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※責め役はオリキャラです。苦手な方はご注意ください。

※本番描写はありません。ご了承ください。

※『ファイアーエムブレムEchoes』の設定を参照し、その上で独自設定を加えています。

 本作だけでも理解はできるかと思いますが、ご了承いただけますと幸いです。




 邪龍ギムレーとの戦いが終わり、どういうわけか軍師ルフレがこの世界に帰還を果たしてから、およそ半年の時間が流れた。

 集まった仲間たちもそれぞれの生活に戻り始め、各々に戦禍に傷ついた故郷や祖国のために、あるいは家族や身寄りを失った者たちのために尽力をしている。


『――――邪龍の器だったことなら、負い目に思う必要はないんだぞ?』


 どういうわけか再びこの世界で目覚め、イーリス聖王国で保護された。

 記憶の連続性も意識もしっかりとしていて、ほんの少し傷を癒して、それから『旅に出ようと思う』と告げると、クロムは真っすぐにルフレを見てそう言った。


 それがクロムの本心である事は分かっていた。

 事実として、邪龍の器であるルフレを王宮で保護することに難色を示す臣下たちを、クロムが慣れない弁舌でそれでも説き伏せている事を知っていたから。


 けれど、ルフレが旅に出ようと考えたのは”負い目”などという理由からではない。


 まず一つに、現状で”軍師”と呼ばれる職掌がさほど必要ではなくなったという事。

 明文化された形ではないが、先の戦役の中で事実上、イーリス、フェリア、ペレジア、ヴァルムの四国は同盟と同然の関係を結ぶに至っている。

 少なくとも大規模な戦役が起こる心配はほとんどない以上、”軍師”という立場で素性も知れない女を王宮にかくまうには限度があるという事だ。


 そしてもう一つ――――これが最も大きい理由だが、ルフレがルフレとして自分にしか成し得ない事を見つけたからだ。


「…………ここですね」


 そして場面は現在へと戻る。

 クロムやリズに見送られてイーリスを発ったルフレは、各所の復興に時折手を貸しながら、古文書に記された”とある場所”を訪れていた。


 ペレジアの西端――――ヴァルム大陸へと繋がる唯一の航路でもある港から出港し、そこから正規の航路を外れて南下した場所にある辺境の島の奥深く。

 既に朽ち果てていて、それでも僅かに文明の痕跡が残るその場所は、ヴァルハルトから貸与してもらった数千年前の書物と、インバースから渡されたギムレー教団の研究書類を付き合わせて導き出した”テーベの地下迷宮”と呼ばれている遺跡である。


「ここが、邪龍ギムレーの生まれた場所…………」


 遺跡の壁だった――――あるいは門だったと思しき積み石に手を触れさせれば、ルフレの中の邪龍の魔力に反応してか、ぼんやりと紫色の古代文字が浮かぶ。

 インバースでも連れてきたら解読してくれたかもしれないが、現状のルフレの知識では浮かぶ古代文字は意味不明な図像にしか見えなかった。


 荒れ果てた森――――屍兵が放つような瘴気を僅かに感じるその場所を、魔道書を片手に構えつつルフレは奥へ奥へと進んでいく。

 書物の中で”地下迷宮”とされていた部分は既に崩落して地の底に沈み、痕跡として残っているのは地上に存在する僅かな残骸だけだ。


「――――――――っっ!!」


 そして、そうであるからこそ――――ここに至るまでのありとあらゆる要素があるからこそ、ルフレの目に飛び込んできた”それ”は異様な存在だった。


 瘴気が満ちる古代遺跡の残骸。石柱がまるで斎場のように規則的に突き立つその場所。

 その中心に、一人の少年が――――まるで供物であるかのように仰向けに横たわっている。



「これは、一体…………?」


 少年の年の頃は、おそらくは十に満たない程度だろう。

 少なくともリズやリヒトよりも年下――――あるいは幼く見えるだけかもしれないが、少なくともそう見える程度にはルフレの目には幼く映る。


 髪は黒髪――――サイリやレンハのものよりも僅かに灰色が混ざった、それこそ未来から来たという自身の息子と娘に近い色をしている。

 肌の色は死体のように青白いが、腐敗や死蝋化している様子はなく、胸の前に組まされた手は目を凝らせば僅かに上下し、その少年が呼吸をしていることを暗に示していた。


(ギムレー教団の残党による儀式でしょうか……?

