Home Artists Posts Import Register

Content



「ふあぁぁ……掃除終了っとぉ……帰ってゲームでもしよっと……ふぅ」


 風見学園のある教室。

 放課後のそこで1人の肥満体の男子生徒―――○○という少年が掃除を終えて帰宅しようとカバンを手に取った。

 同じく掃除当番だったクラスメイトらがどうしても外せない用事があると頼み込まれて1人で掃除をしていたのだ。

 少し遅くはなったものの、そのクラスメイトたちからお詫びとして貰ったジュースや菓子パンなどがカバンの中にあるのでそんなに悪い気はしていないようだった。


「よし……」


 それを食べながらゲームをしようと思いながら掃除用具を片付け下校を開始。

 廊下に出て、今更迷うこともなく玄関に向かった。

 校庭に出れば、普段より遅くなったのもあり妙に夕焼けが綺麗に見える空だった。


「…………」


 その夕日を何となく見ながら歩いて行くと、少し離れたところを同じく下校する集団を見つけた。

 そこにいるには風見学園・公式新聞部のメンバーたち。

 夕日を受けて金色に輝く綺麗な髪を持った森園 立夏。


「ん~、いい天気……週末にみんなでどっかに遊びにでも行く?」


 いるだけで場を華やかにするという言葉がそのまま当てはまるような美少女が笑顔を向けながらこの先もいつだって楽しいことが待っていると確信するように話しかけていく。

 それを受けてプラチナシルバーのふんわりとした長い髪と歩く度に揺れるのが見て取れるおっぱいの持ち主である美少女、芳乃 シャルルも天使のような笑顔を見せた。


「あ、それいいかも♥ たまには息抜きも必要だもんね」


 立夏にシャルル。2人だけでもありえないほどに綺麗のに、他にも魅力的な美少女たちが集まり楽しそうに下校していく。

 その中心には男子生徒がいた。

 美少女に囲まれながら下校するその姿は丸々には実に、実に楽しそうに映った。

 

「…………はぁ……」


 大きくため息を吐いてその姿を羨ましく思いながら見つめる○○。

 羨ましくはあるものの、あまりにも別世界過ぎて嫉妬まではいかない悲しいほどの距離間。

 ○○はやや暗い性格をしているものの、友人もおり学校生活に大きな不満はない。

 だけど、それでも学校でも注目を集める美少女たちに囲まれる男子生徒の姿を見れば羨ましく思う程度の気持ちは健全な男子としてあった。


「はぁ……帰ろ……」


 もう一回だけ溜息を吐き、羨んでも仕方ないと言い聞かせながら落ちた気分を取り戻そうと掃除の代わりに貰ったジュースをカバンから取り出してグビグビ飲みつつ歩く。

 そして、ふと彼の視界に『枯れない桜の木』が映った。


「………………」


 願い事が何でも叶うという伝説を持つその桜の木。


「なんでも……」


 ただの伝説。

 そう思っていたし、信じる気持ちなんてなかった。

 だけど、掃除で少し遅くなったこともあり周りには誰もいない状況。

 そして妙に赤い夕陽の中に立つという、どこか現実味のないシチュエーション。

 そこに、さっき見かけた立夏、シャルル、そして他の美少女たちから笑顔を向けられる男子生徒の姿が思い浮かんだ。


「…………」


 フラフラと桜の木に近づいた彼は、そっとその木に触れた。

 そして、少しだけ躊躇いながら―――。


「…………っぉ……俺の、想い通りの世界を作って……くれ」


 ―――そう願い事を呟いた。

 呟いて直ぐに○○は「いやいや、何やってんだよ、俺!」っと照れ隠しのような突っ込みを入れようとしていた。

 しかし、急に眩暈がしてそれも不発に終わった。


「んっぉ……なんだろ、ん、風邪? ジュース一気飲みしたせい?」


 セルフ突っ込みを入れることも失敗に終えた彼は眩暈に不安を覚える。

 それだけではなく、妙に赤い夕陽。

 その赤さに染まる世界に少しだけゾッとした彼は逃げる様にその場を後にした。

 彼がいなくなった後に、桜の木は風もないのに大きく震えていった。

 何かに応えようとしているかのように。



 ―――。


 ――――――。


「ふー……ふあぁあ……」


 いつもの朝。

 制服に着替えた○○は眠そうな顔をしながら、小太りの身体を重そうに動かして学校への道を進んでいく。

 昨日。下校中に風邪を疑った彼だったが、家に帰る頃には何の問題もなく元気であり最初は早く寝ようとしていたが気づけばゲームを始めていつもの夜更かしをしてしまっていた。

 しかし、夜更かしした割には普段よりは眠気もないし、妙に体調が良い状態であったりする。

 そんな彼は”のしのし”歩いて学校に向かっていたが―――。


「…………? ん?」


 ―――何か、妙な違和感。

 微かな引っかかりを感じていた。

 それは普段なら当然のように走っている車がいないことかも知れないし、妙に空気が澄んでいることかも知れない。

 朝から体調が良かったことかもしれないし、また周囲を見ると登校しているのが女子ばかりなことかも知れないが答えはない。

 別に気にするほどじゃない小さな違和感に首を捻りつつ、○○が歩いて行くと、少し向こうに美少女を発見した。

 それは昨日も帰りに見かけた芳乃 シャルル。

 いつ見ても非常に愛らしく美しい美少女であり、長く、微かに毛先がウェーブしたプラチナシルバーの髪は朝日を浴びて本当に輝いている。


「すっげ……」


 神々しさすらある美貌に○○は小さく声を漏らすが、ジロジロ見たりはしない。

 憧れてはいるし、付き合えるなら付き合いたいが『住んでいるステージが違う』と諦めてもいる。

 シャルル自身は別に相手が誰でも差別はしないだろうが、そのあまりにもな美しさから○○のような男子はただただ眺めるだけであった。

 これまでも話をするような機会もなければ、これからもないと思っていた。

 下手にがつがつ向かって行って「あいつ、シャルル相手にいけるつもりかよ……」と周囲にバカにされるのも避けたいと判断していた。

 もし、シャルルから告白してくるようなことがあれば当然のことだけど、拒否することはないがそれこそ『奇跡』である。

 そんな奇跡がないと理解している○○は、一瞬だけ視線を向けただけで後はもう学校についたら友達とゲームの話をしようとかそんなことを考えていく。


 昨日。


 あの桜の木の前で祈ったことも既に忘れてしまっている。

 

「ぁ……♥」


「ぇ? …………ぇ?」


 そんな、いつも通りの低調、だけど大きく不満もない日常を送ろうとしていた○○が視線をあげたときシャルルと目があった。

 その非常に綺麗で可愛らしい美少女顔と視線が完全に合わさった。

 咄嗟に○○は「やべ、気持ち悪がられる!」と視線を外そうとした。

 自分の見た目、もしくは性格、諸々含めた『スクールカースト』というものを理解している○○からすれば、シャルルと目が合うのは嬉しいことではなく危機なのだ。

 学校でも人気の彼女が「ジロジロ見られた」とでも言った日には彼の居場所はない。

 それくらい理解している彼は足早にその場を離れようとしたのだが―――。


「おはよっ♥ ○○くんっ♥ えへ……♥ 待ってたよ♥」


「……………………は……ぇ?」


 ―――それより先にシャルルが距離を詰めて、○○の手を掴んでいた。

 いきなりのことに混乱する○○。彼の頭の中には色々なことがあまりにも渦巻き過ぎていた。


「ぇ……ぁ……?(な、なんで、シャルル先輩が? ってか、なんで俺の名前知って、待ってたよって、なに?! って、やば、やば、めっちゃ可愛いしめちゃくちゃいい匂いする?! なに、なんなの、これ?!)」


