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商業作「彼女フェイス」シリーズの話 (Pixiv Fanbox)

Published:

2020-11-24 06:05:05

Edited:

2022-12-03 00:03:09

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【2021/1/5追記】一部画像を大き目のサイズに差し替えました（内容に変更はありません）

こんにちは、近々リングフィットデビューする予定のしらこです。

任天堂さんがＤＬ版を販売してくれたお陰で手に入りました…！ソフトはＤＬで付属品は12月に発送されるそうです。楽しみ！

今回は商業作『彼女フェイス』シリーズについてお話します。

◆彼女フェイス（株式会社GOT様/comicアンスリウム2020年3月号掲載）

単話配信：https://book.dmm.co.jp/detail/dmmmg_1731/

◆彼女フェイスencore（株式会社GOT様/comicアンスリウム2020年12月号掲載）

単話配信：https://book.dmm.co.jp/detail/dmmmg_2264/

『彼女フェイスencore』は今月号のアンスリウムに掲載されています。

雑誌版が欲しい方はお早めにお求めください～

公式ページ：https://comic.gotbb.jp/comics/magazine/comicanthurium/comic-a-092

もう定番になりつつありますが、今回も長いです。

何度か推敲していますが読みづらい箇所があったらすみません。

※以下、『彼女フェイス』『彼女フェイスencore』のネタバレを含みます。

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登場人物

ヒロイン：中川早苗（なかがわ　さなえ）

プロフィール（クリックで拡大）

今回からプロフィールの形式を少し変えてみました。枠が余ったので一人称などの設定も載せてみました。

部長・副部長の千種と東に関しては「世界観について」の項目でお話します。

初期設定画

設定画描いたの1年前なので絵が古い…

早苗ちゃんが面倒見が良くてしっかり者なのは家庭の事情が大きいです。

私の友人に4人きょうだいの長女でしっかりした子がいて、その子をめちゃくちゃ参考にしてキャラ設定を練りました。

そこへ「普段はしっかりして頼り甲斐があるのに、恋愛ごとになると戸惑って委縮する」というギャップを付与しました。ギャップのある子、大好きです！

真面目で厳しい印象が強いですが、友人の前では普通に冗談を言い合ったりします。

恥ずかしい時は無意識に手を口元へ持って行ったり髪を弄ったりする癖があります。本編で度々そういう描写がありますので、もし良ければ探してみてください。

主人公：小西典史（こにし　のりふみ）

プロフィール（クリックで拡大）

初期設定画

絵が古すぎて吐きそう（いつもの）

体育会系の明るい子です。性格はわんこ（大型犬）をイメージしました。忠犬と見せかけてリードをぐいぐい引っ張る犬です。

演劇部の新歓公演を見に行った理由は、演劇に興味があったわけではなく暇だったので何となく足を運んだだけです。『encore』のオチ部分で説明したかったのですが台詞が入りきらずカットしました…

小西（弟）にゴムやら知識やらを提供した小西兄はプレイボーイという設定です。

『彼女フェイス』シリーズとは全く無関係ですが、兄を主役にしたお話を現在練っていまして、上手く纏まったら同人でシリーズ物として出す予定です。※純愛モノです

・その他設定画像↓

この2人がジャージを着ているのは『彼女フェイス』の回想シーンのみでした。

部活Tシャツ・部活ジャージも考えましたが結局学校指定にしました。

世界観について

・デビュー作との繋がり

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『彼女フェイス』シリーズはデビュー作『放課後エチュード』と世界観や舞台設定が繋がっています。