 でも、ここに来るまでに生活の痕跡も気配もなかった。そもそもこの島にしたって、ヴァルハルトさんから頂いた海図を見せて無理矢理運んできてもらったようなもの)


 教団の残党が潜んでいる可能性は低く、現地民がいる可能性も同様に低い。

 しかしそうであるならば、目の前の少年の存在にまるで説明がつかない。手に馴染んだ雷の魔道書を握り、ルフレはゆっくりと仰向けに横たわる少年に近づいていく。


「――――――だれ?」


 そして、ルフレが少年の顔を上から覗き込む形になったその時、横たわって眠るように目を瞑っていた少年が言葉と共に瞼を持ち上げた。


 耳にではなく脳に直接響くような声と、明らかに人外である事がわかる真っ赤な瞳。

 ノノやチキのようなマムクートでも、ベルベットのようなタグエルでもない瞳が、ルフレを下から真っすぐに見つめている。


「…………ルフレと申します。調査のためにこの島に立ち入りました。

 申し訳ありませんが、貴方は?この島にもともと住んでいた方なのでしょうか?」


 ほんの少しの逡巡の後に、ルフレはあくまでも素直にそう答えた。

 少年からは悪意のようなものは感じられず、彼はただゆっくりと身を起こして、『ルフレ』と教えられた彼女の名前を口にする。


「――――地下迷宮は失われた。研究の痕跡は最早ない」


 と、そこで少年は立ち上がって、ルフレを見上げながらそう口にした。

 唐突に口にされたその言葉。少年らしからぬ言葉――――老成や達観ですらない不気味な言葉にルフレは僅かに気圧されて、本能的に数歩分足を退かせる。


「何を言っているのですか……?貴方はこの場所の何を知って――――」


「ファルネウスの遺志は既に途絶えた。

 ――――その先に遺すべきは、彼の意志を宿した別の生命しかない」


 あどけない声音で、少年は機械的な言葉を宣う。

 そしてそのまま、少年は踏み込みの様子すら見せることもなく、ただルフレの身体に飛びついて、華奢な身体を地面へと押し倒した。


「ちょ、ちょっと……!?」


 唐突な状況の変化についていけず、ルフレは少年を引き剥がそうとする。

 しかしその力は見た目に反して異様に強く、ルフレの細腕では引き剥がすどころか僅かに揺らがすことすらもできない。


 そしてそんなルフレの抵抗を無表情のままで受け止めながら、少年はその細く小さな腕をルフレの服の内側に侵入させて、愛撫するように柔肌を撫で始めた。

 ぞわぞわと全身を這いまわる奇妙な悪寒。未来で子を成すことは分かっていても、未だ性的な経験のないルフレの心に、異様な嫌悪感が押し寄せる。


「や、やめなさいっ!それは許されません!

 い、いくら子供だからって、こんなことをしたら怒りますよ!?」


 声を荒げ、少年の頭を掴んで押し退けようとするルフレ。

 しかし少年の身体はまるで揺らぐこともなく、ただ異様な力の強さでルフレの服を捲り上げ、その下の簡素な下着すら一息もなく破り捨ててしまう。


「やめ……っ!ぅあ、は、ぁぁ……っ!!」


 下着を剥がれ、外気に晒された白く丸い胸。

 決して大きいわけではないが形の整った品のある美乳に、少年は見目の年頃よりも幼い動作で吸い付いて、その中心の乳首を舐り回す。


 唾液に塗れた舌先で捏ねるように舐めまわされて、ぷっくりと屹立していく左乳首。

 同時に右の乳首は指先で引っ掻くように掻き回され、じっとりとした性感に晒されながらゆっくりと左乳首と同様に屹立させられてしまう。


「ふ、ぅぁ、あ……っ!なに、が、目的なんですか……っ!?

 はぁ、ぅうぅ……っ!!んぅっ!あ、あ、あ、あぁぁっ!やめ……っ!!」


 少年は答えない。ただ唾液の音と共に乳首が吸い嬲られつつ掻き毟られる。

 ルフレの睨む目を真っ赤な目がまっすぐに射抜き、まるで罪悪感も欲情もないままに、ルフレの身体だけが見目に見合わぬ老獪さで責め立てられていく。


「ふ、ぅうぅぅ……っ!や、やめ、やめなさ……っぁ、あぁっ!

