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挿絵 Jam様


※当作品は以前投稿した「ウルトラヒロイン物語」から改題したものになります。

 過去編のスタートにより、主要キャラのアルティマガントの設定・性格等が少し変わっています。

 先月投稿のキャラクター紹介に準拠しますので、よろしくお願いします。


前回のあらすじ


ミレーヌに負わされた怪我で暴走したドッツンを救うため、惑星αを訪れたアルティマリオナ。

そこでリオナはベムスターの襲来を受けるが、けしかけたのは惑星αを管理するアルティマガントであった。

リオナに個人的な恨みのあったガントは、嫌がらせを行い溜飲を下げるものの、旧友・アルティマソフィの義娘であるリオナを邪険にもできず、光の星へ送り返す。

事情を知らないソフィはガントに感謝し、ガントはとある計画を思いつくのであった…


惑星αでの出来事から少しの時が経った。

ミレーヌは順調に成長し全寮制の警備隊学校へ、リオナも光の星を離れ、前線での救護任務についていた。

家に1人、寂しさを覚えるようになってしまったソフィ。

そんなある日、一本の連絡がソフィへと入る。

相手はあのガントであった。

ガントとソフィはかつて同じ隊で戦火の中を戦った仲間である。

しかし、ガント自身が怪我で闘えなくなったことや、友人でもあったソフィの夫・ケインの死などを経て、ガントはソフィから離れていった。

そんな中、リオナが任務中に危機に陥った際、助けてくれたのがガントである…そう聞いたソフィは久しぶりに再会した戦友と、連絡先の交換をしていたのである。

連絡は1通のメールで、近況伺いと自らの仕事を少し手伝って欲しいという内容が書かれていた。

ガントからの連絡に、寂しさが少し薄れるのを感じたソフィは二つ返事で承諾し、笑みを浮かべながらスケジュールの調整に入るのであった…


ソフィの返事を受け取り、こちらも笑みを浮かべるガント。

しかしその笑みは、黒い欲望に満ちたものであった。

「さて…仕込みを続けるとするか…」

リオナの一件以来、密かに練ってきた今回の計画。

その最終段階に、自然と口角が上がってしまうガント。

その手にはひとつのカプセルが握られていた…


惑星αの空をソフィが飛ぶ。

目的地はこの星の管理棟であった。

「…ん…あれかしら?」

開けた平野にそぐわない人工物が現れ、屋上では誘導灯が光っていた。

事前に聞いていた座標との一致も確認し、確信を得るソフィ。

そのまま屋上に着地すると、待っていたガントが迎え入れる。

「久しぶりだな…ソフィ…」

あまりの懐かしさに、一瞬計画のことも頭から消えそうになってしまうガント。

目の前には大人の女性として美しく年齢を重ねたソフィの姿があった。

「本当に…でもあなたはあまり変わらないわね…ガント。」

少しやつれただろうか…

最後に顔を合わせたのは、ガントが長期遠征から帰投し、ケインたちの死を伝えたときであった。

その時はお互いに気持ちに整理がつかず、疎遠になってしまっていた2人。

偶然ではあったが、両者を再度引き合わせたのは、少なからず縁のあるリオナであった。

「まぁ、つもる話は後でゆっくりな。まずは泊まる部屋へ案内するぜ。」

加齢で落ち着いたものの、変わらない様子のガントに少しほっとするソフィ。

しかし、踵を返して歩き出したガントの片足は、膝から下が全く動いておらず、杖をつく姿が痛々しくソフィには映った。

遠征中に負った怪我…とは聞いていたが、私がそばにいれば少しは違ったのかしら、という気持ちが罪悪感としてソフィの中に燻っていた。

しかし過ぎたことは取り戻せない。

せめて今のガントの役に立てれば…そう思いながらソフィはガントの後を歩きだした…


ガントがソフィを呼んだ理由は、表向きはカピセル怪獣の評価試験に関して客観的な意見をもらうため。

本音は旧交を温めるため…というのが連絡の内容であった。

初日は長旅の疲れがあるだろう、と休息を勧められたソフィであったが、元気いっぱいとばかりに、精力的に仕事をこなしていく。

そうしてコミュニケーションを重ねる中で、チームαの時のような関係に戻っていく2人。

こうして忙しくも充実した時間が過ぎていき…


「ふぅ…助かったぜ。お陰である程度の目処がついた。来季の評価試験には何匹か合格させられるかもな。」

