アルティマレディ・ルクリア 22話「三度襲来!エロフェッサー!③」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 らすP様
「ううっ…くぅ…」
初めての射精の感覚を味合わされ、ルクリアはへたり込んで悶絶する。
明らかに過敏な反応を見せるルクリアに、同化しているアンナも感覚を共有しながら違和感を覚えていた。
「ル、ルクリア…交信できなくなっている…そこまでのダメージを負っているというの?」
困惑するアンナに答えるように、エロフェッサーの解説が始まる。
「ふふふ…なにも君たちに、ただ男の快感を体験してもらおうというわけではないのだよ…わが友たっての依頼でね。君に打ち込んだ薬には、ゴーデス君の細胞を混ぜ込んであるのさ。彼にとって天敵である君たちの浄化の力とゴーデス細胞の侵食力…どちらが優れているか勝負といこう!」
光の国の技術の結晶である『腕輪』の力で抑え込んでいるものの、アンナの身体には毒のように取り込まれたゴーデス細胞が今も息づいている。
その力で日常生活も困難なほどに追い込まれたことのあるアンナにとって、ルクリアが今苦しんでいる理由は痛いほど理解できた。
「こうなったら…ルクリア、いったん下がって!」
返事のないルクリアの精神を強引に下がらせ、自らが身体の主導権を握るアンナ。
変身後なので姿は変わらないものの、少し平静さを取り戻したルクリアに、エロフェッサーはほほう、と感心して見せた。
「とっさに代わって表に出るとは、未開な地球人にしては機転が利くではないか…まぁ、蛮勇だとは思うがね。さて、今野アンナ君だったかな?相方がその体たらくでどうしようというのかね?」
エロフェッサーの煽りにも冷静に対応しようとするアンナは、状況の整理を開始する。
「(今のままではルクリアの力は期待できない…ジェニスさんはエネルギーの受け渡しを防ぐために口をマスクで塞がれてしまっている…!…もしかして…)」
一か八かの賭けを思いついたアンナは、腕輪の力を利用してジェニスに念話を試みる。
そのアイディアを聞いたジェニスは赤面しながらもうなずき、アンナの案を了承した。
「(ルクリア…ジェニスさん…ごめんなさい!)うっ…ぐぅ、ああああっ!」
突如身をよじり、体をびくつかせるアンナ。
先程までのルクリアと変わらない反応を見せ始めたアンナに、エロフェッサーの好奇の目が光る。
「ほほう…きみが光の国の腕輪で抑え込んでいる体内のゴーデス細胞まで活性化しているのかね!注射した薬にそこまでの影響力があろうとは…やはり私は天才のようだ!」
光の国の最先端科学をも凌駕する成果を、自らの実験薬が見せたことにエロフェッサーは歓喜する。
「ああっ…も…もうだめ…おねがい…これ…いれさせてぇ…」
アンナはよだれを垂らしながらエロフェッサーに哀願し、その手に捕らわれたジェニスに縋りつく。
「おやおや…ルクリアに代わって出てきた割に、こうも簡単に自制がきかなくなるとは…随分とゴーデス君はその身体を細胞で犯したようだねぇ…」
元は自ら生きてはいけぬほどゴーデス細胞に侵食されている女…
それを呼び起こされてしまえば、地球人などの理性ではこの体たらくも当たり前か…
未開な民族の程度に呆れながらも、エロフェッサーはその提案を受け入れた。
「ふふん、ゴーデス君に借りも返さないといけないしね…君らのストリップショーを見せつけることで、地球人の欲望という名のマイナスエネルギーを発露させるのも悪くあるまい。どうせなにもできないのだ、好きにしたまえ!」
マジックハンドが捕えていたジェニスを開放すると、そのままルクリアの目の前の地面へと放り出す。
エネルギーの残されていないジェニスは、そのまま地面へとうずくまった。
「はぁ…はぁ…ジェニスさん…ごめんなさい…」
目の前に放り出された雌のにおいにアンナの股間が再び固く屹立する。
横たわるジェニスの背後に廻るとビキニスーツをずらし、そのいちもつをスリットへとねじ込んでいく。
「くっ…うううっ…あぁっ!」