「……? どうかした? ん~?」


 混乱し、混乱しながらも近距離で見たシャルルのあまりにも可愛らしい顔と、その女の子としての香りにドキドキしっぱなしの○○。

 状況をこれっぽっちも理解出来ないし、理解する為に落ち着くことも出来ないほどの興奮状態。

 顔を赤く染めて、挙動不審に文字通り「あわあわ」してしまっていた。

 そんな彼に更に一歩距離を詰めたシャルルは、周りには登校中の生徒がいる中でその細く綺麗な指が並ぶ手で○○の額に触れた。


「顔赤いよ? 風邪ひいたりしてないよね? 大丈夫?」


「っ?!?!?」


 優しく触れられた手。○○よりも体温は低いのか、少しだけひんやりとした気持ち良さを伝えてくる。

 憧れていて、どこか別世界の住人のように思っていたシャルルに触れられている事実に○○はどんどん顔を赤くしていく。

 そうなれば、彼女は更に心配そうにして距離を詰めてきた。


「大丈夫? ○○くんが辛かったりすると……心配なんだけど……」


「っ! だ、大丈夫、で、ですっ! あ、き、昨日、その、そ、掃除、してたから、ひ、1人で、その、あ、疲れ、かも……っぉ……!」


 本気で悲しそうな顔をするシャルルに○○はもう訳も分からず押されるように一歩下がって、適当な言い訳をしていく。

 いきなり美少女に距離を詰められて、それをラッキーだと判断できる余裕もないくらいに慌てる彼は周囲を窺う。

 もし、これを誰かが見ていて、変に誤解されたら困ると考えていた。

 また、何かの罰ゲームでもしているのではと思い、近くで誰かが笑っていないかと警戒していくのだが、そんな様子はまるでない。

 しかし、それで安心することはなく、むしろ混乱していくばかり。


「……?!(マジで、な、ん、なの、これ? なんで、シャルル先輩が?!)」


 目の前にいる美少女を直視できないくらいシャイで、嫌な言いかたをすれば陰キャ気質な○○。

 どうしてみようもなく混乱し続ける彼に対してシャルルは―――。


「ひとりでお掃除? …………偉い♥ ○○くん、すっごく偉いよ~♥ ナデナデしてあげるね? えへへ♥」


「!?!?」


 ―――額に当てていた手で頭を撫でだした。

 別に不潔にしている訳ではないけれど、やや脂っこいような○○の髪を躊躇わず撫でる。

 更にそこで終わらずに、混乱して固まっている○○の頭を抱くように腕を回すとそのまま―――。


 ”むっにゅぅ♥ ぼにゅんっ♥”


「~~~~?!?!?」


「ひとりで頑張ってほんとにえらいね♥ 頑張った子はちゃんと褒めてあげなきゃ、だもんね♥ よーしよし♥」


 ―――その胸、おっぱい、男子憧れの巨乳に顔を埋めさせるように抱きしめた。

 大きくやわらかなおっぱいの感触に○○は混乱しつつもそれを堪能してしまう。

 

「~~~っ!(なにこれ、すっご、でか! デカいし柔らかいし、イイ匂いだし……! って、マジで、なに、本当に何が起きてんの、これ?!)」

 

 憧れの美少女のおっぱいに顔を埋めるという状況に興奮しながらも理解出来ない○○。

 当たり前のように勃起してしまっている彼は、前かがみに気味で身動き取れないでいた。

 そのまま少しの間、シャルルによって褒められ撫でられながらおっぱいに顔を埋めていて開放された。


「っ!! はぁ……はぁあ……はぁあ……」


「あ、いきなりごめんね? ○○くん、可愛いから……♥ つい……♥」


「か、かわ……?」


 顔に残りまくるおっぱいの感触。そして甘さを感じるようなシャルルの香りにどこか酔ってしまっていた○○は真っ赤な顔をしていた。

 相変わらず理解出来ない状況で、夢かと思うほどだけど間違いなく現実の中に○○はいる。

 女子から一度も言われたことのない「可愛い」なんて言葉を天使のような美少女に言われて、照れる前に混乱していく彼はさっきまで自分が顔を埋めていたシャルルのおっぱいをじっと見てしまう。


