回は色々と道具を用意してエロい方向で弄ぶつもりのマイ。

 リビングを雑に片づけて、座卓の上へとバイブやペニバンなどのアダルトグッズを置いていく。

 手早く凛の服を脱がしたマイは自分も部屋着のセクシーなネグリジェ姿になると―――。


「じゃ、凛たん♥ まずはテーブルに手を突いてお尻貸して?」


「お尻? ん、こ、こう?」

 

 ―――ソファーに座りバイブ片手に楽しそうに命令を出していく。

 それに泥酔状態の凛は反抗もしないで低めの座卓に手を突いて小ぶりなお尻を突き出していく。


「凛たんのおまんこはたまーに遊んであげてるけど~♥ 本格的に遊ぶのは初めてかも♥ あは♥ 結構試してみたかったんだよね~♥」


「??」


 楽しそうなマイとは対照的に泥酔状態で思考回路が停止しかけの凛はただただ情けなく尻を突き出していく。

 前以上に命令に従順になっている彼女のまんこへと、まずは長細いロータータイプのバイブを近づける。


 ”ヴィィイィイ♥”


「んっぁ♥ ん……くすぐった、ぃ……ん♥」


「まずはかるーく、ね? ローションを使ってもイイけど、凛たんって濡れやすいんでしょ? ケンゴくんが言ってたし♥」


「濡れ? わかん、にゃい……ケンゴさん……っ♥ ん♥」


 弱めに振動するローターバイブ。マイはそれをまずはクリトリスあたりへと狙って当ててくすぐるように動かしていく。

 その刺激と快感。更には『ケンゴ』という言葉に反応して凛のまんこは徐々に濡れだしていた。


「ゎ♥ ほんとに凛たん濡れやすいんだね~♥ あは♥ おまんこチョロ過ぎて可愛いかも~♥」


 本格的には濡れていないけれど、既にローターに微かにマン汁が付着する程度になっていた。

 ケンゴや他のホストたちに犯されて少し崩れ出しているおまんこの割れ目を擦るように何度もマイはローターを動かし、少し大きめのクリトリスへと押し当てる。


「ひっぁ♥ ん♥ っぅうう~♥」


「クリトリスはおっきいだけあって敏感なんだぁ~♥ うりうり~♥」


「っぁ♥ っぁ♥ んっぁぁあ♥ っぁ♥」


 敏感な部分はローターの振動だけでもかなりの快感の様で、凛は足を”ピン♥”と伸ばす様にしてお尻を高く上げていく。

 快感から―――ローターから逃げるようにお尻を高く上げる彼女に更にマイは強くローターを押し当て、彼女の甘い声を楽しんでいた。


「ふんふん♥ 凛たんのおまんこはチョロチョロチョロちゃんだね~♥ じゃ、次は少し太めのイボイボバイブ♥ じゃーん♥」


「はぁはぁ……っ♥ っぁ♥」


 ローターでの反応を楽しみ終わったマイはそれをテーブルの上に戻して次はイボが多めのバイブを手にした。

 それは少しだけ反っているがほとんど直線で、表面にはいくつものイボがついているタイプのものだった。


「これ、かなりきもちーらしんだよね~♥ だから、あは♥ たっぷり堪能してね?」


「た、たんのーって言われ―――」


 ”ずっぷぅ♥ つぷっ♥”


「―――ひにゃっぁ゛んっ♥」


 アルコールで反応が遅くなっている凛のリアクションを待つわけもなく、マイは濡れだしたまんこへとそのバイブを挿入。

 弱めのローターの振動だけでも濡れてしまうレベルの雑魚まんこにはイボイボバイブは細くても脅威。

 マイの責め方も適当に出し入れするだけではなく、凛の弱い場所を探るような刺激の仕方。


 ”ぬっちゅ♥ ぬぷ♥ こりこりぃ♥”


「はっふぅう゛♥ っぅっぁ゛ ♥ あっぁ♥ んんん゛♥ はぁはぁ♥ んっ! っぁぁあっ♥」


「凛たんイイ反応するね~♥ イイ反応し過ぎで誰のおちんちんでも気持ち良くなれちゃうビッチなおまんこ感あるかも~♥」


「はっぁはぁはぁ……んっぁああ゛♥」


 イボの多いバイブを小刻みに”ちゅこちゅこ♥”出し入れされる快感に背筋を反らしながら甘く鳴いていく。

 テーブルに突いた手も、足も”プルプル♥”震わせてしまっている凛を追いつめるようにバイブを動かし快感を与える。

 

「ここも、この辺も♥ ケンゴくんたちにしっかりおまんこで遊んで貰ってるみたいだね~♥ 敏感なところばっかりでエッチ♥ あは♥」


「ひっっぁ! んっぁぁあ゛♥ マイ、さっぁ♥ っぁぉあぁあっぉ゛♥」


 バイブのイボを上手く充てるようにGスポットなどを狙って刺激。

 その快感にお尻を激しく上下させる姿はチン媚びダンスの様で、無様な姿にマイは楽しそうに笑いながら責め続ける。

 そして、念入りにまんこをほじった後には今度はアナル用のバイブも手に取った。


「ん~♥ こっちも、ん♥ あは♥ 凛たんのアナル柔らかすぎない? これだと、ふふ♥ お漏らししちゃってそうじゃん♥」


 ”ぬっぷぅ♥”


「ふんぎっぃ!? ひょっちは、っぁ♥ っぁぁぁあぁあああ゛♥」


 細く、いくつものボールが連なったような形のアナルバイブ。それにローションを塗して挿入していく。

 凛のアナルはこれまでの開発もあってか非常に柔らかく、すんなりとそれを咥えこんでしまっていた。

 まんこのバイブも同時に動かしつつ、両穴を同時にマイは責め立ててリアクションを楽しむ。


「あはぁ~♥ こっちもイイ感じ♥ お尻の穴も大好きなんて凛たんスっケベ~♥」


「ほっごっぉ゛♥ ほっぉぉおお゛♥ っぉ゛♥」


「ふふふ~♥ 日本語忘れちゃっててかわいい~♥」


 両方の穴を同時に責められていく凛はどうにか立っているという状態だった。

 テーブルに手を突いて、手も足も”がくがく♥””プルプル♥”で白目を剥きそうになりつつも必死に快感に耐える。

 まんこはほじられる度にマン汁を”とろとろ♥”垂らしていき、マイの的確な責めに完全に負け切っていた。


「あ~♥ 男の子だったらすっごく遊んでて楽しいんだろうね~♥ 凛たんの敏感チョロ雑魚おまんこ♥ まぁ、あたしは女でも楽しいけど♥」


「ひっぃ! ひっぉ゛♥ そ、そこ、だめっぇえええ♥ っぉ゛♥ っぉおぉおおぉおお~~っぉ゛♥」


「あはは♥ これ絶対凄い顔しちゃってるでしょ? 凛たんお下品な声出ちゃってるぞ~ぅ?」


 マイの予想通りというか、予想以上に下品なアヘ顔を晒しながら凛はマン汁を膝まで垂らしてしまう。

 もちろん。膝で止まる訳もなく、更に更に溢れるマン汁が伝って垂れていく。

 感じまくってもはや女の子として終わっちゃってるような声をあげる凛の姿にマイは目を細めた。


「ふふ……♥ それじゃ、本番いこっかぁ♥ たまには、こんなのもアリだよね~?」


「はっぁ♥ っぁ゛♥ っぉ゛♥ ほ、ほんば、ん??」


 まんこからバイブを引き抜き、アナルのものはそのままにしたマイが次に手にしたのはペニスバンド―――ペニバン。

 形は普通で、サイズはそれなりに立派なモノ。

 特別にイボがついていたりする訳じゃないそれをマイは装着していき、アナルに使ったローションの余りを塗していく。


「なんかぁ♥ あたしのお股におちんちん付いてるって変な気分かも♥」


「ち、ちんちん……? っぁ、な、なんれ……っぁ♥」


 酒と快感で脳みそを蕩けさせた凛は肩越しに振り返って、ペニバン装着したマイを見る。

 これまでにケンゴたちに犯されまくって、弄ばれてバイブなどは使われてきたけどペニバンは初見な凛。

 まともに動かない脳みそではこれから何をされるのかと思考を回すことも難しくなっていた。

 そんな彼女の腰を掴み、マイはやや反ったペニバンチンポをまんこへと押し当てると―――。


「凛たん♥ あたしの童貞、貰ってね?」


「っぇ? へ、は、はぃ―――」


 ”ずっぷぅうぅう♥”


「―――っぃ゛!?? っぉ゛ぉお゛♥♥♥」


 ―――腰を突き出して一発で根元まで、凛の子宮をぶん殴るように挿入して見せた。


「ひっぁ゛♥ っぉ゛♥ んっぉ゛♥ っぉお゛♥?♥!♥」


 さっきまでのバイブとは違って太さも立派なペニバンチンポの快感。それを理解しないままにアヘ顔を晒していく凛。

 マイは彼女のくびれた腰を掴むようにして、童貞を貰ってなどとは言っていたけど初めてではないようで上手く腰を振っていた。


 ”ずっぷ♥ ずぷ♥ ずっぽ♥”


「ほっぉおぉ゛♥ っぉ゛♥ んっぁぁあぁあ゛♥ っぉ゛♥」


「ん~♥ 凛たんのおまんこきもち~~♥ って、間隔はないけど……♥ こうやって、玩具おちんちんでも簡単にアヘアヘしちゃう凛たん可愛い~♥」


「はぁはぁあ♥ っぉ゛! んんんっぅ゛♥」


 立ちバックでの挿入。腰を打ち付ける度に”ぱんぱん♥”と淫らしい音を響かせてのセックス。

 ペニバンを使用してのレズセックスではあるのだけど、そこに女性同士のアレコレなどはない。

 ただただ玩具にする側と、玩具にされる側がそこにあるだけだった。


「こうやって、さっきのバイブで調べた弱いところをぐりぐり~~って♥」


「っ!??! んっぁ゛ ♥♥♥」


 既に凛のまんこの弱点を調べ済みのマイの責め方は非常に的確。

 まんこの奥。そこから少しズレた位置にある弱点部分を見つけているようで、念入りにそこを責め立てていく。

 強い快感に声を漏らす凛。漏らすのは声だけではなく当然のようにマン汁を漏らしてしまう。

 更には同時にアナルもバイブで弄り、同時に責め立てていき深夜のマンションに迷惑な下品声を響かせた。


 ”にゅるっ♥ ズボボボ♥”


