玉衡星は水底に没す(触手×刻晴) (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-01-30 02:30:05
Edited:
2023-02-28 09:12:21
Imported:
2023-04
Content
◆
「――――――ここ、は…………?」
全身を襲う気怠さと寒さ。体中に重く纏わりつく服の布地。
濡れ鼠の様相になりながら、刻晴はゆっくりと身を起こして辺りを見回した。
見覚えのない景色。例えるならばやけに明るい洞窟のような。
上を見ると水面のように景色が揺蕩っているが、一方で呼吸は確かにできていて、その事実が"この場所が水中ではない"という事を実感として示している。
「そうだ、私は…………!」
そうして景色を眺めているうちに、刻晴は自分が何故この場所にいるのかを思い出した。
渦の魔神オセルの妻――――群玉閣への憎悪を大波に変えて暴れ回らんとしたそれを迎撃しようとして、しかしその予想外の力に敗北し、大波に呑まれて意識を失った。
旅人や甘雨、千岩軍の兵士たちも一緒に大波にのまれたはずだが、見渡した限りその姿は誰一人として見つけられないし、考えたくない事だが死体すら近くには存在していない。
「まずは、誰か生存者を探さないと…………!」
水に濡れた布地は重く、立ち上がるだけで服からは重い水が滴っていく。
大波に呑まれて揺さぶられる中で切ったのか、衣服やタイツの布地の所々には穴が開いていて、石や流木で切ったような傷口があちこちで大小さまざまな痛みを主張していた。
けれどそんな痛みに気を取られるよりも、まずは生存者を探さなくてはならない。
渦の魔神オセルの妻を迎撃する作戦は、七星である自分と凝光が主導した作戦だ。そこで犠牲が出たのだとしたら、自分達が責任を負う必要がある。
生きている者がいたなら、自分の身と引き換えにしてでも璃月に連れ帰る。
もしも命を失ってしまっていたとしても、その遺体や遺品は遺族のために持ち帰らなければならない。
「は、ぁ…………っ、うぐ……っ!」
手元に召喚した片手剣を支えにして何とか立ち上がり、痛む足を引き摺って異様な空間を進む。
幸いにも骨折はないようだが、それでも大小さまざまな傷口と身体の冷えが刻晴を苛んだ。
海底洞窟、あるいは仙人なんかが作り出した秘境に近い空間は、どこに進めば出口に行き当たるのか――――あるいは本当に出口が存在するのかすら分からない。
どこへ行けばいいのかもわからない――――本当に生存者がいるのかもわからない孤独感と絶望感。責任感と克己心で無理やり心を奮い立たせても、段々と弱気が刻晴の心を侵食していく。
「っ……!!ダメ、考えるな……!!考えちゃダメ……!」
必死で襲い来る絶望感を振り切って、痛みと冷えに苛まれる重い身体を前に進めていく。
一歩を進めるごとに全身が苦痛を叫ぶ。そのまま倒れ込んでしまいたい衝動に抗って、それでも前に進もうとする克己心が段々と揺らいでいく。
だが、心に巣食った絶望感に意識の殆どを奪われて、周囲への警戒心が常ならざる程に薄らいでしまったことこそが、刻晴にとって致命的な隙だった。
「――――!?あっ!な、何!?」
背後から音もなく忍び寄ってきた触手。それらは狙いすましたように刻晴の両手両足に巻き付いて、その動きを瞬く間に封じ込めて、片手剣をその手から取り落とさせてしまう。
必死で拘束に抗おうとしても拘束はあまりに強固で、刻晴の細腕では揺るがすこともできない。そして何より"水濡れ"の現状では、元素を使っての抵抗をしても自分の首を絞めるだけだ。
「この……っ!!何だか知らないけど、放しなさ――――ぐぁ……っ!!」
そのまま新たに伸びてきた触手に脚を取られて転倒し、刻晴は背後から伸びてきた触手に引きずられるがままに、ずるずるとどこかへ向けて運ばれていく。
必死に岩肌に爪を立てて抵抗すれば、その度に腕や足を締めあげられて抵抗を弱められ、洞窟の横穴のような狭い空間へと引き摺られて連れ込まれてしまう。
そしてそのまま、強制的に連れ込まれた先の空間。
そこには仙人の秘境とも海中とも違う、異様な熱気と臭気が満ちていた。
「これ、は…………!?」