 ん、ん、くぅ、ぅあ、ひ……っ!あ!?や、だめ、そこだめっ!やぁあぁっ!」


 そしてルフレの乳首が二つともぷっくりとそそり立ったところで、少年は右乳首を嬲っていた手をルフレのスカートの方へ移動させる。

 神軍師の装束でもある短いタイトスカート。それが容易く捲り上げられ、下着越しに秘部をなぞられると、ようやく少年が僅かに言葉を発した。


「――――ぬれてる」


「や……っ!ぁ、ぁぁぁ、言わないで……っ!!ぅ、くぅぅ……っ!

 やめ、やめて、胸、吸われても、何も出ませ……っあ!あうっ!あぁんっ!!」


 言葉から間髪を入れずに、再び強く強く吸いつかれながら舐られる乳首。

 同時に下着越しとは言え敏感な秘部を指で掻き回されては、ルフレはもう少年の異様な重みに押さえつけられながら、僅かに背を反らして快楽に浸らされるしかない。


「くひ……っ!ぁ、あぁぁ、ひぐ……っ!!

 や、や、やめ、ぁぁぁ、だめっ!や、そこだめっ!触ら――――っぁ!ふぁっ!う、うぁぁああぁあぁぁっっ!!!」


 そしてそんな中で、更に無情な責めが追加される。

 濡れそぼった下着から僅かに浮き上がってしまったクリトリス。それを指先で何度も何度も弾かれて、ルフレはとうとう絶頂にまで追いやられた。


 全身から力が抜け、内側から湧きだす愛液によって薄手の下着がぐしゃぐしゃに濡れ、その下の貞淑な秘部の形をはっきりと浮かび上がらせる。

 それでも少年は何の罪悪感もよくもない目でルフレを見つめるだけで、そのままずるりと濡れそぼった下着を引きずりおろしてしまった。


「――――ぁ、あぁ!?や、待って!だめ、だめっ!

 だめ、これ以上はダメですっ!や、やだ、やだやだだめっ!指、指入れないでぇっ!」


 秘部が外気に晒される感覚に、ルフレは必死になって首を振った。

 それでも少年の蛮行は止まらない。濡れそぼった秘部――――貞淑に閉じられた無毛の一本線を一瞥もすることなく、ただ少年の細い指が濡れた膣内へと侵入する。


「うぁ、ぁぁぁ、や、だめ、だめ、ひ……っ!!」


 悲鳴を押し殺させるように――――咎めるように乳首を甘噛みされて、その隙に膣内に埋もれた指がぱらぱらと擽るように蠢きだす。

 乳首を吸い舐って刺激する唾液の音と、膣内の浅い場所から響く愛液の水音。二つの淫らな音が相乗効果を生んでルフレの心を責め辱しめる。


「うぁ、ぁ、や、や、だめっ!

 あぁぁぁや、や、や、ひぅ……っ!!うぅぅぅ~~~~っっ!!」


 遠慮なく掻き回される膣と、根元からじっとりと舐めあげられる左乳首。

 身の内を駆け巡る性感に晒され、焦らされるように疼く右乳首の感覚も相まって、ルフレは数秒も耐えることが出来ずに再びの絶頂に押し上げられる。


 掻き回されながら噴かされる潮。グジュグジュと粘つく水音が高まってしまう。

 ほんの僅かに乳首から唇が離され、悪意もなく『気持ちいい?』と訊かれることすらも、どうしようもなく性感の呼び水になってしまって仕方がない。


「ぅあ、ぁ、ひぅ……っ!そんな、事、ありませんっ!

 や、やめて、やめなさいっ!こんな、こんなことは許されません!」


 性感に顔を真っ赤に染め、上ずった声でそれでもルフレは怒りを露わにした。

 けれど少年は、その表情を僅かに”哀しそう”に歪めただけで、すぐさま今度は右乳首へと唇を近づけつつ、膣口を嬲る指の動きを再開してしまう。


「っ、ひぃ……っ!!ぁ、かふぁ……!!あ、ぁ、あぁぁぁっ!!

