最近の作品群の流行を考察 (Pixiv Fanbox)
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今期の異世界転生アニメ
慎重勇者と能力は平均値(ry
どちらも共通点は現時点(11/5)では、ほんと強さに対する理由付けが弱く、理不尽な暴力で好き放題する、ということ
そこに力に対する責任は存在しない
どちらもコンセプトは面白いと思うんですけど、その調理法が好みじゃない
逆説的に、何の力も持たない、力の理由を知らない一般人に理不尽な力を与えたときに、何を求めるかという証明的なものかもしれません
ぼくはよくSAOはハッキリとDisりますが、それもその強さが「ログイン時間による強さ、そこに創意工夫などは存在しない単純なレベリング」だからという部分があります
これはまあ、経験値と言うRPGの概念そのものがもはや形骸化しているからこそでもありますが
経験とは、すなわち様々な過去に対する対応の能力のこと
熟練、みたいな感覚でしょうね
この辺りはゴブリンスレイヤーや灰と幻想のグリムガルなどが同じファンタジーでも良く出来ています
ゴブリンスレイヤーはその過去の復讐のためにゴブリンを殺すことだけに特化した戦士、そのためには様々な経験をし、創意工夫、時には失敗をし、その専門知識を経験とともに蓄えた「特化戦士」です
灰と幻想のグリムガルのパーティーは一般世界から飛んできた、全く知識も経験もない一般人
彼らはファンタジーでは雑魚と呼ばれるゴブリンにさえ苦戦し、熟練者であったマナトは彼らを守るために己の力を過信し、命を失います
そして、ハルヒロはその意志を継ぎますが、彼が背負っていたものの重さを身を持って知るわけですが…
最近だと鬼滅の刃がそういう描写は面白いですね
炭治郎はごく普通の一般人ですが(5巻の時点では…w)、家族を鬼に食われ惨殺され、愛する妹もその血で汚れ、鬼と化していきます
しかし、人を信じ人を愛する彼は、彼女を人に戻すために圧倒的な暴力の象徴である「鬼」を狩るものとしての道を選ぶわけです
そして、その鬼たちももともとは人、その過去の因縁があるからこそ死してなお悲しい
明確に「努力」の描写はあるのですが、そこが冗長にならないテンポの良さは面白いと思いました
また、老害な発言になりますが、強いだけの主人公にはぼくは惹かれません
ジャンプ作品で言うなら冴羽遼、彼も壮絶な過去を持ち、傭兵としての悲しみや同僚の死などを経験していますが、普段はそんな素振りは一切見せず、それどころか美女にはくっそ弱いという致命的な弱点も持っています
そして、それだけ好色でありながら、作品中では決して「もっこり」を実行はしていません
むしろ依頼人が惚れるのですが、彼は仕事としてきっちりと切り離すのです
ハードボイルドですよねえ…(*´ω`*)
ルパン三世もそうです
峰不二子にメロメロでくっそ騙され続けてるのに、いっつも色気で騙されます
しかし、その盗賊の血筋から来る誇りと実力は本物であり、真剣な場ではダークヒーローとして様々な機転を利かせ大活躍をします
HELLSINGのアーカード
彼は最強の吸血鬼でありながら、恐怖と殺戮の象徴でありながら
己を作ったHELLSING機関には絶対であり、吸血鬼に堕ちた自分を「生きることから逃げた弱者」と評します
ベルセルクのガッツ
単行本初期ではその強さや怒り、悲しみの理由は全く理解できませんが、3巻以降の黄金時代篇から、彼の悲しい過去、友情、そして別れを描かれます
最も崇拝したグリフィスと対等になるために、友となるために剣を振るっていたのが、結果として決別を生み、グリフィスの暴走を生み、結果目の前で鷹の団を生贄に捧げられます
最近の異世界転生アニメは、こういった弱点があまり見えず、こういう壮絶な過去を否定します
現実でも確かに才能があり、努力しなくても結果を残せる存在はいます
しかし、それは本当に一握りであり、才能があろうとそれを活かすためのオペレーションがなければ才能は埋もれたままですし、そもそもそれに気づくこともないでしょう
ぼくの話になりますが
ぼくは未だ画力はめちゃくちゃ高いわけではないです
しかし、色彩感覚は生まれ持った「共感覚」を持っていることを指摘され、それを強烈な武器として今は使役しています、これは言われなければ気づかなかったことであり、そのおかげで今まで感覚だけで使っていた色彩を「色相」を学ぶことで更に特化させました
また、相手の強さ、武器を冷静に見つめ、どうすればそれを奪えるか、自分に取り込めるかも常に考えています
相手を見下すだけ、陥れるだけなら誰でも出来ますが、それで自分の評価が上がるわけではありません
そして、相手の強さを理解せずに噛み付くのであれば、それは狂犬にすら劣ります
強さに理由がなければぼくは共感しませんし、それが一般的であるなら、ぼくはそれを否定するために作品を作ります
そんな感じでぼくに面白いそういう作品教えて下さい☆(ゝω・)vキャピ