正義の女神としての矜持か、何とか声を出さずに耐えようとするジェニスであったが、パンパンと腰を突かれるたびに甘い声が響き渡った。
「はぁっ…はぁっ…ジェニスさん…」
アンナも激しく腰を打ち付け、その肢体を味わう様にまぐわい続ける。
「ああっ…だめぇ…もうっ、でちゃうぅう!」
どびゅっ…だぱっ…
絶頂したアンナの陰茎から大量の白濁液がジェニスの膣内へと注がれ、ジェニスもはじけたようにその身をそらして痙攣する。
ピコ…ピコ…ピ…
アンナのカラータイマーが消え、そのまま糸が切れた人形のように地面へと崩れ落ちる。
「正義の使命を忘れて情事にふけって力尽きるとは…アルティマレディの名が泣きますなぁ!」
実験の成功に気を良くしたエロフェッサーはケタケタと笑い、二人の最期を嘲った。
ピコンピコンピコン…
すると、どこからかカラータイマーの音が聞こえだす。
「なにっ!?ルクリアのエネルギーは尽きたはず…なにやつ!」
振り向いたエロフェッサーの視線の先では、エネルギーを全て奪ったはずのジェニスが立ち上がろうとしていた。
マジックハンドの拘束が解かれたことで自由になったジェニスは、口にはめられたマスクを剥がしてエロフェッサーを睨みつける。
「どういうことだ…!!…まさか、さっきの交尾か?!」
顔を赤らめながら立ち上がったジェニスは、キッとエロフェッサーに向き直った。
「アンナさんの提案でイチかバチかでしたが…うまくいったようですね!」
ジェニスたちアルティマレディは、キスのような経口でエネルギーの受け渡しを行う…
その情報を知っていたアンナは自分に生えてしまったいちもつを利用することを思い立った。
接触による体液の交換がエネルギーの伝達に必要なら、セックスでもそれが成り立つのではないか…
アンナの発想は突飛なものではあったが、理にはかなっている。
あとはジェニスの羞恥心の問題であったが、地球の危機の前に自らの痴態を恥じる選択肢など、アルティマレディは持ち得ていなかった。
「ま、まさか君たちアルティマレディほどの淑女が、勝利の為にそんな下劣な行為におよぶとは…」
エロフェッサーはおののきながら後退するも、冷静さを失った彼の勝機はもはや失われていた。
「なんとでも言いなさい!でやぁっ!!」
ジェニス渾身のパンチがエロフェッサーをとらえ、遥か成層圏の彼方まで弾き飛ばす。
「ぐわあああああっ!」
星になるのではないかという勢いで地球圏からすっ飛んで行ったエロフェッサー。
勝利を収めたアルティマレディであったが、とはいえこの状況が恥ずかしくないわけもなく、ジェニスは赤面しながら俯いた。
「まったく…いつもながらなんであんな最低な事ばかり思いつくのかしら…!…ルクリア!アンナさん!」
自分を救うため、恥を忍んで行為に及んでくれたアンナに謝意を示すようにやさしくその身体を抱き上げるジェニス。
以前ドノボンとの戦いでも機転を利かせて助けてくれた二人に、ジェニスは優しく口づけしてエネルギーを分け与える。
二度も盛大に発射した事でその効力を失ったのか、ルクリアの股間に生えたいちもつはすっかり小さくなっていた…
後日、宇宙警備隊からの依頼により、二人が地球で見せてしまったまぐわいを記録した映像は、官民問わず消去されることとなった。
これにて一件落着と思われたその時、二人に新たな試練が襲い掛かる。
腕輪からのデータを受信していた光の国の研究者・アルティマレディ・アカリから、経口よりもはるかにエネルギー伝達率が高い行為が観測されたとして、今回の詳細を報告することを求められたルクリア。
まさかセックスしたとは思っていないアカリの純粋な質問に、二人は頭を抱えてしまう…
果たしてどう説明したものか…
ルクリアとアンナにはエロフェッサー並の厄介な課題が残されたのだった…
終わり
※次回のアルティマレディルクリアは1回お休み(11月分)となります。隔月更新枠は10・11月リアン、12・1月はアルティマミレーヌの特別更新(音声作品)を予定しておりますので、ご了承くださいませ。