 や、やめ……っ!や、ぁぁ、だめ、だめだめだめぁぁぁやだ、ぁぁぁイくっ!!」


 ほんの僅かに指で嬲られ、後はほとんど放置されていた右乳首。

 焦らされるように疼きが溜め込まれていたその場所に刺激が加えられ、既に蕩かされたルフレの身体はあまりに容易く絶頂に潮を噴かされてしまった。


 身体の奥底から湧き上がる熱が、どうしようもなく拭えない。

 潮を噴いている最中にも舌による責めと指による責めは止まず、掻き回される愛液が僅かに泡立っているのが感覚だけで分かってしまう事も屈辱を煽る。


「――――きもちいい、でしょ?」


「っぁ、ひ、ぃぁぁあぁっ!!や、や、ぁ、あう゛っ!!

 んんっ!んぅぅうぅっ!!んっ!んん――――――――~~~~ッッ!!!!」


 少年の口から言葉が零れる際の、僅かな空気の揺らぎ。

 唾液によって濡らされた乳首に伝わるその微かな振動すらも、ルフレの身体にとっては残酷な責め苦として機能してしまう。


 せめて喘ぎを押し殺そうと唇を噛み、手で口元を覆い隠そうとしても、むしろくぐもっているからこそ屈辱的な喘ぎが押し殺しようもなく響いてしまう。

 強制的な責めの中に誂えたような嘲笑すらも与えられず、ルフレに与えられるのは『気持ちいい?』という確認だけで、そんな中で絶頂し続けている事実が何よりも恥ずかしい。


「はぁ、ぁ、ぁぁぁ、や、やめ……っ!!

 くひっ!ぁ、うぁぁあぁぁっ!や、やらっ!そこ、そこだめっ!」


「――――ここ、きもちいいんでしょ?」


「うぁっ!ぁ、や、ぁぁぁだめだめだめだめっ!!

 きもちいい!きもちいいですっ!!や、やだ、だめ、ぁぁぁだから、だめ、だめぇっ!!ぁああぁぁそこだめっ!イくっっぅぅぅ~~~~っ!!」


 そうして絶頂に苛まれる中で、躊躇もなく僅かに膣内から指が抜かれ、愛液に濡れた指で今度はクリトリスを縊られる。

 快感に打ち震えるように包皮から覗き、僅かにひくひくと震えるまでに至ってしまった小さな肉芽をぐにぐにと根元から揺さぶられては、快感からの逃げ場が全くない。


「――――――~~~~~ぁぁぁああああああっっ!!!

 き、ぃ、ぅうぅぅっ!や、やらっ!ぁぁぁだめ、だめだめだめいやっ!ぁぁぁイってる!イってるからだめっ!だめですっ!ぁぁぁそこ今やめて!弄らないでぇっ!!!」


 絶頂の最中にも嬲られ続け、逃げ場のない性感の中で痛いほどに屹立して、細く小さな指によって震えさせられてしまうクリトリス。

 “絶頂”という言葉すら生温い、意識の全てを性感によって染め尽くすような暴虐的な責めの中で、ルフレはビクビクと痙攣しながら潮を噴いた。


「や、やぁ…………!ぁ、ひ、ぅぅぅ――――……!!」


 アーチを描いて噴出した潮によって、淫らな水溜りがじっとりと広がる。

 そしてそれでも、悪意のない蹂躙はただひたすらに続くだけだ。”気持ちいい”と口にしてしまったから、少年はルフレを嬲り続けることをもう”罪”だとすら思えない。


「――――うぁ、ぁ、あぇっ!?ぁぁぁやぇ、せめ、せめて、やすませて……!

 ぁ、あぁぁ、やだ、やだ、うぁぁだめ、だめ、ぁ、またイく…………ッッ!!ぁあぁぁぁイっっイくぅぅううっ!!」


 クリトリスを引き延ばすように弄られながら、今度は右乳首を吸われつつ左の乳房をじっくりと揉みしだかれる。

 クリトリスと右乳首には絶頂するほどの性感が与えられるのに、左乳首には僅かな疼きが着々と溜め込まれて、焦らしの感覚ばかりが募らされてしまうという背反の責め。


「ふ、ぅうぅぅぅ……っ!!

 っ、っあ!は、ぁぁぁ、や、や、ぁ、うぅぅ……っ!!」


 絶頂している筈なのに、身体が”物足りなさ”を訴えてしまう。

 悪意を持って身体を辱しめられているわけではなく、けれど絶対にルフレの望み通りとはいかない、暴力的で残酷ながら優しく蕩かすような責めが清らかな身体を包む。


「く、ぅうぅぅ~~~~……っ!!は、ぁぁぁっ!

