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・主人公(舘端美咲/タチバナミサキ)は29歳の会社勤めのOL。(OLって死語ですか??????)

・美咲のアンドロイドは、身長155cm、バスト85、ウエスト60、ヒップ85(アンドロイドのボディは5cm単位でしか調整が効かない)。痩せ型だが適切に脂肪がついており、バランスが良く抱き心地が良いボディ。





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 朝、目を覚ますのが億劫だ。でも仕事に行くためには、毎日6時30分に起きなくてはならない。眠い目を擦って朝食を摂り、外に行くわけでもないのに化粧をする。でもそれも、石鹸ですぐに落とせる程度の、非常に軽いものだ。それをしないと私としての尊厳がなくなりそうな気がして、敢えてしている。

 排泄を済ませて、私は申し訳程度の着替えをする。外出しても誰にも文句言われないくらいの清潔さを持った服に身を包む。そして仕事をするための部屋に行き、椅子に座る。目の前のパソコンには電源を入れない。入れなくても仕事ができるからだ。

 私はスマートグラスをかける。そうすると勝手に電源が入り、スマートグラスの上に映像が映る。高層ビルが立ち並ぶ都会の中を歩きながら、会社のオフィスへ向かっている一人称の視点が。これは私の「分身」が歩いている様子だ。今日も私は、この「器」を操作して仕事をする。

 私の勤め先は古い思想が残っていて、未だにオフィスに物理出社することを奨励している少々珍奇な会社だ。そんな会社に、外出好きでも社交的でもない私が入ったのは、雇用条件の中にレンタルアンドロイドを使っても良いと書いてあったからだ。

 レンタルアンドロイドは七年くらい前から流行り始めたサービスで、「自分そっくりに作ったアンドロイドをオフィスに派遣し、自分は自宅からアンドロイドを操作して仕事をする」ことができるものだ。アンドロイドを操作するためには脳にチップを埋め込んでいる必要があったが、今時チップを埋め込んでいない人の方が少数派だ。身体拡張の一環として脳にチップを埋め込むようになって久しい。

 私はお金を節約したいから、自前で私そっくりのアンドロイドを用意するのではなく、アンドロイドのレンタルサービスを利用している。年齢と身長に応じたデフォルトのボディに、個人用にカスタムした顔パーツを搭載することで、本人のボディに合わせることなく分身を作れる。私のコピーを作るよりずっと安価だし、それゆえにアンドロイドと私はちょっと違う。身長も、スタイルも。だけど顔さえ同じなら、そんな些細な違いには誰も気が付かない。

 オフィスに入る時が一番面倒だ。挨拶をしないといけないから。元々社会性のあるタイプではないと自覚しているからこそ、この会話が億劫だ。だから私はこの作業をAIに任せることにしている。もう数ヶ月間こんな調子だが、仕事に全く支障は出ていない。

「おはよう、美咲。昨日のプレゼン、お疲れ様。すごく分かりやすかったって評判だったわよ」

「おはよう、田中さん。ありがとうございます。でもあのプレゼン、結構緊張していたんですよ。でもお褒めいただいて恐縮です」

「緊張していたなんて、全然分からなかったわよ? 自信を持って発表しているように見えたから……」

「本当ですか? それなら嬉しいです。でも、次回はもっとスムーズに進行できるように頑張ります」

 この薄っぺらい同僚との会話は、全てAIが私の代わりにしてくれている。私はスマートグラス越しにこの会話を眺めているだけだ。脳から指令を飛ばしているわけではない。同僚と話す場面において私であればどのような態度で、どういった口調や声のトーンで会話をするのかを学習したAIが、私の振る舞いを模倣してくれる。

 私の口が動いていないのに私の声が聞こえ、同僚は私に向かって話しかけてくる。他所行きの自分の態度を客観的に見せられるのは最初は嫌な気持ちだったが、今ではもう何も思わなくなった。

 AIは本来の私よりよっぽど社交的に見えるが、どうやら私が頑張ってハイテンションを演じているのを学習してしまったらしい。今となってはそれに割くはずだった分の労力を節約できているから、ありがたいと言えばありがたいのだが。

 ――笑える。

 独り言を拾ったスマートグラスが「現在、オートモードで操作しているため、声は相手に聞こえません。マニュアルモードに切り替えますか?」とポップアップを表示してくる。余計なお世話だと思いながら無視していると数秒でそのポップアップは消えた。誰が不満を垂れ流したいと思うのか。

 AIは優秀で、私の設定した通りに動いてくれる。不必要な人間関係については報告しなくてよいから、仕事のことだけ教えて欲しい――本当にその通りにしてくれるとは思わなかった。おかげで職場での軋轢はないし、苦手な人間との会話はオートで行ってくれる。内容を知りたければ自分から言えばいいし、重要でないとAIが判断したことは別に知る必要がない。

