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Xにポストしようかなと思ったんですが、香川が絵を描く時に意識してることなので、fanboxに書き記しておきます。


3つの絵を見る快感


1.幾何学的な快感

脳の本能的な幾何学模様の認知機能があって、正円や矢印、規則的な配置パターンなどに、快感を覚える性質があるような感じがあります。赤ちゃんをかわいいと思ったり、まるっこいキャラクターが受けたり、デザインにうっとりしたりするあれです。色もこの機能にふくまれてそうです。狩りや採集、それにともなうコミュニケーションなどで使われるような原始的な機能だと思います。


2.記憶を想起させる快感

リアルな絵でよくありますね。透き通った肌に浮かぶ血管、水面に浮かぶ背景の反射、虫が食べた葉っぱとか、ディテールの細かさに、確かにそういうものだった、という気持ちになるやつです。記憶を思い起こすというのは、快感があるようです。笑顔の絵を見て笑顔になるような、肉体的な共感や想起も含まれます。


3.未知の情報を知る快感

物語性のある絵に、あ、そうなってるんだ、とか、そんな人や動物がいるんだ、とか、漫画などで、こういう行動をしたらこういう結果になるんだ、みたいなやつです。


1と2は一部相反する関係があると思っていて、私はリアルさ、質感をできるだけ廃して、記号を使って記憶を想起させたい……つまり、アニメ的に表現したいと考えています。


そして、私の絵ではわりと3が最重要です。

物語を記号的に表現して記憶を想起させる絵、という感じでしょうか。

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