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ぎりぎりの更新になりました。

なんとか滑り込みセーフ。


今回はご要望のあった、「勉強方法」について記事にしてみようと思います。

これまでの他の記事で言及した内容と被っているところがあるかもしれませんが

そのあたりはご容赦ください。


基礎練習

最近時間をとっていないためやらないといけないなあ…と思ってはいるのですが

全然できていなくて且つとても重要だと思うのはやはり基礎練習です。


人物であれば人体、骨格や筋肉を含めた全身像などの練習。

これは想像で描いたものと見て描いたものどちらも含まれていたいと思います。


最初はしっかりと本を読みながら、分からないところを集中的に覚える必要がある

と思うので、例えば首回りであったり腕だけであったり、正解がどうなっているのか

をまずは少しずつ覚えていきます。


tmtはこちらの書籍を参考にしていました。

時間をかけてじっくりとやるというよりも、毎日30分~1時間程度でもいいので、

気になる部位のページを開いて模写、そこから別アングルで想像して描いてみる、

答え合わせ、修正、のような流れでこつこつ描いていました。

確か一番最初は頭蓋骨の形を練習して、大体覚えてきたら首まわりも付けてみる

更に次は胴体、足・・・といった具合に徐々に広い範囲を描いていくといった流れでした。


他には、モデルさんの写真などをもってきて

上から体の輪郭線だけを抽出してみて、どのようになっているのか構造を探る

といった方法もよく見ます。

このようなやり方をする場合、自分の作品として公開してしまうとまずいので

模写である旨、元がある旨などを明記する、または内々でのみ見えるようにする

などご注意ください。

例としてはこんな感じです。

写真の上から人体をなぞってみて、次は隣に自分で描いてみて、更にそこから部位を動かしてみたり回転させてみたり…そうしてよく分からない部分が出てきたらまた参考書を読みながら修正する、といったことを繰り返して何も見ずにある程度全体を描けるようになるまで練習します。

半年近くは毎日練習していたのですが、少しずつサボるようになってきて今ではさっぱりやらなくなってしまいました。

そのため当時より下手になってしまっている自覚はあります。

このあたりの基礎練習は常に意識したり実践していないとどんどん抜けていくので、

厳しく律する必要はないでしょうが、できるだけずっと続けられるルーチンを作るのが良いと思います。


模写・質感練習

他にはデジタルデッサンのようなイメージで、時間制限付きの模写などもやっていました。

Pinterestなどで見かけた石膏像や、モデルさんの写真を参考にしながら

それぞれの質感の練習、または短時間でそれっぽくブラシを使う練習として

輪郭はトレースし、中身だけを塗るといった方法でやっていた内容です。

右が練習内容です。

最初は上から簡単に輪郭だけ抽出し、横において中を塗っていきます。

作業時間は合計で1時間としていました。

こちらも同じような感じで、最初に軽く輪郭をとって中身を塗ります。

色はスポイトでトレースしています。

皺や質感のディフォルメ練習としてやりました。


テクスチャのついたカスタムブラシや、選択範囲を使用した塗りであったり、

グラデーション機能をうまく使ったりなど、練習したい用途にわけて

どう表現すれば時間内にそれっぽく仕上げられるかを考えつつやると

普段の作業に応用がきいていいと思います。


キャラクターデザイン

いきなりやるのは難しい内容かもしれないのですが、

こちらも制限時間とモチーフを設けて、そこから連想した内容でざっくりとデザインを起こすという練習です。

普段から色々な作家さんのデザインや、ファッションをインプットしておいて

こういったタイミングでそれらを思い起こしながら、モチーフと合わせて

デザインしてみる連想ゲームのようなイメージです。

前述した基礎練習で培った内容も活かしつつ、普段のインプットと合わせて

成果を作る感じです。

シルエットがうまく作れなかったな、と思ったら次はそれらを重点的に調べてたり

配色がうまくいかなかったらカラーパターンを、人体に時間がとられたのであれば

分からなかった箇所を振り返って練習…として、苦手な箇所の克服と

自分のやりたい箇所や得意な箇所を表現できるようにすると良いと思います。

時間に余裕があるときはヴィネット風にしたりすればテンションもあがります!