「んごっぉ!? お尻めくれっぇ♥」


「はいはいは~い♥ おまんこも一緒にね~♥」


「ひんぎっぃぃいいぃい~~~っ♥!♥?♥!」


 アナルから音を立ててバイブを引き抜いた瞬間におまんこの奥までペニバンを深く挿入。

 ”ずぶずぶ♥ こりこり♥”と子宮を虐めつつの激しいアナル責め。

 マイのその激しい責めに気づけば凛はテーブルに突っ伏してしまっていた。

 手を突いている力もなくなりお尻を高く上げた無様な姿のままされるがまま状態で犯され、悲鳴と雄叫び混じりの喘ぎ声を漏らす。


「ほっぉぉお゛♥ おまんぉっぉ゛♥ お尻も、こわれ、っぇ♥ っぉおぉお゛♥」


「ふふふ~♥ ほらぁ♥ こんな雑魚雑魚おまんこじゃケンゴくんに飽きられちゃうぞ~?」


「っぇ゛?! ケンゴ、さんっ、あ、飽きないで、っぇ……っ♥」


 泥酔状態だけどケンゴの名前にはやはり反応する凛は必死におまんこを締め付けていく。

 今挿入されているのをケンゴのチンポだと勘違いしているのか、飽きられたくない、もっと可愛がって欲しいと言うように媚びていた。

 その健気な姿を楽しみながらマイはアナルバイブを掴んで、”ずぼずぼっ♥”動かしつつ更に激しく腰を振る。

 しかも、凛を犯しながら舌なめずりをして―――。


「凛たんって愛想ないし~♥ おっぱいないし~♥ ぶっちゃけ、女の子としてランク低いよね~? しかもぉ♥ こんな雑魚おまんこじゃ、ふふ♥ セフレにもなれないんじゃないかな~?」


「っ!??!」


 ―――彼女の心を追いつめるようなことも言っていく。

 ケンゴに飽きられたくない、捨てられたくないといつも考えている凛の心を踏みにじって楽しんでいた。


「おまんこも、もしかして緩くない? あは♥ ケンゴくんたちに犯されまくってガバガバになっちゃってるんじゃないのかな~♥」


「はっぁ♥ っぁ! が、ガバガバじゃ、な、ない、もんっ……っぁああっぁああ♥」


「♥」


 まんこが緩いと言われれば泥酔状態でも聞き捨てならない様子で凛は必死に反論していく。

 実際。凛のまんこは割とキツイほうだし、アイドルとしてダンスレッスンなどもしているのもあって締め付けもイイ。

 それをケンゴたちに褒められているのもあってどうしても反論をしたかったようだったが、その可愛らしい姿もマイからすればただの玩具の鳴き声でしかない。


「へぇ……でも、さっきから簡単にズボズボ出来ちゃってるしぃ……♥ 凛たんのおまんこって安物オナホくらいな気がするなぁ~♥ ガバガバでゆるゆるのゴミおまんこ♥ あは♥」


「ち、ちが、そんなこと―――」


 ”ずっぷぅ♥ こりこりぃ♥”


「―――っぉぉおぉお゛ん♥」


 反論しようとする彼女をペニバンでの責めで無理矢理黙らせていく。

 弱点を責められてしまって簡単に絶頂する凛はマン汁を”ぷっしゃぁあ♥”と漏らして足を”バタバタ♥”させてしまう。

 机に突っ伏して、もはや逃げることも出来ずに犯され、笑われ、バカにされてイキまくっていく。

 絶頂。繰り返す絶頂と共に心も追いつめられて凛は感情を揺さぶられながら犯され続ける。


「はっぉ゛♥ っぉぉお……っぉ゛♥ ゆ、ゆるく、ない、もんっ……っぉ゛♥」

 

「ぇ~? そうかなぁ♥ 緩いと思うけど~? 緩くて、ふふ♥ 貧乳で、不愛想でつまんない女♥」


「ち、ちがっぁ……わ、私、そんなんじゃ、な、ぃい……んんん゛♥」

 

「いっつも落書きされてるでしょ~? ブスって♥」


「っ!!」


 凛の背中に密着するようにしておっぱいを”ふにゅぉん♥”と押し付けながらの奥責めセックス。

 小ぶりなおっぱいの乳首を”コリコリ♥”摘まんで刺激したりもしつつ快感を与えながら、不安に思って不安定な凛を追いつめるマイ。


「毎回毎回♥ ブス、ブス♥ おブスちゃんって♥ あは♥」


「はっぁ……! っぁ♥ ぅうぅうう~~っ!」


 自分の容姿に自信があるというタイプではない凛。

 別に不細工だと思っている訳ではないまでも、周りからは綺麗や美人と言われ続けてきていた。

 実際。凛の顔立ちは非常に整っていて、大人びた美貌なのは間違いない。

 ケンゴたちはそんな綺麗な顔をした凛にブス顔をさせるギャップを楽しんだりして弄んでおり、本心からブスなどとは一切思っていない。

 しかし、ケンゴたちのそんな本心は聞いたことは無く、可愛いや美人と言われつつも『ブス』と顔に落書きされたことがあるのも事実だった。


「ちがっぁ……ちが、っぁぁあああ……! っぅうっぁ゛♥」


「違くないよ~♥ ブス、貧乳ブス♥ おブスちゃんおブス♥ ブス女って笑われてるでしょ~? 愛想も胸もない貧乳ブスちゃん♥ あは♥」


「ぁっぁがっぁ♥ っぁぁぁぁああ~~~!!」


 ただでさえケンゴに捨てられるかも知れないと不安になることが多い凛。しかも、今は泥酔状態で心はどこまでも不安定になっていた。

 それをマイは犯して、快感を与えながら丁寧に丁寧に踏みにじってボロボロにしていく。


「ん……っぁ♥」


 乳首を強めに摘まんで痛み混じりの快感を与えながら深くペニバンを挿入して子宮を押し上げるように”どちゅっ♥”とピストン。

 快感に喘ぐ凛に同時に不安になるような言葉を囁き、涙を流す彼女を追いつめ追いつめ丁寧に追いつめる。


「わ、わらひ、っは……っぁ……っぁっぁああ……っっぃ゛♥ いく……っ♥ っぁぁああぁああっぃい゛……!」


「ブス♥ つまんない不細工♥ あは♥ しかもおまんこガバガバ♥ こんなの普通ゴミだよね~♥」


「ひっぃ……っぁ……ゴミ……わたし、ゴミ……っ……ぅんっぁ゛♥」


 机に突っ伏して涙を流しながら犯されていき、何度も絶頂させられている彼女の心はもはやボロボロだった。

 快感と絶望に挟まれる凛。というか、マイが強制的に挟み込んだのだけどその上で彼女は―――。


「…………♥ でも、あたしは凛たんのこと好きだよ~? 好き、むしろ大好き♥ だぁいすき♥」


「へ、っぇ?……ぁ♥ んんっ♥」


「可愛い可愛い凛たん、あたしは凛たんのこと大好き、大好き♥ とっても可愛くて、とっても大切だよ~ぅ?」


 ―――甘い声を囁き、ゆっくりとした腰使いでじわじわした快感を与えるようにピストンをしていく。

 自分で傷つけて追いつめた相手にマッチポンプのように優しく声をかけて癒し、依存させる最低の行為。

 泥酔状態なので凛にこの時の記憶はロクに残らないだろうけれど、心の深い部分に楔を打ち込むようにマイは甘くや作囁く。

 ”ぬっ……ぷっぅ……♥ ぬっ……ちゅ♥”と粘っこい腰使いでの快感に合わせて甘ったるく、間違いなく毒のある蜜のような声での癒し。


「ブスでも、ガバマンでも……♥ あたしは凛たんが大切♥ 大好き♥ ちゅ♥」


「はっぁあああ~~っ♥ っぁ……っぁ♥ マイ、さ、っぁ♥」


 頬への優しく甘いキス。そのままマイは凛の形の良い耳に目を付けて、身体を密着させたまま舐めて刺激。

 わざと音を立てて”じゅるじゅる♥”舐めては甘い声を流し込んでいた。


「んんん゛っぅ♥ マイひゃぁんっ♥ っぁっぁあああ♥ っぁ゛♥」


「うん、うん♥ 凛たんのことあたしは可愛いって思ってるからね~? ん♥ ちゅ♥」


「~~~~っんぁっぁ゛♥ ぃ♥ イク……っ♥ っぁ♥ んんんっぅ♥」


 傷つけられて、マッチポンプに癒されて凛の脳みそはただでさえ酒で壊れかけているのにまだまだ、まだ壊せるとぐちゃぐちゃにされていく。


「だめっぁ♥ なんか、だめ……これっぁ♥ な、なに、これっぇ……っぉ゛♥ っぉっぉお゛♥ イク……っぉ゛♥」


 若く、まだまだ脆くて弱い心を玩具にされながら凛は何度目かの絶頂をしていくのだった。

 絶頂と同時に小便まで”ちょろろろ~っ♥”と漏らしてしまい、カーペットに染みを刻み込んでいく。

 その代わりに様にマイは凛の心と脳みそにトラウマをじっくり、じわじわと何度も何度も例え記憶が酒で飛んでても消えないように刻み込んでいったのだった。


 ―――。


 ――――――。


「ふぅ……マイさんこの段ボールの中身はこっちでイイの?」


「ん~? あ、うん、中身服ならクローゼットに適当によろ~♥」


「うん、おっけ」


 休日の昼間。マイのマンションにやってきていた凛は動きやすいハーフパンツにシャツ姿で部屋の片づけをしていた。

 何度も何度も迷惑をかけた―――そう思い込まされている彼女なりの精一杯の罪滅ぼしのようなものだ。

 マイは大きめのシャツ一枚のラフな格好でソファーに座ってまったりとスマホを弄りながら片づけをしてくれている凛を優しく見つめていく。

 最近の凛はこうしてマイの部屋に来ることも増えて、キャバクラ以外での交遊も増えており、荷物持ちをしたり部屋の片付けをしたりとパシリか子分のような関係になりつつあった。