「…………(さっきまで、そこに顔を……)」


「?」


 普段の彼と言うかさっきまでの彼なら、シャルルのおっぱいにどれほど興味があってもガン見など出来ないけれど、混乱しきった彼は半ば本能でそこを見ていた。

 制服に包まれた巨乳、おっぱい。男子の中でも当然話題になるようなそれ。

 それに顔を埋めていたという信じがたい事実に震えて、制服の股間を膨らませるくらい勃起しながらジーっとおっぱいを見ていく。

 その視線に気が付いたシャルルは隠すでも、照れるでも嫌がるでもなく、一歩、二歩と近づいてきて―――。


「…………おっぱい……触ってみる? いいよ……○○くんなら……♥」


「!!!」


 ―――キスしそうな距離で頬を赤らめてそう囁いてきた。

 ○○の手を掴んで、その手を自分の胸へと運ぼうとすらしながら。

 それに気が付いた○○は、興奮と混乱の極致から「け、けけけ、結構ぇぇっす!?」と奇声染みた声をあげて逃げる様に、事実その場から逃げて行った。

 残されたシャルルは少しだけ残念そうにしながら―――。


「可愛い~んだ♥」


 ―――と、笑みを浮かべていた。




 ―――。


 ――――――。


「はぁはぁ……はぁあ……なん、な……はぁあ……」


 肥満体故に走るのは得意じゃない彼だけど、必死に走って校門までたどり着いていた。

 さっきシャルルに触れられた額に汗をかきながら、勃起してしまったチンポを隠すようにズボン越しにもぞもぞしていく。

 情けない姿だけど、股間にテント張った状態で学校に入る訳にはいかないとの判断だった。


「はぁはぁあ……本当に、な、なんで、シャルル先輩、急に……」


 混乱は続き続けている。

 ここで「実はシャルル先輩は俺のことが好きだったんだ! よっしゃー!」と考えられるほど単純でも楽天的でもない彼は悩み、混乱する。

 その混乱に混ざるのはおっぱいの感触であり、シャルルの良い匂い、そして「触ってみる?」という誘惑による興奮。

 二つの感情を制御しきれない彼は、汗をかきながら頭を振ったりとかなり怪しい姿を見せるが、周囲を歩く女子生徒からは何も言われない。

 言われないどころか―――。


「○○くんおはよー♥」


「先輩♥ おはよーございます♥」


「どしたの? もしかして、私で興奮しちゃった?」


 ―――これまで声かけられたこともない女子たちから声をかけられまくっていた。

 それがまた彼を混乱させて、ある種の恐怖まで与えていた。

 理解を越えた状況に、涙を流しかける寸前にまでなった○○。

 その彼に、声がかけられた。


「やっときたわね? 待っていたわよ○○くん?」


「ぇ……ぇ…………ええっ……?」


 声に反応して振り返った先にいたのは、○○からしたらシャルルと並んで別世界の住人であり、この学園のマドンナ的存在とも言える森園立夏。

 シャルルの親友であり、対になるような金色の髪をツーサイドアップにしている勝ち気そうな美少女。

 スタイルもよく、シャルルほどじゃないけれどおっぱいも大きめで非常に魅力的だ。

 そんな立夏にいきなり声をかけられて○○はまた固まってしまう。

 シャルルと同じく今日まで会話もしたこともないような相手なのだからそれも当然。

 そんな彼に立夏は近づいて行くと―――。


「混乱してるでしょ? 私が教えてあげる……こっちきて?」


「ぁ……教えてって……ぇ?」


 ―――優しく導くように腕を組んで引っ張る様に歩き出した。

 混乱続きの○○は抵抗はせずというか、腕に露骨に押し当てられるおっぱいの柔らかさに逆らえずに引っ張られるまま着いていった。

 向かった先には『公式新聞部』そう呼ばれる部活動の部室だった。

 そこはある種、1人の男子生徒を中心に美少女が集まった場所であり、○○からすれば近づいたこともないような部室だった。

 その部室に案内されて、どこからか用意されたふかふかのソファに座らされた○○は正面に置かれたパイプ椅子に座った立夏と向かい合う形になっていた。

 無理に走ったことで疲れていた彼はありがたく椅子に座り、訳わからないまま立夏に『今何が起きているのか』を聞かされていた。


「簡単に言うとね、この世界は○○くん、キミのいた世界じゃないの。キミの願いで作られた世界ってところね」


「は……はぁ……」


「信じられないのは当然でしょうけど事実よ、これは。この世界は○○くんの願いで作られていて、この世界の全てはキミのモノなの、わかるかしら?」


「…………えっと……ぇ?」


 立夏はそのまま。今の現状を正しく説明していく。

 それは間違いなく正しいのだけど、○○は理解出来ずにいた。そして、それもまた当然だった。

 朝から美少女に優しくされておっぱいに顔を埋めて、そして次もまた美少女に声をかけられ―――。


 「この世界はあなたのもの」


 ―――と言われて即時理解出来たらそれは狂人の類だ。

 

 だが。

 

 事実は事実だった。


 それを立夏は丁寧に○○に語る。

 

「枯れない桜の木には人の願いを叶える魔力が宿ってるの元の世界でも噂になってたでしょ? あれ。あれってただの噂じゃなくて事実なのよ」


「桜の……噂……願いって言われても俺は別に…………あ……」


「思い当たることあったでしょ? それ。その願いを取り込んでここが作られたの。だから、この世界は全てキミのものってこと、だって創造主みたいなものなんですから、当然よね♥」


 桜の木の噂と聞いて○○はそこでようやく昨日自分がしたことを思いだした。

 ただ単なる噂だと思っていたし、願った自分ですら「何やってんだろ」と呆れるような行為。

 それがまさか本当だとは思いもしなかったのは、普通のことだろう。

 立夏は微笑むと更に説明を続けていく。


「この世界の存在意義はキミの願い―――欲望を叶えて満たして、満たし続けること、それだけなの」

「キミがしたいと思ったことは何でもしていいし、この世界の住民も、物もどう扱おうと自由。それで○○くんの欲望が満たされるなら、むしろ積極的にやるべきね?」


「願いって……言われても……物も……人も……」


 完全にはまだ信じられていない○○だが、そうじゃないとシャルルの行動も、立夏と2人きりの今のこの状況も説明できないのは事実だった。

 繰り返すが立夏の言葉に嘘はなく全て真実。

 立夏は元の世界では高位の魔法使いであったために、この世界では管理者のような存在になっていた。それが○○の願いの一部なのか、世界の仕組みなのかはわからないが。

 どちらにしても管理者であるが故に、彼女はこの世界の仕組みを理解していたのだ。

 

「森園さんが、管理者……」


「森園じゃなくて立夏って呼んで? 立香ちゃんでもいいわよ?」


「ぇ゛!? …………り、立夏、ちゃ…………立夏さん、が、管理者……なんです、よね?」


 少しでも現状を理解しようと言葉にする彼に立夏に立夏は名前で呼ぶことを要求していく。

 しかし、女子免疫0故に「立夏ちゃん」とはさすがに呼べなかったようで、さん付けに落ち着いていく。

 そして、ただ名前で呼ばれただけなのに立夏は非常に愛らしい笑みを浮かべていくのだった。

 本当に本気で嬉しいというように可愛く素敵な笑みを。


「そ、私が管理者。と言っても、あくまでも○○くんの補助って感じね? キミの願いを叶えるお手伝いをする立場……♥ 召使とか……奴隷って感じ?」


「どれっぃ……っ……っ……!」


 小悪魔な笑みを浮かべながら、自分のことを『奴隷』なんて言い出す立夏に○○は顔を真っ赤にしてしまう。

 その初心なリアクションを楽しんでいた彼女は不意に「桜の木にどんなお願いをしたの?」と質問した。


「ぇ……? どんなって、えっと、あ~、あの、好きに、って、自由に、自由に出来る、世界に、なれー? 的な?」


 答える○○だが、かなり内容をぼかしていた。

 実際、彼が桜の木の前で願ったのは『俺の思い通りの世界』だ。

 だが、願いとは言葉にしたものではなく本質は頭の中に溜まった欲望だ。

 それを自覚出来ないことも多いのだが、今○○がいるのは彼の世界であり、ある意味では『自分の頭の中』だ。

 自分が何を願ったのか、『どんな世界で在れ』と願ったのか○○はしっかりと認識できていた。


「自由に出来る世界……ね、その答えじゃ60点ってとこね?」


「い、いや、でも、願ったのは、それ……だし」


 彼の願いの本意を見抜いているかのように立夏は楽しそうに微笑んだ。

 その笑みから逃げる様に○○は視線を逸らすのだが、それを許さないように立夏は見せつけるように長く綺麗な足を組み替えた。

 

「!」


 組み替える際にチラリと見える下着。

 それに○○は咄嗟に食いつくように視線を向けてしまう。

 ほんの一瞬見えたか見えないかのパンチラに必死になる姿を晒してしまった彼に立夏は囁く。


「ほんとのこと教えて?」


「い、いや……だか、ら…………」


 優しく囁くようなトーンだけど、立夏の声はハッキリと○○に響いていく。

 その言葉というか、パンチラに食いついてしまった自分の情けなさに観念したのか○○は躊躇いつつも願いを漏らした。


「…………世界を思い通りにして、学園の……可愛い女の子にエロいこと、好き放題したいって……願い、ました」


「…………♥」


 願いを正直に告げて直ぐに○○は、言ってしまったことを悔やむように両手で顔を覆った。

 情けないことを願ってしまったと、それを学園のマドンナである立夏に行ってしまったことを後悔する彼。

 立夏は立ち上がると、後悔する○○の横に座った。密着する距離に、だ。


「ぇ……ぁ、森園さ……」


「立夏って呼んでって言ってるでしょ? ……願いを言うのは恥ずかしいことかも知れないけど……よくできました……♥」


「っぁ……」


 立夏はシャルルがそうしたように○○の頭を撫でていく。

 子供を褒めるようなその行為は、○○の願いの中に含まれていた『女の子に甘やかされたい』という想いの発露だったりする。

 その願いの影響もあってか、優しく甘やかす様に○○の頭を撫でた立夏は彼の太ももに手を置きながら耳元に口を寄せた。


「……言ったように、この世界はキミの為にあるの……♥ だから、何してもいいの♥ エッチなことでも何でも……♥」


「っ! い、いや、エッチなことって……っ!」


 熱い息を吹きかけながらの囁きに○○は顔を真っ赤にして身体を震わせる。

 まだ願いに素直になれないでいる彼に追い打ちをかけるように立夏は―――。


「……♥ もちろん、私にしてくれてもいーんだからね? …………ちゅっ♥」


「~~~~~っ!!」


 ―――囁いて、耳にキスまでしていくのだった。

 その行為に○○は全身を震わせて、顔を真っ赤にしていく。

 憧れの女子であった立夏からのお誘いと、耳キス。

 その二つをされても尚、○○は「い、いや、だって、普通に考えて、お、おかしい、し、願いなんて、別に」と信じ切れていないようだった。

 