小部屋程度の空間の中、全方位にてらてらと輝く”肉”の触手が満ちている。
空間に満ちた触手は獲物を探すように緩慢に蠢いていて、刻晴がその中心に叩きつけられると同時に、その存在に気づいたように蠢きを止め、無貌の先端を刻晴へと向けた。
「ひっ……!!」
無機質な筈の蠢く肉塊。それが見せた生物じみている不気味な反応。
肉の地面に仰向けで押さえつけられ、生理的な不快感と嫌悪感が刻晴の精神を恐怖と焦燥に浸す。
そしてそのまま、触手共は合図を受けたように一斉に、抑え込まれた刻晴の身体に群がっていく。
彼女の華奢な手足を押さえ込んでいる、蛸足のような太い触手とは違う、例えるならば長く伸びた繊毛や人生を持つ枝のような、蠢く細い肉の束。
それらが刻晴の華奢な身体に押し寄せ、ゆっくりと身体を撫でまわし、分泌される粘液によって擦り切れて穴だらけになった衣服の布地をじわりと溶かし崩してしまう。
「ちょっと、なんで……っ!?や、やだ……っ!」
璃月の実務を担う七人の一角。そんな職掌と責任を負う身であっても、刻晴が未だ年若く潔癖な少女であることには変わりがない。
そしてむしろ、年齢に見合わない責任を負う立場であるという事で、彼女の身体は同じ年代の少女たちよりも強く、その潔癖さを維持してしまっていた。
「あ、はぅ……っ!ぅ、うぁっ!やっ、やぁ……っ!」
細い触手の束が、くすぐるように乙女の柔肌の上を這いまわる。
服をゆっくりと溶かしていく粘液が、段々と素肌にも触れるようになっていき、粘液を塗りつけられた場所が疼くような痒みを叫んで、痛みすらも忘却させてしまう。
「くぅぅ……っ!!ぁ、あ、ぁ、はぁ……っ!!ぁ、いやっ、やだ…………!」
穴だらけになった華麗な衣装の下からゆっくりと晒されていく、清らかなままの真っ白な肢体。
身に張り付くような壮麗な衣装を押し上げていた豊かな白い双丘は、刻晴が疼きによって身じろぎをする度にふるふると震えて、少しずつ屹立していく中心部の小さな肉芽を外気の中で揺らしてしまう。
「ひぅっ……!!ぁ、ひぁっ!?」
晒された裸身を、粘液を帯びた細い触手がそれぞれに這い廻り蹂躙していく。
掻くと呼ぶにも物足りない程の、ゆっくりと撫でまわされているような感覚。しかしそれが粘液による疼きと相まって、刻晴の身体は段々と鋭敏に性感を開発されてしまう。
少女らしい顔立ちの輪郭をなぞられ、首筋をゆっくりとくすぐられる。
腹や腋、晒された鼠径部や太もも、あるいは足の裏なんかも刷毛でくすぐるように触手によってなぞられて、くすぐったさは次第に性感に変貌して刻晴の身と心を苛んでいく。
「この……っ!!何を、目的にぃ……っあ!やっ、ひぅぅ!」
必死で拘束から逃れようと、刻晴は僅かな責めの暇に身を捩るが、その程度の抵抗では意味がない。
神の目の力を得ていたとしても、刻晴はあくまで華奢な少女だ。雷元素の力を使えなければ、それこそ彼女の膂力そのものはそこらの宝盗団にすら劣っている。
それに彼女を襲う触手の責めは、むしろ彼女の敏感な場所にこそ群がっている。
身じろぎの度に揺れる豊かな胸、その中心で屹立する色素の薄い小さな乳首。成熟した身体付きとはいささかのギャップを感じさせる、ピッタリと閉じられた無毛の秘所。
女として秘すべき敏感な場所にこそ細い触手は幾本も群がっていて、それらは刻晴の羞恥と焦燥を煽り立てながら、じっとりとした粘液と蠢きで少女の清廉な感覚を嬲って、抵抗を強制的に封じてしまっていた。
「っう!ぁ、はぅ……!んっ、んんっ!ぁ、あんっ!」
ふるりと震える乳房を掠めるように撫でまわされながら、束になった細い触手によって刷毛で擦られるように乳首を撫でられ、性感を煽り高められる。
縊られたり抓られたりと言ったような、暴力的な痛みは一切ない。そして痛みが全くないからこそ、刻晴の清廉な感覚は真正面から性感の大波に呑み込まれてしまう。
ゆっくりとゆっくりと、全身を襲う疼きが性感に変えられて少女の肢体を辱しめる。
既に衣服だった布地はほとんど溶け落ち、僅かに布屑が白い肌に纏わりつくばかり。そんな状態で全身をくすぐるように嬲られては、段々と声が堪えられなくなるのは当然だった。
「くぅぅぅ……っ!あ、あ、やっ……!ぁ、あぁ……っ!!