 本来ならば嫌がったりするようなものなのだけど、植え付けられたトラウマと、マッチポンプな優しさによって凛は上手くコントロールされていた。

 更にはケンゴとのことについて唯一相談できる相手である上に―――。


「ね、凛たん♥ そろそろ休憩しよ? 疲れたでしょ~?」


「ぇ? まだまだ平気だけど? このくらいレッスンに比べたら」


「イイからイイから、ほら、ぎゅーってしてあげる♥」


「っ……っ♥」


 ―――意識がない状態で既に何度かペニバンを装着したマイによって犯されている凛は彼女に対してドキドキしてしまうようになっていた。

 意識がない状態で快感を覚え込まされるだけではなく、肌を重ねてのレズセックスをしていることでマイに対して恋心ではないけれど説明しづらい感情を向けるようになっていたのだ。

 ケンゴに対するモノとはまた違うけれど、決して無視しきれない感情。

 ソファーに座ったまま両手を広げるマイを前にして頬を赤らめた凛は何度か躊躇った後に、持っていた段ボールを床に置くとそこに飛び込んだ。


「ん……♥」


「よしよし、よーしよし♥ 凛たんはイイ子だね~♥ よしよし♥」


「はっぁ……っぁ♥ 子供、扱いしないで……っ♥」


「ふふふ~♥ そんなことしてないよ~?」


 マイの大きな胸へと顔を埋めての密着。

 どこまでも人をダメにする柔らかさと、母性的なマイの雰囲気に凛は溺れだしていた。

 アイドルとしての活動をする中でのストレス、ケンゴに捨てられたくない不安と必死さ、そして最近は家族との微かな不和などもあり不安定な状態になりつつある凛。

 そんな彼女をマイは優しく優しく受け止めて、自分がいなくてはバランスが取れないようになるまで依存させようとしていた。


「ほら、休憩だし、少し飲も? ってか、あたしが飲むから付き合って? ね♥」


「…………少しだけ、ね。帰り遅くなると、また、うん……」


「だいじょぶだいじょぶ♥」


 家族との不和。特に母親はここ最近の凛の朝帰り、そしてタバコや酒の臭いをかなり気にしていた。

 どうにか誤魔化してはいるのだけど、それにも限界が来ているし、その際に口論になることが増えだしているのだ。

 最近の凛は酒を飲むとそのことを多く愚痴り、今日もまた少し飲むだけのつもりが缶ビールにチューハイにとマイに勧められるがままに飲んでしまい―――。


「最近、ほんっとママが口うるさくて……もう子供じゃないんだから放っておいて欲しいんだよね……そりゃ、感謝もしてるし大切だけど、それでも……」


「うんうん、そうだね~、うんうん」


 ―――頭を撫でられ、無暗に無意味に全肯定されながらのいつもの愚痴りパターンに入っていた。

 まだ昼間だと言うのにどんどん飲み、マイが何でも肯定してくれるから延々と愚痴り酒を煽り続ける凛。

 当たり前のようにタバコを吸い、既に3本目の缶ビールを飲み干してアイドルなのに「ぐぇえっぷ!」と威勢の良いゲップをかます。

 まだ泥酔状態には至っていないけれどかなり酔いが回り出している凛はマイにしな垂れかかりながら、母への文句を漏らしていく。


「いちいち干渉してきてさ~……朝帰り止めろとか言われてもお酒飲むんだから仕方ないじゃん……! ケンゴさんとの旅行も危うく中止にされかけたし、ほんっと最悪……!」


「…………♥」


 凛から母親の話を聞きながらマイは少しだけ目を細めて何かを考えるように数秒黙ると、彼女の頭を撫でながら優しく囁く。

 

「好きなだけ吐き出してイイからね~♥ ここにはあたししかいないんだから♥」


「ん……」


 優しく優しく、家族への文句を吐き出させるように誘導。

 誘導しながらマイはそっと片腕で凛の腰を抱くように回して、固定したら反対の手で彼女のおまんこをハーフパンツ越しに優しく擦っていく。


「いっつもいっつも私のやることに文句、って、っぁ……マイ、さん……だめ、だってっっぁ……っ♥」


「マッサージマッサージ♥ ほら、昨日はケンゴくんのとこ行ってたんでしょ? 帰った時にお母さんはなんて言ってたの?」


「ぇ? あ……ああ、うん、また帰りが遅いって、タバコの臭いがするとか言って、っ……このままじゃアイドルもさせられないとか、っ♥ 言い出して、っぁ♥」


「ふぅん♥」


 本気ではないけれど愛撫。ハーフパンツごしにおまんこを優しくじっくりと刺激して、愚痴を吐かせることと快感を混ぜ合わせる行為をマイはここ最近何度もさせていた。

 記憶はないけれどペニバンでのセックスを覚え込まされている凛はマイに対して胸を高鳴らせるようになりつつあり、それを誤魔化す様に愚痴に意識を集中させようとしていく。

 酒を飲み、愚痴り、そして愛撫されながら快感に声を漏らす。


「はっぁあ……っぁ♥ あ、あの、ば、ババァ……い、いちいち……っ♥」


 アルコールで理性が緩んだ結果。面と向かっては一度も言ったこともない『ババァ』なんて呼び方で母親への愚痴を重ねる。

 マイの手は凛の下着の中へと滑り込んでいて、大きめのクリトリスを優しく摘まみ、こすりながら―――。


「凛たん可哀想……♥ 大変だね~♥ 凛たんは悪くないのにね~♥ ほら、もっと飲んで飲んで♥」


 ―――ただただ全肯定して、実際に凛が抱えていた以上の怒りへと引火させていく。

 本来なら自然に鎮火して、凛自身が自分の悪い部分を反省して終わるような不満をマイはじわじわ、じわじわと引き延ばさせていた。

 この儀式のような行為は最近は頻繁に行われており、凛もまた愚痴ることにハマってしまい快感と合わせて母親を罵倒することに慣れだしていた。


「口うるさい、ババァ……っ! 私が、っぁ、イケメンと遊んでるから、妬んで……っ、っぁ♥ 胸がデカいけど、垂れてるし、っぁ♥」


 酒のせいで思考回路は鈍りまくっていて、自分のホストクラブ通いを母親が知らないの忘れて罵倒していく。

 罵倒に合わせてマイの手は細かく動き、クリトリスを撫で、まんこの中をかき回して刺激。

 快感と愚痴での発散が繋がって、繋がって、凛の心を悪い方へと介抱していく。

 母親への不満をぶちまける彼女にマイは母性的に接して、無理矢理作った心の隙間へと入り込む。


「それで? 他には? 凛たんが苦労しているのに酷いお母さんね~♥ ふふ♥」


「はぁああっぁあ♥ っぁ♥ ほんっと、さ、最低なババァ……っ♥ っぁぁぁああん♥」


「ふふ♥ 一度見て見たいかも、最低なババァちゃんを♥」


「見なくて、ぃ、イイよ、マイさんとは大違いのっ……っぁ♥ しわくちゃのクソババァ、だから……っぁあぁっぁ♥」


 愚痴りながらイカされ、それを誤魔化す様に酒を飲んでいく。

 ハーフパンツにマン汁を染みさせながら荒く息を吐く彼女の頭を優しく撫でるとマイはとてもとても楽しいことを考えているような顔で微笑むのだった。

 それは凛からすれば非常に厄介極まりないことなのだけど気づくことは無かった。

 




 ―――。


 ――――――。


「こんにちわぁ♥ あは♥ また来ちゃいました~♥」


「ん……あぁ、いらっしゃい。本当に良く来ますね」


「あはは♥ 綺麗なお花が多いからついつい来ちゃうんですよ~♥ あ、タメ口でイイですからね、葉月さん♥」


 平日の昼間。やや長めのスカートを基本にした落ち着いた服装に身を包んだマイは花屋へとやってきていた。

 人懐っこく微笑みかける彼女が『葉月』と呼んだのは、店員である30代程度に見える美人な女性。

 綺麗な黒髪を後ろで洒落っ気なくまとめて、ジーンズにロンT、そして仕事中なので作業用のエプロンを付けた彼女。

 彼女はアイドル・渋谷 凛の母親だった。

 この花屋は凛の実家であり、葉月とその旦那で営んでいるお店だ。

 少し前からマイは新しい遊びを思いついたようで、凛のスマホから以前データをコピーした際に得た情報から住所を把握してこうして店に足を運んで葉月との距離をじわじわ詰めようとしていた。

 その葉月。凛の母親だけあってかなりの美人で年齢は30代後半なのだけどかなり若々しく見える。

 彼女に声をかけたマイは店の軒先に置かれた花などを楽しそうに見つつ、話しかけていく。


「タメ口って訳にはいきませんよ、お客さんとお店ですから、そこはしっかり、ね」


「え~、もっと葉月さんと仲良くなりたいんだけどな~、あたし♥」


「ふふ、こんなオバサンと仲良くなってもイイことないですよ~。あ、お店の方にはしっかり花は届いてました?」


「ええ♥ もちろん♥ すっごく綺麗でお店の女の子たちにもお客さんにも評判は良かったですよ~♥」


 あくまでも客と店員と言う関係だけど朗らかに会話をしていく2人。

 マイは自分の職業がキャバ嬢であることを正直に話した上で、店への定期的な花の納品などを依頼しておりそれもあって関係はかなり良好と言えた。

 まだまだ友人とかそういうレベルではないのだけど、葉月相手に警戒されたり拒絶されたりするような雰囲気はない。


「次回はもう少し量を増やして貰ってもイイかも~♥ あ、これ綺麗~♥」


「それはありがたいですね~。ああ、それイイ色してますよね、鉢植えで育てやすいのでマイさんのお部屋に飾っても素敵だと思いますよ?」


「う~~ん、素敵、ですけど~、あたしお花ってあんまり育てたことないんですよね~……う~ん」


「ふむ……じゃあ、こっちは? 簡易的な温室、って言ってもハムスターのケージくらいの温室装置があればほとんど手間いらずに綺麗に育ちますよ?」


「へぇ~~♥ そんなのあるんだぁ♥ やっぱり葉月さんはお花詳し~~♥」


「そりゃ、お花屋さんですし、ふふ♪」


 楽しそうに会話していく葉月だけど、その顔には微かに陰があった。それは娘の凛との最近の不和が原因だ。

 アイドルとして活躍する彼女を応援していた彼女だけど、最近の凛は明らかに帰りが遅い日が増えて、酒やタバコの臭いをさせることが多くなっていた。

 まさか娘がホストクラブとキャバクラに頻繁に行っており、そこで無様な姿を晒しているなどとは知らない葉月としてはアイドル活動に何か問題があるのでは?と考えている。

 詳しく芸能界については知らない葉月だけど、どうしても枕営業や業界人の不祥事などはニュースで見聞きしており、娘も似たように何かに巻き込まれているのかもと不安になる日々を送っていた。