「ん~、流石にいきなりは難しいかもしれないけど、紛れもない事実、なのよ?」


 信じきれない○○を怒ったり呆れたりするでもなく、優しく諭して導こうとしていく立夏。

 彼の背中を撫でながら、「一緒にやっていきましょ? したいなら、エッチなことしよ?」なんて声をかけてくれていた彼女に―――。


「え、エッチなことして、とか、言われても、ぁ、だ、だって、もりぞ……立夏さんは芳乃、くんが好きなんでしょ? それなのに、俺と、エッチなこと、なんて……」


「…………」


 ―――○○は不安を吐き出すように告げていく。

 彼が言ったのは、この公式新聞に所属し、シャルルや立夏だけじゃないこの学園でも有数の美少女が常に近くにいるような男子生徒のことだ。

 立夏はその男子生徒のことが好きだという噂、前世からの関係だと公言しているのくらい○○も知っていた。

 そんな男子がいるような彼女が、自分を相手にする訳ないとどこまでも卑屈に考えていた。


「ああ、清隆のこと? ん~……好きは好きだけど、○○くんと比較すると……正直どうでもいい、かな? うん」


「ぇ……? ど、どう、でも?」


「うん、どーっでも♥」


 ○○の必死な言葉に対して立夏は当たり前のように「清隆なんてどうでも良い」と答えた。


「えっと……ぇ……どうでも、いいって、ウソ、でしょ? だって、あ、あんなに恋人同士だって、運命だって」


 まだ信じきれない○○は立夏に視線を合わせずに呟くように告げていく。

 その言葉に対して立夏は「嘘じゃない」と応えて、彼の太ももに置いた手を撫でる様に動かしてく。


「ほんと……♥ ウソじゃないから、私が今大切で、大好きなのはキミ♥ これもウソじゃないからね?」


「…………っ……」


 優しく甘い言葉。

 それをまだ受け止めきれない○○に立夏は少しだけ焦ったように―――。


「ね、どうしたら信じてくれる? 清隆のこと嫌いって言えばいい? 叩く? それとも…………殺す?」 


「殺っ?! ……い、いや…………そこまではしなくて、いいけど……」

 

 ―――想い人であったはずの彼の殺害まで仄めかしていく。

 流石にそれはと○○は拒否するが、それで立夏の言葉や想いを全て信じた訳でもない。

 不安そうな立夏は繰り返し「何でも言って? 本当に何でもするから……」と告げて来ていた。

 それを聞きながら、○○は何を言ったら良いかもわからずにいたが、彼の頭の中にはさっきの見えそうで見えなかった下着、パンチラが浮かんできていた。

 だけど、必死に自分に声をかけ続ける立夏に対して「信じて欲しいならパンツ見せて!」なんて馬鹿げたことは言えないと首を振った。

 そんな彼の動きに立夏は―――。


「なにかあった? して欲しいことあったの? ね、聞かせて?」


 ―――必死に、本当に泣きそうに反応していた。

 その必死さを前に○○は困惑しつつも申し訳なさを感じていた。

 未だに混乱続く中で美少女に隣に座られて、泣きそうな顔で「何でもするから……」なんて言われていけば彼の処理能力が限界に達する。

 限界に達してしまう○○の脳みそから零れ出たのはやはり、さっき見えそうで見えなかったパンツだった。


「……す……スカート…………ぁ……」


 状況は理解出来ていない。理解出来ていないのに次々に展開は進んでいく現状。

 その混乱の中でついつい「スカート」と口走ってしまった○○は再び後悔を顔に滲ませていく。

 しかし、その後悔が彼を落ち込ませるよりも先に立夏は動いていた。

 髪をかき上げて、甘く、どこか柑橘系の香りをさせながら○○の前に立つと―――。


「スカート……って、こーゆー、こと?」


「っぇ……ぁ……ああ……ぇ……」


 ―――ゆっくりと制服のスカートを捲り上げて見せた。

 細く綺麗、だけど健康的なハリもある太ももを見せつけるようにゆっくりとスカートを持ち上げていく。


「り……か、立夏、さん……っぇ……っぁ……っ」


「ね、見て? あ、今日は、その、キミの好みの下着知らなかったから……な、なるべく、エッチなやつはいてきたけど……どう、かな? 黒のTバックって安直だったかしら?」


「~~~~っ!!」


 持ち上げられたスカートの下から見えて来たのは立夏の言葉通りの黒のTバックでかなり際どいもの。

 白い肌とのコントラストが色気を更に演出しているようなセクシーな下着に○○はシンプルに固まってしまう。

 下着と言うか、学園のマドンナ的な存在である立夏の下着を見せられていることに混乱を押しのけて興奮が暴れてしまっているような状態だった。


「好きに、見ていいからね? あ、清隆にも見せたことはないから……キミが、初めて……♥」


「っぁ……っ……!」


「触っても良いし……その、朝はシャワー浴びたから、大丈夫だから……ね?」


 見せつけられる下着。

 更に立夏は恥ずかしそうにしながら、足を開いて腰を突き出すポーズ。

 「触って良い」というか「触ってください♥」とでも言うようなそれにまだまだ○○は固まったままだった。

 口をパクパクさせて、ただでさえ混乱して着いていけてないところへの下着と言う追加の爆弾に何度目かの処理落ちだ。


「っぁ……あっぁ……ぁ……」


「…………♥」


 何も言えないでいる○○の姿をどうとったのか立夏は恥ずかしそうな笑みを浮かべるとスカートから手を離した。

 そして、彼の手を掴むと無理矢理にではなくてゆっくり引っ張る。

 

