Home Artists Posts Import Register

Content

ごあいさつ

今月もご支援くださりありがとうございます。otoです。次第に冬の足音も聞こえ始め、長袖が手放せなくなってしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。今年も残すところあと二ヶ月ですが、体調を崩されませんようくれぐれもお気をつけください。


今月号は、小説作品の紹介とオムニバス本②に収録する短編を掲載します。本当は小説の紹介は12月号にまとめてしまおうと思っていたのですが、思いのほか分量が多くなってしまったので今月号と分けて掲載することにしました。ぜひお気に入りの作品を見つけてください。



小説作品の紹介



Pixivで本文検索ができなくなってしまう〜みたいな騒ぎがあってからしばらく経ちました。今回は主に、本文検索で頑張って見つけた「アンドロイド」や「ロボ娘」といったタグがついていないものを挙げさせていただきます。その他にもPixivに限らず私の好きな作品が載っているサイトも紹介させていただきます。




夜色世界

『人間の人形』(ニンギョウノニンゲン)

http://kuroitukihikari.blog60.fc2.com/blog-entry-214.html

『ドール・メイカー』 前編

http://kuroitukihikari.blog60.fc2.com/blog-entry-428.html

『思い通りになる世界』 ~人間家電売り場~

http://kuroitukihikari.blog60.fc2.com/blog-entry-181.html

ロボ娘モノというよりは、どちらかと言えば常識改変やMCといった性癖が強めの小説を多数発信してくださる方のホームページから、特に好きな作品を3作品選ばせていただきました。昔から大変お世話になっています。



フェイスハガー娘

http://mon110.sakura.ne.jp/main/050.html

Pixivの作品では無いですが、非常にボリュームたっぷりな作品です。ロゼットというロボ娘が登場するのですが、彼女に搭載された性的ではないプログラムを用いて性欲処理をさせられるシーンが非常に背徳的です。



イザナミのナミ | majiko https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1756418

ロボ娘を買ってみた系のよくある話ですが、次第に本性を表すロボ娘さんの狡猾さが非常にそそられます。精液を搾り取られすぎて廃人になってしまう話が大好きなので……。



キツナ | Pernotche@06リク停 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8362741

格調高い文体で綺麗にまとめられた一作です。仄暗い雰囲気と人間臭いアンドロイドの誘惑がとても興奮する作品なので、個人的によくお世話になっています。




I am your... | 影 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10577305

少年兵として製造されたアンドロイドが男にレイプされる話です。会話の節々に現れる「外見年齢相応の幼稚さを演じている人工知能」の雰囲気が背後に感じられて非常にそそります。自身が性欲処理に加担していることすら気づかずに、その場に合わせた適当な語句を選択して喋っているシーンが驚くほど興奮します。




渡鴉のラグナロク | スカイリィ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10866664

エースコンバット7の二次創作です。人工知能によって操作された二体のロリっ娘アンドロイドに絞られるのですが、行為時の繊細な描写が本当に官能的でびっくりするほど抜けます。




若い雄竜が機械で作られた竜と擬似交尾をして精通してしまう話 | おもち https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14532662

「機械姦」のタグは、女性が無骨な機械に犯されるタイプの話によくつけられることが多く、私が探す小説の検索には全然向いていませんが、これはたまたま一致したものです。タイトル通りの話なのですが、誘惑に負けてただのメスの形をした機械に吐精してしまう龍の描写がシンプルながら非常に抜ける作品です。




対男性用擽感搾精型セクサロイド《T-00》

http://blog.livedoor.jp/izutoron/archives/33448949.html?ref=popular_article&id=5807089-5433146