 しかも、娘とどうにか話す機会を設けたいと考えている葉月だけどここ最近は凛は露骨に彼女を避けておりそれも上手くいかずに心労を強めていた。


「…………はぁ」


 仕事はこなしつつ、笑顔で対応をするけれど娘のことを考えてはため息を漏らす葉月。

 そんな彼女の姿にマイは優しく、どこまでも母性的に微笑んでいく。

 

「…………♥ 葉月さん、その、簡易的な温室ってこのお店で買えますかぁ?」


「っぇ? あ、ああ、はい、一応この辺にセットがあるから、部屋のサイズに合ったものを選んで貰えれば……」

 

「それじゃあ、これと、そのお花をくださいな♥ それと……ああ、温室の設置サービスあるんだぁ♥ じゃあ、これお願いします~♥」


 簡易的な温室セットが売られてる棚へと葉月が案内すると、マイはそこに張り出されていた『温室のセットなど無料でお受けいたします』という紙を指さした。

 指を指し、葉月がそれに頷いて「じゃあ、お時間あるときに部屋にお邪魔しても大丈夫ですか?」と声をかけると更に楽しそうに嬉しそうに頷いて微笑んでいくのだった。

 ここ最近。凛と会うたびに―――。


 『凛たんは悪くないよ』


 『今はお母さんは冷静じゃないから距離を置いた方がイイと思う』


 『もしケンゴくんとのこと知られたら大変になるかも』


 『あたしだけは凛たんの味方だから』


 『お母さんも凛たんも今お顔を合わせても言い合いになっちゃうから、ね?』


 ―――などなど言って、葉月と距離を置くように仕向けていたマイ。

 それが上手くいっていることを、母と娘の間に溝が出来つつあることに実に楽しそうに微笑んでいく。

 もちろん。ただ単に母娘仲を険悪にさせることが目的ではない。

 マイは凛の母親である葉月も玩具にしてようと考えて、その為にじわじわと、実にじわじわいと囲い込むように策を進めていた。



 ―――。


 ――――――。


「ん、じゃあ、これで設置は終わったので、何か分からないことあれば言ってくださいね?」


「はぁい♥ ありがとうございます~♥」 


 マイのマンションへとやってきた葉月はベランダに簡易的な温室を設置して、そこに花を育てる為の環境を整えていた。

 本当に簡易的なものなの簡単に取り付けも終わり、さっくりと作業を終えた葉月は帰ろうとするのだけどマイはそれを止めた。


「お茶くらい飲んで行ってくださいな~♥」


「ぇ? そんな悪いですよ……」


「イイからイイから♥ 美味しいお菓子もありますしぃ♥ お花の育て方とか聞きたいですし、10分だけ葉月さんの時間くださいな♥ ね?」


「…………それじゃあ、はい、ご馳走になりますね?」


「わぁい♥ 葉月さんとお話出来るのすっごく嬉しい~♥」


 お茶を飲んで行ってと、マイは紅茶とお茶菓子を準備して葉月を引き留めた。

 お得意様であるマイの誘いを断るのも角が立つし、凛のことでストレスを抱えている葉月は少し休憩が欲しかったのもあり少しだけ躊躇いつつ座卓の前に座った。

 疲労。ストレス。心労が重なっているところに降ってわいたような休憩の時間。

 そして、自分と話がしたいと明るく人懐っこく微笑みかけるマイに葉月は少しだけ癒されていた。

 誰かにこうして積極的に求められることなど久しぶりであり、自分と会話がしたいと甘えてくるマイに対して悪い感情は抱いていなかった。

 むしろ、娘である凛に避けられてしまっている状態で、年下であるマイから求められるのは少しだけ葉月に安らぎを与えていく。


「ぁ、紅茶美味しい……お菓子も……」


「…………♥」


 少しだけ穏やかな気持ちを取り戻した葉月はマイの淹れた紅茶と用意されたお茶菓子を楽しんでいく。

 そのお茶菓子は凛がマイに迷惑をかけたと謝罪の為に用意したもので、かなり高級品かつレアなものだった。


「葉月さんと一緒に食べたいな~って思って用意しといたんですよ~♥ あは♥ 実はぁ、温室設置もこのお茶会の為だったり?」


「えぇ……? そんな、ふふ……こんなオバサンとお茶がしたいってマイさん、ほんと変わってますね」


「そですかぁ? 葉月さん、すっごく素敵なおねーさんって感じですしぃ、かっこいいから憧れちゃってるんですよね~♥」


 座卓を挟んで正面に座ったマイは甘い笑顔を向けながら葉月と同じ動作で紅茶を、お茶菓子を飲んで食べていく。

 笑うタイミングを合わせ、キャバ嬢としてのトークスキルを駆使して葉月から会話を引き出し続けていた。

 最初は10分と言っていたのに、気づけば20分、30分と時間は過ぎていく。

 店には葉月の旦那がいるので営業には問題ないが、長話をしていては連絡がきそうなものだけど事前に根回しは済ませていた。

 葉月を玩具にする一環として、彼女の知らない間に旦那とも友人レベルに仲良くなっていて『少しの間葉月さんをお借りします』とメッセージを送っていた。

 旦那は下心はないまでも、美人でかつキャバクラとの契約の橋渡しをしてくれたマイへは感謝しきりであり『どうぞどうぞ』と2つ返事をしていたのである。

 更に旦那は葉月と凛の確執を知っており、少しでも気晴らしになってくれれば良いとも考えていて、それ含めてマイの狙い通りにことは運んでいた。


「…………♥ 葉月さん、もしかして何か悩みあったり、しますぅ?」


「っぇ? な、なんで、ですか?」


「時々暗い顔したり、お店でもため息吐いてたしぃ、あたし心配で……♥」


 罠にかかった獲物をじっくり追いつめるように優しい笑みを浮かべるマイ。

 葉月は紅茶を―――気づかない程度にほんの少しだけ酒が混ぜ込まれた紅茶を飲みながら視線を逸らしていく。

 娘との問題などを客であるマイに話してイイのか?と考えている彼女だけど、どこにも吐き出すことが出来ない悩みを気づかないままに飲まされた酒の勢いで少しづつ吐き出してしまうことになる。

 愚痴を、自分の内面を見せてしまったことで葉月はマイに対して少しだけど確実に心を開きだしていた。



 ―――。


 ――――――。


「こーんにちはぁ♥」


「ぁ、マイさん……いらっしゃい、この間は長いしちゃってごめんなさいね?」


「ううん、イイのイイの♥ むしろ引き留めちゃってあたしの方こそごめんなさい……」


 数日後。また渋谷家の花屋へとやってきたマイ。

 笑顔で挨拶をすれば葉月は相変わらずの作業用の色気のない恰好ながらも美人さを見せつつ、申し訳なさそうに謝罪していく。

 マイの部屋に仕事として出向いた際に、ほんの少しの酒を紅茶に混ぜ込まれたことで娘の凛の最近の行動について2時間近くも愚痴ってしまっていたのだ。

 そのことを思い出して申し訳なさそうに、かつ気まずそうに葉月はしていく。

 彼女からすればマイはあくまでも客だし、しかも週に2~3回は来ては花を買ってくれるしキャバクラへの定期的な契約までさせてくれたお得意様でもある。

 そんな大事な顧客の家に居座って2時間も愚痴ってしまったと深く反省する彼女だけど、それにマイは優しく微笑む。


「今度はお酒でも飲みながらお話しましょうね? 葉月さん♥」


「あ、はは……まぁ、機会があれば、お願いします」


「…………♥」


 距離を少しだけ詰めて反応を見るマイ。まだ流石に酒を飲みに行くような関係を築くことは出来ていない様子。

 そこで強引に押すべきかと少しだけ悩んだけれど、そうはしないようだった。


「ふふ♥(無理矢理ってのはあたしの趣味じゃないんよね~♥)」


 じっくりと葉月を観察しながら相手の行動、思考を頭の中で組み立ててより密接な関係になる方法を考えていく。


「(葉月さんは愚痴を人に言ったりするのが慣れてないっぽいし~、何かあったらまずは『自分にも非が無かったかどうか』を考えるタイプ、かな~♥ 凛たんと少し似てるかも♥ かわいい~♥)」


 完璧に相手の行動を読み切れる訳でもないけれど、マイはこれまでの人間関係、キャバ嬢としての仕事の中で培ってきた経験からある程度人間をタイプ分けして考える癖があった。

 

 『この人はAちゃんとBちゃんに似てるってことは~、このあたりのやり方が効果的かな~?』


 くらいのものではあるけれど、仕事柄相手の表情や言葉の調子から感情を読むことは得意なのもあってかなり精度は高かった。

 その目線で見て、葉月がどんなタイプか、そしてどうすれば心を開いてくれるかなどを考えていく。

 更にはそれだけではなく、葉月の目下悩みの種である凛の行動を操ることで上手く誘導していこうとしていた。


「今日は、これと、これ……あとこの間作ってくれた温室のお花にあげる栄養剤を下さいな~♥」


「はい、いつも本当にありがとうございます♪ あ、これおまけ、ね? うちの花で作ったバスボムだから使ってみてください」


「わぁお♥ ありがとうございます~♥」


 上手く、楽しく誘導する為に色々考えていくマイはとりあえず花と栄養剤などを購入していく。

 心を許した訳ではないだろうけれど、愚痴のお詫びとお得意様へという感覚で葉月は手作りのバスボムを栄養剤と一緒に袋に詰めて手渡した。

 それを受け取る際にマイは少しだけ葉月の指に触れつつ、『心配です』とでも言いたげな表情を向けた。


「あの、こんなあたしが言うのもアレなんですけど……その、葉月さんが娘さんのことを思ってるのは伝わってると思いますよ?」


「っぇ」


「あたしは、ほらキャバクラやったりしてて、その、それ以上のことも昔してて親に見限られちゃったから……本気で心配して声をかけてくれるお母さんの存在って絶対に必要だと思うの……」


