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挿絵 CO様


リオナが惑星αの宙域に達したころ、光の星へ向かう別のエリアでもバンデル人の艦隊が動き出していた。

アンチスパークルから与えられた軍事力を用いて光の星を多面的に攻めるバンデル人の軍団に、銀河守備隊の面々も分散しての対処を迫られてしまう。

ミレーヌの先輩でもあるアルティマエリナは防御の薄い宙域を任され、一人孤軍奮闘を続けていた…


ズガァアアン…

派手な爆発が宇宙空間に轟き、戦艦が爆発する。

その爆炎の中から、アルティマエリナが勢いよく飛び出した。

「これで五隻目…一体どれだけの数がいるっていうの!?」

この宙域でバンデル人の艦隊と会敵してからはや数刻。

エリナの奮戦で艦隊の足止めこそできていたものの、その数は一向に減る気配がない。

熟練の戦士であるエリナは最小限の消耗で敵艦を落としていったが、あまりの戦力差にじわじわと追い詰められつつあった。

「せめてアイリかミレーヌと合流できていれば…なんていうのは無いものねだりね!てやぁっ!」

エリナは元々仲間との連携を得意にする戦士であった。

特に親友のアルティマアイリや後輩のアルティマミレーヌと組んだ時の戦果は群を抜いており、ここにどちらかがいてくれたら…と思わずにはいられなかった。

特にミレーヌとは、先だって行われたガルデン大王の地球侵攻の折に、二人で放つ必殺光線で勝利を掴んだのも記憶に新しい。


しかし、現実は非常であり、エリナは単独での戦いを強いられ苦戦してしまっていた。

「大技で一気に決められればいいんだけど…この後も戦いは続きそうだし、なんとかこの調子で進めないと…」

構えるエリナであったが、バンデル人側もこれ以上足止めを喰らいたくないのか、艦隊を散開させ始める。

「くっ、ここを突破されるわけにはいかない!はぁああ!」

エリナは意識を集中し、大きな光弾を作り出す。

「てやああああっ!」

放たれた光弾が分裂し、散開した艦船の機関部に命中する。

各所で爆発の光が煌めき、艦隊が動きを止めた。

ピコンピコンピコン…

大量のエネルギーを消耗し、エリナのエナジータイマーが点滅を始める。

艦隊の足止めには成功したものの、エリナ自身の消耗も相当なものであった。

「はぁっ…はぁっ…次に向かわなくちゃ…」

たとえ力を失っても、光の星への攻撃を阻止しなければ…

侵攻が続く別の戦線に向かおうとしたその時、爆発したはずの艦船から鎖が射出されてエリナを捕らえた。

「ああっ…そんな!」


両腕に鎖の枷をはめられ、拘束されてしまうエリナ。

なんとか抜けようと腕を振るうものの、ガシャガシャと音を立てるだけで拘束が解けることはなかった。

「このっ…放しなさい…うああああっ!?」

バチバチバチッ!


鎖を通じて電撃がエリナを襲い、美しい身体を跳ね上げる。

身体を走る刺激で、エリナの胸には乳首が露出してしまう。

「あ…く…」

残されたエネルギーを一気に奪われ、エリナの視界が霞んでいく。

ピピピピピ…

エナジータイマーもエネルギーの枯渇で激しく明滅する。

エリナの抵抗も弱まり、艦船は電撃を止めて様子を見始めた。


プスプスと煙を上げて項垂れるエリナ。

誰も知らない場所で戦い、力尽きた彼女はどうなってしまうのか…

その亡骸の周りには、まだ動ける艦隊が集まりつつあった…


「ここは…」

地球でフェザニモンに嬲られたミレーヌが目覚めたのは、光の星の救護施設であった。

まだ痛む身体を起こしたミレーヌの元に、懐かしい男が現れる。

「ネグル師匠…」

かつての師であり、幼い頃から自分を見守ってくれていたネグルとの再会にミレーヌの瞳が潤む。

「ミレーヌ様、ご無沙汰しております。手痛い目に遭われたようですな…」

ネグルの言葉に自分の状態を思い出し、少し気恥ずかしい想いに駆られるミレーヌ。

「えへへ…お恥ずかしい。師匠には知られたくなかったな…」

俯くミレーヌの肩に手を置き、ネグルは首を振った。

「戦士として独り立ちしたなら敗北もあるでしょう。恥いることではありませんよ…」

師匠からの優しい言葉に笑顔を取り戻すミレーヌ。

「ありがとうございます!ところで、今日はどうして…」

ミレーヌの疑問に、ネグルは光の星の現状と逼迫した戦局について説明する。

思ったより大ごとになっていることを知ったミレーヌの顔にも気合が入った。

「私もすぐに戦線にでます!…あぅ…」

起こそうとした身体に力が入らず、ベッドに倒れてしまう。

ネグルはミレーヌの身体を支え、楽な姿勢を取らせる。

「実はユウリ様よりあなたが鍵になる…と伺っていたのです。何か憶えはありますか?」

ミレーヌは、自らの横に大事そうに置かれたアルティマティアラを手に取る。

「多分、これが…やっぱり…」

ティアラを確認したミレーヌはユウリの真意を悟り、顔を上げる。

その瞳に宿った強い意志を見てとったネグルは、彼女の成長を感じるのだった…

光の星に迫るフェザニモン軍。

果たしてミレーヌは光の星を守ることができるのだろうか…

決戦の時はすぐそこに迫りつつあった…


続く…

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Comments

イースト

ちょっとだけ出ている乳首とか表情とか可愛すぎる!キスとかおむねもみとかしちゃいたいですね!

551

エリナが負傷をしたミレーヌの代わりに、楯になって奮闘したんですね。

syonnai_hito

エリナさん健気&かわいい・・・。 あんなことやこんなことされる前にミレーヌらの反撃が始まるか楽しみです。