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年の瀬も押し迫ってきました。 最近は近所の工事の騒音が激しくてメンタルをやられ気味で、 スランプではないものの、どうも絵と向き合えてないなぁみたいな感じを抱いていたんですが、 ちょうど読んでなかった、絵に関する本を読んでちょっと元気が出たのでご紹介しようかなと思います。 千住博の美術の授業 絵を描く悦び (光文社新書) https://www.amazon.co.jp/dp/B00KS3F4LO 買った記憶も読んだ記憶もなかったんですが、Kindleのライブラリにあったのと、 読書をしたい気分だったので読んでみたのですが、絵に関して良く言われていることが、 実に丁寧な言葉で、優しく語られていたんですよね。 ちなみに千住博さん、名前は存じておりましたが、作品は知らなかったです。 千住明さんは超が付く偉大な作曲家ですが、ご兄弟が画家というのはどこかで聞いた気がしますね。 千住真理子さんと合わせて、なんなんでしょうこの芸術兄弟。 * * * ・こだわり、思い込みなど余計な物をそぎ落として最後に残るのが個性 ・空間を作り出すために物を描く ・画家にとって「考える」とは「描く」こと ・見たとき、感じたときの感動を最短距離で、なんとか画面に定着させようという思いがオリジナル技法を生ませる ・これは私の代わりに描いてくれた、とそれぞれ皆が思う。これが「共感」 ・一枚の絵はときとして人の命を救います。かざってあった一枚の絵を病室で目にして  過酷な手術に立ち向かっていく勇気が出た、絵からエネルギーをもらって自殺するのをやめることができた、  今あなたはそんな一枚を描いているかもしれないのです。 ・スタイルだけを借りるのは、自己評価の低さが露呈していたり、コンプレックスむき出しにしているので評価されにくい ・画業の早いうちには技術に振り回される。それに見合う内容が必要。技術が備わったら内容が必要。その追いかけっこ。 ・描いて楽しい絵は見ても楽しい。 * * * 全く意識しないまま読んだら、漠然とした絵に関する悩みにずばり答えてもらって、とても気分がいいですね。 なぜか突然本を読みたくなってからのこの出会いなので、大げさですが、運命的な本です。 軽井沢の千住博美術館、行ってみたい感じになりました。 では近況は月末……というか年末ですね。

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