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ごあいさつ

いつもご支援ありがとうございます。今回は一旦ロボ娘の話からは少しだけ離れてた記事を書いてみようと思いました。個人的に興味のある内容なので書いているだけなのですが、興味の無い方はむふふな内容までスクロールしていただいても結構です。




行動経済学

行動経済学をご存知でしょうか。経済学の理論に人間の心理の概念を組み込んだものなのですが、かつての経済学と比して異なるのは、人間を合理的な選択を必ずしもしない存在として捉えている点です。一見不合理に見える行動であっても、現実世界ではそれが多くの人間が選択しうるソリューションであるということが起こるのはなぜなのか? ということを説明する必要性があって、代替となる理論として発展してきた分野になります。


今回はこの行動経済学に関連して、価格設定とそれに対する人間の反応について、私の著作物を用いて実際に観察したことをまとめてみたいと思います。




ダミー選択肢

ダミー選択肢についてお話ししたいと思います。


商品Aと商品Bがあり、AとBの間に人気の差はそれほどないとします。AとBは同じカテゴリーの商品だとしましょう。テレビでもパソコンでも何でもいいです。


商品Aの方をより多く売りたいと思った売り手側は、Aとほぼ同じでAよりも若干性能の劣る商品A'をAの横に並べ、A、A'、Bという三つの選択肢の中から買い手にどれを買うかを選ばせました。すると明らかにAの売れ行きが良くなった、という話です。


この話を聞いて、私は売りたい商品の横にやや劣る商品を並べて売ると、顧客が売りたい方に手を伸ばしやすくなるのかを検討してみたいと思いました。上で述べた問題設定では三つの商品でしたが、私はAとA'の二つのみを使い、Aに人が流れるのかどうかを確かめてみたくなりました。




実験および結果

私がこれまでに出した本のうち、「アンドロイドがいるホテル」と「パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活」は、BOOTHにおいて通常版と増量版の二つの製品に分けて売っています。


いずれも内容的にはあまり変わりませんが、「アンドロイドがいるホテル」では、増量版の方に設定集と10000字程度のエピソードを二本、「パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活」は、増量版の方に設定集・4000字程度のエピソード一つ、そして追加の挿絵が4枚加わっております。価格は以下のようになります。


・アンドロイドがいるホテル

通常版: 770円

増量版: 880円


・パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活

通常版: 990円

増量版: 1100円


当然書き手としては増量版を売りたいです(金額的にも内容的にも)。そこで考えたのは、増量版の方が通常版よりも魅力的に見えればいいのでは、ということでした。ただその「魅力的」という部分が、果たして内容の増量だけで十分事足りるのか、そしてただ「増量した」という情報だけ与えられ、その増量分がどれほどの満足感を与えるかを知らない状態で、購入者は増量版に手を伸ばすようになるのか、が問題でした。

それが約100円分多く支払う理由になりうるのかを確かめるために、私は二つの商品を並べて置いてみることにしました。


補足ですが、価格設定に関しては私の個人的な主観に基づいています。この内容であれば自分がどれくらい支払っても良いかな、というただそれだけで価格に差がつけられており、損益分析などは全く行っていないことをご承知おきください。



さて、この時購入者はどちらを選んだのでしょうか。以下が結果になります(3/21時点)。


・アンドロイドがいるホテル

通常版: 3本

増量版: 138本


・パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活

通常版: 1本

増量版: 68本


歴然です。圧倒的に増量版の方が選ばれました。購入者側がどういった気持ちでその判断をしたのかはこちらからは想像のしようがありませんが、「AとA'の対比」は少なくとも、その方向性をある程度決定づける要素にはなりうるのではないかと思われます。


これといって落とし所が見つからないのですが、これを読んでくださった方が意思決定の参考にしたり、自分が価格を決める立場になった時に使える戦略として心の片隅に置いておけるようになるのかな、という感じです。結局は自分も一人の人間なので、覚えておいたとしても意思決定に反映されるかは微妙ですが……。


参考

1.

https://www.ted.com/talks/dan_ariely_are_we_in_control_of_our_own_decisions/transcript?language=ja#t-896803


行動経済学の第一人者であるダン・アリエリー氏のTED Talkです。氏の著作「予想どおりに不合理」は非常に興味深く、一読の価値ありです。


2, 3.

https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1609/23/news017.html

https://ferret-plus.com/11042


上で述べたことに関連する日本語記事です。


むふふ


DLsite、FANZA等でいつもお世話になっているロボ娘作品をいくつか紹介させていただければと思います。基本的にどれもおすすめなのですが、その中でも★~★★★でおすすめ度を表しています。



1. ★★

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ187013.html


ロボ娘音声作品の中で個人的には一、二を争うほど素晴らしいと思います。女性アナウンサーのようなハキハキとした声には柔らかな女性性が感じられますが、時折入るシステムメッセージやロボロボした言動は大きなギャップとなって非常に萌えます。



2. ★

https://www.dlsite.com/comic/work/=/product_id/BJ162256.html


ご存知の方は割と多いと思いますが、純粋にイラストが好みです。全体を通して人格変更、メカバレ等フェチ要素は多いと思います。



3. ★

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ306786.html


RD潜脳調査室のホロンを彷彿とさせるアンドロイドのビジュアルがまずかなり良いのですが、シチュエーションや言動等もかなり刺さるのでよくお世話になっております。



4. ★★★

https://book.dmm.com/detail/b312ahbsy03113/?i3_ord=1&i3_ref=search


3Dプリンターで生成されたアンドロイドという設定はかなり稀なのではないでしょうか。肉感的な女体の表現が非常に巧みです。個人的に一番好きなシーンは、受付をするアンドロイドの机の下に隠しカメラを取り付けて盗撮している箇所です。平然としたアンドロイドと黒タイツがそそります。



5. ★★

https://book.dmm.com/detail/b507bkaam01580/?i3_ord=1&i3_ref=search#review


ここに来て非R-18作品ですが、……抜けます。シチュエーションが良いので基本的にどのカットをとってもアンドロイドが社会の中でどう行動するのかが見えて非常に興奮します。本来の楽しみ方とは外れているかもしれませんが(?)



6. ★★★

https://book.dmm.com/detail/k227arhft00958/?i3_ord=4&i3_ref=search


セックスロボットをメインに扱った小説作品です。当然のように抜けます。特にラストのシーン、(小説内で)実在する人物をモデルとしたアンドロイドが公衆の面前で凌辱されるシーンは圧巻です。



7. ★★★

https://book.dmm.com/detail/b614ansp00440/


人型タバコなるアンドロイドが登場します。所構わずキスをしてタバコを吸う描写や、人型タバコの柔らかそうな肢体の描写は一見の価値有りです。




最後までお読みくださりありがとうございました。来月は


一、「機械仕掛けのファム・ファタール」について

二、ロボ娘が登場するアダルトPCゲームについて


でお送りします。引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。



Comments

Chesia

常にありがとうございます、6目の小説は読んで見たいですね!ある程度の分量を持っていますか?

oto(於菟)

六つ目の小説(「ジェラシー」)でしょうか。 分量としては非常に多いと思います☺️