「っ……ぁ……マイ、さん……っ」


 指に触れ、相手が拒否しないことを確認してゆっくりとマイは袋を受け取る動きで手を握っていく。

 強くではなく、優しく包み込むように葉月の手を握って真剣な表情を向けるとマイ。


「娘さんもアルバイトを始めて、大人と触れ合う中で成長しているつもりかもだけどまだまだ子供だから、葉月さんが自分のことを思ってくれてるって気づくのに時間はかかるかもだけど……」


 葉月は愚痴った際に酒が少し入っていても凛がアイドルをしているとは言っておらず、あくまでも『娘がアルバイトを始めて、最近少しおかしい』程度にマイに伝えていた。

 マイはそれを忘れないように、自分が凛と接点があることを隠しながら葉月を励ましていく。

 娘には積極的に声をかけて、決して見捨てないで、いつかわかってくれるから、などなど。

 自分の弱いところを見せるような発言をしつつ―――。


「(多分、あたし個人として正面から行くより疑似娘的な立場で語った方がウケがイイハズ♥)」


 ―――葉月の心をほんの少しづつ浸食しようとしていた。

 客と店という関係は対等ではなく、やや客の方が重い位置づけにあり、それのバランスを取るように母と疑似娘の関係を持ち込んでいく。

 お互いに対等な関係だと思わせてしまえば、あとは徐々に徐々に支配するように動いていけばイイとマイは心から葉月を心配する顔を見せながらゲスい思考をしていた。

 

「(ケンゴくんが凛たんに飽きてるなら~♥ あたしが思いっきり遊んであげなきゃね~♥ どうせなら、ふふ♥ 母娘セットで思いっきり♥)」


 蛇が獲物を前にしたような、猫が弱い相手を弄ぶようなそんな目つきをマイは葉月に向けていくのだった。

 そして、少しだけ涙ぐんだ葉月と軽く会話をしたマイは深追いはせずに店を出て自分のマンションに戻った。

 以前。凛に片づけをさせてそれなりに綺麗になっており、部屋にいくつも花を飾って華やかになっているそこ。

 そこのリビングでは―――。


「はっぁぁあ♥ っぁ゛♥ あぁぁあああ゛ぅんん゛♥ あ、あの、ババァ、っぁ! 何回も電話してきて、うっとし、っぃ゛っぉ゛♥」


 ―――全裸の凛が泥酔状態で激しいバイブオナニーをしていた。

 今日は平日なのだけど学校にも行かずに朝からマイの部屋へとやってきて母親である葉月に対しての愚痴と言うか文句を言いながらの泥酔オナニー。

 足を開き、既に何度もイった後の様でマン汁を垂らしまくるまんこにバイブを”ズボズボ♥”出し入れして、時折缶ビールを煽ると言う最低な姿を晒していた。

 座卓の上に置かれたビールの空き缶にはタバコの吸い殻も山となっていて、その光景はまだ10代のアイドル美少女が作り出したとは思えないものだった。


「ただいまぁ♥ 凛たんご飯食べる~ぅ?」


「はぁはぁあ……っぁ、マイ、さん……っぁ゛♥ はぁはぁ……っぁ♥」


 愚痴、酒、快感を紐づけるようにマイによって誘導されつつある凛は最近は頻繁にこうして最低な姿を晒す様になっていた。

 ホストクラブ―――ケンゴの前では弱音や愚痴を吐きたくない彼女はマイに甘え、依存するように店以外でもこうして会うことが増えている。

 葉月に注意され、その注意の正当性を酒で鈍らせてただただ感情的に愚痴を吐き、そのストレスをオナニーの快感で誤魔化すという流れだ。

 

「凛たん、サンドイッチとスープどーぞ♥」


「んっぁ……マイ、さん、あぃがと、っぉ……っぉ゛♥」


「どーいたしまして♥」


 買って来た花屋荷物を下ろしたマイは泥酔状態の凛の元へと簡単な手作りサンドイッチとインスタントのスープを注いだ皿を持っていく。

 テーブルの上にはビールにチューハイにストロングな缶がいくつも置いてあり、それをどかしてサンドイッチの皿を置くと凛の隣に座った。

 肩を抱くように優しく腕を回して、その手で乳首を”コリコリ♥”刺激をしていき反対の手は乳首を刺激。


「凛たん、かわいそう……♥ 凛たんがこんなに苦しんでるのに酷いお母さんだよね~♥」


「っぅ……ぁ……! そ、うっぁ、そう、なのっ……! わ、私は辛い、のに、ケンゴさんに飽きられたり、したらやっていけない、のに、だから会える日は会いに行きたいのに、文句、ばっかり……っ!」


「うんうん♥ そうだね~♥」


 快感を与えながら愚痴を促して、無理矢理に吐き出させて母親への悪感情を育てさせていく。

 母と娘の絆に溝をどんどん掘るように、お互いのことを知らないフリしてマイは悪い方へ悪い方へと誘導していた。

 更にほんの数十分前に母親の葉月には『娘さんに声をかけてあげて』なんて言っていたのに凛には―――。


「お母さんが凛たんのことをちゃんと見ててくれるなら、今は見守ってくれるハズ、なのにね~♥ アイドルと学生の両立で大変な時期だってわかってないのかも……♥」


「っ! そ、そう、っそう、なのっっぁあ♥ こっちは、たい、大変なのに、何かあるといちいち、あ、あの、クソババァっ……っ! んっぁあぁあ♥ っぁ! っぁぁぁあ♥」


「ほんっと酷いお母さんだよね~♥ 凛たんの気持ちを考えてないのかなぁ~♥」


 ―――『今声をかけてくるってのは娘のことを考えてない』などと囁き、愛撫をしていく。

 酒で真っ赤になった顔で喘ぎ声をあげる凛の思考をじっくりと、ねぶるように誘導。

 葉月には娘に声をかけるように仕向けて、凛には声をかけくる母親は悪者かのように思考を捻じ曲げさせる。

 蝙蝠のように2人の間を行き来しながら、母娘をそれぞれ自分が都合良く楽しめる玩具になるように調整しようとしているマイは非常に、本当に楽しそうにしていた。

 

 

 ―――。


 ――――――。


「ごめんね、マイちゃん……また相談なんかしちゃって……相談って言うか愚痴だけど、さ……はは」


「イイのイイの~♥ むしろ、あたしとしては葉月さんに頼って貰えて光栄かもだしぃ~♥」


「ふふ、ありがと。あ、ここは私が出すからね? さすがに」


 しばらくした頃のランチ時。前よりもかなり距離が近くなっているマイと葉月はちょっとしゃれたカフェでの時間を楽しんでいた。

 葉月と会うときはロングスカートで落ち着いた雰囲気の服装を心掛けているマイだけど、その美貌は人目を惹いている。

 そんなマイはあれからも頻繁に花屋へと顔を出して単純接触を続け、その時々で相手が欲しい言葉を投げかけた結果。葉月はマイとランチを一緒にするようになっていた。

 いつの間にかタメ口になり、葉月はマイのことをマイさんではなく『マイちゃん』と呼ぶようになっていた。

 徐々に距離を詰め、気づいたときには親密な距離にまで接近しているマイの手練手管に完全にされるがままになっている。

 娘の凛の行動も上手く誘導して、母娘関係が上手くいかないように操作しつつ旦那に対しても『妻の良き相談友達で上客』という立場を植え付けた結果どんどん親密な関係になっている。


「だぁめ♥ 割り勘、ね? あたしは葉月さんのお友達なんだから、ね?」


「っぅ……ああ、もう、本当にイイ子ねマイちゃんは……」


「あは♥ よく言われます~♥」


 疑似娘のような立場から友人関係にまでスルスルと上り詰めたマイに葉月はかなり、かなり心を許していた。

 普段は自営業として働いていて、店は旦那と2人でやっているので会話する相手は客くらいで、近所との関係も悪くはないまでも日中は働いているのもあって深い交友関係などは無かった凛。

 そこに現れたマイという存在は愚痴や相談を何でも聞いてくれる上に、華やかな年下の美女に慕われるということは自尊心をくすぐっていた。

 美人だが40手前のアラフォーであり、化粧っ気もない葉月からすればマイは眩しい存在だった。

 マイ自身が意図した訳ではないけれど、近所の人や常連客に―――。


 「すごく綺麗な人が来てるね~」


 ―――などと言われることも何度かあり、周囲も認める美女と友人関係にいる自分ということを無意識に楽しんでしまっている部分もあった。

 アイドルの娘を持つ母親という肩書とはまた違う感覚。結局は他力なのだけど、自分という存在に魅力を感じてくれている―――と勘違いさせられいる―――美女であるマイとの時間を楽しんでいた。

