蝶子-総集編- 追いあとがき (Pixiv Fanbox)
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■序文■
皆様こんばんは、印カです。
夏コミも過ぎすっかり残暑、ファッキンホット(くそあつい)でございますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は先日発行した蝶子-総集編-の追いあとがきとなります。
何分、本文がパッツパツで締め括るにはあまりに簡素なあとがきしか書けなかったもので!
あとがきというか、色々蝶子シリーズに対する想いであるとか小ネタのお話になるのでこの先はネタバレ注意となります。
また『ここはこういう意図で描いてました』的な踏み込んだ話もあるので作者の解釈に引っ張られたくない勢の方、そもそも作者の自作品語りダセエ~~~~勢の方は読まない方がいいかもしれません。
以上、ご容赦の程よろしくお願いいたします。
■あとがき■
まずはこれまで蝶子を愛してくださった皆様、総集編から入ってくださった皆様に深く感謝申し上げます。
2019年、蝶子シリーズが弊サークルにとって初めてのオリジナル同人誌でした。
「近年、インターネット風評被害によりネタではなくガチで京都人を怖がったり憎んだりしている人が見受けられる、、かなしい!!せや!!わしの性癖詰め込んだスケベな京女描いてシコってもろて皆にもっと京都好きになってもらお!!」
…という非常にしょうもない奈良出身京都大好き人間の意地から生まれたのが初期蝶子です。
(今思うとそもそも京都を好きになってほしい癖に結果的に最悪なNTR描いてるの本当にどういう判断だ…?)
可愛いけどとにかくちくちくしたいけず小悪魔京都弁女子、というのが蝶子のコンセプトで。
そんな僕の考えた最強かわいいヒロインをこれまで二次創作では描けなかった自分の性癖全ツッパで魅せたいシコらせたい!!で行き着いたのが「蝶子-性倫理の壊れた幼馴染が見知らぬ男に抱かれる生配信を視て射精する-」だったのです。
最終的に小悪魔通り越して悪魔になりましたけど。
当初は完全に一発ネタのつもりでBSSを謳って発行しましたが、やっぱりどうして蝶子はこうなってしまったんだろうという背景は薄っすら考えておりまして。
Ⅰを制作しながらⅡ~Ⅲのざっくりの構想は大体出来上がっておりました。
そしてⅢの制作時にはⅤの結末や総集編描き下ろしの結婚ENDは大体頭の中で出来ていて、四方家という背景を掘り下げて結末に繋げる為にⅣを構想してという具合で蝶子シリーズの骨組みは作られていきました。
さて、わたくし蝶子Ⅰを描いた際にあとがきでこの物語のコンセプトを
【選択肢全部間違えたBAD END√(でもこれを見ないとTRUE√に行けないやつ)】
とはっきり書いているんですね。
そして配信乱入おじさんNTRという結構最悪な事件から始まった当シリーズ。
NTR描くと色々怒られてこわい!というイメージがありましたので最初からガッチガチに予防線を張って、こういう最悪なのが好き!という方しか寄ってこないであろう状況を作り好き勝手暴れようと思った訳です。
ところがですね、ええぞお前は最悪やもっと暴れろ!!というご感想と同じくらい蝶子とおにぃのハッピーエンドが見たいというご感想もいただきまして。
心外なことに私はよく「人の心がない」なんて言われるのですけど、包み隠さずに書くと結構ガチで「なんでェ?」と困惑。
シリーズを描けば描くほどNTRを愉しんでいる人のそれとは明らかに違う「まじで辛い」というご感想が殺到。
多分、自分で言うのも何ですが蝶子をあまりに愛らしく描きすぎて過ぎて読者さんに人情というか愛着を芽生えさせてしまったんですね。
Ⅴを描き終えて初めて「ああ、自分は取り返しの付かないものを描いてしまったんだなあ」という風に自覚しました。
僕が考えた最強にかわいいヒロインを僕が考えた最強にシコれるシチュで誰に対する忖度もなく妥協なく描き殴る。
それが私の蝶子に対する愛であり読者への礼儀である。
その考えは私の中で今でも揺るぎないものであり蝶子シリーズを描いたことに対する後悔はありません。
でも、私は私を信じて作品を読んでくださっている人々の多くを創作で傷つけてしまったんだ、と思うと結構ショッキングでした。
このツリーはその辺のことを振り返りながらの話だったんですけど。
普段から「創作で自分と同じ異常性癖者を増やしたい」って言ってる癖に、それって結局こういうことなんだぞって己の覚悟の足りなさを思い知りましたね。
蝶子を読んだことを心底後悔されている方がいるとすれば、申し訳ございません。
償いとして今後より一層己はやべーものを描いてしまう人間なのだという自覚と覚悟を持って創作活動をするしかない、本シリーズ制作を通してそう思いました。
まあ私は私で制作中はハイになってて己の思うエロさを最優先事項として物語を構築しシコシコと原稿を描き殴り幸せになっていたのですが、制作が落ち着いたタイミングで過去作を読み返すとあまりに最悪で(特にⅡを読んだ後他行くとゲボ)クソ人間がよオ~~~となっておりました。
普通に蝶子に関わっている時期は頭おかしかった(今も)…というか蝶子に入れ込んで入れ込んで、私も蝶子に狂わされたのかな~なんて思います。
今これを読んでくださっている方は最悪がお好きな同志の方でいらっしゃいますでしょうか?
蝶子シリーズに手を出したことを後悔されている方でいらっしゃいますでしょうか?