っう、この……っ!せめて、せめて、逃げないと、いけないのに……っあ、ひぅぅ……!」
必死で拘束を脱しようとしても、身の内で醸成された性感が身に力を籠めることを妨げる。
刷毛のような触手で微細にくすぐられる乳首は、小さいままでぷっくりと充血して屹立し、しかしその状態のままで物足りない責め苦の中に晒され続けてしまっている。
そうして乳首を何度も嬲られている間にも、同時進行で閉じられたクレバスも嬲られる。
乳首に対しての責めによって、段々と潤みを帯びてしまったその場所。その割れ目に微細な触手が差し込まれ、そのままゆっくりと細い触手が内側の敏感な肉を掻き回していく。
「やっ……!ぁ、ぁ、あぁぁっ!ぁぁああああっ!
はぁっ、はっ、ぁ、あ、あうっ……!!や、やめて……っ!そこダメっ……!」
誰にも見せたこともなく、当然触られたこともなく、自分でもろくに触れたことのないその場所。
そんな場所に無遠慮に侵入し、刻晴自身の指よりも細い感覚で微細かつ緻密に媚肉を撫で上げて、触手はただ少女の清廉を内側から穢していく。
乳首を撫でられて膣口が蠢くと、それに釣られたように数本の細い触手が刻晴の内側に侵入して、敏感を極めたその場所をきわめて細いその先端で嬲ってしまう。
触手の先端は爪のように僅かに硬質化していて、その場所で膣壁を擦られるたびに、刻晴は身を跳ねさせる。そんな責めの中で既に彼女は、僅かな愛液の雫を閉じたクレバスから滴らせてしまっていた。
「はぁっ、はっ、ぁぁぁ……!!ぅ、うぅぅ……!
やっ、やっ、ぁ、いやだ……っ!ふうぅっ、ぅうぅ……~~~~っ!」
必死で唇を噛んで、何とかして拘束から逃れようとする。
けれどその四肢を縛める触手は緩むことすらなく、むしろその抵抗を愉しむかのように、胸先と膣内へ与えられる責めが段々と質を変えていってしまう。
ゆっくりと撫で上げられて敏感にされた乳首と乳房。何もしなくても疼くような性感を発し、クリトリスなんかとほとんど変わらない感度にされてしまったその場所。
そんな弱点を強調するように、柔毛の様だった触手は寄り集まってゴムチューブ程の太さを形成し、そのまま豊かな乳房の根元に巻き付いてしまう。
「やっ、あ、ひぃっ!!
……うぁっ!ぁ、あぁぁ、やっ……!うぅぅぅ!」
敏感な場所を根元から強調するように括られて、刻晴の口から艶めいた喘ぎ声が零れる。
しかしそれは新たな責めの前哨に過ぎない。調教の末に汗ばみ紅潮した乳房を根元から括り強調した触手は、その先端に繊毛の満ちた"口"を形成して、飢えた蛇のように躊躇いなく刻晴の乳首に吸い付いた。
「やっ、ぁ、あ、嘘、やめ、やめて!!