くすぐりメインのブログから一作品ご紹介させていただきます。ロリ娘アンドロイドに絞られる話ですが、大変に抜ける傑作です。




妄想ドカン

https://coneita.x.fc2.com/dokan/index2.htm

言わずと知れた機械化小説群です。私の性癖はここから始まりました。








短編


治安維持機関に所属するアンドロイドの美少女に精液を淡々と回収されたい……みたいな願望があります。

いつだか「ロリっ娘が大人の首を太腿で絞めているのが見たい」みたいな話をしていた気がしますが、この前日譚的な話も書こうとは思っているのでそこで書きたいです。






***************************




「ごきげんよう。市民05A—00610983」

 呼び鈴の音で目覚めた男が玄関を開けると、むわりとした熱風の中に一人の少女が白銀の髪を靡かせて立っていた。黒の帽子の中心には円と八角形を組み合わせた帽章があり、彼女が治安維持機関に所属していることをまざまざと物語っている。

 一方で顔の下に目を遣ると、「治安維持」の言葉が嘘のように聞こえる破廉恥な格好をしていることが一目瞭然である。まず目につくのは黒のスポーツブラのようなトップスと、股間を覆う黒のひらひらとした丈の短いスカートであろう。おまけに黒色のショートグローブを着けており、蒸し暑い夏の空気の中でも全身黒ずくめである。しかし透き通るように白い腕や、くびれのある腹部は完全に曝け出されており、暑苦しさを全く感じさせない涼やかなものになっている。

 彼女がこの時間に来ることは分かっていた。別に何か悪事を働いたわけではないし、治安維持機関の厄介になることをしたわけでもない。男は既に何度も彼女と顔を合わせており、彼女が何の目的でやってきたか、そしてこれから自分がすべきことは何なのかを知っている。

「第6回目の定例搾精です」少女の体が硬直し、粉雪を纏ったような真っ白な睫毛の下で漆黒の瞳が青白く発光する。男の健康状態に異常がないことを確認すると、可愛らしいスニーカーブーツの底を軽やかにタンと鳴らし、半ば強制的に男の部屋に上がり込んだ。

 男は少女の名前を知らない。一般市民の彼は、少女に関するほぼ全ての情報に対するアクセスが禁じられていた。通告されたことは、どうやら自分の遺伝子は優れているらしいこと、そしてそのおかげで、自分が他の市民よりもやや高い身分にいること。さらに、その身分の義務を果たすために、こうして定期的に精液を捧げる必要があるということだけであった。

 そのため、男は許された時——つまり「少女」が訪れたときにしか自由な射精が許されておらず、それ以外の時に射精をすると罰則が科されることになっていた。この世界において一般市民はあくまで「下層」の存在であり、生殺与奪の権利すら全て機械による統一政府に握られている以上、この命令に逆らうとどんなに恐ろしいことが起こるかわからなかったため、男は従順に命令を守っていた。

 少女は冷房の効いた部屋の中にずかずかと上がり込むと、手慣れた様子で迷いなくハンガーラックに帽子をかける。有無を言わさず男をベッドに押し倒し、ポーチから筒状の物体を取り出した。

「こちらに陰茎を挿入してください」

 極めて事務的な口調でそう言い放つと、少女は男に筒を渡した。男も既に五回もこんなことをしているので、少女の前で躊躇うことなく裸になる。蓋が開いたオナホールのようなものにペニスをあてがうと、肌の露出が多い少女の服装を見て半勃ちになった肉竿が、自動的に筒の内側へと吸い込まれてゆく。

 これは精液を回収するための機械であり、射精したらすぐに筒の先端部分にある精液格納容器に放出した分が回収され、適切な温度で二日間は管理できるという優れものだと聞いていた。人肌の温度に温められた筒の内部はゲル状の物質で満たされており、陰茎をまったりと包み込んだ直後に竿にぴったり合う形状に緩やかに変化する。動作確認のように小刻みに筒全体が震えた後、肉壁を模した機構が前後に動き始める。

 単調な動きでぐちょ、ぐちょと繰り返されるピストン運動。一回目の搾精ではハイテクな機械や謎の美少女の前になす術なく放精してしまった男だが、この行為もマンネリ化が否めかった。筒の内部で形成された無数の小突起によってカリが擦れて気持ちがいいのは間違いないが、何回もこれを使って搾精をされていると流石に慣れてくる。男は少女に向かって、何かオカズをくれと頼んだ。少女はスラングの意味——オナニーの際に性的興奮を高めるものだということを正しく理解し、彼女が許されている行為の中で最も初歩的なものを選択した。