「ね……立って?」


「は……は、ぃ……」


 まるでダンスに誘うかのような仕草で○○を立ち上がらせる立夏。

 スタイルの良い彼女ではあるけれど、流石に男子である○○の方が背は高い。

 その彼の手を掴んだまま少し見上げる様にして語り掛ける。


「何でもしてイイって言っても難しいかもだから……まずはキス、する?」


「きっ?!」


「そ、キス……♥ チューってやつ♥」


 掴んだ○○の手を持ち上げて、その指先を自分のプルプルで艶のある唇に立夏は触れさせた。

 非常に柔らかくて、しっとりと濡れたような触り心地の唇。

 そこに触れさせ、その指先を少しだけ舐めた。


「れろ……♥ キス、いつでもしてイイって言うか…………えっと、私からお願いしたいくらい、なんだからね?」


「っぅ……ぇ?」


「キス……言ったでしょ? キミのことが本気で好きなの、冗談じゃなくて、その、お、女の子として本当に好きだから、キスくらいしてくても、当然でしょ?」


 甘酸っぱい雰囲気をさせながらの美少女からの言葉に○○は顔を真っ赤にして倒れそうになってしまう。

 時刻は本来もう授業中なのだが、ここに2人がいることを咎めに来る人は誰もいない。

 まるで2人だけの世界のような空間で徐々に混乱よりも興奮が強くなっていく○○。

 鼻息を荒くして、肥満体に汗を浮かばせながら何度も生唾を飲んでは目の前の美少女を見つめていく。


「それに……キス、だけじゃなくて……ね……♥ もっと、エッチなこともしたいの、私……♥」


「っぁ……立夏、さ、さんっ……」


 見つめられた視線に、立夏は熱い視線を返していく。

 それは恋人に向けるものというか、『好きな人』への熱い視線。


「シャルルほどはないけど……結構あるのよ?」

 

 唇に触れさせていた○○の手を今度は―――。


 ”むにゅっ♥”


「ん……♥ ね?」


「っぅ……っぁ……!!」


 ―――自分の胸へと触れさせた。

 自称する通り、シャルルほどの大きさではないけれど決して小さいとは言えないサイズのおっぱい。

 制服越しにもわかる柔らかさに○○のそんなに厚くない理性の壁は削られていく。

 

「ね……っ♥ 嫌だったら、言ってね? キミに嫌われたくないから……♥」


「っぇ……?」


 おっぱいを触らせながら立夏は一歩近づく。

 頬を赤らめながらつま先立ちになって、顔をゆっくりと時間をかけて接近させていく。


「好きな人とエッチなことしたいっていうのは……女の子にだってある感情……なの……♥」


「も、森園さ……」


「立夏……♥ 名前で呼んでって……♥ ね? 好きな人に名前で呼んで貰えるってすっごく幸せな気持ちになれるんだから……♥」


 おっぱいを触らせたまま、近づき、顔を近づけていった立夏はそのまま○○の唇に優しくまずは触れた。


「ちゅ……♥ ん♥ ちゅ……♥ はぁ……はぁあ♥ ……だめ、すっごく、ドキドキしちゃってる、私……♥ ちゅ♥」


「立夏、さ、っぁ、ちゅ……っぁ……ちゅっ♥」


 優しく触れるだけのようなキス。

 それだけなのに痺れるような快感を○○は感じてしまっていた。

 そこにいるだけで場を明るくするような華やかさを持っている美少女とのキス。

 憧れはあったし、好きか嫌いかで言えばもちろん大好きだった立夏とのキス。

 もはや別世界の人間だと思っていた彼女とのキスに気づけば○○は立夏のおっぱいを揉みつつ、反対の手で肩を掴んでいた。


「ん……♥ ね、キス……♥ もっと、凄いのして? その…………もう、このままじゃ終われない、よね? ってゆーか、私が無理……♥ このまま終わりにされちゃったら、泣く、よ?」


「っ……!」


 甘い吐息を熱くしながら立夏は○○を見上げる。

 彼女の手はズボン越しに彼のチンポを撫で、何度も何度も小さく「して? もっと、して?」と甘えた声を漏らしていた。

 美少女からそんなおねだりをされてしまったら、○○は現状の理解を放棄して―――。


「っ! ちゅ……ぶちゅるっぅ……♥ ちゅじゅ! じゅるるうぅうう!」


「っぁ……♥ んんんっ♥ ちゅじゅ♥ じゅるる♥ れろぉ♥ じゅるるる♥」


 ―――興奮にその身を任せて立夏を抱きしめてのディープキスをしてしまう。

 まだ不慣れではあるけれど、性欲そのもののような勢いでのキス。

 柔らかい唇に自分の唇を押し付けて、舌を差し込んでいく。


「ふっぅ♥ んんっ♥ はげ、ひぃ♥ ちゅ……れろぉ♥ んんんぁ♥」


 立夏の口の中を舐め回す様に分厚い舌を押し込んで、唾液を流し込みながらのディープキス。

 

「はぁはぁ! れろぉお……♥ 立夏さん、じゅるるぅ……!」


「はっぁ♥ ん♥ れろぉ♥ もっと、ちゅ♥ もっと、ひて……♥」


 抱き合ってのキスは時間と共に激しさを増していく。

 2人の舌は絡み合って、唾液を混ぜ合わせて濃ゆく粘り気を増していた。

 立夏の甘い香りを、○○の汗臭さが押しのけていくような状況。

 ○○はほとんど夢中でキスをして、立夏の細い身体を強く抱きしめていた。

 その刺激に頬を染めながら、立夏もキスに応えて舌を必死に動かしていく。


「はぁはぁ♥ ちゅじゅる♥ ひゅご……♥ キミとのキス……♥ 頭、バカになっちゃいそ……れろぉ♥」


 されるがままではなく、自分からも舌を絡めていき○○の唇に吸い付いていく。

 それは、普段の余裕があり、何でも出来るような万能感を見せる立夏の姿ではなく好きな人の前ではがっついてしまうエロい女子の姿だった。

 そんな誰にも見せたことのないような姿を見せる立夏は何度も何度もキスを繰り返すと―――。


「はぁあ……♥ おちんちん、すっごく大きくなってるし……おしゃぶり、させて欲しいんだけど……♥ い、いい、わよね?」


 ―――カタカタ腰を震わせるほど興奮しながらしゃがみこんだ。

 唇を離す際に2人の唇の間には唾液の糸が”つーっ”と引かれるほどの濃厚なキスだった。

 名残惜しさを立夏も感じているようで、「後でまた、してね?」なんて可愛く告げながら今後はフェラ。

 ○○はもうここまでくれば、どうなっても良いと思い出してしまっているので照れたりするよりも脂肪の乗った指を震わせつつズボンのベルトを緩めていく。

 肥満腹に食い込んだズボンを下し、パンツを丸出しにすると立夏は「あとは私が」と告げた。


「本当に嫌だったら言ってね? えっと、私……キミ相手だとすっごくエッチで……スケベな女の子になっちゃうから……引かないで、ね?」


「っ……!」


 憧れの先輩女子からの『スケベ』宣言に○○は生唾を飲んで期待に股間を震わせた。

 パンツを盛り上げるチンポのサイズは明らかに大きい。

 あえて語ることもなかったけれど、元々は○○のチンポサイズは平均よりやや小さいくらいだった。

 そしてまた、それを気にしていた訳でもなかった。

 しかし、無意識のコンプレックスは『願い』の際にくみ取られてかなりの巨根に変貌していた。


「それじゃあ……脱がすね? …………っぇ……ぅわ……おっき……♥」


 そのサイズはパンツを脱がした立夏が絶句し、目にハートを浮かべるレベル。

 立派と言う他ないそのチンポを前に立夏は生唾を飲んでしまっていた。


「すご……♥ 臭いも、濃くて……♥ すんすん♥ はぁぁあ……♥ だめ、よ♥ こんなおちんちんしてたら……♥ 女の子なら、ん♥ 直ぐに欲しくなっちゃう……♥」


「はぁはぁ……! 立夏さんが、俺のチンポを嗅いで……!」


 生唾を飲んだ後に、立夏は鼻を近づけて○○のチンポを嗅いでいく。

 汗臭さと、アンモニア臭、そこに精液とカウパーの混じった臭い。

 間違いなくイイ匂いではないそれだけど、立夏は目を蕩けさせながら夢中で嗅いでいた。


「くんくん……♥ すぅ……♥ はぁあ♥ すんすん♥ すぅう♥ 素敵な香り……♥」


「はぁあはぁあ……立夏、さんが、俺の……っぉ……!」


「すんすん……♥ ぁ、ここ、臭い濃い、かも……くんくん♥」


 興奮に震える○○のチンポを時間をかけて嗅いでいく立夏。

 しゃがみこんだまま腰を震わせて、スカートと下着の下では彼女のまんこは既に濡れ出してしまっていた。

 完全に目を蕩けさせた彼女は上目遣いになり、相手の太ももに手を当てるようにして舌を伸ばして―――。


「れろ♥ れるぅ♥ ちゅ……♥ れろれろぉ♥」


 ―――そのチンポを舐めだした。

 薄く、やや長めの舌で○○の大きく長いチンポを舐めてじっくりと味を確かめる様に刺激する。

 