 席に座ると、私はアンドロイドをオートモードからマニュアルモードに移行させる。私は自室で座りながら、オフィスの椅子に座る女の体を乗っ取ったというわけだ。私が思った通りにアンドロイドのボディは動く。キーを叩くことも、ペンで文字を書くこともできる。ほとんど遅延なく他人と会話できるし、トイレに行きたくなっても一時的に操作をAIに投げておけば勝手に仕事の続きをしてくれる。いいことばかりだ。

 12時を過ぎ、仕事がキリの良いところで済んだ。私はアンドロイドをオートモードに切り替え、リビングで昼寝の準備を始めた。四時間もこんなことをしていると何となく気だるくなってきて、私は肩を回しながらリビングに移動した。

 昼食を摂り、いつも通り布団に戻る。アンドロイドを長時間連続して操作するのは疲弊するため、利用者の多くは昼食後に一時間程度の仮眠を取ることが推奨されている。そのため、12時から14時くらいまでは、私が利用しているようなアンドロイドの多くはオートモードで稼働することになる。ここから二時間は私の代わりにAIが自律稼働で仕事を進めてくれるというわけだ。

 ――私、頑張れ〜。

 私はAIに応援を送りながら、布団を被った。


          ◆


 オートモードに切り替えた瞬間、自宅から操作していた美咲とオフィスで稼働しているアンドロイドの接続が失われる。アンドロイドを稼働させるAIは、アイカメラから入る周囲の状況や、直前までの美咲の行動といった情報をもとに、美咲を演じる上でどういった行動を行うのが適切なのかを演算する。

 この演算は美咲が席を立つ数秒前から実行されていたが、完全に自律制御が開始するまで、数十秒を要する。この間、擬似人格が作動するまで無表情になり、外部からの入力を受け付けなくなる。

 アンドロイドはやや前に傾いた姿勢のまま、硬直する。その彼女の後ろから近づく影があった。

「美咲さん? ……あのー、美咲さん?」

 美咲は――正確には美咲の顔を持つアンドロイドは――、同僚の呼びかけに答えないまま固まっている。姿勢制御装置によって辛うじて椅子に座っている姿勢を維持できてはいるものの、およそ普通の人間が取るような振る舞いではないことは誰の目にも明らかだろう。

「あの、大丈夫ですか」

 ――キュィィィィィ……ん。

 虚ろな目の奥で眼球型カメラが収縮を繰り返すと、アンドロイドは高速で瞬きをしながらゆっくりと顔を上げる。背筋が伸びきってガクンと機械的に首が揺れると、アンドロイドは自身が話しかけられていることを認識し、声のする方を見た。

「ああ、長崎さん。ごめんなさい、少しぼーっとしていたみたいで」

 アンドロイドは自身の状態を、人間らしさを演出するために「ぼーっとしていた」と評した。しかし長崎と呼ばれた社員の目からは、どの角度から見ても死人のように見えていた。

 とはいえこのご時世、どれだけ鈍かったとしても、美咲がアンドロイドの遠隔操作を終え、オートモードになる間のラグがあったということは誰でも理解できる。それを理解している女性社員は、どことなくよそよそしい態度で資料を手渡した。すっきりとした目元に整った鼻筋の美貌を持つ美咲は、アンドロイドでなかったとしてもどことなく近寄りがたさを感じさせてしまう。

「あ、いえ。あの、先方に渡す資料、一応紙媒体でも用意しておくので印刷したんですけど、それの確認お願いできますか?」

「はい。確認しておきますね」

 アンドロイドは美咲の口調と表情を模倣した上でそう答えた。同僚が立ち去った後、彼女の顔から柔和な笑みが消える。手渡された資料に目を落としたアンドロイドは、美咲がやるよりも素早く資料の内容を確認し、レイアウトや文字の大きさ、記載されている内容などに問題がないと判断した。そしてメッセージアプリを起動して同僚に資料の確認が済んだ旨を伝えると、再びモニターに向かって作業を始めた。

 周囲の人間たちは、そのほとんどが食事の準備をするために席を立った。しかし座って一心不乱に作業をする者もいる。その多くが、美咲と同じように自分のコピーとしてアンドロイドを利用している者たちだ。人間がオフィスから出ていくと、途端にオフィスの中から会話が消失し、キーボードを目まぐるしく叩く機械的な音が埋め尽くす。

「……」

 あらかた事務作業を片付けたところで、美咲そっくりのアンドロイドは、人間たちと同じようにデスクトップパソコンの電源を落とす。代わりにラップトップを鞄に入れると、彼女はどこかへと歩き出した。アイカメラを忙しなく動かして周囲を見回す様は、自分を尾行する人間がいないことを慎重に確認しているかのようであった。