「かしこまりました。それでは、視覚的な外部刺激による射精促進を行います」

 彼女は男の前でM字に股を広げると、ほぼ紐と言っても過言ではないほどの布面積しかない黒下着が露わになる。股間の割れ目しか覆っていないその僅かな布を少しでもずらせば、少女の未成熟な女陰が男の眼前に堂々と曝されることになる。男はその場所を食い入るように見た。

 厚みを帯びる前の初々しい女性器からは背徳の香りが漂い、男の股間はムクムクと肥大する。熟れた木の実のような柔らかさを備え、ぷっくりと膨らんだ割れ目の肉。その筋からは透明な粘液がこぼれ落ちつつある。まるで塗りたくった糊が紙の隙間から漏れ出るように。

 少女はさらに、黒い手袋に包まれた右手をするりと自らの股間に伸ばす。大陰唇を中指と人差し指で押さえ、ぐいっと左右に押し広げてみせた。瑞々しいピンク色の粘膜はヒクヒクと蠢き、その場所に陰茎を挿入できることをまざまざと示している。ふと、その奥から白濁液がとろりと垂れ落ちてきた。——既に仕事をしてきたのか?

「はい。約四十三分前に、路上性欲発散許可証を持つ男性三名に対し、通常の奉仕活動を行いました。一名の男性に対し、当機の女性器ユニットを用いた射精介助を行いましたので、精液が流出したのはそれが原因です」

 彼女は男の反応がいつもと違うことを見逃さない。股間を見せつけるのをやめると、そっと男の肩に小さな手を触れる。幼女の体がしなだれかかる。男はびくりと肩を震わせたが、生温かく柔らかい女体の感触に本能が逆えず、無意識のうちにそれを感じようと全神経を集中させてしまう。

 すぅ……。はぁ……。

 ——使用済みのおまんこを見て興奮したのですか。

 ——ぷにぷにのロリまんこが、オスの汚い精液で汚されているんですよ。

 ——あなたのものとは比較にならないほど劣悪な精液でぐちょぐちょのおまんこ。そんなに興奮しますか?

 ——普通であれば、他人の体液で汚された女性器に対して嫌悪を抱くはずなのに。

 すりりっ……♡ すり〜……♡

 ヌルヌルとした股間を男の太腿にゆっくりとこすりつけながら、少女は耳元で甘い吐息混じりで囁く。未発達の犬歯で耳たぶをかぷ♡ かぷかぷっ♡ と甘噛みするのも忘れずに。

「はぁ〜……♡ お耳がぞわぞわして気持ちがいいですね。このお口もたくさんキスされてしまったんです。小汚いオスの臭い唾液を塗されて、犯され尽くしてしまったんですよ?」

 当然ながら、彼女はその行為をただの職務の一環としてしか認識していない。このセリフも、目の前の男の煮えたぎった性欲を煽るためだけに、少女の行動を統制する人工知能が生成したテキストを丁寧に抑揚をつけて読み上げているだけに過ぎない。

 きゅい……ぃい……ん。きゅぽっ、きゅぽっ、きゅぽっ、きゅぽっ……。

 オナホールの動作が次のフェーズへと移り、竿を扱き上げるストロークがやや短くなる。それと共に少女の唇は男の耳元から移動する。唇による柔らかな愛撫を首筋や頬に繰り返しながら口へと移動すると、能面のような無表情から鋭い口付けを繰り出してきた。

「ちゅっ。ぢゅるるっ♡ 甘い味がしますか? ぢゅぱっ♡ もっとたくさん、小さな女の子のプニプニした唇に吸い付いてください。ぢゅるるるっ……♡ オスを興奮させるためだけにブレンドされた唾液を啜って、優秀な精液を吐き出してください」

