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年明けにradeonのグラボを購入したのと、すこし時間ができたので、radeonのGPUでも動くローカルの画像生成ツールを試してみました。使えるならいいよね、くらいのスタンスだったんですが、全く使わないのも時代に取り残される可能性があるので、まずは調査。

※内容はあくまで、私が感じたことで、技術的(ソースコード)からの検証ではないので的外れの可能性もあります。


結論。AI絵は創作ではないです。はい。


1. AIとは言ってるが検索ワードに引っかかるイラストがベース

2. その絵に、さらに検索ワードにひっかかる絵を切り貼り

3. 色のキーワードがあれば色を変える

4. その後も検索ワードに引っかかる絵を切り貼り


その検索ワードの連なり(検索ワードのリスト)をプロンプトと呼んでいるようです。


同じプロンプトでも全く同じ絵になりませんが、最初にランダムのモザイク画像が見えるので、それをベースに絵をフィルタリングして変形するから微妙に変わるのでしょう。


実際の処理がどういうものかわかりませんが、結果的にはそのようなプロセスになってるようです。


なので、プロンプトで対象の画像が絞り込まれれば絞り込まれるほど同じようなキャラクターになりますが、それは元の絵があるからなのですね。何度もやっているとポーズのパターン(元のイラスト)がわかってきます。

そして、ベースの絵が変わるようなキーワードとか、対応してないがあれば、まるっきりキャラが変わります。

例えば横向きになるとさっきまでの人どこ?ってなるし、一気にクオリティも下がるっていう。


というわけで、かなり時間をかけたので生成した画像を載せられればよかったのですが、明らかにこの人の絵だってわかってしまうので無理でした!


以上が、創作とは言えない理由です。



じゃあなぜ世の中が盛り上がるか。


消費だからです!


検索ワードでたくさんの画像を検索して、自動でいい感じに絵を切り貼りしてくれるツールなわけですからね。私もたくさんのメイドさんを生成しました。端的にいうと自動アイコラツールです。


画像検索をして資料を集めるのはプロでもやることなので、理想的な雰囲気の画像を調べるよりかは、生成したほうが早い……という意味では新しいツールと言えます。世のアイディアは組み合わせともいいますし。しかし、目、口、輪郭、髪型などは、多少変形してはいますが、元のイラストの通りですので、そのまま使えないし、トレースもできません。そして、関節がどうなってるか、など、人体のディテールの資料にはなりませんし、アンティークな家具のディテールもわかりません。あくまで雰囲気だけ…… その雰囲気も、勝手に作られるよりか自分で考えた方が面白いし、自分っぽくなるとは思うのですよね。


あとは、自分のイラストを学習させるパターンはまだ試してません。ツールを調べて安全性が確認できたら試してみようかと思いますが、絵のパターンが少ないのでイマイチかなという予感がしています。たくさん絵がある人はよいかもしれませんね。特にスランプ時は頼れるかもしれませんし、レタッチをがっつりできるなら武器にはなる可能性も。


この調査3日、ずっと張り付きでやってたのですが、ぶっちゃけ面白いツールではあります。現状、法的には学習が違法でないので、個人で楽しむ分にはよいのかなと。同時に絵を描く側としては、やっぱり学習し一般公開されるのは容認は難しいという、前と変わらない結論にもなっています。


前のAIの雑感エントリーでも書きましたが、結局、より好みでディテールを極めた深い絵を描こうとすると、自分で描くしかないのですよね。だって描きたいものが、パーツとして学習データに無いと描けないんです。これで絵描きや企業が満足するわけもなく、仕事もなくならないかなと。

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