 や、やめ……っ!やめて、も、や……っ!ぁ、あぁぁ、イっっ……くぅぅ!!」


 そして更に、少年はルフレが最も”気持ちよく”なるのは、こうして乳首やクリトリスを”時間をかけて焦らした時”であると学習してしまったらしい。

 そもそもが見目からは想像もできない老獪の手管。それが本気でルフレという清らかなままの女を焦らそうとすれば、それはあまりにも惨い責めになる。


「ん……っ!ぅぁ、あ、ひ、ぃぁぁっ!や、や、ぁ……っ!!

 ぁ、ひ、ぅぅぅっ!ぇ、え、え!?や、だめ、イぅ……っ!!ぁ、は、ぁぁ……っえ!?」


 絶頂の寸前に至るまで乳首を舐められ、クリトリスを弾かれて、それでも彼女の身体が絶頂に至ろうとする寸前で責めを一瞬止められる。

 そうして行き場を無くした性感が僅かに引いて、ほんの僅かに責めの余地が残されるまで波が引いたところで、そこからさらに責めが重ねられる。


「くぁぁぁぁ……っ!!は、ぁぁぁ、や、や、ぁ、だめ……っ!!

 ふ、ぅうぅぅぅ、ひ、イく……っ!っい、ひ、ぁぁぁああやぁぁぁ……っ!!」


 いつの間にか少年の責めはルフレの胸へ――――クリトリスよりも性感の調整が簡単な両の乳首へと集中している。

 それぞれに乳首を引っ張り、爪弾き、根元から先端に至るまでを爪の先でなぞり上げ、時折舌から唾液を垂らして、舌先で乳首の先端を転がすように舐めまわす。


 そうして性感を高めて、高めて、上り詰めさせて、それでも絶頂は与えない。

 快楽の臨界を間際で押し留めて、絶頂までのほんの僅かな場所で身体を留め続けるという悪魔的な責め苦は、悪意がないからこそ度し難い残酷な責めだった。


「きもちいいよね?わかるよ。わかっちゃうよ。

 だってぼくはきみとおなじだもの。ぼくからきみはうまれたんだもの」


 少年は言う。けれどルフレの耳にはその言葉はもうほとんど届いていない。

 ひくひくと跳ねては物足りない絶頂にわずかに潮を噴き、必死になった体をしならせて快感に抵抗する――――あるいは物足りない快感を絶頂まで押し上げようとする。


 冷静な作戦によって、邪龍と人間の戦いを終結に導いた英雄。

 そんな彼女が纏っていた凛としていた強さは、今の彼女の姿には欠片も残っていない。


「うぁっ!ぁぁぁ、うぅ~~~~っっ!!く、ぃ、ひぅっ!

 ぁ、あ、ぁ、や、やぁぁ……っ!ぅうぅ、なんで、ぁ、なんで、イけな……っ!」


 焦らしに焦らしを重ねられて、湿った風が胸先を掠めるだけでも絶頂しそうになる。

 全身の神経が乳首という小さな二点に集中してしまったように、その小さな性感帯の感覚だけが異様に意識させられてしまって仕方がない。


「もろいばしょも、せいかんたいも、ぜっちょうまでの間隔も。

 ぜんぶ、ぜんぶ、”僕”のまえではぜんぶわかるんだよ。邪龍ギムレー」


 幼い声音と、奇妙に透徹した声音が一呼吸の間に何度も入れ替わる。

 心底から不気味なその様子。しかしルフレはもう、思索の中でそれを推理するのではなく、ただ目の前の”少年”に全ての答えを求めるだけだ。


「な、なんで……っ!?うぁ、あぁぁっ!や、や……っ!