 凛との関係で悩み、ストレスを抱える彼女の癒しになりつつあるマイ。

 まだまだ依存とまでは言えないまでも、順調に誘導されてしまっている葉月は今日も愚痴と相談をしていく。

 ただただ愚痴を聞くだけではなく、マイは3回に1回くらいはでっち上げた自分の相談をして葉月に頼っているフリなどもしていた。

 一方的ではなくお互いに対等な関係を築いていると思わせ親密さを上げていくのだった。



 ―――。


 ――――――。


「もしもし~? 葉月さんこばこばわ~♥ あは♥ え? 今ぁ? ぜんぜんおっけ~ッス♥ 葉月さんからの電話ならいつでも全開全力だもん♥」


 葉月からの電話に笑顔で明るく対応していくマイ。

 徐々に電話での相談や愚痴も増えており、葉月のマイ依存は強くなっていた。

 頻繁な電話に嫌な顔の1つもしないというか、むしろ自分の誘導通りに動いてくれていることを本気で喜び楽しんでいくマイ。

 今の彼女は仕事中であり、キャバ嬢としてのドレス姿でタバコを吸いながらの対応。

 個室席のソファーに座りつつ、グラスに注いだ酒を飲む彼女の目の前では―――。


「ふっぎっぃ゛♥ っぉ゛♥ ふっぎ、ぶひっぃいぃいいぃい゛~~っ♥」


「キャハハ♥ 凛ちゃんマジブスじゃん♥」


「うわ~♥ 鼻水垂らしてて終わってるし♥」


「ほらほらぁ、クソババァの写真にもっと潮飛ばしちゃえ?」


 ―――キャバ嬢たちに弄ばれる凛がいた。

 既に相当酒を飲んで顔を真っ赤にしている凛は全裸にされて身体中に『ブス』『ゴミ女』『生きる価値無し』などの落書きをされており、鼻フックまでしていた。

 そんな無様な彼女は用意された折り畳みの椅子の上でM字に開脚をしており、少し離れた位置に置かれた小さな台にセットされた写真にマン汁をかける遊びをさせられていた。

 その写真―――クソババァの写真と言うのは凛の母親の葉月のものであり、今マイが電話している相手だった。


「はぁはぁはぁぁ……っぉ゛♥ し、しつこいっての、く、クソババァっぁっぉおぉお゛♥」


 足を広げておっぴろげた凛のまんこへと周囲のキャバ嬢たちは電マを押し当てたり、イボイボバイブを挿入したりして潮吹きをさせていく。

 何度も何度も絶頂させられ、泥酔状態もあって意識朦朧としている凛はもはやマイによって慣らされた酷い暴言をここにいない母親にぶちまけていた。


「垂れ乳の、ぶ、ブスババァっっぉおぉおお゛♥ し、死ね、死んで、んっぁあぁあ゛♥ 私のじゃ、邪魔するにゃっぁあ゛♥ んっぉ゛♥ イクっぅうぅう♥」


 鼻の穴を広げた状態で白目を剥きつつの無様アクメでマン汁を”ぷっしゃぁあ♥”と漏らし、葉月の写真へとぶっかけていく。

 広げた足の爪先を”ぴくぴくぴーん♥”とイキ痙攣させて、酒の入りすぎてぶっ壊れかけている姿を周囲のキャバ嬢たちは笑いバイブなどで責めまくっていた。


「ふんふん、それで~? あ~~、それは酷いよね~♥ うんうん、本当に葉月さんみたいに娘に真剣になってくれるお母さんって貴重なのにね~♥ うん♥ うん♥ 葉月さんがあたしのお母さんだったらきっと、ううん、なんでもないから♥ うん♥ あはは♥」


 無様を晒す凛の姿を見ながら葉月の相談というか、ここ最近はほとんど愚痴になっている電話を聞くと言う最低な遊びを楽しんでいく。

 足を組み替えて、タバコを軽く吹かしながら葉月に対しても愚痴を肯定して『あなたは悪くない。あたしは味方♥』と擦り込む。

 

「なんで伝わらないんだろうね~? こんなに娘さんのことを思ってくれてるのに~♥」


 そう葉月に語り掛けるマイの目の前では―――。


「凛ちゃん、ほら♥ クソババァの写真食べてウンチにしちゃいなって♥」


「そうそ~♥ 本当のクソババァってことで♥」


「うっわ、マジで写真食べてるし♥ やっば、頭おかしすぎて引く~♥」


 ―――凛は家から持ち出してきた葉月の写真、思い出の大切な写真を自分の手で粉々に引き裂いて食べさせられていた。

 以前。凛がケンゴにやらされたことと似たようなことをマイはキャバ嬢たちに命令してやらせていく。

 母親との思い出の写真を食べさせ、それを排泄させようと言う最低な遊びを母親の相談を受けながらさせる地獄のような遊び。


「本当に酷い娘さんだよね~♥ あは♥ 葉月さんはこんなに素敵なお母さんなのにぃ~♥」


 グラスの酒を少しだけ飲んで、母親への暴言を繰り返しながら写真を食べていく『酷い娘』を前にしてマイは笑いがこらえきれないような表情を見せていた。

 この姿を葉月に見せてあげたいなどと考えながらも、今はその時じゃないと判断しているマイだけど「そろそろ次の段階にいけるかな~?」と楽しそうに考えていく。

 母娘の悩みも悲劇もマイからすれば新しい玩具で楽しく遊ぶための準備でしかないのだ。




 ―――。


 ――――――。


「ん、おいし……へぇえ、ビールでも最近は色々あるのね、ちょっとびっくりしたわ……♥」


「葉月さんのお口にあってなにより~♥ ここ、クラフトビールが色々揃ってるから飲み比べ楽しいんだよ~ぅ? ガンガン飲んでね~♥ あたしもガンガン飲んじゃうから~♥」


「ふふ、外で飲むなんて久しぶりだけど……ハメ外さないようにしなきゃ、ね♥」


 少し洒落た隠れ家的な飲み屋の個室席に胸元を控えめに見せたニットワンピース姿のマイと、いつも通りで飾りっ気のない服装の葉月が来ていた。


「って、こんなオシャレなお店って知ってたらせめてもう少し服も変えてきたんだけど……」


「大丈夫大丈夫~♥ そんなの気にしなくておっけだしぃ~♥ 葉月さんってすっごく美人だからね? わかってないでしょ♥」


「び、美人って、あ、あはは……マイちゃんみたいな綺麗な娘に言われると、少し照れるわ……♥」


「あたしはお化粧で誤魔化してるだけだから~♥ 葉月さんみたいなナチュラルに綺麗な人には憧れちゃうな~♥ あ、タバコ吸うね?」


 向かい合って座った2人は和やかな雰囲気で酒を楽しんでいく。

 結婚してから外で飲む機会も減っていた葉月は久しぶりの空気ではあるが、マイが個室を用意してくれたので緊張感はない様子。

 何よりも、ほんの少しの間―――正確には2か月と少しの期間でもはや一番信頼できる友人の様に思うようになったマイとの酒の席は楽しいようで笑顔を浮かべていた。


「それで、マイちゃんはイイ人いないわけ? それだけ美人で可愛くておっぱいも大きいんだから選び放題じゃでしょ?」


「あたし~? ん~、お客さんにはモテるけど結局はお客さんだしぃ~? 逆にお客さん以外の出会いってないんだよね~」


「そーゆーもんなの?」


「そーゆーもんなの♥ あ、これも飲んでみて? ちょっと変わった風味だけど美味しいよ~♥」


 10歳以上も歳の差がある2人だけど非常に仲良く会話をして、葉月はマイに乗せられるままにどんどん飲んでいく。

 その姿は凛とそっくりであり、マイを信頼してしまっているが故に薦められる酒を断ることが出来ずに次々に流し込んでいた。

 

「ぷはぁあ……っと、少し酔って来たかも……♥」


「あは♥ 葉月さん色っぽーい♥ 葉月さんがうちで働いてくれたら人気間違いなしなのにな~♥」


「うちの店って、冗談でしょー? こんなおばちゃんがキャバクラにいたりしたらイイ笑い者だし、お客さん帰っちゃうわよ……」


「そんなことないと思うんだけどな~♥ 葉月さん、お世辞は抜きに美人だよ~?」


「もう……マイちゃんみたいな可愛い娘に褒められたら勘違いしちゃうんだからね? ……♥」


 褒められてまんざらでもない顔をした葉月はテレを誤魔化す様にビールを飲み、赤くなった頬を更に酒で染めていく。

 マイとのこの時間は葉月にはとても楽しく癒しであり、若く綺麗な娘に褒められる心地良さを照れながらも楽しんでいた。

 酒を飲み、他愛のない話をして、そして娘の―――凛のことについて愚痴る葉月。

 

「最近は時々学校も休んでるみたいで……家に帰ってきても部屋に閉じこもってるし……はぁあ……」


「学校も行ってないのは問題だよね~♥」


 酔いながら愚痴る葉月に頷くマイではあるが、凛が登校しない日はほとんど彼女の部屋に来ているのでマッチポンプも良いところだった。

 母も娘も同時に弄び、どちらも自分の思うように動かして依存させようとするマイは愚痴る葉月の頭を優しく撫でた。

 凛にもそうしたように、甘やかす様に母性的に―――。


「葉月さんはすっごくイイお母さんだよ~♥ イイ子イイ子♥」


「ふふ♥ ありがと、って、流石にちょっと恥ずかしいんだけど……♥」


 ―――年下相手に撫でられて、甘やかされていく葉月だけど決して悪い気分ではないようだった。

 その日は大いに飲み、愚痴り、葉月はマイに肩を借りなければ歩けないほどに酔って自宅へと送り届けられることになった。

 酒の席での一体感もあって葉月はより一層マイへの信頼と好意を強めていき、愚痴や相談抜きでも酒を一緒に飲むようになり親しさを強めていくことになる。

 


 ―――。


 ――――――。


「「かんぱーい♥」」


 仲良くグラスをぶつけ合って耳に心地良い音を響かせるマイと葉月。

 週に1回程度2人きりで飲むようになっており、それに葉月も慣れてきていた。

 葉月との関係が順調に進捗して、親密な関係になってきたのでマイは凛の思考を誘導させて母娘仲を少しだけ改善させていた。

 と、言っても完全ではないのだけど険悪になりつつあった関係を多少修復させて、学校を休むこともしないようにさせた。

 その結果。朝帰りや酒とタバコという根本的な問題はまだまだ解決しないのだけど葉月は凛に対しての問題が終わったような錯覚から気を緩めてしまっていた。

 気が緩んだタイミングを狙ってマイは色々な店へと連れていき、美味しい料理や酒を飲ませることで葉月の心に楽しい体験を刻み込んだ。

 結果。マイとこうして飲みに出かけるのが楽しみになっている葉月は誘われればホイホイやってくるまでになっているのだ。

 妻が頻繁に飲み歩くことについて不安にならないように旦那へのケアも行いつつ、マイはいざとなれば後輩のキャバ嬢でも使ってハニートラップでも仕掛けようと家庭崩壊すらあり得ることを遊び感覚で考えていた。


