アルティ・マミィ 2話 「苦難の始まり」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 笹木まる様
前回までのあらすじ
地球にて侵略者との戦いに勝利し、平和を勝ち取ったアルティ・マミィ。
防衛隊の長官と結ばれ、一児の母として平穏を享受していたマミィの前に、かつての侵略者・マグマ星人がその姿を表す。
宇宙船の故障を理由に月への不時着を詫びるマグマ星人に気を許したマミィ。
そして一瞬の隙をつかれ、脚に『スレイブリング』という足輪をはめられてしまう。
リングの効果により、かつての戦いで植え付けられた淫紋が呼び起こされ、窮地に陥るマミィ。
そんなマミィを嘲笑うかのように、陵辱の限りを尽くしてマグマ星人は去っていく。
スレイブリングの起動装置を数多の侵略宇宙人に配ったことを知らされ、マミィは戦慄するのだった…
なんとか体力を回復させ、地球へと帰還するマミィ。
防衛隊の長官である夫には、はぐれ宇宙人を救って終了した…と嘘の報告を入れていた。
久しぶりの宇宙人来訪の報に、防衛隊は新たな対応の策定に奔走する夫が帰ってこない日が続き、マミィの人間としての姿『有田マミ』は寂しい日々を過ごしていた…
「ふぅ…」
毎日の家事のルーチンを終え、ため息をつくマミ。
幸い娘のマリナがいるため、家族の時間を過ごしている時は脚にまとわりつく縛めの輪について考えずにいることができた。
しかしこうして日中1人になってしまうと、どうしても自らに科せられた拘束を実感してしまう。
人間からは見えないように偽装されていたが、『ソレ』は間違いなくマミの太ももに収まっていた。
「私だけでなんとかしなければ…本星に救難シグナルを送ってしばらく経つけど、おそらく返信は当面来ないでしょうし…」
そんな心配を見透かしたかのように、今、最も聞きたくない音がマミの耳に届く。
ドクン…ドクン…
「そんな…この音は?!」
それは地球に平和が訪れた際に、マミが封印を施した『地球怪獣』の鼓動の音であった。
今は全ての怪獣たちが沈静化され眠りについているはず…
しかし、確かな鼓動がマミの超聴力によって聞き取られていた。
「もしかして私がマグマ星人にやられた際に、封印に綻びができてしまったの?…幸いまだ目覚めて間もないはず…人間たちが気づく前に対処しなくては!」
幸い、鼓動が響き始めた山中は人里から遠く離れた場所にあった。
この間の宇宙人騒動に地球怪獣の復活まで重なれば、せっかく勝ち取った平和が崩れ去ってしまう。
「怪獣一体なら、今の私1人でも!」
そう思ったマミは、意を決して変身を決意する。
太ももの付け根に絞められたリングに一抹の不安を覚えながらも、ペンダントを掲げるマミ。
「セヤァッ!」
光に包まれたマミは本来の姿・アルティ・マミィへと姿を変え、鼓動の発せられた山中へと飛翔するのだった…
ズゥン…ズゥン…
永い眠りから覚めたばかりの髑髏怪獣・スカルキングが山中を闊歩する。
骨っぽい名前とは裏腹に筋骨隆々の身体を誇る、パワータイプの怪獣であった。
「タァッ!」
スカルキングの目の前に降り立ち、身構えるマミィ。
「ギィアーオゥ!」
寝起きのスカルキングは、目の前に現れた極上の雌に、興奮を隠せないように咆哮する。
腕を鳴らしながら突っ込んでくるスカルキングを、マミィは軽いステップで交わしていく。
ズゴッ…
勢い余ったスカルキングは、マミィの背後に聳える岩山に頭から突っ込んでしまう。
ガラガラと岩肌が崩れ、ポッカリと抉れた様子を見て、マミィに戦慄が走った。
「あんなのを食らったらひとたまりもない…でも、動きに支障はないみたいね…なんとかこの場で食い止めるわ!」
スレイブリングの稼働がなさそうなことに安堵したマミィは、起き上がってきたスカルキングと再び対峙するのであった…
この様子を遠隔カメラで監視する謎の存在があることに、マミィは気づいていなかった。
「随分肉感的な身体になったようだな、マミィ…どれ、ヤツからの贈呈品を試してみようかね。」
モニターに映し出されたマミィに熱い視線を送っていた男の手には、謎のリモコンが握られていた…
ズゥン…
スカルキングの突進力を利用してその巨体を投げ飛ばすマミィ。
