アルティマミレーヌ「悪夢の再会」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 ささくら様 春咲ちぼた様
それは目を覆わんばかりの光景であった。
いままで地球を守るためにその体を張って戦い続けたアルティマミレーヌ…
その彼女が、今は地球を破壊する尖兵となり果てていたのである。
彼女の闘志のように燃え上がる赤で彩られた体のラインは、今や見る影もなく黒に染まっていた。
人々を優しく見守っていたその視線は濁ったような昏さで、破壊される街をゴミでも見るように見下していた。
「そんな…俺たちのアルティマミレーヌが…」
「いったいどうしてしまったの…」
さすがに市中の人々にとってもこれが異常事態であることに疑いは無く、ミレーヌを案ずる声が上がる。
目の前でキングジェイに敗れて連れ去られるミレーヌを見ている事しかできなかった防衛隊の面々も、不甲斐なさに身を打ちひしがれる思いであった。
「あの時我々が彼女を救うだけの力があればこんなことには…」
もはや反撃する余力もない防衛隊に出来ることは、ミレーヌが暴れる街から市民を避難させることくらいであった…
地球の人々が悲嘆にくれる中、地球まで目と鼻の先の宙域を一筋の光が駆ける。
最後の希望『アルティマリオナ』が、地球とミレーヌ・ソフィを救うためにはせ参じようとしていた。
「ソフィ様が地球に向かう途中で消息を絶って暫くが経つわ…ミレーヌのバイタルも光の星へと届かなくなってしまった…一体あの星で何が起きているというの?」
疑問を胸に地球へ向かうリオナの前に、巨大な宇宙船が立ちふさがったのはその時であった。
「…!!なんて大きい…この規模の侵略者がなぜ地球に…」
その宇宙船は宇宙規模での艦隊戦にも耐えうる最新鋭のもの…
高度な文明を持った者同士が戦うのでなければ、ここまでの戦力は必要ないはず…
特にまだ文明として未成熟な地球に向けられるには過ぎた戦力を前に、リオナのほほを一筋の汗が伝う。
「待っていたぞ…アルティマリオナ!まずはこれを見るがいい!」
宇宙船から強大な念波がリオナにむけて放たれる。
「これは…なんてことを…」
先ほどまで地球を襲っていたミレーヌの姿がホログラムになって彼女の前に投影される。
愛する義妹がどれほど地球のことを想っていたかを知るリオナは、怒りに身が震えるのを感じていた。
「フン!あんなちんけな星にかまけて鍛錬を怠るから、負けてあのような姿をさらすことになるんだ…お前も同じようにわが尖兵としてやろう!おとなしく投降したらどうだ?」
念話で挑発する声の主に、リオナは身構えることでその意思が無いことを示す。
「(とはいえ、この戦力を一人で相手にしても勝ち目はないわ…せめてミレーヌの洗脳をとかなくては…)」
彼我の戦力差を考慮し今は情報を…そんなリオナの心を察知したのか、声の主は宇宙船のハッチを開く。
「まぁ、こんな宇宙の片隅で立ち話も何だろう…中に入るといい。」
リオナも相手がミレーヌにした仕打ちを思うとはらわたが煮えくり返る思いであったが、その気持ちを押し殺して宇宙船へと入っていくのだった…
ハッチから船内に入ったリオナは驚愕する。
闇市場で流通していれば、それこそ星がいくつも買えるような機械怪獣の軍団が、そこに控えていた。
「キングジェイにナーガ…こんなのとやりあったらひとたまりもないわ…」
おそらく銀河守備隊の中隊とやりあってもいい勝負をするであろう戦力に、先ほどまで怒りで流していた汗が引いていくのをリオナは感じていた。
一体こんな戦力を有するのはどんな輩なのか…
誘導されるままに進んだリオナは、一つの部屋に通される。
そこには見覚えがある、特徴的な幾何学模様の宇宙人の姿があった。
「DD…103号ではないですね…」
かつて地球を襲い、ミレーヌやアイリ・エリナなどを陥れた武器商人…
DD103号のことを思い出す面影が、目の前の宇宙人からは感じられた。
でも彼は、ミレーヌとアイリの必殺技の前に、宇宙船ごと葬られたはず。
「へぇ…親父のことを覚えているのか…お前たちにとってはケチな宇宙人の一人だと思ってたぜ。」
声の主・DDXはリオナの記憶力に感心する。
リオナ自身としては、カプセルでエナジードレインの憂き目にあったり、磔にされて凌辱されたりと悔しい思いをした記憶でしかなかったが、そのことは顔に出さないようにDDXを見据える。
「あの時同行していた息子さん…ということでいいのかしら。お父さんの仇を取るためミレーヌにあんなことをしたの?」
リオナの問いにDDXは少し口角をあげた。
「おお、ご名答!覚えていてもらえて光栄だよ。まぁ、もちろんそれもあるが、大口の依頼というところの方が大きいかな。俺は君らのせいで落ちぶれて傭兵稼業なのでね…」
