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以前にも描きましたが、初心者の場合そもそもクオリティを上げていくということがうまくいきません。ただ安心していただきたいのは、それはうまくなっていってもみんな苦労しているということです。神絵師と呼ばれる人も、絵の完成度を高めるために日々悪戦苦闘しています。


絵のクオリティや良さというのは完成度に比例しないところもありますが、ここでは絵の完成度のあげ方や、その思考方法について私が今までやってきたことを少しご紹介したいと思います。


完成度を上げていく方法

結論から言うと『描き込み』です。最初に断っておきますが、描き込みが増えれば増えるほど完成度の高い絵になるわけではありません。全体的なバランスを考えるとあまり描き込まない方が良かったりする場所もあったりします。大事なのは、見せたい部分をしっかり描き込めるかどうかです。

ゆんゆんの場合、チャームポイントは言うまでもなくおっぱいになります、そのためまずはそこを重点的に描いていきます。タイムラプスが残ってないのでアレですが、自分の場合、まず見せたい部分から描き込みを始めるので、他の部位はそっちのけで最初はおっぱいばかり描いてたりします。


人間が絵を見る場合、描き込みがしっかりされてる場所というのはその絵を見た時まず注目するポイントになります。そこから顔を見たり背景に目が映ったりしながら絵全体を見回していきます。受験時代は『視点』と呼んでいましたが、まずはこの『視点』を設定するのが大事です。


絵の視点が決まったらとにかくバチクソ描き込んでください。一切の妥協は不要です。視点の描き込みが他の部分を描く際の基準となります。視点の描き込みが進めば他に部分もどんどん鮮明になってきます。逆に視点部分がボケけてては絵はいつまで経っても完成しません。


自分の場合、どう描き進めたらわからなくなってしまう場合はまず視点部分をしこたま描くというのをよくやります。きっかけが掴めると一気にのめり込んでいけます。


ただ、同じ様に全体を描き込んでしまうと視点が散漫になり絵として見づらくなります。それでもできるだけ絵の四隅まで描き込み癖を初心者の頃から意識しておくのは大事だと思います。最終的な微調整(背景をぼかすや色味の調整など)は後でいくらでも出来ますが、描き込み胆力というのは描き込みをする習慣を身につけていかない限り、備わらない能力だと思います。


もちろん描き込まないけど魅力的な絵を描く人はたくさんいます。そういう人はそもそも根本的にめちゃ上手いもんです。また描き込むことができると、描き込まないという選択も取れる様になりますので、絵の幅は広がると思います。もし描き込まない様な絵柄を学びたいなら個人的にはアニメーターさんの絵を参考にすると良いと思います。自分もよく京都アニメーションの絵を参考にします。(とはいえ、今のアニメの絵はかなり描き込みが増えてますが)


ちなみに余談ですが、描き込みまくって絵が上手くなった人ほど、ある時期を境に少しずつ表現が省略化していきいい塩梅に落ち着くイメージがあります。描き込みっていうのは体力もいりますので年齢や体力的な問題もあるのでしょうか。なので若いうちに取り組んでおくのをお勧めします。


ゆっくり描き込んでいけるようになろう


この活動を始めるまで絵は紙と鉛筆でしかほぼ描いてきたことはなく、デジタル作画の経験はないに等しかったため、カラーで絵を描くというのはとにかく苦手意識がありました。そのため最初の数ヶ月はまずは全体に手を入れることというのが自分が決めた完成のラインでした。今ほど1枚に時間はかけず、まずは量をこなしていくことを念頭におきました。新人の漫画家さんなんかはいい例ですが、絵の完成度の高さとはどれだけ絵を描いてきたかに比例しやすいです。まずは枚数をこなすだけでも勝手に絵は上手になっていきます。

ただ、大事にしていたのは前回よりも描き込むということです。筋トレには漸進性過負荷の原則というのがあります。筋肉は前回のトレーニングより負荷を上げることで少しずつ成長するのですが、イラストも同様です。最初からいきなりばちばちには描けません。少しずつ描き込みの量を増やしていけばいいのです。大事なのは前回の自分より上手くなることです。最初はすごい時間がかかってたこともそのうち短い時間で仕上げられる様になってきます。自分の限界値を少しずつ上げていきましょう。





最後に、具体的な技術論に関してはここでは省略します。どういう技術で描くのがいいのか、これはその人のやり方や感性などによっても違いますし、なによりその技術を自分で見つけ出すのが創作活動の最も面白い部分であり、一番財産になる部分でもあります。ぜひ自分なりのやり方を模索してみてください。事実私も、人の絵を参考にすることはあっても、技術書的なものはあまり読みません。自分で悩みながら道なき道を探索し続ける能力を身につけることもクリエーターにとっては大事な資質だと思っています。ではでは。





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