「ちゅじゅ♥ れろぉ♥ ん♥ おいひ♥ ちゅ♥ はぁはぁ♥ んん♥ ビクビクしてるの……可愛い♥ れるれろぉ♥」


「っぅ……っぉ! そ、そこ、きもち……っぉぉお♥」


「ちゅ♥ ……ここ? ふぅん……♥ れろぉ♥ ちろちろ♥ ちゅじゅる♥」


 反応を見ながら舐める動き、場所を変えていく立夏。

 その舌遣いに迷いはなく、かなりのテクニックを見せていく。

 ただ、テクニックはあるのだけど立夏は興奮し過ぎているようで舌の動きは激しい。


「れろ♥ れろれろぉ♥ ちゅじゅる♥ れろぉお♥ じゅちゅる♥」


 がっつくようにカリ首から亀頭にかけて何度も何度も舐めていく。

 そして裏筋に舌を当てて、じっくし上下に何度も舐めて、当然チンポ全体も舐め上げる。

 その上で、カリ首あたりが気に入ったようで何回もそこに舌を当てていた。


「ちゅじゅるる♥ れろぉ♥ ん♥ ここ、おいしぃ♥ ちゅ♥ 味が濃くて……れろぉ♥ れるる♥ じゅちゅれろぉ♥ ○○くんの、味がすりゅ♥ れろぉ♥」


「ぅっぁ……はぁはぁあ……! 立夏さんがフェラ、こんな、こんなの、っぉ……」


 チンポの味を気に入ったように念入りに舐めていく立夏。

 されている○○は快感と興奮に震えて、熱い息を漏らして肥満体を震わせる。

 2人ともある意味夢見心地なようで、興奮に興奮を重ねていく。


「ちゅ……♥ ん♥ それじゃ、お口に挿れさせてね? ん……♥ っぁ♥ あむ♥ じゅぷぷっ♥」


「っぉっ! そ、それ……っぉおっ♥」


「じゅっぷ……♥ じゅぷる♥ ちゅじゅるるるぅう♥」


 全体を舐め回した立夏は今度は本格的にチンポを咥え出していく。

 かなり立派なサイズではあるから、少し苦しそうにしながらも嬉しそうに小さな口でチンポを頬張っていく。

 可憐な美少女顔を少し歪ませてしまいながらのフェラチオ。

 その快感と興奮に○○はどんどんカウパーを漏らしていく。


「じゅっぷ♥ じゅるる♥ れろぉ♥ ちゅじゅるるぅ♥ じゅぷっ♥ んっぅ♥」


 激しくではなく、ゆっくりと頭を上下させていく立夏。

 唇でチンポを扱くように柔らかい刺激を与えながら、片手は彼の太ももを撫でまわしていく。

 しっとり濡れた唇は唾液をまとって更に滑りを良くしていき、チンポを気持ち良く包み込んで扱く。


「じゅるる♥ じゅぷっ♥ じゅぷぷ♥ ん♥ れろぉ♥ じゅちゅっぷ♥」


「はぁはぁ……はぁあ……!」


 ジーっと上目遣いで、○○の肥満の腹に時々視線を遮られながらも立夏はフェラをしていく。

 唾液もカウパーが混じりどんどん濃ゆくなり音も激しくなっていた。

 学園のマドンナである美少女が出しているとは思えないほどのフェラ音。

 当然、音だけではなく快感も十分以上のそれに○○はチンポをビクビク震わせて射精に秒ごとに近づいていく。


「ちゅじゅる♥ ちゅじゅれろぉ♥ じゅちゅるる♥」


 激しくはないけれど的確なフェラテク。

 裏筋と亀頭の合わせ目に舌を当てて、「れろれろ♥」動かしながらの吸引。

 非常に整った美少女顔を歪ませて、頬を凹ませながらバキュームして音を立てる。

 その刺激が最後の一押しになったのか、童貞で当然フェラも初体験の○○は限界を迎えた。


「ふっぉ……っぉおぉ……立夏さ、さんっ……!」 


「んっ……♥」


 特に意識はしていなかったのだろうが、太い手で立夏の頭をそっと抑えた。

 無理矢理喉奥に押し込んだりはしない様だけど、頭を動かしたりは出来ない力加減。

 その状態で立夏の口の中でチンポを大きく震わせた。


 ”びくんっ!”


「っ♥♥」

  

 震えるチンポ。その動きに立夏は目を細めていき、○○は彼女の口に挿れたまま射精していく。


 ”びゅっ! びゅる! びゅ!”