 少女は慈愛に満ちた口付けを繰り返す。齢十余の少女は、その見た目に全くそぐわない熟練の娼婦のようなねっとりとした口吸いによって、男の射精欲求をいとも簡単に増大させる。搾精しはじめの萎えたペニスはもうそこには存在しない。ぐっちょ、ぐっちょと下品な水音を立てて駆動する電動オナホールの内部には、今にも爆発しそうなほどに張り詰めた剛直が収められている。

「んくっ……♡」

 少女は一つ、唾液を飲み込むような仕草をする。その行為は機械仕掛けの少女にとっては必要のない動作。しかし彼女はそれをする。そして息を深く吸い込む「真似」をする。それは男を期待させる行為。直後に何が起こるか、男にたった一つの予想をさせるための。

 ねとぉ……♡♡♡

 少女の唇がゆるやかに開く。唾液で潤ったぷるぷるの二枚の肉が、細い透明な糸を引きながら離れ、その奥に存在する暗い空間を見せつける。食べられてしまう。捕食されてしまう。しかしその口に近付きたい。その口に吸いつきたい。恐怖と欲望がせめぎ合い、男の体は石に変えられたように動かなくなる。男の視線は釘付けになり、唇の隙間から——

「……はぁ〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 甘ったるい芳香が鼻に吹きかかる。

 びくびくびくびくびくっっっっ!!!!!!!!!!!!

 男は少女の吐息ひとつで簡単に絶頂に至った。陸に打ち上げられた魚のように口をぱくぱくさせながら、どぷどぷと無様に精液を筒の内部に吐き散らす様を、少女は何の感慨もなくただ見つめ続ける。

 血液中のナノマシンを介して送られる男のバイタルデータ。射精時の陰茎の硬度や精液の量や質。男に提供した性的刺激の効果から判断される、次回以降の搾精支援に関する計画。その他様々な情報の奔流と、それに伴う演算を処理しながら、少女は背中を何度も痙攣させて絶頂の余韻に浸る男に冷たい視線を送る。

「回収した精液は6.2ミリリットル。1ミリリットルあたりの精子数はおよそ2400万。運動性評価、形態評価、いずれもA++。今回も非常に優秀な精液を採取することができました。引き続き精液の回収を行います」

 男の股間ではオナホールがぐいんぐいんとバキュームをかけながら、精液を吸収する。それに加えて、射精後のペニスをマッサージするようにやわやわと筒が動き、二回目の射精に向けて準備が整えられる。

 ——ところで。

 一息入れていた男の鼓膜を、少女の冷たいソプラノが震わせる。

「先ほどの奉仕活動に関してですが、許可証を保有しない男性一名が当機体に無断で触れようとしたため、職務規定に則り即座に殺害いたしました」

「市民************は、路上性欲発散許可証を有さないにも関わらず、性的欲求の発散を目的として当機体に触れようとしました。路上性欲処理特別条例第二条四項にある通り、このような行為は統制された風紀の乱れに繋がる恐れがありますので、違反を働いた市民はその場で処罰を受けます」

 少女は手袋を外した手で男を押し倒し、男の腹には少女一人分の重みがのしかかる。男を見つめる瞳は、月明かりのない夜空のように吸い込まれそうなほど黒々としている。これから何をされるか分からない恐怖。男の背中に冷たいものが走る。

 すぅ……。はぁ……。

 脇腹をがっちりとホールドした少女の太もも、更に臍の上に乗った柔らかな尻の感触が、男の腹を人肌以上の温かさでじんわりと温めてゆく。少女の舌がぬるりと首筋をなぞり、耳へと侵食する。そして男の胸には少女の手が置かれ、ゆっくりと大きく円を描くように愛撫する。

「治安維持機関所属機械人形の外見特徴などによって刑の重さは確定されますが、当該機体は人間女性の第二次性徴の過渡期をイメージして製造されたため、許可なく手を触れること自体が重い罪になります。これは全人類向けに定期的に放送される『真に理想的な人間が遵守すべき1076項目の事項』にも含まれている内容であるため、『知らなかった』で済まされることはありません」

「以上のことから、市民************に対して刑を執行しました。内容は絞殺ですが、当機体は奉仕活動の途中であったために両手が塞がっており、大腿部を用いて行われました」

