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今回は、初めて(?)の試みとして、製作途中のショートストーリー付きイラスト集の内容を一部先行公開してみたいと思います。


製作途中であるため、今後練り直して設定やストーリーが変わる可能性もあるのですがよろしければ是非ご覧ください!(なお、ストーリー製作にあたりChatGPTは使用しておりません)

港区スタートアップ系女子・矢ノ本リナの憂鬱





【ある週末の出来事】


「――お前、ホンマにきれいな乳しとるよな。」


「か、からかわないで下さい。伍堂筋さん…」




ソファベッドに横たわったリナを上から見下ろし、その男は上機嫌であった。


その日、リナは営業本部長である伍堂筋シロウに新規訪問企業への提案内容について相談しにきたはずだった。

外出先から戻ってきた伍堂筋をリナが捕まえたところ「腹が減っているからラーメン屋で聞く」と言われ、手早く退社。オフィス近くのラーメン屋で軽く食事をし、いざ相談を…と思ったところ「ここじゃ落ち着かんから、うちに来い。」言うが早いか会計を済ませ、そのまま大通りでタクシーを捕まえた。


仕方なく一緒にタクシーに乗り…気づいたらこの状態だ。

結局のところ、今日も拒否することはできなかった。


最初の頃は、ラーメン屋で熱く営業手法について語ってくれていた伍堂筋。いつからか、仕事のアドバイスは枕元か、ソファの上で行うのが当たり前になっていた。





経営者として、営業マンとして、伍堂筋の手腕は確かだった。

そして人としても尊敬している。


だから彼と寝たことに後悔はない。だが、彼が妻子を持つ立場であることも知っている。

「本当にこの関係でいいのだろうか」…何度も自分に問いかけたが、尊敬する男に抱かれたいという本能、少しでも成長して誰にも負けない営業になりたいという意地が、彼女にはあった。


「これでいいと、そう思うしかない。」それが彼女の答えだった。





翌朝、起床したリナが見たのは自分とのツーショットを撮ろうとする伍堂筋の姿だった。




「伍堂筋さん…撮るのはやめてください。もし誰かに見られたら…」


リナは、自分と伍堂筋の関係が職場で露呈することを恐れていた。

「かわいいから売れているだけ」…一部の社員からそう噂されていることは知っている。

営業部門のトップである伍堂筋との関係が知れ渡れば、不倫相手としての汚名だけでなく、これまでの仕事の実績にも疑いの目が向けられるかもしれない…。


「自分の実力だけで売れないから、伍堂筋さんと寝た女」…そう見られてしまうことだけは絶対に避けたかった。


しかし眼の前にいる男は、そのような彼女の不安には無頓着だった。


(つづく)

【登場人物紹介】


●矢ノ本リナ





都内の有名私大を卒業し、富裕層向けの金融サービスを行う新進気鋭のスタートアップ企業に入社。内定直後からインターンとしてすぐに働き始め、大学卒業と同時に新サービスの営業リーダーに就任。この春で新卒入社2年目となる。


~仕事での評価~

その美貌とは裏腹にサバサバした性格で、同期の間ではムードメーカーとして尊敬を集めている。

営業では熟練経営者相手にも物怖じせずグイグイ突っ込んでいく姿勢が評価され、入社1年目で月間MVPを何度か受賞。

同社の女性営業職の中でもトップクラスの成績を記録しているが、ここ数ヶ月はスランプに陥り、新卒1年目の年間ルーキー賞は逃してしまっている。


~コンプレックス~

案件を取るために体を使ったことはないが、本人の気持ちとは裏腹に富裕層の顧客から誘いを受けたり、関係を迫られる事は多い。

陰で「かわいいから売れている」と評価されている事を気にしており、「前年の個人成績を更新し、実力で伸びている事を認めてもらう」ということに躍起になっている。


常に明るく振る舞っているが本来は自己肯定感が低く、気持ちが落ちている時に優しくされると弱い。最近の成績不調について、部門担当役員の伍堂筋に相談していることも多いようだ。