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★放課後エチュードとは？

演劇部の部長・副部長コンビがエチュード（即興劇）しながらエロいことをする話です。

（単話：https://book.dmm.co.jp/detail/b399agoar01457/ ）

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物語の時系列は、

『放課後エチュード』（5～6月くらい）→『彼女フェイス』（11月くらい）→『encore』（1～2月くらい）

…の順番になります。全て同じ年度内の話です。

デビュー作のキャラとの関係はこのようになっています↓

（クリックで拡大）

早苗はあゆみに誘われて演劇部に入ったという裏設定があります。

2年生組（早苗・あゆみ・博司）はとある劇の登場人物から名前を拝借しました。小西君だけ仲間外れですまん…

（どうでもいいですが東君の下の名前は多分この記事が初出です）

デビュー作のヒロイン・あゆみは『彼女フェイス』シリーズにモブとしてちょろっと出ています（下図参照）

ちなみに早苗や小西も『放課後エチュード』にモブとして出ています。この頃からぼんやりとしたキャラ設定はありました。

絵が古すぎて直視できず画像を引用できないので、どこに出ているか気になる方はご自身の目で確かめてみてください（ヒント：最初と最後）

彼女フェイス裏話

・話を思いついた経緯

実は処女作『放課後エチュード』を描いている時からモブ2人（早苗と小西）が主役の話を描けたらいいなぁと思っており、『放課後エチュード』を描き終えた後で何となくお話が浮かんできました。キャラ設定もこの頃から少しずつ考えていました。

最初は演劇部要素の強い話（『encore』のプロトタイプ）を描くつもりでしたが、先にこの2人の初めてを描こうと思い『彼女フェイス』の構想を考え始めました。

・テーマについて

続編『encore』も含めて、今シリーズのテーマは「表情」です。

早苗はしっかり者で後輩に頼られているイメージが初期からあったので、

「頼れる”先輩”が可愛い”恋人”になった瞬間を描きたい！」

…と思ってプロットを練りました。ギャップ萌えを狙いまくりました。

彼氏にしか見せない恋人の顔って特別感があって好きなんですよね。

・制作裏話など

＜表情変化について＞

この話のメインは早苗の変化だと思います。

先輩の顔から恋人の顔への変化が一番描きたかったことであり、同時に一番気を遣いました。

ちなみにこの話で一番の見せゴマはフィニッシュシーンではなくこの表情（下図）です。

やっと手で隠さず顔を見せてくれた～！！って感じを出したくて、そこに至るまでの過程は慎重にネームを切りました。

アンケートで表情変化が良かったとご感想を頂けて、「ちゃんと描けたんだな」と安心しました。

＜2回戦目について＞

プロットを練っているとき、雰囲気重視でセックスを1回で終わるかエロ重視で2回戦目（生セックス）を入れるか悩んでいました。

編集さんに相談した結果、「生セックス中出しがあるとエロいから描こう！（意訳）」と背中を押してもらい2回戦目も描写することに。

しかしゴム無しで小西から挿れるのは彼の性格的に無いだろうと思い、不自然にならないように早苗に動いてもらいました。早苗が"先輩"の殻を破って"恋人"になった印象をさらに与えられた気がするので、結果的に良かったと思います。

私の漫画では必ず生セックス中出しシチュが出てきますが、「安全日だから…」と言って生挿入するカップル描いてると「安全日なんて無いよ！！ちゃんと避妊しろよ！！！」と冷静に突っ込む自分がいます。

でも二次元はファンタジーなので早苗ちゃんや他のヒロインが妊娠することはまずありません。安心ですね！

＜難しかったこと＞

恋愛漫画のドキドキ感を出したい一方で、男性向けエロ要素もそれなりに加えなきゃいけなくて非常に難しかったです。物語の雰囲気を壊さない程度に男性向けに寄せました。

彼女フェイスencore裏話

・話を思いついた経緯

前の項目でちょこっと書きましたが、続編のプロトタイプは『彼女フェイス』より前に出来ていました。

最初期の頃から小西は役者よりも裏方の早苗をずっと見ていたことは絶対に描くと決めていて、そこへテーマの「表情」と小西が早苗を好きになった理由を絡めて『encore』が出来ました。

※最初は『彼女フェイス』2P目の告白シーンで小西が「一目惚れしました！」って言ってたんですが、『encore』で一目惚れのくだりを描くと決めたので台詞を変更しました（下図参照）