 男の腹に乗った少女。「大腿部」という言葉を聞き、男の視線は彼女の太ももに誘導される。彼女の背後でにゅっぽ、にゅっぽと規則的な動作で動くオナホールの存在は、彼女と擬似的な性行為をしていると錯覚させる。

「少女の体であっても、当機体は成人男性との力勝負で負けることはあり得ません。搭載された戦闘技能を用いれば、あらゆる手段で人間をすぐさま死に至らしめることが可能です」

 淡々と話す少女の指先が三つに割れる。内部から飛び出た鉤爪のような構造が高速に回転して乳輪をくすぐり、中心の繊細な軟質素材で形成された糸状の物体が、乳頭をついばむように上下にシコシコと擦り上げる。

 少女が口で述べる絶望的なまでの力の差。それは馬鹿げた話かと思うかもしれないが、目の前で繰り広げられる不気味な光景を見れば、彼女の言葉が決して虚仮威しではなく、事実しか述べていないことは明らかだ。恐れ慄くとともに、男の胸は女性の指の形をした機械によって今も性的刺激を与えられ続けている。

 ——興奮しましたか?

 冷徹な声で我に返った男は少女を見上げた。その発言は質問の形をしているが、発言の意図はあくまでもただの事実確認である。小さな手が男の手首をぎゅっと掴む。その握力は大人のそれと比較しても大差ない。男の肺からひゅっと息が漏れる。すぐにその拘束は解かれたが、彼女が自らの力量を顕示するにはその一瞬で十分だった。

「もちろん、興奮しますよね。私はあなたを常に監視しております。血液中のナノマシンから、あなたの血液内に多量のオキシトシンが流入していることを確認しています。血圧も、呼気も、そしてあなたの瞳孔が散大していることからも、あなたが通常の搾精時と比較してより興奮しているのはほぼ確実です」

 少女の顔が真上から男の顔に近づく。明らかにパーソナルスペースを逸脱した距離感。お互いの息遣いが感じられるほどの距離であっても、彼女の口や鼻からは微風の一つすら吹いてこない。彼女の呼吸は「必要な時」のみ起こる。男の耳に入るのは自らの呼吸音、心臓の鼓動、そして速さを増した機械的なピストン運動による水音のみ。

「変態。イけ。精子が他のオスより優れているだけの変態。機械に脅されて興奮する変態。口を開けなさい。ヒトのオスなんて一瞬で射精させられる、濃ゆ〜いメスのエキス、……飲ませてあげます。んべろぉ……♡♡♡」

 少女の口から触手のような長い舌が伸び、男の口に向けて透明な粘液をだらりと垂らす。彼女の言葉に連動して、オナホールが男根を扱き上げるスピードが早まる。口の中に垂れ落ちる、自分の唾とは別の液体の感触。口を閉じ、上顎と舌が少女の唾液でぬるりと滑る。甘酸っぱいその味を感じた瞬間に舌が痺れ、タイミングをコントロールする暇すら与えられないまま、彼女の言葉通り再び絶頂を迎えた。

「4.7ミリリットルの射精を確認。規定量に達しましたので、本日の回収は以上になります。お疲れ様でした」

 少女は男の乳首を指で丁寧にくるくると弄りながら、腰を震わせて精液を吐き出す男の上で無感情に呟く。駆動を停止した装置を確認すると、背を向けた彼女は男の股間に食らいついている自動搾精機を取り外した。しかし先ほどの誘惑によって興奮冷めやらぬ男は、少女にセックスがしたいと申し出た。

「当機の女性器ユニットを用いた射精介助ですね。はい、結構です」

 少女は下着の紐に指を引っ掛け、しゅるりとそれを下ろした。ついでにスカートも脱ぎ捨てると、少女の下半身が男の眼前で丸裸になる。少女はそのまま四つん這いになり、小さな尻を男に向ける。誘うようにふりふりと揺れ動く尻に向けて、男は一歩前進する。少女は白魚のような指で、精液と人工愛液が混じった白濁液がこぼれ落ちる秘部をくぱぁと開いて見せつけた。