とはいえ冒頭でも述べたようにいきなり1時間とかでやるのは結構大変なので、

慣れないうちは1日でもいいと思いますし、勿論背景も不要だと思います。

どういった練習成果を得たいのかを考えてやっていました。


あと、tmtはほとんど男のキャラクターを描いていません。

それこそメディア欄には1枚も載っていないかもしれないのですが、

お仕事をいただいた際には老若男女問わず手掛けることになりますので、

たまに気が向いた時に男も描くようにしています。

男性の骨格はメリハリがしっかりしていて描いていてとても楽しいです。

そのうち清書するかもしれません。

背景

背景については練習と作品創りを並行していました。

人生で初背景を描いたころから考えるとちょっと覚えていないのですが、

丁度2年前にしっかりと描こうと思い立った頃以前には、記憶にある範囲だと

4枚くらいしか覚えがなく碌に知識もないまま雰囲気でやっていたので一旦除外して考えます。

光と影の関係性について。

光源を定めてキャラクターを描くことは大体の人がやっていると思うのですが、

tmtの場合はではその光源からどのように光が当たって、ハイライトがあり、中間色があり、稜線があり、陰があり、反射光があり…といった細かい内容まで考えてやっていませんでした。

全く考えていないわけではなかったはずですが、勉強するのが嫌でそれっぽければいいだろうというあまり良くない思考で済ませてしまっていました。

ですので、背景を描くにあたってはそのような基礎的な成り立ちから勉強してみて、

全てを理解できなくともまずはどういった要素があって、何をおさえておけば

それらしい表現につながるのか、をyoutubeなどで調べてみました。

この動画は英語ですがとてもわかりやすくておすすめです。

こちらを見つつ、よくわからない部分は検索してみれば大抵は大丈夫だと思います。


あとはパースですね。

パースはなんとなくでいい、とかパースに囚われすぎてはいけない、とか

色々よく見聞きしますが、個人的にそれらの意見はパースを一度理解して色々と

試した人の意見であり、知識や技術がある前提で成り立っている理論だと考えて

いるので、実際にはまずある程度自由に使いこなせるようになる必要があると思います。

キャラクターで言うところの筋肉や骨格のようなものです。

とっつき辛さでは一番ですが、一度理解さえしてしまえばそうそう忘れることもないですし、扱いやすさも同時に高いものだと思っています。


1点透視図法、2点透視図法、3点透視図法、アイレベルのルール

これらさえひとまず覚えておけばあとはどうにでもなります!

tmtは背景を描き始めた時点で理解しているのは前者の3つのみでした。

細かいことはわかっていなかったので、この頃の背景を見てみるとおかしなところが沢山あります。

ですが、作品をつくる度にその時に分からなかったことを1つ1つ調べていけば

徐々に基礎知識が備わってきてどんどん複雑なものも描けるようになってきたので、

2,3日かけて先に挙げたような内容を読み込んでみてから、まずは1枚描いてみることをおすすめします。

むしろ最初に全てを理解しようとして知識をつけすぎても、情報に振り回されてうまくいかず落ち込んでしまうかもしれないので、インプットとアウトプットを交互にするくらいのイメージでやってみてはいかがでしょうか。



というわけで、tmtのこれまでやってきた練習方法は以上です。

最近は特にありがたいことにお仕事に追われている日々で、なかなか練習ができていませんので直近の内容が解説できませんでした。

とはいえ、フリーランスになる1年前程度から本格的に絵の勉強を意識するようになり、それからは今回解説した内容をひたすら続けていましたので、今練習中でフリーランスを目指されている方、初心者の方においてはまだやったことがないものがありましたら参考にしてみてもらえればと思います。


真新しいことはあまりなかったかもしれませんが、この部分をもっと解説してほしいなどのご意見がありましたら気軽にコメントください。

とはいえ大体のことは地味な積み重ねになるので、あまり深堀りできる内容もないかもしれないですが…。


今回もここまで読んでくださってありがとうございました。



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