――――あっ、あ、ぁ、あああいやっ!!あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ!!!」
そしてそのまま、当然のように刻晴の乳首がそよぐ繊毛によって全方位から嬲られる。
吸い付くように乳首を吸引されて、逃げ場など何処にもなく全方位から、痛みもなく快感だけを敏感かつ清廉な場所に流し込まれるという地獄のような責め。
「あ゛っっ!!あ、あ、あ、あぁぁいやっ!!やっ、やっ、やっっあああぁぁぁいやぁぁぁあああ!!」
人による陵辱ではありえない、化け物に嬲られてでしか味わう筈もない無情な快感。
刻晴は耐えることはおろか声を抑えることもできずに、ただ縛めの中で腰を持ち上げて身を跳ねさせ、嬲られ続ける膣口から勢いよく潮を噴くしかない。
「やっ、ぁ、あああぁぁああぁぁっ!!!
ふっ、ぅうぅぅっ!待って、やっ、ぁ、あぁぁイった!イってるの!やぁぁぁっ!」
容易く絶頂を与えられて、それでも責め苦は止まなくて、しかし人語を解さない触手に懇願は通じない。
むしろ潮を噴いてひくひくと震える膣には、微細な触手が幾本も幾本も群がって、その場所を大きくこじ開けて敏感な媚肉を残酷にも外気に晒してしまう。
そして乳首に対する責めはそのままに、触手は膣口までもを本格的に責め始める。
乳首に対しての責めのように纏まってではなく、あえて細いままで幾本も膣内に侵入して膣肉を搔き乱し、あるいは包皮の下で充血したクリトリスを剥いて、敏感な肉芽を撫でまわして責め立てていく。
「ふ、ぅうううっ!!やっ!やっ!ぁ、あ、あぁんっ!!やぁぁぁっ!
やめ、やめて!!ぁ、あ、ぁ、ひぅっ!ぁ、あああいやっ!!やっ、ぁぁぁダメ……っっ!!」
初めての絶頂に翻弄される身体に、休む間もなく一層強い性感が叩き込まれる。
目を剥き、上手く息を吸うこともできずに二度目の絶頂を味わわされる刻晴。しかしその絶頂にすら浸る間は与えられず、そのまま三度四度と絶頂が連鎖していく。
痛みのない責めの中で潮を噴く。拘束の中で腰が持ち上がったまま戻らない。
息を吸っても吸っても、灰に溜め込まれたはずの空気がすぐに嬌声として絞り出されてしまう。抗いたいはずなのに抗えず、恐怖と絶望が心を覆ってしまう。
「やっ、やっ、ぁ、あああいやぁぁ!!やだ、ぁ、あああダメ、イくっ!!
はっ、ぁ、あ、ぁ、あぁぁぁぁぁぁっ!!あああやだやだやだもう乳首ダメ!!ぁ、いやぁぁぁ!!」
触手に吸い付かれて、その内側で数多の繊毛に嬲られ尽くす乳首。
”抓る”や”縊る”どころか"弾く"程度の責めすら与えられていないにも拘らず、粘液に覆われて敏感にされてしまったその場所は、ただ撫でられるだけで潮を噴くほどの性感を刻晴にもたらしている。
清廉な胸は汗ばんで紅潮し、嬲られる乳首は電流のような責めを発する器官に成り果てた。
貞淑に閉じられた秘部は破瓜すら迎えていないにも拘らず、数十本の細い触手を咥えこんでいて、常に僅かずつ潮の雫を噴出するような淫らな器官へと成り下がってしまっている。
「はぁっ、ぁ、あ、ぁ、あう……っ!!ひんっ!ぁ、あぁんっ!やぁぁぁ!!
も、もうやめて、やめてよぉ……!ぁ、あぁぁ、おかしくなる……!もうおかしくなるぅぅ……っ!」
ぱっくりと開かされた膣口からは、数本の触手に嬲られるクリトリスがはっきりと窺える。
その肉芽は包皮から剥かれ、根元に巻き付かれて扱き上げられながら、陰核亀頭の部分に粘液を塗りたくるようにゆっくりと撫で上げられて、その感度を更に無情に高められてしまっていた。
既に刻晴の表情に、”玉衡”としての果断と自信は見受けられない。
無慈悲を極めた責めの中で、どうしようもなく屈服した浅ましい姿――――泣き濡れながら顔を紅潮させ、異様な快楽に陵辱され尽くす哀れな少女の表情がそこにあるだけだった。
「やっ、やっ、や゛っっ!!!ぁ、あうっ!!!!
