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挿絵 ⓜⓐⓒⓐⓡⓞⓝⓨ様


とある日、ミレーヌの地球での姿・防衛隊の卯月メイ隊員は、生物化学のシンポジウムに参加していた。

倫理観の壁はあるものの、地球でも動物の掛け合わせによる新たな命の創造が研究されており、その最先端の研究成果の発表を控えて、会場は熱気に包まれる。

「いつか、『かいじゅう君』のような強力な生物が生まれることもあるのかしら…願わくば地球人と一緒にこの星を守ってくれるようなら理想的ね。」

当然まだその域にあるような研究は無かったものの、地球人たちの進歩を目の当たりにしたメイ隊員はその未来に思いをはせるのだった…


一方そのころ、同じ会場でシンポジウムを控えた科学者、水野ルミコは緊張で真っ青になっていた。

今日は自らの研究を発表する晴れ舞台であったが。人前での発表に自身のないルミコは何も手につかない。

ちょうどそこへ、シンポジウムを聴こうと歩いてきたメイが、ルミコの様子を気にかけて話しかけてきた。

「大丈夫ですか?顔が真っ青だけれど…」

心配して肩に手をかけたメイに驚いたルミコは、手に持っていた資料を床にぶちまけてしまう。

「ああっ!ごめんなさい!」

メイは急いで資料をかき集めると、あたふたするルミコに手渡した。

「こちらこそごめんなさい…緊張しすぎて、周りが目に入らなかったの…拾ってくれてありがとう…」

お礼を言いながらも伏目がちに俯くルミコに、メイは明るく話しかけた。

「こっちこそ驚かせてしまって…拾いながら見ちゃったんだけど、素晴らしい研究ね。」

拾い上げながら軽く目を通した程度であったが、ルミコの資料には、動植物の垣根を超えることでの生命の進化の可能性が示唆されていた。

「ほんと?もし興味があるならこの後のシンポ…」

ビィーッ…ビィーッ…

ルミコが目を輝かせたのと同じタイミングで、メイの腕に巻かれた無線機が音を上げる。

「ごめんなさい…緊急の招集みたい。是非聞いてみたかったわ。」

メイは申し訳なさそうに苦笑しながら、名刺を一枚取り出した。

「もし良かったら…お時間ある時にでもお話を聞きたいわ。」

メイのまっすぐな視線に、ルミコも名刺を受け取り、笑顔で応える。

「ええ、こっちこそ資料拾ってくれてありがとう。また…」

名残惜しそうにメイを見送るルミコ。

その様子を影から見つめる存在には、どちらも気づいていないのだった…


メイとの邂逅で緊張が解けたのか、ルミコの発表は無事成功を収めていた。

生命倫理に関わることもあり、厳しい意見も散見されたが、ルミコは会場から一定の手応えを感じていた。

「メイさん…後で連絡してみようかしら…」

先程助けてくれた美女のことを思い出し、名刺を取り出すルミコ。

その背後から、男性の声がかかった。

「いやぁ、先程の発表、なかなか興味深かったですぞ…」

研究を認められて喜ぶルミコを見ながら、男の目は怪しく光る…


シンポジウムの日からしばらくが過ぎた後、メイの元にルミコから連絡が入った。

「この間の発表がうまく行ったことのお礼がしたい」

そんな内容のメールが届き、メイは非番の日を利用してルミコの研究所へと向かう。。

若い女性の研究者が使用するには随分と立派な研究所がメイを出迎え、中からルミコが顔を出す。

「卯月さん、こちらへどうぞ!」

呼び込まれたメイは、手土産を渡しつつルミコに続いて研究所へと入っていった。

研究室は所狭しとビーカーやホルマリン漬けの生物がひしめき合い、人によっては卒倒するのではないかと思うほどであった。

その中には一目には正体を看破できないようなものも点在し、悍ましい雰囲気にメイは身が強張る思いがするのを感じていた。

「ごめんなさい、恐ろしいわよね…どうしても研究の結果はこんな感じになってしまって…」

謝るルミコの言葉に、メイは顔に出してしまったかと焦ってしまう。

「ああ、ごめんなさい!この間見せてもらった資料では、ここまで具体的な実験まで進めている感じではなかったように感じていたから驚いてしまって…」

実際のところ、資料にはまだもっとミクロなレベルでの実験を重ねているように記載されていたが、目の前にある『実験結果』は、それらをはるかに超越しているように見えた。

「ふふっ、流石にめざといのね…さすがは防衛隊のエリート…それとも、地球人ではないからなのかしら?」