本業の成果に喜ぶガント。

目の前のテーブルには料理が並び、対面に座ったソフィは舌鼓を打っていた。

「いえいえ、これくらいお安い御用よ。…ところでガント、お料理上手になったわねぇ。昔は缶詰でいいんだとかいってたのに…」

友人の意外な進歩に驚くソフィ。

最後の夜ということもあり、ガントはソフィに手作り料理を振る舞っていた。

「まぁ、こんなところだと趣味も限られるからな…お前の口にあってよかったよ…ゆっくり食ってくれ。」

そういいながら、ガントは手に例のカプセルを握っていた。

「ありがと、ガント。」

昔と違い、母親の笑顔を向けるソフィ。

美しさは変わらないな…そう思いながらも、ガントは真の目的のためにゆっくりとソフィに近づく。

「ソフィ…ひとつ個人的な依頼をしてもいいか?鍛えてみたんだが、戦闘用じゃないから判断が難しいヤツがいてな…聖十字隊で使える目処があるか聞きたいんだ。」

ちょうど料理を飲み込んだところであったソフィが軽く頷く。

「いいわよ…どんな子なの?」

次の瞬間、カプセルを放るガント。

中から飛び出した怪獣は、大きな声でひと鳴きした。

「バォーーン!」

鳴き止んだんのを確認したガントはソフィに向き直る。

「そいつの名はバオーン。能力は鳴き声による『催眠』だ。もう聞こえていないだろうがな…」

ガントの説明に対しソフィが回答することはなかった。

その目は宙を泳ぎ、持っていた食器が床に落ちる。

すでにソフィの意識は深い闇へと落ちようとしていた…


「そこに降ろせ…慎重にな。」

ガントの指示通りソフィをベッドに下ろすバオーン。


「よくやったぞ、ほれ。」

ガントの手からエサがなげられ、バオーンは嬉しそうに口で受け止める。

ガントはソフィの目の前で手を振るが、ソフィの目がその軌道を追うことは無かった。

完全に催眠に落ちている…

その証左に、自らのエナジータイマーがピンクに点滅し、発情状態に陥っていることにも一切の反応がない。

ガントは手に持った時計を見る。

「前に別の女で試した時は2時間このままだったが…こいつは『経験豊富』だからな…耐性を考慮すりゃあ、1時間程度で考えておくか…」

ソフィの横に腰掛けるガント。

エサを飲み込んだバオーンに笑いかけると、カプセルへと戻らせた。

「いい仕事だったぜ…さて…」

再びソフィへ顔を戻すガント。

催眠で感度を上げられ、上気する横顔。

今にも乳首が浮き出てエネルギーが漏れ出しそうな胸を上下させ、荒い呼吸を続けるソフィを見て、ガントは興奮を隠せなかった。

早逝してしまった親友の妻…

本来であれば欲情することも憚れる関係であったが、その極上の肢体を前にして、ガントの倫理観は脆くも崩れ去っていた。

この計画を立てた時も、もしかしたらソフィを前にして気が変わるのかもしれない…

そんな自分の良心に期待した部分もガントにはあった。

しかし仕事とはいえ、ひと時を共にしたことで、ガントの理性のタガは完全に外れてしまっていた。

「ケインみたいな甘ちゃんとは違う悦びを教えてやるぜ…」

そういうと、ソフィの唇を奪うガント。

催眠により完全に堕ちているソフィは、言葉を発することなく乱暴な口づけを受け入れた。

「…ん…ふ…」

時折鼻を抜ける息に合わせて吐息を漏らすソフィ。

しかしその瞳の焦点は依然定まらず、抵抗することもできないまま、口内をガントの舌に蹂躙されてしまう。

ガントは乱暴な口づけと同時にソフィの胸へと手を這わせ、手のひらには到底収まらないそれを揉みしだいた。

手のひらにソフィの熱を感じつつ、徐々に固くなる一部を探し当てるガント。

ソフィの胸の頂点には可愛らしい乳首が顔を出し、ガントに揉まれていない側ですら、うっすらとエネルギーを漏出して濡れ始めていた。

「…っ…ぁ…んっ…」

ほとんど声をあげない代わりに、ソフィの体は正直な反応を返し始める。

敏感な部分を刺激されるたびに、ガントの腕の中でソフィの体が跳ね上がった。

「へぇ…きっちり感じてくれてるみたいじゃねえか…まぁ、催眠で感度も上げてあるからな。とはいえ、天下のアルティマソフィの痴態だ…正直にいってこいつは唆るぜ。」

そういうとガントはソフィをベッドへと押し倒す。

ソフィは無抵抗で倒れ込み、エネルギーが母乳状に垂れる胸と、別の意味で濡れた秘所をガントの前に晒してしまう。

「あ…んっ…」