「っぅっぁ……はぁあ……っぁ……!」


「ん♥ っぁ……♥ ん♥ んんっ♥」


 立夏の口の中で”ビクビク♥”とチンポを震わせながら、かなりの量と濃さの精液を吐き出していく。

 日課のようにオナニーをしている○○だけど、出した量は数日間溜め込んだかのような量だった。

 それはシンプルに興奮もあるし、『願い』によって強化された精力でもあった。


「はぁはぁ……はぁあ……き、きもち、よかった……っぁ……」


 出した量も多ければ当然快感も膨れ上がっている。

 放心したように情けない顔をして、声を漏らす○○。

 何よりも立夏という学園トップの美少女のフェラで射精した快感の余韻が凄まじいもののようだった。

 そして、また快感を覚えているのは○○だけではなく―――。


「っ♥ っぅ……っ♥ ぁ♥ ……っ♥ ふー♥ ふー♥(これ、気持ち良すぎ……っ♥ 頭の奥、パチパチ、しちゃってる……♥)」


 ―――立夏もまた絶頂並みの快感を得てしまっていた。

 口の中にチンポを挿れたまま、口内にぶちまけられた精液をゆっくり飲みこみながら腰をくねらせていた。

 ○○のチンポをしゃぶる興奮、射精させた興奮、そこに精液の味と臭いが重なってそれだけで立夏はイってしまっていたのだ。

 下着を濡らしてしまうほどに興奮して行く立夏は口からチンポを抜かれると、喉を鳴らして残りの精液を飲みこんだ。


「ん……ごくんっ♥ ……けぷっ♥ ふ~♥」


 小さく可愛らしいゲップをしながら、息を吐いてそこに混じる精液の臭いにまで興奮して行く立夏。

 彼女の目の前で、未だに○○のチンポは勃起しきっている。

 『願い』にブーストされたチンポの精力は一回くらいでは収まることはないようだった。

 それに生唾を”ごくん♥”と飲んだ彼女は目にハートを浮かべながら立ち上がった。


「…………♥ 童貞、なんだよね、キミ……♥」


「っぇ? ……っぁ…………は、は、ぃ……」


 まだ放心状態だった○○は声をかけられて身体を震わせると正直に答えた。


「童貞……そっか……♥」


「?」


 童貞と聞いて非常に嬉しそうな笑みを浮かべた立夏はスカートの中に手を入れて少し前かがみになると下着を脱いで行く。


「っぇ……っ!? ぁ……」


 柔らかい衣擦れをさせながら脱いだ黒のTバック。

 染みを作るほど濡れてしまっているそれを脱いで、「プレゼント♥」と○○に手渡した。


「っぉ! ぉおぉお……っ?!」


 いきなり手渡された美少女の下着。当然のようにまだ体温の残るそれに、○○のチンポは大きく震えてカウパーを漏らしていく。

 そんな彼が落ち着く頃に立夏は用意していたのか、折り畳み式のマットレスを部室の床に設置しだしていた。

 制服姿のままの立夏はそのマットレスに腰を下ろして、足を広げた。


「っ……立夏、さん……」


 下着を握ったままの彼は状況がまた変化していることに気が付いて視線を彼女の向ける。

 流石にと言うか、床に敷かれたマットレスが何をする為のものかは理解出来ているようだった。


「…………♥ もし、良かったらでイイんだけど……♥ キミの童貞……私にくれない、かな……♥」


「!!!」


 立夏の口から出た言葉は予想していた範疇ではあるけれど、それでも凄まじい衝撃となって○○に届いた。

 キス、フェラと進んで最後はセックスと言うは流れとしては間違ってはいないのかも知れないが、その流れがあまりにも早すぎる。

 ほんの少し前に初めて会話をしたような美少女からのセックスの誘い。

 本来なら怪しんだりするものだろうが、もうここまでくれば怪しむとかそんな段階は超えている。


「はぁはぁ……立夏、さんっ……はぁあ! はぁぁあ!」


「…………♥」


 鼻息を荒くして、汗を浮かべた○○はチンポを震わせえ、カウパーを漏らしながらマットに膝をついた。

 そして、興奮に顔を真っ赤にしながら足を広げた立夏のまんこを隠すスカートを震える手で捲り上げた。


「っぅ……っ……! はぁあ……! はぁああ!」


「……♥ もう、濡れてるから……♥ 好きに使って、欲しいな♥ 私のおまんこ……♥ ○○くんの好きに、して……?」


 細い足の間にある立夏のまんこ。

 非常に形は綺麗で、フェラだけで濡れてしまっていたようでマン汁が光っているそこ。

 それを見た瞬間に○○は気絶しそうな衝撃を受けていたが、ギリギリで耐えていく。


「っ!!!」

 

 憧れの先輩のまんこをしっかりと見てしまったことに心臓に負担がかかるほどの興奮を覚えた○○。

 倒れそうになるほど顔を真っ赤にして、震えながら挿入準備。

 童貞は童貞でもこれまでAVやエロ漫画で履修はしていた知識を利用して、今にも射精しそうなチンポを立夏の濡れた割れ目に押し当てた。


 ”ぬちゅっ♥”


「っぅ……っ……!」


 まだただ触れただけで挿入もしていない状態だが、○○のチンポは大きく震えて立夏のまんこを擦った。


「ひゃんっ……♥ もう……元気良すぎ……♥」


 軽く擦られただけで立夏もまた感じてしまっているようで甘い声を漏らしていく。

 漏らす息は寒くもないのに白く濁りそうなほどであり、期待に垂らしたマン汁がマットレスに吸われていた。

 お互いにどこまでも興奮している状況。


 ○○は制服姿の美少女相手に校内でのセックスという状況に。


 立夏は好きな相手とのセックスという状況に。

 

 そんな興奮と興奮がこすれ合っているかの状況で、○○は鼻息を荒く身体を震わせ、ぎこちないながら―――。


 ”ずっぷ……っぅ♥”


「んっぉ……!」


「っぁ♥ は、入って……っぁ♥ す、すご……っぁ♥」


 ―――太く、長いチンポをコンドームもつけずに生での挿入していく。

 立夏の形の綺麗なまんこを押し広げながら、ゆっくりじっくり、だけど確かに挿入されるチンポ。

 ○○はフェラ以上の興奮に言葉もない状態だけど、立夏もまた興奮と快感に身体を震わせていく。


「はっぁあ♥ はぁ♥ すご、もっと♥ もっと、奥まで……♥ キミの、っぁ♥ 童貞、貰っちゃった♥ っぁ♥ 私のおまんこ、キミの初めてになって、っぁ♥ っぁっぁああ♥ だめ、それだけでイキ、そ……っ♥」


 快感に激しくあり、そこに『好きな人の童貞を貰えた』という興奮もあって立夏は背中を微かに反らす様にして小さく絶頂してしまう。

 その興奮に応えるように○○は奥までチンポを挿入していき、立夏の子宮口に先端を”とっちゅ♥”と押し当てた。

 

「ひっぃ……♥ お、奥まで届いちゃうんだ……っぁ♥ はぁあ♥ すご……♥ っぁ♥」


「はぁはぁ……! はふ……はぁあ……立夏さんで、はぁはぁ、童貞そつぎょっぉ……っ♥」


 太いチンポを包み込む立夏のまんこは締め付けは激しいが、その分しっかりとした柔らかさもあって非常に気持ちの良い状態になっていた。

 奥まで濡れた穴はチンポに密着するように締め付け、吸い付いていく。

 その気持ち良さに○○は身体を震わせながらも、我慢が出来ないのかゆっくりと腰を振り出した。


「こんな、はぁはぁ、エロい人、だったなんて……ぉ♥ はぁ……立夏、さんっ……! はぁはぁ、気持ち良すぎて、っぅ……!」


 初めてなのでぎこちない動きなのは当然だが、立夏はそれに合わせて自分からも微かに身体を動かしてまんこの締め付けも変えていく。

 全ては○○に最高の快感を与える為に、だ。


「んっ♥ っぁ……♥ はぁあ♥ エロい、のは、○○くんにだけ、よ? んっ♥ 誰にでもこんなこと、する訳じゃない、んだから……っ♥ キミに、だけ……んんんっ♥」


「っ! ふー……! はぁあ……!」


 自分だけは特別。

 その立夏の言葉に更にやる気を見せながら、○○は腰を振り、太いチンポをピストンしていく。

 その動きも徐々にスムーズになっていくのは、○○の学習能力か、『願い』による作用かはわからない。

 わからないけれど、立夏のおまんこをピストンするチンポの動きは素早くなり部室に”ずっぽ♥ ずぷ♥”とエロいを音を響かせていく。

 シンプルな正常位での挿入だが、立夏はどんどんまんこを濡らし、小刻みな絶頂を繰り返していた。

 

「っぁ♥ っぁ♥ おね、がいっ♥ もっと、犯してっ♥ 幸せ、過ぎて、バカになっちゃいそう、だけど♥ もっと♥ っぁ♥ 私、キミの、奴隷、肉便器でも、なんでもなるからっぁ♥」