最初からやべー臭いがするから蝶子には手出してないけど他は読んどるわ!勢の方でいらっしゃいますでしょうか?
小さなきっかけから始まった蝶子シリーズは私の創作を読んでくださる貴方様のお陰で無事完結させることが出来ました。
蝶子を描き、皆様から沢山のフィードバックいただくことでそれまではわからなかった大切なことを沢山学ぶことが出来、作家としても成長できたと思います。
これまで本当にありがとうございました。
■EPILOGUEの件■
蝶子-総集編-のご感想、今日までにも沢山頂戴しており本当に嬉しい限りです。
皆さんそれぞれ素敵な感じで解釈をしていただいてひとつひとつ楽しく拝見しております。
あまり私の方で言い過ぎると解釈が固定化されてしまいそうなので、ラストについては一旦下記ということで。
前述の通り、私はこれまでハッピーエンド希望勢に「なんでェ?」と困惑しておりました。
万人を納得させることは出来ないし、着地点自体はずっと早くから設定してそれは傍目から見れば紛れもなくハッピーと言い難い破滅。
私はただ読者の方に私と同じ嫌な気持ちでシコってほしい変態であるだけで、本当に嫌なだけの気持ちでは終わってほしくない。
どうしたらいいんだろう…?
私が出した結論としては【描き手のエゴを最後一瞬だけ手放して解釈は読者に委ねる】でした。
逃げとも思われるかもしれませんが、結局そうするのが一番皆が楽しめる筈と思ったんですね。
それまでは必要以上に救いを期待されるのを避ける為に私も意固地になってこの√での破滅は避けられない事象であるという根拠を事細かに描写し結果的に物語が苛烈になってしまった節があります。
それでも救いを期待する声はどんどん大きくなってしまって頭を抱えてしまった訳なんですね。
そして解釈を皆様に委ねた結果、これまで拝見した感想では大歓喜NTR勢・脳破壊大号泣勢・脳破壊はあったけど救われた勢…本当に読者様の数だけ色んなご感想を見ることが出来ました。
物語を創ってある程度人の感情を誘導することは出来ても読者も人それぞれバックボーンが異なる以上その感情の終着駅を全員同じに統一することは出来ないしそうしようとすることはただの傲慢である。
人として当然のことなのですが、蝶子シリーズを通してこれを一層痛感いたしました。
勿論あの終わり方に納得出来た方ばかりではないかと思います。
けれど皆様それぞれの色々な解釈を拝見し、やはりあの終わり方で私は間違ってなかったと安心しております。
何なら一番救われたかったのは私だったのかもしれません。
まあ、、最終的にシコってもらえてたら何でもハッピーてことで!!!
■BAD√フラグネタバレ■
そもそもおにぃは何が一番あかんかったのか?という話。
まあ彼は毎回色々と選択肢を間違ってしまってはいると思うのですけど、正直ヘタレではありますが小市民なりに良識ある行動ではあると思うんですよ。
彼女に相応しい男になろうと勉学に励んだり、最初の勢いックス以降はけじめをつけてからと禁欲したり…
神目線で見るから蝶子を救えなかったヘタレの旧おにぃ💢となるワケで…
それはフェアではなく流石に可哀相と思うのでこれだけは出しておこうかなと。
おにぃの最大の選択ミスは
『彼女に相応しい男になろうと勉学に励んだ』
コレ。
ネタバレするとコレがチャラ男先輩関係なく蝶子にとって最悪の行動でした。
当初、「よそもん」として外から来て界隈の空気なんて何も知らないおにぃだけが蝶子を蝶子として接してくれる唯一の人間だった。
そんなおにぃが成長し、蝶子を【女】として認識したことにより始めて彼女の【家柄】を意識し、阿り、変わろうとした。
IF√のおにぃは蝶子とケジメもつけず身体の関係を続けている屑ですが、屑は四方家を意識して変わることもせず、最後には蝶子を四方家から引き離す。
おにぃが変わってしまった世界線ではチャラ男先輩がいなくても二人はきっと変な感じになってしまったのではないかなぁと思います。
■小ネタ■
特にこれまでツッコミが入ったことがないのですがさり気なく仕込んでたやつネタバレ。
蝶子Ⅳラスト。
親戚解散でワイワイしてるところに蝶子と目が合う悟
↓
当たり障りのない社交辞令を言いながらスマホを弄る蝶子と気まずそうな悟
↓
悟のスマホに既に受信された蝶子とのハメ撮り写真のアップ
↓
「シュポンッ」
総集編の作品掲載順はⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅴときて突然Ⅳに戻るのはⅤまでの流れを読みやすくする意味でもありますが、ⅣがⅤの後の時系列だからということもあります。
シュポンって誰が誰に何をシュポンしたんでしょうね。
以上、あまりにさり気なさすぎて本当に誰にも気付かれなかった小ネタでした。
■最後に■
「好きだけど二度と読み返したくない」
前々からそのようなお言葉を頂戴する機会は多々ありましたが今回の総集編発行で
「もう二度とこんなの描かないでほしい」
に進化してきたの、流石にちょっと笑ってしまいました。
はい!!私もキチガイになるのしんどいので二度と描きたくないです!!!
描きたくないって思ってるんですけど、結局私は描きたいものを描いてしまう性分なのでまたいずれ『その日』が来たら描いてしまうのかもしれません。
善良な読者の皆様は私の為にも『その日』が二度と来ないよう、祈っていてくださると幸いです。
貴方様に今後のシコに幸多からんことを。