「ん、おいし~~♥ マイちゃん本当にイイお店知ってるのね♥ お酒も、この料理も初めて食べたけど……うわ、おいし……!」


「ふふ~ん♥ 『葉月ちゃん』に美味しいものを食べさせたい親心?みたいなやつなのだ♥ なんて♥」


「親って、ふふ♥ ありがと、ママ♥」


 冗談交じりの会話をするようにまでなっている上に、マイは葉月をちゃん付けで呼ぶようになっていた。

 10歳以上も年下相手に葉月ちゃんと呼ばれてもまるで気にしていないで受け入れている彼女は対等に見えて今やマイの下で支配される側になりつつあった。

 本人はそれに気が付かずにただただ楽しく友人と―――3か月程度の付き合いの親友との時間を楽しんでいた。


「それにしても……ここの店員さんイケメン揃いね、ホストクラブみたい。行ったことないけど♪」


「っ…………♥」


「ん? マイちゃん、どうかした?」


「ふふ、あは……♥ なんでもなぁーい♥」


 2人が座っているのは半個室のような席。そこに並んで座り、グラスに注がれた酒を飲みながら葉月は店内を忙しく動く店員たちに視線を向ける。

 娘がホストクラブに入り浸っているのとは正反対にホストクラブに一度も言ったこともないと漏らしたのを聞いてマイは一瞬噴き出しそうになるのを我慢していた。

 

「確かにこのお店、イケメンくん多いんだよね~♥ お客さんにもイケメン多いし、目の保養になるっしょ~♥」


「ふふ♥ 確かに♥ 普段は旦那の顔か常連さんくらいしか見てないから……あ、マイちゃんはいっつも目の保養になってるわよ? すっごく可愛いんだもん♥」


「ほんと~? じゃ、もっとお店に顔出さないと♥」


 ただただ仲の良い2人の会話の様なのだけど、葉月は無意識にマイに気を遣っているようだった。

 凛の様にトラウマを刻み込まれての媚びではなく、無意識に漏れ出てものだ。

 自分の願い通りに葉月の思考が回っていることに満足しつつマイは彼女の酒を飲ませていく。

 2人が座る半個室のような席で、その正面にはカウンター席があるのでそこに座るイケメン客や行きかうイケメン店員が良く見える。

 凛のあれこれへの悩みが消え―――たと思い込まされている上に、ここ最近マイとの付き合いが深くなったことで無意識に男を視線で追ってしまっていた。

 ここ数週間の間にマイは―――。


 「結婚してる葉月ちゃんに相談したいんだけど~♥」


 ―――などと言って、恋愛のあれこれ、過激ではない下ネタなどを段階を追って振っていた。

 元からその手の話題をするタイプではなかった葉月。それが結婚し、子供が生まれたことで完全に0になっていたのだ。

 しかし、決して色恋の話や軽めの下ネタなどが嫌いな潔癖でもないし、信頼しているマイから話を振られれば乗らない訳にもいかなかった。

 そして軽い恋愛トークから俳優やイケメンアイドルについての話、更には一歩進んで下ネタと段階を踏んでいた。

 結果。葉月はマイといると、当たり前のように男の話をするようになってしまっており酒が入るとそれも緩んでいく。

 それを見越してこの店を選んだマイは酒を飲みつつ店員さんを指さした。


「あたし的にはあの人かな~♥ 一番かっこいーかも~♥」


「わかる! 結構鍛えてる感じもするし、がっちりしてる男の子ってイイわよね~♥」


「あは♥ いきなり身体の話ぃ? 葉月ちゃんエロ~い♥」


「ぅ、そ、そーゆーつもりじゃないんだけど? あくまで好みの話で……」


「あはは♥ 顔真っ赤~♥ かわいい~♥」


 まるで同年代の友人のようにふざけあう2人。

 端から見ると年齢差のあるマイと葉月の関係は奇妙ではあるし、最初の頃は葉月本人も気にしていたが今はそれに慣れて、慣らされてしまっていた。

 年下のマイ相手に同年代の友人のような関係になっている状況の異常さに気づかないままに笑い、酒を飲んで下ネタ混じりの話題で盛り上がっていく。


「それで~? 葉月ちゃんの推し男子はどの人~? あの金髪の人? それとも~、メッシュ?」


「ん~~~…………私みたいなオバサンが値踏みしてるんじゃないって怒られそうだけど、店員さんって言うか…………♥」


「ん? あ~~~♥ イイとこつきますな~♥」


「…………でしょ?」


 どの男がイイか?なんて若い女の子同士の会話を楽しんでいく葉月は多少のテレと躊躇いを酒の力で誤魔化しながらコッソリ指さしたのは店員ではなくカウンター席で飲むイケメンだった。

 シャツから覗く腕が中々に逞しくありつつ、童顔寄りのイケメンでありそれにマイは意味深に楽しそうに頷いた。


「鍛えてそうだし~♥ やっぱり葉月ちゃんの男を選び基準はボディってわけね~♥ って、ことは旦那さんも実は隠れマッチョ?!」


「身体って訳じゃないから! それと、うちの人はもう中年のお腹って感じだから、今でも仕事で肥料持ったりするから腕は引き締まってるけど後はダメね、ダメ」


「おっ、でも腕を見てる当たり葉月ちゃんって筋肉フェチなところあったり?」


「違うって……って、ん~~~……マッチョが好きな訳じゃないけど、まぁ、うん、嫌いじゃない、のかも知れないわね……♥」


「へぇえ~~♥」


 軽めの下ネタ。恋愛話で盛り上がっていく2人。

 葉月はあくまでも旦那がいることを忘れている訳ではないし、他の男とどうこうしようというつもりはない。今のところ。

 ただただマイに促されて話していく内に遥か昔の学生時代に同級生たちと盛り上がっていた感覚を思い出してしまっているのだ。


「もし~♥ あのイケメンくんが葉月ちゃんにこの後2人で、なんて声かけてきたらどうしちゃう~? ワンナイトなラーブしちゃう?」


「え~~~、流石にあり得なさ過ぎて想像も出来ないわよ。既婚の地味なオバサンに声かけるとかないから、ないない」


「だからぁ、もし、もし、IFだよ~♥ 声かけられちゃったりするかもだし、ね?」


 酒が入った葉月は軽い調子で話しつつ、視線をカウンター席に座るイケメン男子へと向ける。

 『ありえない』なんて言いつつも、マイに言われて少し想像はしてしまっているようで酒以外の理由で頬を赤らめていく。

 これまでに旦那一筋で浮気などしてこなかった彼女だけど、酒が入っているのもあってついつい真剣に考えてしまう。


「いや、ん~~~、旦那いるし、ほら、目元の小じわも増えてきてるのよ? こんなオバサンになると想像するのも厳しくなるんだから……」


「そう? 皺なんて目立たないし~、仲良しだから言ってるんじゃないけど本当に葉月ちゃん美人で可愛くて綺麗だよ~? ほんとに♥」


「だから、もう……テレちゃうからやめてって♥」


「あはっ♥ テレテレ葉月ちゃん可愛い~♥」


 マイはこれまでにも何度も何度も葉月を美人だと褒めていて、それは事実ではあるのだけど事実以上に褒めてもいた。

 葉月は間違いなく美人なのだけど、それを過剰に褒めて、持ち上げていく。

 若く綺麗なマイからそう言われることで葉月自身も多少と言うかかなりその気になるようになっていたのもあって、自分のことを『こんなオバサン』なんて言いつつも時折イケメンへと視線を向けていた。

 浮気や不倫など考えたこともない彼女だけど、もう女として終わりを迎えたと思っていて普段は花屋でただただ働いている自分とは別世界のような場所にマイに連れ出されたことで気分は少し浮ついていた。

 その浮つきを誤魔化す様に酒を飲み、酒のせいで理性を緩めながら会話をしていく。


「……マイちゃんなら大丈夫だと思うけど、ほんっとに簡単にさせちゃダメよ? 男はそのおっぱい狙ってるんだからね?」


「え~? そうなのかな~♥ おっぱいってそんなにイイもの~? 葉月ちゃんみたいな美人ならまだしもあたしのだよ~?」


「っ……マイちゃんは可愛くて美人なんだから狙われて当然よ。しかも、そんなに大きなおっぱいしてるんだから……」


 恋愛などについてマイは疎い演技をしており、既婚者であると言うだけの葉月に色々と語らせることが多く、今回もそのパターンだった。

 酒を飲みながらマイの大きなおっぱいを指さすのだが、それに―――。


「大きいって言っても葉月ちゃんもあたしと変わんなくない? そーとーに大きいのぶら下げてるよね~♥ あは♥」


 ―――彼女は軽いノリで返事をして葉月のおっぱいを軽く指で”ツン♥”と突いた。


「ひゃっぁ♥ なっ……ぁ、わ、私のはもうダメ、ダメダメだから、垂れて酷いものよ?」


「そかな~? 綺麗に見えるけど♥」


「ダメダメ、ほら、今はブラしてるけど、なんてゆーの、ほら、インドカレーの、あの、パンみたいな」


「ナン?」


「そう、それ! ナンみたいに垂れさがってるから見れたものじゃないのよ?」


 イケメンとのワンナイトを微かに考えていたりと、妻でも母でもなくメスの部分を微かに疼かせていたところでおっぱいを突かれて無防備な声を漏らしてしまった葉月。

 それを誤魔化す様に胸が垂れていると手でジェスチャーをしながら自虐をして見せていると、いたずらっ子な笑みを浮かべたマイが距離を詰めて囁きかける。


「……ねぇねぇ♥」


「? なに? どうかした?」


「…………♥ カウンター席のイケメンくん、葉月ちゃんのおっぱいの話題になったらこっちチラチラ見てる♥」


「っ!??」


 まさかの囁きに葉月は生娘のように激しくリアクションをしてしまい、自分のおっぱいをガードでもしているつもりなのか腕をクロスさせる。

 自分を抱きしめるように腕でおっぱいをガードすれば、”むぎゅっ♥”と寄せられることになり、服越しにそのサイズと存在感をアピールすることになるのだけど本人は気づいていない様子。