「~~~っ!」


 ”キュンキュン♥”と締め付けてくるまんこの快感に合わせてのエロい言葉に○○の興奮は高まり続けていく。

 チンポを震わせてカウパーを漏らし、コンドームをしていないのでそれだけで妊娠してしまうそうなくらいだった。

 それにも立夏は感じてしまっているようで―――。


「中出し、して貰ったら絶対、妊娠する……♥ 絶対っ♥ ○○くんの赤ちゃんっ♥ 考えただけで……イクっぅ♥」


 ―――妊娠を想像しての絶頂までしてしまっていた。

 そんなあまりにもエロい姿に○○は興奮し、腰を振っていく。

 ”ずぷずぷ♥”という音に混じって、子宮口を叩く”どちゅどちゅ♥”

 

「んんんっぅ♥ そ、それ、好き、ぃ♥ もっと、奥、っぁ♥ キミのおちんちんで、奥、イジメてっ♥ わ、私、ドMだから、乱暴にっぁ♥ 物みたいに犯してっ♥」


「っ! はぁはぁ……!」


 ○○の欲望を煽るような言葉に押されるように腰の振りは早くなる。

 そこまで狭くはないはずの公式新聞の部室の中は熱気がこもり出してしまっていた。

 興奮した2人の熱気が部屋に満ちている状態。

 お互いに汗をかきながらの激しさを増していくセックス。

 もはや交尾と言っても問題ないようなその激しさの末に○○は呻くような声を漏らした。


「っぅ……っ! やば、出るっ……」


「っ♥」


 射精の予感に○○はギリギリ残った理性でチンポを引き抜こうとしていく。

 しかし、立夏はそれを読んでいたように足を彼の太い腰に巻き付ける様にしてロックした。


「っぇ!? ぇ?」


「このまま……中に、出して……♥ っ♥」


「な、中にって……っ……!」


 中出しの危険性と言うか、まだまだ欲望に素直になりきれていない彼は戸惑い躊躇う。

 だが、その躊躇いを一瞬で破壊するように立夏は恥ずかしそうに―――。


「だ、だから、言ってるじゃない……っ♥ ○○くんの、子供産みたいって……♥」


「!!!」


 ―――妊娠のおねだりまでしていく。

 恥ずかしそうなその言葉に最後の理性を破壊された彼は非時は強くチンポを挿入していく。

 子宮を叩くような勢いでの挿入に合わせての射精。


「立夏、さ、立夏っ……っ!」


 ”びゅっるっ! びゅるるるるる!!”


「♥♥♥ っ♥ っぁ♥ やば、ぁいっ♥ い、っっ♥ イク♥ イク♥ だめ、覚えちゃう、イク♥ キミのおちんちんの動き、射精の動き覚えちゃ、っぁ♥ イクぅうぅううぅうう♥♥♥」


 さっき以上の精液をまんこの一番奥に吐き出していく。

 どろどろで粘っこくて、こびりついていくような濃ゆいザーメン。

 それを中出しされて立夏はまんこを締め付けながら絶頂していく。

 小刻みに何度も何度も痙攣し、精液を絞り出そうとするように締め付ける。

 それに合わせて、○○のチンポも最後の一滴まで流し込もうと”びゅっ……! びゅるっ……”と精液を漏らしていった。

 

「はっぁ……っぁ♥ はぁあ♥ っ♥ お腹、いっぱいになっちゃった、わ……♥」


 中出し絶頂で半ば気絶しかけの立夏。

 その上に、○○はのしかかる様に身体を倒していく。

 重さはあるだろうが、立夏は幸せそうに○○の体重を受け止めてイキながら、彼の腰には足を巻き付けてホールドしたままにしていた。

 そして荒い息をする○○の耳元で―――。


「……♥ もう一回、しよ? ちゅ♥」


「っ!!」


 ―――甘くエロく囁いていくのだった。

 その囁きに逆らえるような理性はあるはずもなかった。



 ―――。


 ――――――。


「はぁ……はぁあ……はぁあ……」


 たっぷりと時間をかけて何度も何度もセックスを繰り返した○○はフラフラと立ち上がり、制服を着ると汗だくのまま部室を出た。

 残された立夏は服も全て脱げてしまい、何度も中出しされたまんこから精液を垂らしていた。

 半ば気絶しているようだけど、その顔は幸せそうだった。

 そんな彼女を置いて、○○は廊下に出た。

 時刻はもう昼休みのようで、廊下には女子ばかり出歩いていた。

 そこを汗だくで、息の荒い彼が通れば『今まで』ならば嫌がられそうなものだが、朝のように女子たちは明るく声をかけてきたり心配をしてくれていた。


「○○さん大丈夫ですか?」


「あ、気分悪いなら保健室まで付き添うよ?」


「わ、顔真っ赤じゃん! 無理しないで、なんか飲み物買ってくるから、待ってて!」


 これまでにはなかったことが次々に起こっていく。

 別に虐げられていた訳ではないけれど、どこまでも深く受け入れられていくような状況に○○はまだまだ戸惑いを隠せない。


「…………想い通りの、世界……」


 立夏の言葉を噛み締める様に、湧き上がる興奮に戸惑いながらも○○は『自分の為の世界』を歩いて行くのだった。

 そして、周りに新お会いされながら目的地もなくフラフラと歩いていた時―――。


「○○くんっ! 大丈夫? やっぱり具合悪いの?」


「っぁ……しゃ、シャルル、先輩っ……」


 ―――小走りで駆け寄ってきたのはシャルルだった。

 本気で心配そうな表情を見せながら彼女は○○の額に手を当てたり、おでことおでこをくっつけたりしていく。

 そのあまりの距離間の近さに○○は、また朝のように混乱しそうになるけれど立夏とのセックスを経たことで多少の覚悟は決まったようだった。


「…………っ、だ、大丈夫、です……」


「ほんとに? 無理しないでね?」


 覚悟を決めた彼は体調は問題ないと告げて、生唾を飲みこんだ。

 飲み込む音を響かせながら「もし、立夏さんの言う事が本当なのだとしたら……」と考えそれを確かめるために―――。


「っ…………あ、あの、シャルル、先輩の、今はいてる……ぱ、パンティ……く、くださ……ぃ……」


「…………」


 ―――普通なら断られて悲鳴をあげられるようなことをお願いしていく。

 彼なりにかなり覚悟を決めた内容ではあるけれど、立夏とのセックスを経験したにしては控えめなあたり心配性な性格が伺える。

 そして、その言葉を聞いたシャルルは少しだけ恥ずかしそうにするのと周囲に視線を向けてからスカートの中に手を差し込んだ。

 

「…………もう、えっち……♥」


「っぁ……っぇ……?」


 可愛らしく呟いたシャルルは廊下だと言うのにほとんど躊躇いなく下着を脱いで行く。

 ゆっくりと、スカートの中を見せないようにしながら脱ぐと白のレースのそれを丁寧に畳むと綺麗な笑顔で―――。


「はい、これ……♥」


「…………!!」


 ―――○○に手渡した。

 渡された手触りの良い布。まだ暖かい布。

 シャルルがさっきまで履いていた下着を手渡された○○は完全に固まってしまう。

 その彼の耳元に口を寄せるとシャルルは優しく甘く囁いた。


「……いつでも言ってね? それと……私も、結構エッチ、だから……♥」


 その囁きに○○は大きく生唾を飲んで、チンポを震わせていくのだった。

Comments

No comments found for this post.