漫画家ぶっちゃけ裏話02 (Pixiv Fanbox)
Published:
2018-05-04 12:50:25
Imported:
2022-11
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前回!▷https://www.pixiv.net/fanbox/creator/173453/post/20343
というわけで面白いのかなこの話、と乱暴に描いてみた訳ですが、前回漫画家は食えるのか!?というのに対し少しコメントいただきましたので回答します。
Q、「原稿料って上がらないの!?」
A、「通常5巻以上出した漫画家の原稿料はアップの可能性があります、しかし5巻というのは重版に重版を重ねてそこまできたものであって既に30万部以上の売り上がった状態です。そこで初めて「原稿料アップ!」と言われても…というところです。つまりは売れたらアップ、という訳ですね。」
そこで出てくるのが「バイト」「同人誌」「アシスタント」
という訳ですが、ボクがオススメするのは同人誌です。
バイトは漫画の練習は出来ません、出来るところならオススメです。
アシスタントは漫画の練習になりそうに見えますが、実際は漫画を描く時間が無くなるだけで漫画の練習にはなりません。
名だたる漫画家達が「漫画家になりたければ漫画を描け!」というのはアシスタントでは絵を描く練習にはなっても、漫画を描く練習にはならないことを知っているからです。漫画家になりたければアシスタントをやった方がいい、というのは編集者だけです。理由は連載のための人手が欲しいから、です。
そして残ったのが同人誌です。
よく「同人誌はお金にならない」
と言われていますがそれはやりかた次第です。
今はクリエイター支援サイトもあり、ニコニコではクリエイター奨励プログラムというのもあります。前者はファンの方に直接支援していただけるのと、後者は閲覧数に応じてポイントがもらえ、それが還元出来るサービスです。
印刷所もかなり増え、料金も進化しました。自分の部数にあったところを選べば、かなり抑えられるはずです。
同人誌と言ってもボクがオススメするのは創作、オリジナルの同人誌です。
創作ならグレーなことはないし、もし人気が出たらそれを商業に持っていくことも出来ます。それにずっと続けることも可能です。ボクのオリジナル同人誌「学校のしおり」シリーズは
まだそんなにオリジナルが強くない時に専門店に置いていただき、新刊が出る度に既刊を入れてました。そして6年ずっと置いてくださっていました。
6年ってスゴイです。商業では二ヶ月ほど置いて売れなかったら引っ込めるのに同人誌で専門店にお願いすれば6年置いて下さる…可能性がある!続けていけば!
それは漫画家「ポルリンだからでは?」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。そんな風に思っていただくこと自体感謝なのですが、同人誌はやはり二次創作がメイン。オリジナルに目をむける人はそうそう居ませんし売り上げも渋いです。最近は増えてきましたが、それでもまだまだ弱いです。
しかし商業へ持っていくにしても慎重に選ばねばなりません。
カフェちゃんとブレークタイムがまさにそれですね。
次回は商業とは?
について語りたいと思います!