「どうぞ。陰茎を挿入してください」

 どろぉ…………。

 名も知らぬ男の精液が、男のシーツに垂れ落ちる。しかしそれに対する嫌悪感は、目の前の卑猥な光景によってすぐさま上書きされてしまう。この少女は『敢えて』子宮型タンクを開き、他の人間によって擬似膣内に放出された精液を溢している。なぜならば、そうすることが最も男の性的興奮を喚起させられると結論づけたから。

 どっくん。どっくん。

 ぽたりと垂れ落ちた精液が、この女の体はお前の所有物ではないのだと声高に宣言する。ぱくぱくと開き、凶悪な快感を与えるぞと言わんばかりのヒダだらけの内部を見せつける。何もしなくても勝手に肉茎は硬くなり、男は花の蜜に誘われる蝶のようにふらふらと近づいていく。

 少女の股間にペニスをあてがう。割れ目に押し当てた亀頭がぬるりとめり込んだだけで、背中に電流が走ったような快感を受け、男は本能に任せて腰を前に動かしてしまう。生殖可能な年齢に達したかどうかすら怪しい少女の尻に、自分の逸物を挿入する。女児と性行為をしている背徳感は、しかし目の前の女体が与える破壊的な快楽によって一気に塗りつぶされてゆく。

 ぬぷりゅっ……♡♡♡ ぐにゅるるるるっ……♡♡♡♡♡♡

 どろどろの陰茎は少女の小さな尻に飲み込まれる。男の体温より僅かに高い少女の熱が、膣壁を介して肉棒に伝わってゆく。下半身全体が何か温かな液体に包まれたような錯覚を覚えながら、男は息を荒くして少女の膣肉を味わう。

 何もしていなくてもミチミチと締め付けてくる極上の肉穴にペニスを入れた男は、少女の小さな尻に手をつきながら、えも言われぬ深い快楽と共に一種の後悔を感じていた。これから施される性奉仕の苛烈さに対する恐れと、通常の刺激では二度と満足できない体にされてしまうという恐れが、男の脳内を駆け巡る。しかしもう遅い。彼女の体内で何らかの機構が動き始める振動が、そしておよそ人体から発生し得ない音が聞こえる。

「……全自動膣性交モードに移行します」

 彼女の腰がゆるやかにスライドし、陰茎を優しく包み込んだ膣がぬりゅ、ぬりゅと淫らに動き始める。入り口から中央部にかけて備わるヒダは、ピストン運動の度に先端を快楽の地獄に突き落とす。それを乗り越えても、つぶつぶとした肉の棘が張り巡らされた中央部が竿全体をゾリゾリと擦り上げ、膣の最奥部では再び亀頭が子宮口を模した機構によりぱくぱくと何度も甘噛みされる。

 彼女は喘ぎ声の一つも上げない。一定のストロークで機械的にグラインドする腰は、むしろ尻の形をしたオナホールと言った方がふさわしい。ぱちゅ、ぱちゅっと単調な水音を立てる結合部からは、既に他の男の精液によって汚された愛液がこぼれ落ちる。人間の少女の形をした機械に、人間である男は何も勝てる要素がなかった。自分より強い力を持ち、圧倒的な性技で一方的にヨガらせられる。男の陰茎は逃れられない快楽の波に屈服した。ビクビクと股間を震わせ、精液が勝手に鈴口から飛び出してしまう。

 男が射精してもなお、彼女の膣、そして腰は動きを止めない。うねるように動く膣内とゆるやかな腰振りによって、射精直後のペニスに負担にならないレベルの刺激を与え続ける。男が満足するまで彼女の奉仕活動は終わらないが、これは「男が満足した」と彼女が認識しない限り終了しないのだ。男は少女に声をかけ、今度は人間とセックスしているようにしてほしいと頼んだ。

「かしこまりました。口調、ならびに体位を変更します。そこに座ってください」

 少女はロールプレイの一覧からランダムに演じる役を選び、シチュエーションを構築する。奉仕内容を決定すると、彼女は膣からペニスをぐぽっと引き抜き、男と相対する形となった。