~恋愛~

内定者時代から、とある同期との関係が噂されていたが、一線は越えていなかった。

ここ最近になって、終電のない時間帯に所属部門の担当役員と2人で歩いている事が何度か目撃されている。


●伍堂筋シロウ


リナが所属するスタートアップ企業の取締役COO兼営業本部長。

30代の時に立ち上げた金融サービス会社をバイアウトして十数億円のキャピタルゲインを得ており、今では成功した起業家の1人としても知られている。


妻子持ちであり本宅は大阪にあるが、1年ほど前に現在の所属企業からヘッドハンティングを受けて東京進出を決意し、西麻布に別宅を設けている。


社内では営業サイドの実質的なトップになっており、エンジニア気質の社長に代わって営業チームに檄を飛ばす役割を担っている。


商売人としての嗅覚に対しては高い評価を得る一方で、夜の六本木でもよく目撃され、女癖の悪い要注意人物であるとも噂され始めている。趣味は登山。


●稲見タカヒコ


リナの同期であり、同じ営業部門に所属するライバル。

インターン時代はなかなか営業成績が上がらず、先に内定者インターンを開始していたリナからアドバイスをもらいながら徐々に成績を上げてきた。


直近の四半期では大きく成績を伸ばし、新卒1年目のルーキーMVPを受賞。その評価をもとに、伍堂筋直属の新規営業チームに転属となった。

しかし、彼の躍進がリナに大きなプレッシャーを与えていることにはまだ気づいていない。


一流経営者でもある伍堂筋を尊敬しており、いずれは今の会社の取締役となって同じ目線で仕事をしたいと考えている。


~恋愛~

一時期、リナとの関係が噂されていた事もあり、リナ本人も満更ではない。


リナと伍堂筋が2人で夜の六本木を歩いていたという噂を聞いて不安に感じていたが、伍堂筋が妻子持ちであることを知り、邪推のし過ぎだったと安心している。


「ルーキーとしてではなく全社のMVPを取ったら付き合ってほしい」とリナに事実上の告白をしているが、当のリナ本人は急成長するタカヒコを見ていて大きな焦りを感じていた。



【舞台】会員制バー「SixEight」


港区六本木8丁目に存在すると言われる、住所非公開の会員制バー。

IPOや事業のバイアウトに成功した創業社長など、限られたVIPのみが加入することを許されており経営者同士のネットワーク構築や、事業提携の話ができる場として周知されている。


しかしそれは表向きの顔であり、そのようなVIPたちと「つながりたい」女性たちを集め、クローズドにマッチングを行っている場所でもある。


最近では、新進気鋭のスタートアップ企業にヘッドハンティングされた伍堂筋シロウ氏が出入りしているという噂も聞こえてきている。


※現実の港区六本木は7丁目までしかありません。特定の店舗をモデルにしているわけではありません。予めご了承お願い致します。


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ストーリーはフィクションです。フィクションです…が、どこかで似たような話があってもおかしくはないという内容ではあります。フィクションですが(大事なことなので3回)


こちらのショートストーリーは、試験的な試みとしてDLsiteに提出予定のCG集の「オマケコンテンツ」として作成しています。


まだ完成していないため、実際にDLsiteで販売できるのは4月下旬~5月になるかと予想されます。(BOOTHでの先行販売は今回も実施する予定ですが、目標は4月中旬公開です。)


BOOTHでの公開時に通知を受け取りたい方は、ぜひ

https://conv.booth.pm/

をフォローいただけると幸いです。


イラストだけを公開していく既存のスタイルがいいのか、このようにストーリーや設定とともにイラストを作っていくのがいいのか…については現在模索中です。やってみて、予想以上に反応があれば今後このような形式の作品もちょっとずつ作ってみようかとも考えています。




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