アルティマミレーヌ 「大蟻凶獣対アルティマ姉妹 後編」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 セロリー様 ※一部CO様・sfry@あぶそーぶろぐ様
前編のあらすじ
頻発する行方不明者の捜索に乗り出した『アルティマミレーヌ』。地球での姿である防衛隊の『卯月メイ』隊員の姿で陽動作戦に出たところ、地中の謎の空間に引き摺り込まれる。
地中では『多次元怪人ラポール』の命を受けた地底エージェント『グロン人』が配下の大蟻凶獣『アリグンダ』が、地底からの侵略を狙っていた。
変身し、凶獣に立ち向かうミレーヌであったが、グロン人の罠にかかり地中に拘束されてしまう。
計画が露見したグロン人は地上を破壊しに向かい、絶体絶命の危機を迎える大都市。
ミレーヌ決死のSOSに応え、宇宙からは義姉『アルティマリオナ』が地球へと向かうのだった…
ピコピコピコ…
暗い地底にミレーヌのエナジータイマーの音だけが響く…
「光のないこの空間では、力が発揮できないわ…このままじゃ街が…」
意気消沈するミレーヌの頭上から、懐かしい声が聞こえてきた。
「ミレーヌ!諦めてはだめよ!」
その声を聞き、表情に自然と笑顔が戻るミレーヌ。
「お姉さま!」
暗い地中に眩い光が降り立ち、女性のフォルムを形成する。
純白の身体を淡い青のラインで彩った女戦士がミレーヌの前に降り立った。
「ミレーヌ、今助けます!」
リオナは地面から生えた棘に拘束されていたミレーヌの手を取り、罠から引っ張り上げた。
「お姉さま、ごめんなさい…私…」
俯くミレーヌに、リオナは微笑みながら労う。
「ふふっ、いいのよ…あなたのピンチなら、どんなところでも駆けつけるわ。でも話は後!まずはエネルギーを…」
そう言ってリオナは、ミレーヌのエナジータイマーに手をかざし、自らのエネルギーを分け与える。
ピコンピコン………
緩やかな点滅から青に戻るミレーヌのエナジータイマー。
「ん…全快とはいかないけれど…これで戦えるでしょう…ぁ…」
少し顔を上気させ、よろけるリオナ。
宇宙を飛ばしてきたことと、ミレーヌにエネルギーを分け与えたことで消耗した様子のリオナに、ミレーヌは不安そうな表情を浮かべる。
「お姉さま…」
リオナは微笑みを絶やさず、ミレーヌの肩を抱く。
「私は大丈夫です。あなたは凶獣を追って地上へ向かいなさい。私も生存者を保護してすぐに向かいます…」
拉致された女性たちを救う事と、凶獣との戦闘。
まずは二手に分かれることを選択するアルティマ姉妹。
ミレーヌは都市の破壊を止めるため、地上へと向かうのであった…
その頃地上では、アリグンダとグロン人の猛攻に、防衛隊も歯が立たない状況であった。
「フン!ミレーヌさえいなければ、地上なぞこんなものよ!」
高笑いしながら破壊を続ける二体の侵略者の前に、火の海となる地上。
そこへ、地中からミレーヌが現れる。
「そこまでよ!」
地上の飛び出た勢いを利用し、華麗な飛び蹴りを決めるミレーヌ。
アリグンダの巨体が揺らぎ、地響きを立てて転がっていく。
「てやぁ!」
さらなる追撃を入れるため、アリグンダに馬乗りになって攻撃するミレーヌ。
「むむっ?!ミレーヌ!どうやって脱出を…まぁいい、好きにはさせんぞ!」
グロン人はアリグンダへの攻撃に気が向いているミレーヌの背後から襲いかかり、首を締め上げた。
「うぁあ…離しなさい…」
背後からの不意打ちに、肘を打ち込んで脱出を図るミレーヌ。
打撃が止んだことで、アリグンダも体勢を立て直すために身体を起こす。
「きゃああ…」
投げ出される形で地面を転がるミレーヌ。
ミレーヌが立ちあがろうとするところを、待ち構えていたグロン人がアリグンダへ向けて突き飛ばす。
「あんっ…いやっ…くぁあ…」
キャッチボールのようにミレーヌを小突き回すアリグンダとグロン人。
よろけたミレーヌは地面にへたり込み、その背後にはニヤついたグロン人が迫っていく。
ピコンピコンピコン…
エナジータイマーが再び点滅を開始し、ミレーヌへ危機を告げた。
「そんな…お姉様にいただいたエネルギーが…」
点滅するタイマーに手を当て、ショックを受けるミレーヌ。