「って、へ、変な冗談やめってって……! 私じゃなくて、んん、マイちゃん見てたんでしょ? まったく、もー。変な汗かいちゃった……」




 ドキドキした胸を撫でおろす様に腕のガードを外す葉月だけど、冗談だと言いつつも気にしているようでカウンター席のイケメンへと視線を”チラチラ”向けてしまっていた。

 そんな自分を恥ずかしく思いつつも、目覚めだしたメスとしての部分が疼きだしているのを葉月も自覚していた。


「あ、あのね、マイちゃん? 改めて言うけど私はもうオバサン、おばちゃんなの、わかる?」


「ん~、そうかな~。すっごく綺麗だと思うんだけどな~……旦那さんだって凄いでしょ? こんな美人な奥さん貰ったんだから今でも♥」


「…………はぁ、残念ですけどもう何年も旦那とはしてませーん。こんなオバサン相手には興奮しないってことね」


「ぇ、うっそ?! え、旦那さんって、その、だ、大丈夫、なの~? その、おちんちんは……」


「大丈夫大丈夫、だと思う、こっそりパソコンでエッチなの見てるくらいだし」


 疼きだしてしまっている自分の中のメスを押さえつけるように、勘違いするなと言い聞かせようと既に枯れ切ったオバサンだと主張していく。

 それにマイは大げさに驚いたフリをしながら、性生活についての話題を振っていき葉月のメスを微かに、微かにくすぐっていた。


「AV見るくらいなら葉月ちゃん見ればイイのにね~♥ こんな美人で立派なおっぱいあるのにぃ~♥」


「だから、オバサンには興奮しないんでしょ。こんなおっぱい垂れたしわくちゃのオバサンには……」


 自分で言っていて悲しくなる部分もあるようだけど、それでも『変な勘違いをするよりはマシ』と自分に言い聞かせていく葉月。

 

「最後にしたのは、それこそ娘が中学に入る前だったし、それも2年ぶりくらいだったのよ? あの人にとっては私はもう母親でしかないんでしょうし……」


「ふぅん……♥」


 女としての自分の今の位置を改めて認識して暗い気持ちになってしまっている葉月にマイは改めて身体を寄せていく。

 そして、スマホを取り出してまるで写真でも見せるように差し出すのだけど、画面には写真はなく撮影モードになっていた。


「? マイ、ちゃん? ぇ?」


「……見てて♥」


 意図が分からずに首を傾げる葉月だったが、マイはスマホの角度を調整して自分たちの正面にいるカウンター席のイケメンが写るようにしていく。

 そして、その状態のまま小さく「話を合わせて?」と囁くと、露骨じゃない程度に声を大きくした。


「見て見て~♥ これ、最近買った下着なんだけど……エッチじゃない? こーゆーのも1枚くらい持ってた方がイイよね~♥」


「っぇ? え、ええ、そ、そうね? そう、思うけど……えっと……?」


 急に始まった謎の芝居に理解が出来ないまま葉月は言われたままに話を合わせて、視線をスマホに落とす。

 画面に映るイケメン男子は前を向いたまま酒を飲んでおり、マイの言葉に反応した様子もない。

 しかし、続いて―――。


「葉月ちゃんもこーゆーの持ってるの? スタイルめっちゃイイしぃ~♥ エッチな身体してるから似合いそう♥ ……持ってるって言ってスマホだして」


「?? ぁ、えっと、一応持ってるけど、そ、その、こーゆーの、だ、だけど……??」


 ―――話題を葉月に切り替えて小芝居をするように指示を出した。

 この時点でも何も理解しないままに話を合わせて、『自分もエロい下着の写真を見せている』かのような演技をしたとき、マイのスマホ画面に映るイケメン男子が”チラッ”と視線を向けてきたのだった。


「っぇ!?? っ…………!?」


「…………♥ うわ、葉月ちゃんエロすぎ~♥ こんな身体でオバサンとか言ってたらあたしとかおばーちゃん扱いされちゃうかも~♥」


「っ! ちょ、っぁ、ま、マイちゃん、そのっ……♥♥」


 マイに言われて、イケメンに声をかけられたらなんて意識はしてしまっていたけれどあり得ないと思っていた。思い込んでいた。

 しかし、明らかに自分の話題になるたびに視線を向けてくる姿をカメラ越しに確認してしまうと、信じられない気持ちとそれを上回るメスの興奮を覚えてしまっている。

 興奮に唾を飲み、明らかに挙動不審になって酒を飲んでいく葉月はカメラ越しではなくイケメンが本当にこっちを見ているのか気になって顔をあげた。


「「っぁ」」


 2人の視線がぶつかり合い、イケメンは慌てた動きで正面を向き直り葉月は固まってしまった。


「ぅっぁ……っ♥ な、っぇ……♥」


「あ~……もしかして、あっちゃうのかも……♥ ありえちゃうのかも~? ぁ、あたしは止めないし誰にも喋らないからね?」


「な、なに、言って、あ、ありえ、な、マイちゃんを見てたんで、でしょ……っ……??」


 顔真っ赤で混乱する葉月にマイはお口をチャックのジェスチャーをして、今夜ワンナイトラブが起きても秘密にすると悪戯っぽく微笑んで見せた。

 それに更に顔を真っ赤にして、「ありえないから、ないない!」などと言って酒を飲んで、飲みまくって忘れようと、意識しないようにしていく。


 彼女を堕として玩具にする為の一環として、葉月好みのイケメンをマイが用意して店内に数人配置しているとも知らないで。


 事前にマイから指示を受けたイケメンがその通りに行動しているだけなのに、まさに勘違いで恥を晒しているとは気づかないで。


 葉月に気がある演技をしているイケメンが事前にマイに写真を見せられた際に―――。


 「オバサンじゃないッスか、これともしヤルことになったら勃つかな~……」


 ―――と言っていたことも知る訳もないで乙女でメスなリアクションを見せていく姿はまさにピエロ、道化だった。

 何度も視線が合い、苦笑されているとも知らないで盛り上がっていくオバサンが1人。

 マイに「可愛い、美人、綺麗」と言われ続けたせいで、『もしかして?』なんて考えだしてしまっているババァ。

 胸を高鳴らせて、旦那への申し訳なさなんて感じている彼女にマイは囁いていく。

 一気に酒を飲んで、泥酔一歩手前まで来てしまっている葉月に―――。


「ね、サービスしてあげなよ~♥ 葉月ちゃんのことチラチラ見てるんだし、少しくらい、ね?」


「す、少しって、だ、だめ、よっ……♥ お店の中、だ、だし、あの子がその気になっちゃったら……♥」


「ぷふっ……じゃなくて、せっかくなんだしぃ、ね? 葉月ちゃんのこと熱心に見てるんだし、おねーさんとして少しくらいのサービス、良いんじゃない?」


「サービス、す、少しって……っぁ♥」


 ―――イケメンへのサービスをしちゃえ♥と促していた。




 途中で噴き出しそうになったマイだけど泥酔寸前のマイはそんなことを気にする余裕もない。

 イケメンへと視線を向けて、何度も何度も躊躇いながら彼女は酒を飲みながら上着に手をかけて―――。


 ”ぐぃっ♥”


 ”ぶるんっ♥”


「っぁ……っ♥ 見られちゃって、っぁ……っ♥♥」


 ―――下から捲り上げて、酔いの勢いでブラまでズラして娘には今のところ遺伝していないデカパイを晒してしまうのだった。




 顔を真っ赤にしたメス顔で、垂れてしまいだしている大きめのおっぱいを晒しイケメンへと視線を向けて腰をくねらせるエロババァ♥


「ほら、イケメンくんめっちゃ見てる~♥ あれ、葉月ちゃんで絶対勃起してるでしょ♥ あは♥」


「っ!! そ、そんな、っぁ♥ だめ、本当にだめ、ダメよっ……♥ 娘も、旦那のいる、のに……っ♥」


「大丈夫大丈夫ぅ~♥ 抱いてくれない旦那さんと、言うこと聞かない娘なんて、ね?」


「っっぁ……っぅ♥」


 現実味のない状況とアルコールで脳みその思考回路が飛んでしまっている葉月を優しく誘導し誘惑していくマイ。

 マイの言葉にどんどんその気になってしまって、乳首を”ピンっ♥”と勃起させた彼女は腰をくねらせ、疼いているのかはしたなく片手で股間を押さえていた。 

 その姿にマイは笑いを必死に堪えながら、この先もっと、もっともっと堕として玩具にしてあげなきゃという最悪の決意を固めるのだった。 




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Comments

凛ちゃんにマイへのトラウマを深めたり褒めたり甘えさせたり散々否定した後に認めて依存させていくのがとても良かったです。男子トイレでの宣言も立ちションもゲロもその後掃除させるのも好きでした。それと泥酔したままマイに蹴られたり髪を引っ張られるようになっているのも良いです。このまま2人を誘導して葉月と凛ちゃんから親子としての愛情や信頼もマイへ少しずつ奪って行って下さい。お店の中でおだてられたあげく勘違いさせられておっぱい露出させられてるのエロいです。いつか凛ちゃんと同じように男子トイレで立ちションさせたい。

Anonymous

素晴らしい!!!

双nari

_(:3 」∠ )_<DV彼氏の様に甘やかして否定して、親しい相手と対立させて、その上で自分だけは味方アピールしてどんどん言いなりへ! _(:3 」∠ )_<脅迫なんかよりもずっと悪辣な手段をマイさんは笑顔で行ってますからな……! _(:3 」∠ )_<葉月さんもどんどん無様に、イイ年したオバサンに若い男をあてがって支配して、最後は娘と同じように、もしくはそれ以下に! _(:3 」∠ )_<読んで頂いて6月分になにかあればお聞かせくだせぇ!

双nari

_(:3 」∠ )_<あざまっす! じっくり書くのはとてもとても楽しいのです、人が堕ちる様をじっくりと!

このまま進めて頂けるだけで十分以上に面白そうです!呼び方や関係性が徐々に変えられていくのがとても良いです。葉月さんもたまの子供扱いからいずれは赤ちゃん扱いに。

葉月にお酒を飲ませながらでカロリーや量を食べてるのに気付かせず今よりちょっとお腹の肉を摘めるように体型も玩具にするのも面白そうなのでいけそうならぜひ。ちょっと太らされてもデブとか言われずにこっちの方が好きとか可愛いとか褒める感じでお願いします。

双nari

_(:3 」∠ )_<おデブ化もいいですな! _(:3 」∠ )_<葉月ちゃんの若作りネタなども盛り込みつつどんどん堕としていきたいですな!