ちなみに続編は『彼女フェイス』のアンケ結果が良かったら雑誌で描かせてもらって、イマイチだったら同人で出すつもりでいました。

結果は嬉しいことに好評でした。アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。

・制作裏話など

＜前作からの変化＞

前作から2～3か月後のお話なので、2人の仲が深まってエッチにも慣れてきた描写を所々に散りばめました（小西が片手でブラを外すシーンとか）

早苗の表情も前作よりバリエーション豊かになっています。今回も普段とエロシーンの表情のギャップをかなり意識しました。

↑驚き顔を描くのも楽しかったです。『彼女フェイス』では先輩の態度を取っていたので少々固かったですが、素の早苗ちゃんは表情豊かです。

＜前戯シーンについて＞

前作では小西がひたすら攻めていたので、今回は早苗が頑張っています。

初めての手コキ＆フェラなので初々しさやぎこちなさを描写したら、あまりにも動きが少ないとエロさに欠けると編集さんに指摘されてしまいました。塩梅が難しい！

「私、舐めるの初めてだから…（ジュボジュボジュボォッ！！！）」って初めての割に慣れてる感が出ているあの現象にはなっていないと思いますが…大丈夫だったでしょうか？

＜オチについて＞

『encore』制作中に一番悩んだのは最後のオチのコマ割り＆台詞でした。

小西の過去回想からの早苗の締めの台詞がプロット段階では結構ボリュームがあって、これを2P以内にまとめるのが本当にしんどかったです。同人なら余裕で3P使ってましたね…（商業漫画はエロシーン以外が長いとあまり良くないので）

でも何とかうまく纏められた…と思います…！

オチの中でこのシーンは結構気に入っています↓

＜encore（アンコール）の意味＞

タイトルのencoreは「アンコール！」の掛け声でお馴染みのアレです。

タイトル案は「リピート」とか「モア」とか「アフター」とか色々候補がありましたが、「もう一度舞台に立つ」という意味を込めて『encore』になりました。ローマ字表記なのは片仮名よりしっくりくるからです。

裏方2人が主役の舞台をもう一度描けて本当に楽しかったです。

・制作裏話（演劇部編）

この項目では作中の演劇部について補足や設定をお話したいと思います。演劇部の設定に興味がある方はこのままお読みください。

※この物語の設定は私の演劇部での経験をベースにしています（高校時代は演劇部に入っていました）

①新入生歓迎公演について

4月に行われた新歓公演は体育館のステージではなく特別教室で行っています。

体育館は運動部が占領して使えないという設定です。

この時の劇の内容は「とあるレストランで巻き起こるコメディ」でした。

（ちなみに演者2人は東とあゆみです）

②早苗がいじっていた音響装置について

こういう音響装置はかなり立派なもので、普通の高校には多分置いてないと思います。私自身、大会や発表会の会場でしか見た事がありません。

漫画的にCDプレーヤーをいじるだけの絵面はちょっとなぁ…と思い、分かりやすく＆見栄えを良くするためにコレにしました（笑

③役職について

『encore』での早苗は演出、小西は演出助手と音響の兼任でした。

高校演劇での演出助手は演出のサポートや勉強目的の意味合いが強いです（私が入っていた演劇部の話なのでよそでは違うかも）

小西は早苗の役職を引き継ぐために音響を担いつつ演出のやり方を勉強していました。

部員が多ければ1人1役でいいのですが、少ないと小西みたいに役職を兼任することがあります。

早苗たちの演劇部は部員がそんなに多くないので兼任することは珍しくありません。

余談

アンスリウム公式ツイッターで「密かに付き合ってる」と紹介がありましたが、実を言うと小西の態度で部員にはバレています（笑

ちなみに付き合う前から小西が早苗を意識しているのは傍から見て丸わかりでした。彼は考えてることが表に出やすいタイプです。

早苗は小西のことを完全に後輩として見ていたので（あと自分が恋愛対象になることはまず無いと思っていたので）、告白されるまで彼の気持ちに気付いていませんでした。

小西は早苗が引退したらしばらく落ち込んでいそうです。

でもちゃんと早苗の意志を継いで裏方に励むことでしょう。

おわりに

書きたい事が多くて長くなってしまいました（いつもの）

『彼女フェイス』も『encore』も読者の反応が良くて嬉しい限りです。

（『encore』のアンケ結果はまだ…というか現在受付中ですが、ツイッター等でご感想を頂けて暖かい気持ちになっています）

宮子ちゃん達に続いて早苗ちゃん達もじわじわ認知されている気がします。うちの子を知ってもらえるって幸せですね。

小西＆早苗カップルもかなりお気に入りなので、良いネタを思い付いたら彼女フェイス続々編を描いてみたいですね。

落書きネタはいくつかあるので余裕のある時に描こうと思います。

それでは、今回はこの辺で失礼します。

ここまでお読みいただきありがとうございました！