体を描く時に気を付けている事 (Pixiv Fanbox)
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先に申し上げますと、この記事は体の描き方についての記事ではございません。わたくしが体を描くときに気をつけている事やこういう所を気にしながら描いていますといったものをさっくりとまとめたものです。
ではどうぞ。
この絵、ぱっと見悪くはないと思いますが、直さなければいけない箇所が数点、ございます。
①立体の配置は正しいか。
先ずは腕・肘の立体がおかしくなっている点です。
このポーズですと下腕は上腕の奥にこなければいけないのですが、これは騙し絵のようになってしまっています。
この様に立体物として違和感が無いかをチェックします。
②側面を意識する
次に側面を意識できているかのチェックです。
胸には肋骨が入っているため、思った以上に横の厚みが
あります。Aの図ですと胸の位置が側面まで侵食してしまい、のっぺりした印象になってしまっています。
なんか平べったい絵になってしまうなと思ったときには側面を思い出してみてください。
③見えていない部分を考える。
それでは下半身に参ります。
足で見えない部分を描き足してみるとわかるのですが、ちょっと胴が長めになってしまっています。横から見ると少し上半身を屈めているので、もう少し上半身を圧縮しるのが良いかなと思いましたので赤ペンで修正しました。
(このあたりは本当はラフの時点でやる工程ですが、見やすい様に線画の時点でやっております)
そして上記の3点を修正したものが
こちらの画像Bにになります。
比べて見ても差異は微々たるものかと思いますが、こういう細かい違和感をいかに消していけるかが画力向上に繋がっていくものだと考えております。
その違和感に気づく為に色々な情報を仕入れ、試し、修正して上手くなっていくのだと思います。左右反転とかモニターを別にするとか絵を仕事にしてる方はやってますよね。チリも積もればなんとやらですね。
私も描画と確認のモニターは別に表示させているのですが、別のモニターを一枚通すだけで主観だけでなく第三者目線で絵を見ることができますので、スマホ、もしくは環境があればダブルモニターで確認するがおすすめです。
「描いているキャンパスの横にサブキャンパス置くのはどうなの?やってる人多いよね」と思われるかもしれませんが、これはほんとにやってみるとわかるのですが、別モニターを挟む方がびっくりするくらい違和感に気づきやすいんですよね。ほんとに全然違いますよ。
絵を寝かせる時間を短縮させられるのもメリットです。
さて、以上をまとめますと体を描く時には
●立体の配置は正しいか
●側面は意識できているか
●見えてない部分は認識しているか
を気をつけて描いておりますという事です。
一応完成絵はこちらになります。
ミクちゃんのようなないような…。
あとおまけですが、腕や脚を描くときの線の引き方はこの様な感じでやっています↓
でもこれは人体の描き方で調べれば同じ様なものが大量に出てくるかと思いまして
おまけ枠にしました。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
少しでも何か気づきのきっかけになれましたら幸いです。