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 この世界には『エルフ』『獣人』という種族がいる。  動物の特徴を持った人間である獣人や、耳が長く人間離れしたエルフ。  そんな様々な人種が存在している。  それらを総じて亜人。そう呼んでいる。  亜人は総じて能力が高く、運動能力も頭も良い。  それでいて顔立ちもそれぞれ男も女も美しい。  特に女―――メスはどいつもこいつも美人で小柄で胸がデカい。  歩いているだけでそのデカパイをゆさゆさ揺らすようなやつらだ。  そんな、美しく、能力の高い亜人に人間は薄い差別を受けているのが現状だ。  亜人に比べて美しくなく、能力も低い。  国の重要な部門。会社の重役は総じて亜人、そのオスが務めている。  人間はその下働きだ。  女だって、良い女はみんな獣人のオスに持っていかれて、男の童貞率はとんでもなく高くなっている。  そして、亜人のオスに尻を振る人間の女も結局は最後は捨てられる。  亜人のメスに比べれば、人間の女はどいつもこいつもブサイクでしかない。  強いて言うなら、この国の姫君。  今はもう政治には関わりなくてお飾りになっている、姫様だけは人間とは思えないほど美人だけどそれくらいだ。  能力も低く、ブサイクな人間は何をするにも亜人には勝てない。  奴らが僕たち人間を見下していることなんてずっと前から知っている。  『平等』を口にしながら、日々差別されるのが僕らの日常だ。   「あ~ぁ、イケメンの獣人にでも産まれたかったねぇ……」  そんな言葉を空に放るのが精いっぱいである。  ―――。  ――――――。 「おいっ! 吉田! すっげぇの見つけた!」  学校。  人間の男はどこにいたって肩身が狭く、特に僕みたいなキモオタ風の人間に人権なんて存在しない。  そんな訳で、僕の定位置は古くて使われていない旧校舎の空き教室。  そこで昼飯を食べていたところにやってきたのは友人の田原くんだ。  ちなみに僕は吉田。吉田 拓郎。肥満体で勉強も運動も出来ないキモオタだ。  そんな僕の元に興奮気味にやってきた彼はスマホの画面を見せてくる。 「すっごいのって、どんなの? この間の僕のやつ越えられるかなぁ?」 「マジでビビるぞ? マジで!」  僕らの趣味はエロ画像&動画漁り。  2人で自慢の逸品を探しては見せ合うという悲しい遊びをしていた。  前回は僕が、あるアイドルの流出エロ動画を掘り出してきて、それを2人で興奮して見ていた。  あ、ちなみにアイドルや芸能人に亜人はほとんどいない。  人間の女の子たちが芸能人のメイン層で、それ故に芸能人っていうのは低迷している。  どれだけ持ち上げてもクラスの亜人の女子の方が圧倒的に美人なんだから。  それはそれとしても、僕らからしたらアイドルはアイドルだ。  人間だけど歌って踊ってキラキラして素敵な存在。  その流出エロ動画―――獣人のオスに犯されているものだったけど―――には興奮したもんだった。  それを超えるものってなんだろうと思って田原くんの差し出したスマホを見ると―――。 「!? え……これ…………エルフ……え?」 「凄くね?! 滅多に出ない亜人の、しかもエルフの生着替え!」  ―――そこに映っていたのは綺麗すぎる金髪に白い肌、緑色の瞳のエルフ。  どこかの学校の制服を着ているその娘が、更衣室らしき場所で着替えているのを盗撮したものだった。   「すっご……うっわ、おっぱいが……すご……」 「な? な? 凄いっしょ? な?」  滅茶苦茶綺麗なエルフ美少女が少し動くだけでデカすぎるおっぱいが”たっぷたぷ❤”揺れていく。  そのエロさに何度も生唾を飲んで、呼吸するのも忘れて見ていた。  亜人のエロ動画や写真なんて滅多に出回らないし、中でもエルフは超レア。  興奮しながら2人で鼻息荒くしていたら―――。 「あっれ~? クラスのキモイの2人がこんなところでなぁにしてるのかな~?」 「「!?!」」  ―――急に声をかけられた。  慌てて二人で声の方、教室の入り口を見るとそこにいたのは今見た動画のエルフのように金髪で、それをハーフツインにしたデカパイツリ目の美少女―――クラス委員のミーナさん。 「田原がコソコソ……気持ち悪く這いまわってたから来てみたけど……もっときもいのもいた……」    そして、その後ろから出てきたのはエルフよりレアな竜人。  黒髪ロングで頭の左右に巻き角のある、どこか眠そうにした貴理さん。  2人とも亜人の例に漏れず美人で、超美人でデカパイ低身長。  この2人は僕ら人間の男を嫌う亜人のメスの中でもとびきり人間嫌いだ。  小学校から一緒だけど、何度も何度もいじめられてきた。  だけど、僕ら人間が何を言っても聞き入れては貰えない。  亜人に逆らうなんて許されていない。  法律の下では人間も亜人も平等なんて言っているけれど、人間が亜人に対してナニカすれば重罪になる可能性が高いのに、亜人が人間に対する犯罪は無罪判決が出やすい。  それもそうだろう、法律系の仕事も亜人のオスが仕切っているのだから。  そんな訳で、何しても許されるメスによる人間イジメは酷いものがある。   「で、なにしてたのかしら? ほら、私に教えて? お友達でしょ?」 「き……キーナ、さん、僕らは別に、た、ただご飯……食べてただけで……」  近づいてくる2人。  田原は手にしたスマホをバレないようにポケットにしまおうとしていく。  亜人の―――エルフの盗撮動画を学校で見ていたなんて知られればどんな処罰を受けるかわかったもんじゃない。  それに、キーナさんからどんな扱いを受けるか。考えただけで寒気がしてくる。  そんな僕を楽しそうに見つめながら彼女は近寄ってくる。  一歩動くたびに、そのデカパイが―――。  ”たっぷ❤ ゆっさ❤”  ―――と揺れて揺れて、生唾を飲んでしまいそうになる。  こんな状況でも、エルフの美少女のエロさは健在であり、興奮をバレないように必死に我慢する。 「2人で何を……視てた……? まさか、学校でえっちぃ……やつ?」 「そんな、わ、わけ、ないよ……は、ははは……」  更には貴理さんも良い匂いさせて、デカパイ揺らして近寄ってくる。  田原くんは僕の一歩後ろにいる。  今のうちに動画を消して証拠隠滅でもしてくれることを願っていたら―――。  ”カシャン!” 「ぁ……?!」  ―――後ろで何かを、いや、もうわかる見ないでも。スマホを落とす音がした。田原くんの声も。  しかも最悪なことに画面が上向きでそこにはさっきの動画が――――――。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ _(:3 」∠ )_〈なんか、こんなのも書きたくなってしまって妄想の一部をお吐き出し。 _(:3 」∠ )_〈拓郎くんの義理の妹も獣人とかにして虐げられてからの、結局、劣等種族(オナホメス)だってことを思い知らせたいです。 _(:3 」∠ )_〈魂換要素はないかも。

Comments

Anonymous

良き! 続き待ってます。

双nari

_(:3 」∠ )_ 〈へへへ、あざます! 余裕ができたら書きたい!