時折吐息を漏らすものの、無抵抗でされるがままになるソフィ。

「ヘヘっ…ケインよりはでかい自信があるぜ…すぐにもっと気持ち良くしてやるからな…」

そういいながらガントは逸物を屹立させる。

ガントとケインとは幼少から一緒に育ったため、あそこのサイズも互いに知る仲であった。

もちろんソフィがさまざまな敵の怪獣や宇宙人の慰み物になっていたことは知っていたが、同じ種族間なら自分が一番ソフィを満足させてやれる。

ソフィを抱いている興奮で、ガントはそんな自己肯定感に酔いしれていた。

「…入れるぞ…」


誰にともなく断りを入れ、性器をソフィへと挿入させていくガント。

「んっ…はぁ…っ…くぅっ…」

時折声をあげながら、それでも素直にガントを受け入れていくソフィ。

ソフィの秘所の吸い付くような感覚に、ガントの脳内には電撃のような快感が駆け巡る。

「うぉっ…ここまで具合がいいとは…敵も味方も放っておかないわけだぜ。油断するとすぐに出ちまうな…」

具合がいいのはソフィも同じようで、体は快感にびくつき、乳首からはだらしなくエネルギーが漏れ落ちていた。

ガントはゆっくりとグラインドし、ソフィの奥深くへその身を沈めていく。


「悦んでくれているなら何よりだぜ、ソフィ。どうせ堅物のお前のことだ、ケインに操を立てて他の男にうつつを抜かすなんてことは無かったんだろうしな。」

ケインも生真面目なやつだったな…

結局はお似合いのカップルだったことを思い出し、一瞬動きを止めるガント。

しかし、ソフィを蹂躙しているという状況への興奮が、友への罪悪感をかき消してしまう。

互いの絶頂へ向け、再び腰を動かし始めるガント。

「これ以上この態勢だと膝が痛むんでな…悪いが早めにイかさせてもらうぜ!」

ガントはそういうとソフィに腰を打ちつけていく。

ソフィは完全にガントの逸物を受け入れており、出入りのリズムに合わせて、体を震わせていた。

「くっ、もう限界だな…流石に中はまずいか…いくぞソフィッ、受け止めろ!」

絶頂の寸前でガントは逸物を引き抜き、溜め込んだ欲望をソフィへと吐き出した。

ドピュッ…ビュッ…

ここまでの量を出したのはいつ以来だろうか。

ガント本人も驚くほどの精液がソフィの美しい体を染めていく。


「〜〜〜ッ…ンンッ…ぁ…」

立ち込める雄の香りにあてられた様に、ソフィの体は激しくびくつく。

「はぁ…はぁ…へへ…いい具合だったぜソフィ…」

下婢た笑いを浮かべるガントであったが、次の瞬間、戦慄することとなる。

「…ガント?」

ソフィの目の焦点が定まり、その瞳はガントを捉えていた。

「!?…お前意識が…チッ、しゃーねーな…余韻もあったもんじゃないぜ…」

そういうと再度カプセルを投げ、バオーンを呼び出すガント。

「バォーーン!」

再びバオーンが嘶くと、ソフィは意識を失い、紐の切れた人形の様に動かなくなった。

「催眠の重ねがけなんかしたく無かったんだがな…思ったよりも耐性つえーんじゃねぇか。」

敵に捕らえられることも多く、様々な拷問にも慣れているソフィにかかれば、催眠の効力も鈍ってしまう。

ある程度効果切れが早まることは見越していたものの、ソフィの自浄作用はガントの想像を超えたものであった。

「さて…バオーン、こいつをその回復ポッドまで運んでくれ。」

今度は完全に意識を失ったソフィを、ポッドへと寝かせるガント。

「後は起きた時に言い訳すればいいか…」

そういうと、ソフィの入ったポッドをエネルギーの回復と同時に身体を洗浄するモードに設定し、ガントは自らも眠りについたのであった…


目を覚ましたソフィは、自らが回復ポッドに入っていることに驚いた。

体の異常がないことを確認した上でポッドを出るソフィ。

目の前ではガントが朝食の準備を進めていた。

「お、起きたか。気分はどうだ?」

ソフィに気づき、声をかけてくるガント。

「頭が痛い…私昨日どうしたの…一緒にご飯食べたところまでは覚えているんだけど…」

ソフィはバオーンの鳴き声で催眠にかかった後、そこから先の記憶を無くしてしまっていた。

バオーンの催眠効果中は意識を失った状態のため、何が起きたか覚えていなかったのである。

「すまん、昨日料理に使ったこの星の食材に、強い睡眠効果もたらすものがあったんだ。俺は食い慣れて耐性がついているから、気づかなくてな…お前が酩酊状態になっちまったからポッドで回復を図ったってわけだ。」