――――っはぁ!ぁ、はぁ!はっ、はぁ……っ!!ぁ、あ、あ、あああやめ……っ!!」
そのままクリトリスを撫でられて何度目かの絶頂を味わわされ、そして当然そんな絶頂に浸る間すらないままに、とうとう刻晴の割り開かれた秘部へ、太く節くれだった触手が押し付けられた。
刻晴の細腕ほどに太く、血管を浮かばせるように節くれだち、時々ビクビクと脈動する不気味なそれ。それの先端に空いた穴からは、生臭い液体が糸を引いて零れている。
「い、いやっ!いや、いやよ……!!やっ、やだっ!やっ、あ、あ、あぁぁやめ……っ!!」
必死で身を捩って逃げようとしても、当然逃げられるわけがない。
むしろその動きを咎めるように、これまでよりも早い動きで乳首を柔く擽られて、刻晴はそのまま絶頂して、不気味な太い触手に噴出した潮を振りかけてしまう。
「ふ、ぅうぅぐ……!や、やだ、ぁぁぁやめて、やめてください……!」
強気を折って懇願を口にして、けれど言葉など通じはしない。
むしろ刻晴の絶頂を契機としたように、太い触手はどろりとした粘液を先端から滴らせながら、ゆっくりと刻晴の内側に向けての侵攻を開始してしまう。
「やっ、ぁ、ぃぎ……っ!!は、ぁぁぁぁぁっ!!
あ、あ、あ、あぁぁいやっ!やだ!あああ入ってこないで!来ないでよぉ……!!」
必死で身を捩り、その度に乳首やクリトリスを嬲られて絶頂する。
嫌悪感が先立って抵抗が止められない。けれど抵抗すればするほどに乳首やクリトリスを責め立てられて、濡れそぼった膣が太い触手を締めつけて奥へ奥へと誘導してしまう。
どうしようもない悪循環が、清廉かつ潔癖な少女の心根を苛んでいく。
貞節を証明するはずの膣内の締まりすらもが、触手の不気味な形状を刻晴にありありと伝えて、『意味も分からないまま化け物に犯されている』という実感をもたらしてしまう。
「うぅうぅ……!やだ、やだぁぁ……!助けて、誰かたすけて……!」
とうとう抵抗すら無意味と悟ってしまい、刻晴は折られた矜持を抱えるようにすすり泣いた。
けれど当然に助けは来ない。残酷すぎる責め苦によって慣らされた膣内は、破瓜の痛みすらなく触手の蹂躙を受け入れて、実感すらないままに刻晴は貞節を失った。
そのまま刻晴の膣奥を触手の先端が穿ち、どろりとした粘液が彼女の最奥に擦り付けられる。
しかし当然、"陵辱"ではなく"生殖"を目的とした触手の蛮行は、刻晴の絶望や恐怖などを当然に置き去りにして続けられる。
一度大きく引かれる触手。それから再び膣奥に叩きつけられる質量。その連続。
ピストン運動と呼ばれる反復動作。それと同時に抽挿を円滑に進めるためか、乳首やクリトリスに対する責めもその速さと強さを一層高め、刻晴の心身を快楽で浸し尽くしてしまう。
「~~~~っ!!あ、あ、あ、ぁぁぁいやっ!!やだっ!や゛ぁぁあああああっ!!
だ、だめ!だめなの!これだめ!やだやだやだむりですっ!!もうむり、これだめイぐっ!!!」
ガタガタと身体全体が痙攣する。感電しているかのように全身が痛んで仕方がない。
意識を正常に保てない。膣奥までを何度抉られ叩かれている圧迫感と、乳首とクリトリスが蕩けてしまいそうな異様な熱感だけが刻晴の意識を何とか引き留めている。
膣奥までを穿つ触手は、長く太いが一方で靭性も持ち合わせている。
深く直線的に穿つピストンもあれば、うねうねと膣内で捻じ曲がりながら穿たれるピストンもあって、何度膣奥を穿たれても、ピストンの感覚に慣れることができない。
「はっ、ぁ、あああもうやだ!やだぁぁぁっ!!やだ、やだ助けて!!