 彼女はオフィスを後にし、階段を使用して1フロア上へと移動した。食堂などは基本的にオフィスがある階よりも下に存在しているため、上の階の人気はただでさえ少ない。彼女は細く入り組んだ道を迷わず進みながら、誰も来ないようなドアの前に辿り着く。ドアには「備品室」と書かれていた。

「ああ、待ってたよ。美咲さん」ドアを開けた先には、三十代くらいの小太りの男がダンボール箱を椅子代わりにして座っていた。数本の蛍光灯が頼りなく照らす薄暗い室内には、椅子やモニターなどが乱雑に置かれている。

「ぐ、ぐふふ。今日も付き合ってよ」男は下品な笑みを浮かべた。アンドロイドは男の発した言葉の意味を即座に解析した。美咲らしい返答を0.6秒で31パターン生成すると、その中で最も今の状況に合致していると思われる反応を選択した。

「分かりました。ですが今日は予定が詰まっているので、速やかに終わらせてください」

 男は曖昧な返答をし、ベルトをカチャカチャと外し始めた。アンドロイドはそれを気にせず、そばの昇降式デスクにラップトップを置いてメールアプリを起動した。

「嫌って言ってもいいんだよ」

「いえ、私はあなたの『備品室友達』ですし、『備品室友達は相手の望みを叶えなければならない』んですよね?」

「あはは、僕が教えたことをそのまま覚えててくれてるんだ。……そうだよ、美咲さんは偉いね。じゃあさ、パンツ見せてよ」

「いいですよ」

 アンドロイドは「備品室友達」である男の命令に従い、立ったままスカートを捲り上げた。黒いテカテカのストッキングがむっちむちの太ももを張り付くように覆い、純白のショーツがストッキング越しに艶かしい照りを放って包まれている。レンタルサービスのアンドロイドが身につけている標準的でシンプルな下着を前にして、男は鼻息を荒くした。

「ぐふふ、いただきま〜す」

 男は美咲の股間にむしゃぶりついた。生温かい太ももの間に脂ぎった顔を埋め、クロッチの部分に鼻を押し当てて深呼吸をした。爽やかな洗剤の香りしかしないアンドロイドの股間であっても、それが何もないのっぺりとした女の造形をしているからこそ、男の股間は熱くなった。

 顔を離した男は、今度はショーツの上から恥丘を指でなぞり始めた。アンドロイドは全く反応しないが、それがむしろ男を興奮させているようだった。男がショーツの上から膣口を撫でていても、性行為の機能がオミットされているアンドロイドの股間からは液体の類が流れてくることはなかった。

 キーボードに指を走らせるアンドロイドの横で、男はニヤニヤ笑いながらテーブルを操作する。昇降式デスクはどんどん下がっていくが、アンドロイドもそれに合わせて腰を下げる。ついには座る時の高さになり、アンドロイドは空気椅子状態で座っている。

「ふ、ふふ、美咲さん。その姿勢辛くないの?」

「少し辛いですが、業務に支障はないです」美咲はそう答えた。アンドロイドはただ、美咲ならどういう反応をするかという演算をした上で最も尤度の高い反応をするだけだ。実際に辛さを感じているわけではないから、彼女はこの姿勢であっても何時間でも耐えられる。美咲の脚がどれだけ強いのかをAIは知らないので、彼女が何分間中腰の姿勢で耐えられるのかを再現することはできない。学習した事柄以外については、アンドロイド本体のスペックに依存した反応が返される。この状況においては、美咲そっくりのアンドロイドはオリジナルでは不可能なほど長い時間、身体に負荷がかかる姿勢をとり続ける。

 男はスカートが捲れたアンドロイドの下半身に近づく。強靭な大腿部の筋肉が盛り上がり、無理な姿勢で女体を支えているのがよくわかる。男はその隆起を指で撫でながら、仕事をするアンドロイドを見つめた。そしてズボンを脱ぎ始める。男の股間は大きく膨れ上がっており、パンツに先走りの汁が滲んでいる。

 男はズボン、そしてパンツまでも脱いでペニスを晒した。「ほら。美咲さん、まだお昼ご飯食べてないでしょ? 食べさせてあげるからさ、口貸して」

「分かりました」アンドロイドは男のペニスを一瞥し、ラップトップを操作しながらイチモツに顔を近付けた。男はアンドロイドが舐めやすいようにと腰を突き出した。

「んっ……。はぁ、むっ♡」

 美咲そっくりのアンドロイドは、自ら進んでフェラチオを始めた。唾液の音を立てながら奉仕を続けていると、男が彼女の頭を掴んだ。彼は強引に喉奥までペニスを挿入するが、彼女は苦しそうな顔一つせずにそれを飲み込み、キーを叩き続けている。