ガントの説明を受けて納得するソフィ。

実際ポッドに入ったせいか体は健康そのものであり、少し頭痛がする程度であった。

「ごめんなさい、迷惑かけてしまったわね…」

謝るソフィに、ガントは笑いかけた。

「昔と変わらない寝顔で可愛かったぞ!役得というやつだな!」

茶化すガントに苦笑まじりにソフィも微笑む。

「こんなおばさんの寝顔見て喜ぶなんて、趣味悪いわよ…」

こうして2人の朝はあっという間に過ぎていき、ソフィが帰る時間になるのであった…


「忘れ物はないか?」

身支度を整えたソフィにガントが尋ねる。

「うん…ああっ!」

いきなり声をあげたソフィにガントは驚く。

「ど…どうした?」

ソフィは少し笑いながらガントに向き直る。

「本当は昨日の食事の時に話そうと思っていたんだけど…ガント、リオナの事を覚えている?」

突如出てきたリオナの名前に、一瞬表情が強張るガント。

「ああ、お前さんが引き取ったっていう娘だろう。この間助けた時は直接見てはないが、守備隊学校で何度か顔を合わせたぞ。」

ガントにとっていい思い出では無かったが、リオナはソフィに学校でのガントの悪行を話していないことは、なんとなく察しがついていた。

ガントとソフィの関係を知っていたリオナの気遣いに、ガントも多少なりとも感謝しているところはあったのである。

「あの子がどうかしたのか?」

ソフィは少し嬉しそうにガントの質問に答える。

「あの子、あなたの知っている人たちの子供なのよ。私たちの仲間・シオンとライオのね。」

面影があったでしょう…

そう言葉を続けるソフィとは裏腹に、ガントは鈍器で頭を殴られた様な衝撃を受けていた。

「あの娘が…あいつらの…本当なのか?」

大きな戦いが終わった後、ガントは長期の間、外宇宙へ残敵の討伐に出ていた。

2人のチームメイト・シオンとライオが結婚し、子供をもうけ、そしてケインと共に任務中に死亡する…それはガントが不在の間に起きていた事だったのである。

「本当はあなたが遠征から帰った時に話さなきゃと思ったんだけど…ちょうどあの人が亡くなった時で私も余裕がなくて…今まで伝えられなくてごめんなさい。」

謝るソフィに、ガントは精一杯のつくり笑顔を向ける。

「まぁ、あの時は俺も余裕がなかった…教えてくれてありがとな。どこかで時間を作って、あいつらやケインの墓にも顔を出さなきゃいけねぇか。」

ガントの言葉に嬉しそうに笑顔を返すソフィ。

「そう言ってくれるとあの人たちも喜ぶわ…光の星で待ってるわね!」

そう言って飛び立っていくソフィを見送るガント。

ソフィが見えなくなった瞬間、ガントは緊張の糸が切れた様にその場にへたり込んだ。

自分が悪意を持って陥れた娘が、かつての仲間の実の子であった。

その事実が微かに残ったガントの良心を蝕んでいく。

「はは…なにが墓参りだ…顔向け出来ねぇ事ばっかしてるくせによ…」

かつての仲間の顔が頭にチラついたものの、それを振り払うように立ち上がるガント。

「どうせ俺は死んだ後もあいつらと同じ所にはいけねぇんだ…好きにやらせてもらうぜ…」

ギラついた光をその瞳に宿し、ガントは管理棟へと戻っていくのであった…


宇宙空間を飛び、光の星へ帰っていくソフィ。

彼女はその体に僅かな疼きを感じていた。

「…ん…体が熱い…」

自分が意識を失っている間、もしかしたらガントに何かされていたのかもしれない…

その可能性を否定できないソフィであったが、ガントの体に残った障害のことなどを考えると、責める気にはなれずにいた。

「ガントも辛い思いをしてきたはず…少しくらいいいわよね、あなた…」

今は亡きケインならきっと許すだろう…

その判断が誤りだったことにソフィが気付くのは、また先の話である…



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Comments

syonnai_hito

ガントに寝取られたソフィの艶やかな表情、悪になり切れない人間臭いガントの心象、ガントに罪悪感のあるソフィ、バオーンはダイナ出身怪獣とかなり見所が多かったですが、ケインとガントがお互いの「あそこ」のサイズを知るほどの仲という設定に不覚にもほっかりしました。ソフィの体の異変も併せて次回も楽しみです。

ガチピン@ご支援感謝

syonnai_hito様 いつもご支援・コメントありがとうございます😊 ガントくんは過去編の開始に合わせて少しキャラを変えたので、人間味が出せていると嬉しいです。 今後は過去編と併せて進めていくので、2人の活躍にもご期待ください!