マミィ以上に冬眠のブランクがあるのか、スカルキングは力任せの攻撃に終始していた。
「そろそろトドメよ!必殺!アルティニウム…」
腕を十時に組み、必殺光線を放とうとするマミィ。
しかし、その瞬間スレイブリングが怪しく輝いた。
ポワァ…
マミィの下腹部が謎の淫紋に彩られ、その膝がガクガクと震える。
「…!?へぇああ…な、なに…?」
腕に集中していた力が霧散し、体勢を崩すマミィ。
淫紋にブーストされた快感で、マミィのほほが紅潮する。
ピポンピポン…
胸の先端に輝くカラータイマーもピンクに点滅し、マミィのピンチを告げていた。
「まさか…いきなりこんな…」
先日のマグマ星人に受けた陵辱を思い出し、恨めしそうな目でスレイブリングを睨み付けるマミィ。
案の定、太もものリングは淡い光を発し、起動状態であることを示していた。
「このままではまともには戦えないわ…はっ?!」
自らの身体に起きた現象に気を取られていたマミィは、眼前に迫ったスカルキングに全く気づいていないった。
ガシィッ…ギリギリギリギリ…
ふらつくマミィをその太い腕で抱え込み、ベアハッグの形に持ち込むスカルキング。
抵抗できなくなったマミィを一気に締め付けた。
その段々になった皮膚の表面に乳首状のタイマーが擦れるたびに、マミィの身体に痛みと快感が激しく駆け巡る。
「きゃあああっ!身体が…ば、バラバラになっちゃうぅ…」
タイマーからははしたなく母乳が滴り落ち、滑りが良くなった身体をスカルキングが上下左右に振り回す。
「だめぇ…乱暴にされてるのにぃ…乳首もあそこも感じちゃうのぉ…離してぇ…」
もはやマミィは思考能力を奪われたかのように喘ぐことしかできずにいた。
「グゥルルル…」
雌としてとろけ切ったマミィの様子に、スカルキングも雄の反応を返す。
自らの股間をバキバキに硬くし、マミィの股間をなぞっていくスカルキング。
垂れ落ちた母乳と愛液でぐしょぐしょになったスリットを探り当てると、そのまま一気に挿入する。
「あへぁぁ…お、おっきぃ…こんな…の…たへ、られないぃ…」
抜き差しされるたびに絶頂へと撥ね上げられ、よだれを垂らして呆けてしまうマミィ。
ピピピピピ…
胸のカラータイマーは、もはやピンクに輝くように眩く点滅する。
「グゥオアアアッ!」
ついにスカルキングも絶頂へと達し、吐き出した精液でマミィの体内を白く染め上げていく。
「いやああああッ!」
同時にマミィのカラータイマーからも母乳が噴出し、大地が乳臭く香りたつ。
流石に満足する快感を得たのか、スカルキングも動きを止めて満足そうに余韻に浸る。
「あぇ…あぁ…」
タイマーは消灯しかけ、もはや思考能力も乏しいマミィだったが、打開策を探して首を傾けた。
「あ、あれは…」
マミィの視線の先には、最初の交錯でスカルキングが開けた岩山の穴があった。
「もうこの怪獣を倒す力は残っていない…これが最後の手段…ヒーリング…ウェイブ…」
マミィは腕を怪獣の頭に回し、両手から波動を放つ。
以外にもそれは、癒しの効果をもたらす技であった。
「グァ?…グゥ…ァ…」
急激な目覚めから、戦闘・性交までを一気に行い、消耗したスカルキングを癒しの眠りへと誘う技…
マミィの狙いは、スカルキングを再び眠りにつかせることであった。
思惑通りに意識が薄れ、揺れだしたスカルキングの身体を、岩山の穴へとそっと押し出すマミィ。
千鳥足になったスカルキングは、ふらふらと岩山の洞穴へと倒れ込んでいった。
「ゆっくりおやすみなさい…」
最後の力を振り絞り、マミィはハンドショットを岩山の山頂へと放つ。
すると岩山はゆっくりと崩れ、スカルキングを埋めて行った。
もともと地中に住む性質の怪獣だけに、この程度の衝撃は布団をかけられた程度だろう…
スカルキングの眠りが妨げられる事がないよう祈りながら、マミィは傷ついた身体で、我が家に向けて飛翔するのだった…
一部始終を眺めていた『傍観者』は結果に大いに満足していた。
「銀河に名を馳せたアルティ・マミィがここまで弱体化するとは…このリング、まだまだ楽しめそうだな…次は私自ら相手に馳せ参じよう!」
そう言って口角を上げるその顔には、裂けたように大きな口と鋭い牙、そして怪しく光る瞳が鎮座するのであった…
第3話に続く…