 AIは陰茎の状態を分析しながら、人工唾液の分泌量を増加させた。ブラウスに垂れないように唾液やカウパーを吸引しつつ、両手で忙しなくキーボードを操作し、クライアントにメールを送る。片目はモニターを、もう片方の目は男の表情を捉え、入力される映像情報から二つのタスクを同時にこなし続ける。

「ぢゅるっ、ぢゅうっ。ぢゅっ、ぢゅっ♡ ぢゅっ、ぢゅっ♡」

 アンドロイドはこんな状況であっても、周囲に人間がいるために可能な限り「舘端美咲」としての挙動をエミュレートし続ける。美咲のタイピング速度とタイピング音を再現するため、キーボードのタッチ圧力やキーストロークの間隔を微調整し、秒間キータイプ数を平均4.7回に維持する。

「ああっ……美咲さん、いいよ……」男は快感を味わいながら腰を前後させた。

「んぐっ! んっ、んんっ!」アンドロイドはくぐもった声を出しながらもキーボードを叩き続ける。人工知能はどのように舌を這わせれば最も効率的に男を悦ばせられるかを演算しながら、メールを作成するというマルチタスクを実行する。これまでの奉仕で学習した舌の絡ませ方や口腔内の窄め方を実行しながら、随時男の表情を解析し、奉仕のパターンを変化させ続ける。

「ああっ……気持ちいいよ、美咲さん……! 美咲さんの口マンコ最高すぎるっ……!」

 男は容赦なくアンドロイドの喉に腰を打ち付ける。アンドロイドは表情を変えずキーをタイプする。表情を変えずに淡々と作業を行いながら口淫を行う、そのギャップが男を興奮させる。男は美咲の口内を犯し尽くすかのように、何度も強く喉奥にペニスを打ち付けた。

「んんっ、ぐぷっ、ぐぽっ、ぢゅるるっ♡ ずちゅっ♡ ぢゅぷっ♡」

 男は射精感が込み上げてくるのを感じた。ラストスパートをかけようと更に腰のスピードを上げる。アンドロイドは男の腰の動きに合わせて顔を前後させ、人工唾液とカウパー液のカクテルに塗されたペニスを弄び続ける。征服欲に満たされた男は、中腰でメール作業を続けながら男性器をしゃぶり続けるスーツ姿の女を、愉悦の表情で見下ろし続けた。

「あっ! 美咲さんっ! 出るっ!」男は叫んだ。と同時に、大量の精子がアンドロイドの口内にびゅくびゅくと放出される。男は尻に力を入れ、ペニスを捻って奥に入れるかのように、陰茎の根本を彼女の唇に擦り付けた。陰毛が鼻先に触れても、アンドロイドは眉ひとつ動かさずに吸引を続けた。

「うおっ……、絞られるっ……!」

「ずちゅるるるるるっ! じゅるっ、じゅっ、じゅるるるっ♡」

 アンドロイドは精液が残らないように、激しくバキュームする。アンドロイドはゆっくりとペニスを引き抜いた。アンドロイドは不細工なひょっとこ顔でペニスに食らいついたままだ。男はそれに逆らおうとするように腰を引くが、頬肉に亀頭が擦れて凄まじい快楽が肉竿に襲いかかる。

「ずるるるるる……。ちゅぱっ!」アンドロイドのすぼめた口から陰茎が抜けた。

「ん、んくっ、んくっ……♡」

 彼女の口からは一滴も白い液体が流れ落ちない。それから少し遅れて男が満足気に息を吐いた。

「ふぅ〜……」男は快感のため息をつき、自身の身なりを整え始めた。アンドロイドはその間も、キーボードから手を離さず作業を続ける。彼女はすでに作成したメールを送信し終え、会議資料を作成する次の業務に移っていた。

「いや〜、今日も最高だったよ。いい再現っぷり」

「……? すみません、どういう意味ですか?」

「いや、なんでもないよ。じゃあまたね。僕が出てから五分は出てきちゃダメだよ」

 男は美咲を残して部屋を出ていった。美咲は腰を突き出した姿勢から直立すると、捲れ上がったスカートを戻した。それから男の言いつけ通り、男が立ち去ってから正確に五分を計測し、備品室を後にした。

Comments

nishi

仕事中のアンドロイドに淡々と口で処理してもらうの最高ですね otoさんのフェラ描写ほんと好きです (欲を言えば胸を触るシーンも欲しかった笑)

oto(於菟)

ありがとうございます🙇 フェラはロボ娘の良さが出るシーンなので結構好きです