あ、あ、あ、ぁぁぁだめ!!だめだってば!!ぁ、あ、あ、だめ、抜いて!抜いてよぉ!!」
自信と責任に満ちた"玉衡"ではなく、ただの少女である刻晴として。
壮絶な陵辱の中で全ての虚飾を剥ぎ取られて、少女はただ素のままの口調で泣き叫ぶ。
けれど言葉は通じない。懇願は届かないし、助けなんて来るはずもない。
渦の魔神が潜んでいた秘境――――主を失ったその場所に住み着いたのは、現在刻晴を嬲っている触手生物だけで、その入り口すら渦の魔神の妻が放った大波によってほとんど塞がれてしまっている。
つまり陸にいる者たちがどれだけ刻晴を捜索しようとも、彼女が発見される確率は絶望的なまでに低いものでしかないという事だ。
「あ…………!!ぁ、あ、あ、やだ!!やっ、あああお願い!お願いだから抜いて!!
やっ、やっ、だめ!だめ!そこだめ!だめなの!!やだ、やだ、やだ抜いて!!抜いてってばぁ!!」
膣奥を穿った触手が、粘液を垂らしながら風船のように膨らんでいく。
根元からゆっくりとせり上がってくる重い熱量。知識としても本能としても理解できてしまうその正体に、刻晴はただ必死で身を捩り、新たな快楽に身を蝕まれて果て狂う。
ただでさえ狭い膣内を、膨らんでいく触手は限界まで押し広げて、膣奥に先端を触れさせたままビクビクと震え、少女の清廉を完膚なきまでに押し潰していく。
「やだ、ぁぁぁもうやだ、やだよぉ…………!!
たすけて、たすけて、やだ、や…………――――っっ!!あ、あぁぁ!いや……!」
そして、触手の内側をゆっくりと昇ってくる重い熱量が、その先端にまで達した時。
懇願も恐怖も絶望も、何もかもを埋め尽くすほどの熱量の奔流が、少女の心身を埋め尽くした。
「あ…………!!あ、あ、あ、いやっダメ…………!!
あ、あぁぁぁ、あああああ嫌!!やだ、やだ、や゛っっっああああああああああああああ!!!!!」
細い腰が何度も跳ねまわり、スレンダーな腹が内側から押し上げられて歪に膨らむ。
目を剥いて絶叫し、ひゅーひゅーと喉を鳴らすほどに息を吐き切って、それから刻晴は恐怖と絶望と異様なほどの性感に呑み込まれるように、その意識を闇へと閉ざされた。
「あ…………あ゛…………あ……っ……!」
気絶してもなお腹の奥底に注ぎ込まれる、怪物の内側で醸成された大量の精液。
それは瞬く間に刻晴の華奢な子宮や膣内を埋め尽くす形で蹂躙し、当然のようにその場所に根を張って、彼女を怪物の苗床へと作り変えてしまう。
だが彼女の腹に触手の子種が根を張ったとしても、触手にそれを理解する知性はない。
それはただ目の前の女を犯し、それが苗床となったと確認できるまで、何度でも何度でも本能のままにその胎へと子種となる粘液を注ぎ込むだけだ。
「あ、あぁ……――――っぎぅっ!!
え、ぁ、あ、ぁぁぁ、なんで、もう射精は終わったのに…………!」
再び始まったピストンに、意識を強制的に現実へと引き戻されて、絶望のまま刻晴は呟いた。
けれど触手に言葉は通じず、相互理解は不可能だ。それはただ目の前の異種族の女を苗床とするために、醸成される精液の全てをその内側に注ぎ込まんと蛮行を続けていく。
「あ、あ、あ、あぁぁやっ!!いやっ!いやぁぁぁあああ!!!
もうやだ、やだ、あああやめて!!いやっ!!いやぁぁあああぁぁぁぁぁあぁ!!!」
悲痛な絶叫が響き渡った。水音と泣き声と嬌声が響き渡った。
海底に没して、そこに宿る魔性に絡めとられた玉衡星が、再び輝きだすことは二度となかった。
≪了≫
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