 あ、あなたは、だれっ!?だれなんですか!?ぁ、あぁぁ、や、ぅううぅ……っ!」


 既に自分を辱しめる存在が、正しい意味で”少年”ではない事は瞭然だ。

 けれど、それは断じてマムクートではない。ノノやチキのような存在よりも、それはむしろ屍兵に近い瘴気を纏っている。


「――――――僕はファルネウス」


 そしてようやく、少年は自らの名前を口にした。

 そのままルフレの乳首を責める指の動きは休めることなく、『正確には”そのバックアップ”だけれど』と続けて、ファルネウスは真っ赤な瞳でルフレを見つめる。


「邪龍を作り、屍兵を生み出したテーベの錬金術師。

 ――――――ギムレーが潰えたから、ここで”ぼく”がきどうしたんだよ」


 ぞわりとルフレの背筋が粟立つように総毛だった。

 けれどそんな感覚に浸っている事すら、今のルフレには不可能だ。


 形の良い美乳の頂点。自ら触れたことすら数える程度しかない無垢で清らかだった胸の頂点を、老獪な手管を帯びた少年の細い指が這い嬲り、性感を極限で留め続ける。

 色素は薄く小さかった乳首は、何度も何度も焦らしに焦らしを重ねられてぷっくりと膨らみ、根元から先端に至るまで僅かに痛むほどの弾力を帯びてしまった。


「んぅうぅぅぅ……っ!!ひ、ぃ、ぁあうぅぅっ!

 んぁ、ぁ、や、や、だめ……っ!ぁぁぁ待って、や、やだ、待ってくださいっ!」


 どうしても、どうしたって、快楽が吐き出せない。

 ルフレ自身よりもルフレの身体の事を理解しているかのように、彼女が絶頂に至ろうとすると、少年の指はピタリと動きを止めてしまう。


 乳首が熱を持って疼く。ひくひくと震えるように快楽を希求する。

 指先で撫でられ、舌先で根元をほじられ、唾液でねっとりと覆われた乳首を根元から先端に至るまで指で挟んで扱き上げられる。


「ふ、ぅぅぁああぁぁ~~~~……っ!!は、ぁぁぁ、く、ぃ、ひう……っ!!

 ――――は、ぁぁぁ、ぁ、あぁ……っ!な、なん、で……!?なんで、イ、イきたい、のに……っ!!うぁ、や、や、やぁ、うぅぅ~~~~……!!」


 強制的な辱しめの中で、絶頂を求めて僅かに腰を震わせてしまう浅ましさ。

 すでに膣からは止めどもなく愛液が流れ落ち、クリトリスは触れられてすらいないのに、それこそ乳首と同様に内側から張り詰めて痛むほどに疼いてしまった。


 そしてそれでも、残酷を極めた”焦らし”は止まない。

 かりかりと乳首の先端だけを掠めるように引っ掻かれ続け、微妙な刺激の中でそれでも絶頂にいたりかければ、そこですぐに責めが止められる。


 ルフレという”器”の中に、どれほどの快楽が溜め込めるかを試すような行い。

 既にルフレの身体は鋭敏に張り詰めて、乳首をほんの僅かに振るわされるだけでも絶頂に至りそうになるのに、それでも残酷な焦らしが止まらない。


「ふぅ、ぅうぅぅっ!ぁ、あ、ぁ、ぁぁぁ、や、いや……っ!

 ぁ、あぁぁだめ、も、だめ、や、や、や、ぁぁぁひ、ぃうぅぅ~~~~っっ!」


 身体が内側から破壊されていく。全てが快楽に埋め尽くされる。

 乳首以外の感覚がほとんど感じ取れない。乳首とクリトリス以外の神経が取り払われてしまったかのように、ルフレの身体は彼女の意思と切り離されてしまった。


「ファルネウスの最高傑作。邪龍の器。ギムレーの依代。

 ――――――僕の、愛おしい、愛おしい、最高の作品。ルフレ。ルフレ。ルフレ」


 狂気の錬金術師の”思考”だけを宿した”誰でもない少年”は、悪意もなくただ愛おしむがためにルフレという女を壊していく。

 愛する方法を知らない仮初の生命。だからこそそれはルフレという女が本能的に見せてしまう反応だけを頼りに、その身と心を蹂躙してしまう。


 そうしてやがて、”焦らし”は塗り重ねられ続けた結果として、”焦らし”ですらない形となってルフレの身の全てを焼き尽くす。

 焦らされて焦らされて、塗り固められるように清らかな体を覆い尽くした性感は、いよいよ抑えきれなくなって破裂へと向かってしまう。


「――――っあ、ぁ、あ、あぁぁぁ!