「……おにいさぁん♡」

 先ほどとは打って変わって、鼻にかかるような声音で男に話しかける少女。これまでに比べてずっと表情豊かになったその顔が、媚態を帯びた目つきで接近する。

「ん〜? んふふ♡ ちゅっ……♡ ふふっ♡ ベロ出して……、んっ♡ ちゅ♡ ちゅっ♡♡」

 少女は男と柔らかな口づけを交わしながら、手だけで男の陰茎を探り当てて自らの股間にあてがった。三度の射精を終えてもなお硬さを取り戻しつつあるペニスを、彼女は騎乗位で自らの蜜壺にすんなりと収める。

「んぅ〜……♡ おちんちん、ぜ〜んぶ入ったね♡ どお? 気持ちいい? ふふっ♡」

 抱きつきながらの騎乗位は、それだけで膣が通常以上の締め付けを持つ。それ以上に、彼女は自らの意思で膣内をぎゅっ、ぎゅっとねちっこく締め上げ、ペニスに甘やかな快感を加え続ける。

「ぬるぬるで、ふわふわだね……♡ おまんこの中、やわらかい? くすくすっ♡ うん♡ 女の子の生おまんこ、最高だね……♡」

 少女は男の背中に腕を回し、耳元に唇を近づける。熱い吐息を吹き付けながら、にゅるにゅるの膣内でペニスを柔らかく揉みしだき、男に至上の快楽を与える。耳たぶを甘噛みし、小さな舌を耳穴にねじ込む。そうしている間にも、にゅぐ、にゅぐと細かく震える膣肉が、愛情たっぷりに陰茎を舐めあげる。

「れろ♡ れろれろっ♡♡♡ はぁ〜……♡ おにいさん、すき……♡ 大好き……♡ おちんちん気持ちいい? くすくす♡ あたしのおまんこ、そんなにいいんだぁ……♡ ふわふわ? あったかい? ……うんうん♡ そっかぁ……♡ おにいさんに喜んでもらえて、あたし嬉しいなぁ……♡」

「……ん? ふふっ♡ しあわせ? うん……♡ じゃあもっと、ぎゅってしてあげるね♡」

 少女の腕にこもる力が強くなる。しかしそれは、先ほどデモンストレーションしてみせた手首の力とは比べられないほど弱々しい。少女の手のひらが男の背中を撫で回し、男に媚びる声を上げて甘えたように頬擦りする。

「んぁぁ……♡ すき♡ おにいさん好き……♡ んっ♡ ん? もう我慢できない? うん♡ よくがんばったね♡ ……じゃあもっと、気持ちよくなろっか♡」

 少女は抱きついた姿勢のまま、ゆっくりと腰を揺すりだす。先ほどとは違ってリズムにゆらぎのある腰振りにより、ちゃぷ、ちゃぷと股間から水音が聞こえる。質量を持った温かい体が男の胸の中で小さく上下し、ドロドロの粘液で陰茎を包み込んで扱き上げる。

「んぁっ♡ おにいさんのおちんちんで、あたしのからだ、ずんっ♡ ずんっ♡ って、いっぱい突いてっ♡ おくっ♡ んっ、んんっ♡ 届いてるよ♡ そう、そこにっ♡ せーしいっぱい、ぴゅるぴゅる〜って、いっぱいちょうだい? 残ってるせーし、ぜんぶぜ〜んぶ、ナカに吐き出していいよ♡」

 少女は男にぎゅっと抱きついたまま、耳元で淫らに射精を要求し続ける。頭がクラクラしそうなほど甘い香り、そして女体の柔らかさに包まれて、男には正常な判断力は残されていない。ただ快楽に溺れていたいというその一心で少女の体を抱きしめ、全自動で性欲を処理してくれる女性型の機械に吐精しようとする。

「あっ、んゃっ♡ おちんちんっ♡ おっきくなった♡ もうダメ? 出る? ふふっ♡ おっけー♡ あたしの中にびゅるびゅる出して♡ おにいさんのザーメン、あたしのおまんこで全部飲んであげる♡」

