アルティマミレーヌ「火口の凶宴」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 DATE THE ROAR 様
ミレーヌがバードラに連れ去られて数日…
リオナやソフィが大寅山で敗れたことを知らない地球の人々は、ミレーヌが救われることを信じて日々を過ごすしかなかった。
不幸中の幸いか、その後バードラやケムジロンが街に出ることはなく、もしかしたらミレーヌが倒してくれたのかも…と、楽観的な見方をするものも出てきていた。
その裏で、防衛隊の卯月メイ隊員や白鐘リオナ長官補佐が行方不明になったことは、特に表立って話題になることはなかったの¥…
「う…ぁ…」
大寅山の火口内には大きな空洞があり、そこには吸血植物スキュラムが群生し、ケムジロンが跋扈していた。
その中心に倒れ伏しているのは、アルティマソフィであった。
胸で青く輝いているはずのエナジータイマーは赤く点滅し、もはや指先を動かすこともままならない。
そんなソフィを取り巻くように歩くケムジロンであったが、決して近づこうとはしていなかった。
「ウェアアアアアアアアッ!」
火口内に響き渡る劈きが、王の帰還を告げる笛の音のように鳴り響く。
「そう…今日の『お相手』は私というわけね…」
この火口に囚われてから数日…
火口の主・火炎怪鳥バードラは、その日の気分で種付け相手を選んでいた。
本来単体での生殖が可能なバードラであったが、その卵を精子と共に別の母体へと『托卵』し、生まれる直前まで安全に過ごさせるという手段を用いている。
本来はケムジロンのメスがその母体を担う眷属であったが、今回はもっと優秀な母体を入手したことで、バードラは上機嫌であった。
「ウェアアッ!」
もはや抵抗の力を失った母体…すなわちソフィに襲いかかるバードラ。
四つん這いになったソフィに熱くたぎる卵管を差し込むと、乱暴に犯していく。
「うぁ…ぐ…が…」
一突きされる毎に、肺から空気が全て押し出されていくような苦しみがソフィを襲う。
飛びそうになる意識をなんとか保とうとするソフィの耳に、絶望の音が聞こえたのはその時だった。
ピコン…ピコン…
自分のものではないエナジータイマーの音…
それはミレーヌやリオナの助けを待つソフィに、その可能性の消失を告げるものであった。
「う…うそ…そんな…あがっ…」
バードラのピストンに耐えながらなんとか周りを見渡したソフィの目に入ってきたのは、同じ空洞内でスフィラムやケムジロンに犯されるリオナとミレーヌの姿…
二人ももう抵抗の力を失い、虚な表情で怪獣たちの陵辱に身を任せていた。
「ミ、ミレーヌッ!リオナ…ぁ…いやああっ!」
まさか二人もやられてしまうなんて…
自分が不甲斐ないばかりに、最愛の娘たちを窮地に陥らせた可能性に思い当たったソフィは絶望する。
しかし、そんな後悔の間も与えぬとばかりに、バードラの責めがソフィを襲う。
「ぐ…やああああっ!」
ソフィが達すると同時に卵管から卵が押し込まれ、一緒にマグマのような精液が注ぎ込まれる。
身を灼くような熱量の前に意識を飛ばされかけるソフィ。
ゴポォ…
無惨にも卵を孕まされてぼて腹を晒すソフィの周りで、リオナやミレーヌも種付けされてしまう。
勃起した乳首からはだらしなく母乳が垂れ、そこにケムジロンの幼虫がえさを求めて群がっていく。
「や…ぁ…」
「はな…れ…て…」
ミレーヌやリオナも銘々に抵抗の意思を見せるものの、その体は指一本動かせないほどに弱り切っていた。
ケムジロンの幼体は、気の向くままに彼女たちの身体の上を這いずり回り、乳首や股間に群がっていく。
そこを刺激すればエネルギーをふんだんに含んだ液体を摂取できることを本能で察知しているのか、幼体たちは的確に二人を蹂躙していった。
「やめて…その娘たちから離れなさい!…?!ふぁああっ!」
なんとか二人を助けようと体をよじって体勢を変えようとするソフィを、バードラがその肉棒で組み伏せる。
勝手なことはさせないと言わんばかりに押さえつけられたソフィ。
ピ…ピ……
恐らく一番弱っていたミレーヌのエナジータイマーから光が消え、仰け反るように息絶えてしまう。
ゴポォ…
股間に群がっていたケムジロンから卵がミレーヌへと植え付けられ、まるで妊婦のようにそのお腹はポッコリと肥大する。
ブビュウウウ…
時を同じくしてリオナも胸から母乳上のエネルギーを噴出し、その瞳とタイマーからは光が消えてしまう。
「そんな…ふたりとも…あがっ…うああぁ…」
ドクッ…ドビュ…
次はお前の番だとバードラから卵と精子がソフィへと注がれ、そのお腹はミレーヌを身ごもった時のように膨れ上がった。
「あ…あつ…い…も…う…だめ…ぇ…」
マグマのように熱いバードラの体液を注ぎ込まれ、体を内側から焼かれてしまうソフィ。
ついには彼女にも終わりの時が訪れ、タイマーもその輝きを失い沈黙する。
「ウェアアアアアアッ!」
バードラの方向が響き渡る火口…
しかしそこは彼女たちの墓標となってはくれなかった…
火口内に渦巻くエネルギーはソフィたちに死という終焉を与えることはなく、少しずつ回復させては苗床として生かさず殺さずの状態を維持していく。
地球を守る三女神の受難は、まだ始まったばかりであった…
BAD END