いきなりメイの正体を看破するような言葉がルミコから飛び出し、身構えるメイ。

それを見たルミコは興味深そうに、メイを見据える。

「へぇ…宇宙人って言われて聞き返すでもなくそんな顔をするなんて…『あの人』の話は本当なのね…」

自らの失策に気付いたメイは、瞬時に誤魔化すことよりも真相の究明に目的を切り替えた。

「あなたによからぬことを吹き込んだ人間がいるのね!…!!…実験がこんなにスピーディーに進んでいるのも…」

パチン!

嫌な予感を感じ身構えようとしたメイより一瞬早く、ルミコの指が弾かれた。

その音に合わせて、一気に周りのビーカーが割れていく。

「しまった!きゃあああっ!?」

中から溢れ出した軟体生物が一つに集まり、そこから多数の触手を放つ。

メイは瞬く間に、磔にされたような姿勢で縛り上げられた。

「ぐっ…締め付け…っ…き…つぃ…」

ミレーヌに変身する前でも、メイはある程度任意に本来の力を行使できる。

しかし、触手の力はメイの本気でもびくともしなかった。

「ふふふっ…すごいでしょう…私の研究にほんの少しの助力を得ただけで、あなたを拘束できる生物を生み出せたのよ。…そうだ!卯月さん、あなたの本気が見たいわ…ねね、変身して見せてちょうだいよ!」

ルミコの瞳には狂気の色が浮かび、最初にまみえた時の純真さ、真摯さは全く見て取れなかった。

メイはルミコを本当の意味では救ってあげられなかったことに、自らの非力を感じて俯いてしまう。

しかしメイは、まだルミコを救うことを諦めてはいなかった。

「でも…まだきっとやり直せる…あなたを救ってみせるわ!ミレーヌッ!」

眩い光に包まれ、美しく輝く光の女神がその姿を現した。


「ああ…アルティマミレーヌ…一度その美しい姿を汚してやりたかったの!正義の女神が私の手中でもがく姿…存分に見せてちょうだい!」

恍惚の表情で自分を見つめるルミコを前に、ミレーヌは悲しそうに微笑む。

これから彼女の研究成果をなき物としなければならない罪悪感が、ミレーヌを襲っていた。

「ごめんね、水野さん…はぁああ!…え…そんな…」

気合を入れて触手を吹き飛ばす…

ミレーヌに変身した今なら、拘束を解くことなど造作もないことのはずなのに、彼女の身体は未だ触手に捕えられたままであった。

「ふふふ…随分と楽観的に考えていたようね…私はあなたの正体を知っていたのに、なんの準備もせずに迎え入れたと思うの?」

彼女には『協力者』がいることは、さっきの話でミレーヌにも察しがついていた。

「あなたたちの力…『スパークルフラッシュ』だったかしら。その力のコントロールを乱し、あなたを弱体化させる…この研究所は、そういった材質でできているそうよ。駆け出し学者の私がこんな立派な研究所を持っているなんて、おかしいと思わなかった?」

まさかスパークルフラッシュのことまで知っているとは…

ルミコのバックにいる宇宙人は相当の侵略者であることが想像でき、不用意に囚われたことをミレーヌは心中で後悔していた。

「ふふっ…窮地を認識して曇る顔も可愛いけれど…私としてはあなたにも楽しんで欲しいのよ…だからね、この子…私は『レノーゴ』と呼んでいるわ…にも、ある能力をつけたの…ほら…」

レノーゴといわれた触手の塊をルミコがひと撫ですると、ミレーヌの首筋に絡み付いていた触手がプスリと音を立てる。

ミレーヌには全く痛みがなかったが、何かを刺されたことは容易に想像できた。

「何をしたの!?…んんっ…あぁっ…か、からだ…が…ぁ…つぃ…」

瞬時に毒が周り、ミレーヌの顔が上気する。

息が荒くなり瞳は潤み、ミレーヌは動かない身体を切なく捩った。

「なんでもあなたたちの種族を研究して作り出した、強力な媚薬だそうよ。効果は…ふふふっ、聞くまでもなくあなたが一番実感してそうね…」

胸にはうっすらと乳首が隆起し、股を這う触手の擦れる音に、湿り気のような音が混じる。

ピコンピコンピコン…


胸のエナジータイマーはピンクに輝き、ミレーヌが発情状態にあることを示していた。

「切なそうね、ミレーヌ…ね、いいことを教えてあげる。レノーゴの触手は、今あなたに撃ち込んだ媚薬を大量に蓄えているの。この子は今、あなたというメスを抱いて興奮状態にあるわ…このままレノーゴが『イっちゃう』と、今あなたに向いている触手から、媚薬の全てがあなたに注がれるの…ふふっ、あなた…今の状態でそれに耐えられるのかしら…」

