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藤澤です。需要あるかどうか分かりませんがアヴァロンの油絵がどういう感じに出来ていってるか解説させていただきます。色々姑息な手段も使ってるんですが温かい目で見て頂けると助かります。


まずこちら。木炭ラフの上から下地を塗って輪郭を描き込みます。実はここははやく乾くようにアクリルガッシュで手抜きしております。どうせ最後には全部塗りつぶされるからいいんだよ!


次はこちらなんですが、油画と同時進行でPC上で同じ絵を描いてイメージラフを制作します。影や色の付け方のシミュレーションを兼ねています。まあ描いていくうちにだんだん変わっていくのであんま意味はないんですが、最初の指針くらいにはなります。


作業環境完全にプラモ作業机です。そもそもプラモの塗装に油絵の具使ってたのが油画との出会いですから。完全に逆。


少しずつ具体的にします。色はパレットよりむしろキャンバス上で混ぜていく感じです。ラフっちく絵具垂らしていきます。


後ろできてきました。


ビカアアアアアン。


この辺で単行本のモスクワと見比べて、あ、パーツ足りないと思ったので描き足していきます。油画は後からでもこういう加工ができて楽。


いよいよアナスタシアの肌ですが、塗ったらちょっと色合いが浮きすぎました。編集サイドからもあんまりエロい塗りだと雰囲気合わないと指摘。そりゃそうよね。


そこでCGの出番ですw 問題の部分を写真撮ってペイントツールで色調変えてシミュレート。


実際直してこんな感じです。


マントなど詳細描き込んでいきます。正直人物を油画で描くの苦手なんですががんばりました。


完成!あとは乾くのも待たずに正面にデジタル一眼レフを据え付けて撮影です!8Kくらいのサイズで撮ってそのまま入稿します。


…ですけど細部がどーーーーーしても気になっちゃったので撮影中に絵を引ったくって15分ほどチマチマ加筆。どこが変わったかわかるでしょうか。とにかくほんとに完成です。


いかがだったでしょうか。デジタル入稿だと原画の乾燥を待たずに入稿できるのでいいですね。これ実際完全乾燥するのにあと2週間ほどかかりますから。 そんなに待ってたら原稿落ちちゃう(もっとはやく取り掛かれよ)

とりあえずアヴァロンの仕事はひと段落したのであれからあまり油画描いてないのですが、今後も練習していきますんでまた機会があればお目にかけます。

それでは今回はこの辺でー。


ちなみにこれが作業後のパレットです。きったなw

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