CONV工房のDiscordはなぜ発言不可の「見る専サーバ」にしたのかという話 (Pixiv Fanbox)
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見る専Discordに参加している方はご存知かと思いますが、CONV工房が支援者向けに開設しているDiscordはCONV以外の参加者が一切書き込みできず、「閲覧」のみに特化したサーバになっています。
なんで発言不可にしているのかと質問いただいたので、今回はこれについて書きたいと思います。
【理由1】Discordサーバの削除リスクを減らすため
管理者自身に問題がなくとも、荒らしの投稿によってDiscordサーバが削除されるケースがあります。
過去の記事ですが例えば下記のような記事で具体的に紹介されています。
またDiscordでは、チャンネルに年齢制限設定をかけることはできるのですが、年齢制限設定をしてもロリ・ショタなどの未成年を描写したエロ画像は投稿できないことになっています。
(とはいっても、Patreonの基準に比べればDiscordはそこまで極端な基準ではないという認識です。)
ここで気をつけたいのが、管理者自身がそのようなロリ・ショタ画像を投稿しなかったとしても、参加者が投稿してしまってそれが通報されると、サーバの凍結につながる恐れがあるという事です。
「いっそのこと管理者しか投稿できないサーバにしておけば、自分自身が気をつけていれば大丈夫」という考えから参加者の投稿は一切NGにしたという経緯があります。
もちろん身内で運用しているDiscordサーバであればそんな心配は無用だと思いますが、不特定多数が参加できるDiscordサーバだと怖いですよね。
実際にあった話として、AIイラスト界隈では有名なのですが「ものづくり研究会」のDiscordが削除され、そのまま復活させられなかったという事例があります。
この時はロリ系のイラストの投稿が原因だったとのことです。
ここまで読んで「じゃあ画像の投稿だけ禁止すればいいじゃないか。なんでテキスト投稿もできないのか?」と思った人がいたり…いなかったりするかもしれません。
テキスト投稿も不可としたのは、次の理由からです。
【理由2】Discord参加者同士のいざこざを発生させないため
2つ目の理由としてはやはり、Discord参加者同士でのイザコザを懸念しました。
「画像の投稿だけ禁止にして、テキスト投稿はOKにする」という案もあったのですが、数百人が参加する可能性があるサーバで参加者が自由に投稿できる状態になっていたら、多かれ少なかれ意見の衝突が起きる可能性はあります。
万が一そのような事案が発生した場合、当事者はもちろん見ているだけの他の参加者にとっても不快ですし、そこに仲裁に入るとすればそれも管理者の負担となってしまいます。
もちろん交流できるコミュニティにする事でのメリットもあるとは思いますし、無言サーバにすることで参加者の声を拾いにくくなるという点は否定できません。
しかしイラストを見に来ているのに関係ない部分でストレスを溜めるのは運営者にとっても参加者にとっても不幸なので、思い切ってそういう設定にしています。
あとはDiscordの開設当初にも書いたのですが、「Discordで交流要素があると煩わしい」と感じる方は一定数いると思ったので、いっそのこと「黙っててOK。むしろ書き込み権限がない」くらいが気楽に参加してもらいやすいだろうとも思っています。
見ることに専念して、イラストのみに集中していただく…という事で個人的にイメージしたのは(ラーメンの)「一蘭」の味集中カウンターです。
参考(味集中カウンター): https://ichiran.com/column/clmn-005039.html
そんな感じで運用しはじめてもう4ヶ月目になりますが、無事(?)運営できているので良かったなと思っています。
ちなみにDiscordにはちゃんと課金しているため、ファイルアップロードもしやすい状態になっています。今後もしっかり機能を使い倒していきたいと思っています。
なおDiscordには無料公開エリアもあるので、試しに覗いてみたいと思われた方は是非気軽にお越しください。(入室通知なども出ません。)
招待URLなどはブログの方に記載しています。