一瞬ミレーヌの表情が清廉さを取り戻すものの、すぐに快感に押しつぶされてしまう。

それだけミレーヌ特効の媚薬ということが、これから起こることの恐怖をより強いものとしていた。


「くっ…そんな脅しには屈しないわ!…んっ…あああっ!」

なんとか矜持を保とうとするミレーヌの心を折るかのように、触手が乳首を舐め上げる。

その表面にはうっすらとエネルギーが母乳状に変換されて染み出し、レノーゴは嬉しそうにその液体を吸い上げていった。

「や、やめて!はぁ…うぅ…ああんっ…やぁ…」

室内には触手とミレーヌが擦れ合う音と、それに合わせてピチャピチャと溢れる淫靡な響が充満する。

なんとか堪えようとするミレーヌの口から漏れる嬌声が、それにアクセントを与えていた。

「あら…この子、もう限界みたい…ミレーヌにいーっぱい出してあげるといいわ。ね、受け止めてくれるのでしょう?」

ルミコの扇情的な挑発に、歯を食いしばって耐えるミレーヌ。

ブビュッ…ビュルル…ドプ…

次の瞬間、レノーゴの触手から発射された媚薬液が、ミレーヌの身体全体にぶちまけられる。

「ふー…ふー……!!!?…ああああっ、ダメェッ…やめっ…やっ!…こんな…やめな…やあああっ、いぐっ…いっちゃううう!」

身体中に液体を浴びせかけられるやいなや、ミレーヌの身体のあちこちからも液体が溢れ出る。


乳首、秘所、目、それ以外の穴という穴からエネルギーを排出しながらイってしまうミレーヌ。

「ほらっ!もっといけっ!エネルギーぶちまけながらイキ死にしなさいな!」

圧倒的な上位の存在であったはずのミレーヌが、自らの研究成果に蹂躙される。

その様子に、側から煽っているだけのルミコも軽い絶頂にも似た快感に酔いしれていた。

「あ…あが…ぐ…ぅ…」

ビボッ…ビボッ…ビ…


不規則に点滅していたエナジータイマーも沈黙し、ミレーヌは涎を垂らしながら頭を垂れる。

「ふふふ…やっぱり私の理論は正しかったわ!この方法なら、人はいつかミレーヌたちすら超えていける!ね、レノーゴ…」

これで自分と研究を嘲った連中を見返すことができる。

そう信じて自らが生み出した生命へと向き直ったルミコの表情が硬直する。

その視線の先では、ミレーヌというエサを貪り尽くしたレノーゴが、ルミコに向けて大きく口を開けていたのだった…


映像はそこで途切れ、一人それを見ていた男は冷笑する。

「やつにくれてやった幹細胞は数時間で死滅する…未開人の研究にしてはなかなかのものだったな。」

そういいながら、手元のミレーヌの画像をスワイプする男。

するとそこには別のアルティマの戦士の姿が表れる。

「確かこいつも王家の血筋というやつだったか…ミレーヌばかりいじめてもつまらんし、こっちも試すとするかな…」

そういいながら嗤う男の前には、アルティマリオナの姿が映し出されていた…



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Comments

イースト

ミレーヌ嫁の貰い手異星人しかいなくなりそう…

Addition2

If possible I do wish to see Milene's body gets eaten by the plant, and maybe her body slowly gets digested. 😁 So the next scene I believe would be Riona's turn?

Addition2

I also love this design of Milene as well.

syonnai_hito

今回の絵師さんもえっちでかわいいミレーヌを描いていて実に素晴らしい。原典では悲惨な最後を迎えたレオゴン・・・ではなくレノーゴにとってはハッピーエンド?w 今度はリオナがどんなひどい目に合うかこの先も楽しみです。

スカイブルー

1番最初のミレーヌが特にお気に入りです可愛い♫

yukimi

股間のスリットに沿って蔦が食い込んでるのもツボですね。