 や、や。やぁぁ!ぇ、ぁ、ぁぁぁ、や、だめっ!!だめ、ぁぁあひ、ぃぎぅうぅぅっ!」


 既にルフレの口からは、意味ある言葉は何一つとして生まれては来ない。

 軍師としての理知も生来の聡明さも失って、彼女はもう全身を性感の熱に汗ばませたまま、ただ身の奥から湧き上がってくる性感に翻弄され続けるだけだ。


 ぐりぐりと押し潰すように乳首が捏ねまわされる。触れられてもいない膣から断続的に潮の飛沫が散って、ひくひくと浅ましく膣肉が痙攣する。

 思考が完全に快楽によって焼き切れて、ただ喘ぎながら身を震わせることしかできなくなって、その状態で乳首を何度も弾かれて。


 そしてそのまま、両乳首を強く根元から縊られる。

 その衝撃こそが、ルフレという女を打ち砕く最後の一撃となった。


「っあ゛っっ!!!うぅぅぅあ゛っっぁあああぁぁあああああ――――――っっ!!!

 う、ぃいううぅぅぅ~~~~~っっ!はぁっ!ぁ、やぇ、うぁっ!!は、ぃいうぅぅっ!!っっっううぅぅぅ~~~~~~~~っっっ!!!!」


 理知的な筈の声音を、どうしようもない淫蕩に蕩かしてルフレは背を反らして果てる。

 視界を快楽に真っ白に染め、歯を食いしばって眉間に皺をよせ、全身を強く痙攣させて、アーチを描くほどの勢いで凄まじい量の潮を噴く。


 処女のままの身体で、それでも女として最大の快楽と屈辱を同時に味わって。

 ルフレは何を考えることもできずに、ただ絶頂の最中で意識を途切れさせ、惨めな呻き声だけを僅かに吐きながら身を跳ねさせる肉人形と成り果てた。


 そうして意識を失ったルフレに対し、”少年”はきょとんとした目を向けて、それでも幾らかの反応を期待するかのように更に一度乳首を弾く。


「う、うぁ…………っ!は、ぁ、ぁ、ぁ、ひぅ…………!」


 突き落とされるように消失した意識を、更に上から揺さぶってしまう性感。

 だがそれでも、ルフレという女の意識がその場から一度消失したことには変わりがない。少年は少しつまらなさそうに鼻を鳴らし、横たわったルフレの上から起き上がった。


「――――――もっと、いいことを、しようね。

 ぼくのさいこうけっさく。じゃりゅうのうつわ。ルフレ」


 透徹した狂気のトーンではなく、あどけない少年のトーンで言いながら、それは横たわるルフレの身体を宙に浮かせて深い深い森の奥へと分け入っていく。

 数千年前の遺跡の残骸。そこに生まれた狂気のバックアップは、そこに帰りついてしまったその最高傑作をそれでもなお”愛でる”ために。


 地図からすら消えた島には、嬌声も悲鳴も聞き届けるものは無い。

 邪龍の器である”最高傑作”はただ生まれた場所に絡めとられ、歪み切った被造物への愛ゆえに、全てを辱しめられ続けるだけだった。


≪了≫


≪オリキャラ設定 ※興味ない場合はスルー推奨です。≫

◆少年(=ファルネウス)


・邪龍ギムレーや屍兵を生んだ数千年前(『Echoes』時代より更に千年前)の錬金術師。テーベの地下迷宮をアトリエとして多くの非人道的な実験を行った。

・本作に登場するのは、そのバックアップ。生前のファルネウスの思考をコピーされた人造生命であり、自らの制作物への歪んだ愛情を核としてルフレ(=ギムレー)に執着する。

・知能そのものは高いが、倫理道徳や人間的成長の類は意図的にシャットアウトされているイメージ。無邪気な残酷さを有し、嘘や建前が理解できない。


・『漢字表記=生前ファルネウスの意思(プログラム)』『ひらがな表記=人造生命ファルネウスの言葉』のイメージです。

 ただし経年劣化によって、プログラムと人造生命の意思は若干混ざり合っているようにイメージしてます。




以上、お読みいただきありがとうございました!


次回は『原神』より、モナちゃんの野外陵辱を予定しています。

よろしければそちらも楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!


また、現在割引企画も行っています。

5月2日までの、キャラ枠早い者勝ちになってますので、よろしければお早めにご依頼いただけると嬉しいです!


それでは5月も何卒よろしくお願い致します!

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