「おにいさんがかっこよくイくとこ、あたしに見せて♡ かっこいい射精して、あたしのおまんこの中にいっぱいおちんちんミルク出して♡」

 男は射精した。痛いほどに勃起したペニスからは、睾丸に残ったなけなしの精液が弱々しく放出される。少女は膣を締め上げながら腰を前後にくねらせ、ぐりぐりと尻肉を男の足に擦り付けて愛情表現を行うことで、射精を持続させようとする。

「んあぁ〜〜〜〜っ♡ んっ♡ おにいさんしゅき♡ おにいさんのおちんぽらいしゅき♡ びゅー……♡ びゅるる〜……♡ れろぉ……♡ んっ、ちゅるっ♡ ちゅっ♡ ちゅぷっ♡♡♡」

 腰を震わせている間、少女は男を労わるようにその背中を撫でていた。一方で、彼女の下半身では擬似膣のみが陰茎の根本から先端にかけてウェーブをかけるように動きながら、内部に残った精液を機械的に全て回収しようとしていた。

 男が全て吐き出しきったことを確認すると、少女は完全に萎えたペニスを膣から解放した。粘液を纏っててらてらと淫靡な艶を帯びた肉竿を、彼女はさも当たり前のように口に含む。口から放出した多量の洗浄液で揉み洗いを行い、軽くちゅぽちゅぽと吸引して粘液を流すと、あとはティッシュペーパーを用いて湿気を取り除く。流れ作業のように男の性器を掃除し、脱ぎ捨てた下着、そしてスカートを速やかに身につけると、再び彼女の瞳が青白く発光した。

「性的興奮レベルが基準値を下回りました。これにて本日の定例搾精を終了します。次回の定例搾精は48時間後になります。それまでの自慰行為による性欲の発散は禁止します。ならびに、指定された強度の運動、そして食事を——どうされましたか? ……抱擁を所望されますか? かしこまりました。ですが性的欲求を発散することは禁止します」

 男は少女の体を抱きしめたまま、その小さな肩に顔を押し付けて深く呼吸を繰り返した。少女は男の背中に手を回すと、先ほどと同じようにゆっくりと撫で摩った。これは男が要求したことの範囲外の行為であったが、性行為中の男の反応からそれが高い癒しの効果をもたらすと判断したために行ったのだ。疲れ果てた男はそれに気がついておらず、自然なものとして受け取ったまましばらくの間微睡んでいた。

 射精後の気怠い眠気から覚めた男は、跳ね起きるようにして少女の体からわずかに体を離した。正面から見つめ合う形になった一人と一体。その静寂を破ったのは少女の方だった。シーツが擦れる小さな音。膝立ちになったかと思うと、少女は男の顔に近づき、その額に軽く口付けをした。

「ん……、ちゅ♡」

 性愛に由来するねっとりとしたキスではなく、それは極めて爽やかなベーゼであった。男は初めて体験する種類のアプローチを受け、意外そうな表情で少女を見上げる。少女の真っ黒な瞳は、その輪郭に妖しげな青い光を纏っている。

「……当該機体に認められている範囲内での奉仕活動です。本日はお疲れ様でした。これからも、善き市民生活を営まれることを願っております」

 茫然とする男にそう告げると、少女は乱れた着衣を軽く整えて立ち上がる。少女は搾精機械をポーチに入れて帽子を被った。慌てて下着を穿いて後を追いかける男に、運動と食事を忘れるなと念押しして玄関の方まで歩いていくと、少女は靴を履いて玄関の床に降り立った。

 ——それでは、ごきげんよう。

 少女は短いスカートの裾を指で持ち上げて軽く膝を曲げ、淫らな下着を敢えて見せつけながら優雅に会釈する。そうしてくるりと背を向けると、機械人形は風のように去っていった。






*****************



今月号は以上になります。来月号でもこれの続きというか前日譚をお見せできればと思います。お楽しみに☺️

Comments

No comments found for this post.