背後からは再びグロン人が近づいていく…
ミレーヌに危機が迫ったその時、地中からもう一つの光が飛び出してきた。
「お待ちなさい!」
清廉な声を響かせ、地上へ現れるリオナ。
少し離れたビルの屋上に、救い出した女性たちを避難させ、グロン人に対峙する。
「ぐうぅ!せっかく集めたアリグンダの餌を…ミレーヌを救ったのも貴様か、アルティマリオナ!」
怒りに頭を震わせるグロン人をよそに、リオナはアリグンダへと照準を合わせる。
「フェザーアロー!」
頭のカチューシャに手を当て、光の弓矢を発生させたリオナは、すかさず矢を放つ。
エネルギーで形成された矢は空中で二つに分かれ、それぞれがアリグンダとグロン人へと襲いかかる。
「ぐああああ!」
アリグンダが標的と油断していたグロン人はまともに矢を受けて背後の瓦礫の中へと倒れ込み、アリグンダもダメージを受けて後ずさる。
「たぁっ!」
リオナはアリグンダへ再度照準を合わせると、再度フェザーアローの体勢に入ろうとする。
「もう一撃!…あ…」
ピコピコピコ…
突如エナジータイマーが点滅を始め、膝をつくリオナ。
銀河を超えて地球へ駆けつけ、ミレーヌにエネルギーを分け与えたことで、リオナのエネルギーも既に消耗していたのである。
「フハハハ!焦らせおって…アリグンダ、痛い目に合わせてやれ!」
グロン人の指示でアリグンダがリオナへと迫る。
「お姉さま!そうはさせま…ああっ!」
姉の危機に力を振り絞って振り絞って立ちあがろうとするミレーヌ。
しかし、背後からグロン人がその身体を抑えつける。
「おっと…お前の相手はこの俺様だ!」
弱ったミレーヌではグロン人の拘束を解くことができず、そのまま組み敷かれてしまう。
「そこで姉の最後を見るのだな…ゆけ、アリグンダ!」
指令を受けたアリグンダは、リオナを守るクロスを破り捨て、その身体を背後から拘束する。
その股間には男性器のような突起が出現し、リオナの股間のスリットに沿って狙いを定めていった。
「いやぁ…離しなさい!ぁああっ…」
乱暴にリオナの身体を掴み、背後から一気に挿入するアリグンダ。
リオナは目に涙を浮かべ、甘い吐息を漏らしてしまう。
「くっ…あ…うぁ…ああんっ…ぃや…はな…し…てぇ…」
胸に乳首を露出させ、バックで犯されてしまうリオナ。
ブシュッ…ブシュ…
リオナの具合があまりに良かったのか、アリグンダはすぐに逸物から精液を吐き出していった。
溢れ出した精子がリオナの内腿を汚していく。
「くくく…お前を助けにきたせいで、姉が犯されているぞ…どんな気分かな、ミレーヌ…」
グロン人はそんな様子をミレーヌに見せつけて悦に入ってた。
「いやああぁ…お姉さまを離して!」
ミレーヌの悲痛な声に、リオナは首を横に振り、念話を飛ばす。
「“ミレーヌ、今は耐えるのよ…私のことは気にしないで…”」
そんな様子を見たグロン人は、再び不敵な笑いを浮かべる。
「ふん…何を企んでいようが、お前たちはここで死ぬのだ…まずは心から折っていくとしよう。アリグンダ、リオナをここに連れて来い!」
グロン人の指示でリオナを運ぶアリグンダ。
そのままリオナをミレーヌの横へと投げ出す。
「お互いが犯される姿を見て、絶望するがいい!いくぞ、アリグンダ!」
二人を並べたまま、ミレーヌには自分を、リオナにはアリグンダをあてがって犯していくグロン人。
「お姉さま…」
「ミレーヌ…」
お互いを励まし合うように指を絡めるアルティマ姉妹。
「美しい姉妹愛とでも言うのかね…その愛ごと汚してやろう!」
二人の健気な姿に興奮したのか、グロン人のストロークは早まっていくのだった…
ピ…ピ…
二人のエナジータイマーは消えかかり、淡い光を明滅させていたが、ミレーヌたちの瞳からは生気が消え失せていた。
身体中をアリグンダとグロン人の精液に塗れ、それでも絡めた手を離さない二人。
「ふん…障害の排除は終了した。ラポール様への叛逆への見せしめに、こいつらは放置して晒し者にするのだ!帰るぞ、アリグンダ!」
果てた二人を放置し、地中へ帰っていくグロン人たち。
全てが終わり破壊された街の中には、汚された二人の女神の亡骸だけが放置されるのであった…
終