たしかDD103号はそこそこの規模の武器商人だったはず…
しかしここまでの巨大戦力を持つほどでは…ということは彼のいう依頼主が事の発端なのか…
思考を巡らせるリオナを遮るように、DDXが話を切り出した。
「現状はさっきのホログラムで確認しているだろう。つい先ほどアルティマソフィもこちらの手に落ちた。この意味が解るな?」
既に戦力は自分のみ…その事実がリオナの判断を難しいものへと変えていた。
「…そこまで示したうえでここに招き入れた理由は何です?」
正直彼が有する戦力をもってすれば、リオナは宇宙船に近づくことすらできなかったであろう。
DDXの真意を測りかね、リオナの表情には困惑の色がのぞいていた。
「まぁ、どんなに慢心したところで、お前たちの援軍でも来ない限りは俺の有利は動かないだろうな。クライアントの指示もあるんだが、俺の目的はお前たちを辱めることにある。ミレーヌの痴態もその一つってわけだ。」
DDXはリオナに近づきながら、その背後へと回る。
「まずはゆっくりお前から…というわけでご招待差し上げたわけだ。お前が俺の相手をしている間は、ミレーヌを地球人どもにけしかけるのを止めてやる…悪い条件ではないだろう?」
今は従うしか…ミレーヌが正気に戻った時に少しでもショックを和らげるためにも、これ以上彼女に罪を重ねさせるわけにはいかなかった。
「わかりました…何をすればいいのです?」
うつむくリオナの背後からDDXはゆっくりと手を伸ばす。
「”本番”はまた後だ…いまはその体をゆっくり味わわせてもらおうか…おっと、言うまでもないが俺のバイタルはリンクされている…もしお前が強硬策に出るようなことがあれば、ミレーヌは一生あのままだぞ…」
黒いラインを身体に走らせ、うつろな瞳で宙を見据える義妹の姿に、リオナは怒りを押し殺すのに必死であった。
「ではさっさと始めたらどうです?どんな責めにも耐えて見せます!」
そのリオナの言葉を待っていたとばかりに、DDXの掌が彼女の豊満な胸に背後から触れる。
同時に硬い肉棒がリオナの形のいいヒップへと這わされる。
「すまないな…お前のようないい女を前にすればおれのイチモツもこうもなろうというものよ。アルティマソフィは抱いたことがあるが、師弟そろって罪な体だ…」
ソフィの名前が出たことでリオナはまた怒りがこみあげてくるのを感じたが、今はミレーヌの為…と耐え忍ぶ。
「そう…んっ…身体を撫ぜるだけで満足とは、ずいぶん志が低いのですね…?!…あ…」
挑発しようと試みようとしたリオナをけん制するように、DDXの屹立した肉棒がその太ももの間へと滑り込んできた。
「や…やだ…」
にちゃにちゃと音を立てながらリオナの股間を擦っていく熱い竿に、リオナは思わず赤面してしまう。
DDXの巨大なペニスが股間の間から顔をのぞかせるたびに、自分に陰茎が生えてしまったのかと錯覚させられる。
その羞恥と刺激の前に、リオナの秘所と吐息も熱を帯び出していた。
「ずいぶん情熱的な声が出るようになったじゃないか。おまえのやわ肉に挟まれて、俺のムスコもたいそう喜んでるぜ!」
耳元で煽られて瞳を潤ませるリオナ。
「あ…んっ…そんなこと…い…っ…わないでぇ…」
その間も緩急をつけて責められた胸には、わずかな変化が訪れてしまう。
「随分と先端が固くなってきたじゃあないか…リオナちゃんのザコ乳首ちゃんでておいで~!」
両胸の先端を責められたリオナが顔を背けると、その背中をそらすように一瞬ビクつく。
その悔しそうな視線の先では、両胸の先端に桜色の蕾が隆起していた。
ピコン…ピコン…
ピンクに輝くエナジータイマーがゆっくりと点滅し、リオナの発情をDDXへと教えてしまう。
「んっ…やっ…へぁ…」
甘い吐息を漏らすリオナに興奮したDDXは、腰のグラインドを早めていく。
「まだまだ先は長いんだ…景気付けに一発お互い行くとしようぜ!」
ぐっちゅぐっちゅと淫美なグラインド音が響き、DDXの指がリオナの乳首を捏ね上げる。
「ああっ…も、もうダメェ…!やあああっ…」
プシュッ…ブシャア…
リオナの嬌声が室内にこだまし、同時に胸から母乳が吹き出していく。
「ぐっ…おれも…」
ドビュッ…ダパッ…
ほぼ同時にDDXも達したのか、白濁液が部屋中に撒き散らされた。
ピコピコピコピコ…
ピンクのエナジータイマーが激しく光を発し、オスとメスの香りが入り混じる室内を怪しく照らす。
「体を堪能させてもらうだけでこの快感…まぁこれからゆっくりやろうや…なっ、リオナさんよ…」
DDXの荒い息を背後に感じながら、リオナは放心したように立ち尽くすのだった…
続く…