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ソフィが死ぬ時!東京は沈没する!


サーベル暴君 マグマ星人

双子怪獣 レッドギラス・ブラックギラス 登場     挿絵 らすP様



侵略者との激戦が続く地球…

数多の侵略者から地球を守り続けたウルトラミレーヌは傷つき、治療のため光の国へと帰っていた。

その間の地球を守るため、ミレーヌの母であるソフィが派遣される。

ソフィが怪獣を相手に奮闘する中、その様子を観察する視線があった。

元々現役の時代から様々な宇宙人に狙われていたソフィ。

歳を重ねてなお美しい女神の姿に、観察者は目を細めるのだった。


東京湾の海上に大きなエネルギー反応が現れた。

そのエネルギーが向かう先によっては、大津波が発生する可能性があり、危機を感じ取ったソフィは現場へと向かっていた。

大きなドームの様な渦が無人島の近くに発生している事を視認しソフィは、島の海岸へと着陸する。

「あのエネルギー…この星の自然現象じゃないわね…」

ソフィは瞳に力を込め、渦の中を透視する。

渦の中心では2体の怪獣が肩を組んで高速で回転し、巨大なエネルギーを生んでいた。

「あれはレッドギラスにブラックギラス!…まずはあの回転を止めなくては!」

回転する2大怪獣に狙いを定め、マザー破壊光線を発射するソフィ。

しかし、幾多の怪獣を仕留めてきた光線は簡単に相殺されてしまう。

ソフィに気づいた怪獣達は、回転を止めるとエネルギーを海中へ解放した。

すると海が大きく唸り、津波が発生する。

ソフィの遥か後方には大都市・東京があった。

「このまま津波を行かせるわけにはいかないわ!」

このまま津波が東京を襲えば、大惨事は免れない。

そう判断したソフィは、覚悟を決めて大技を繰り出した。

「ここで止めます!ウルトラバーリヤ!」

強力な念動力で津波を押しとどめるソフィ。

「くぅぅ…なんて威力なの…お願い、もう少しだけもって…」

そのまま威力を反転させ、なんとか押し返すことに成功する。

怪獣達は波に足を取られ転倒していた。

「…はぁ…はぁ…くぅっ…」

ピコンピコンピコン…

エネルギーを大量に消耗するウルトラバーリヤを使用したことで、ソフィのカラータイマーが点滅を始める。

急激な消耗に体がついていかず、膝をつくソフィ。

そんなソフィに、レッドギラス・ブラックギラスが迫る。

「この2体がいるということは…」

この事態の黒幕に思い至る節があったものの、まずは眼前の敵をなんとかしなくてはならない。

そう判断したソフィはなんとか体を起こして身構えた。

「タァッ!」

迫ってくるレッドギラスを投げ飛ばし、続くブラックギラスに膝を入れる。

なんとか対応するソフィであったが、双子怪獣のコンビネーションの前に徐々に追い詰められていった。



「ああっ…」

2体の間でキャッチボールの様に投げつけられ、ついに倒れてしまうソフィ。

仰向けになったところで、ブラックギラスのストンピングがソフィの体を襲う。

横になってなお主張するソフィの胸を踏みつけ、グリグリと力を込めるブラックギラス。

「あぁん…胸…乱暴にしないで…」

なんとか踏みつける足に手をかけ、拘束を外そうとするソフィ。

しかしその手に力は入らず、踏みつけの刺激で胸の先端にはうっすらとピンク色の突起が現れていた。

「…!(いけない…このまま踏まれ続けたら残りのエネルギーが乳首から抜けてしまうわ…どうしたら…)」

ソフィの悪い予感が的中し、乳首の先にはエネルギーが少しずつ滲み出していた。

「はぁあぁ…ぐぅ…離してぇ…」

ブラックギラスがソフィの哀願を聞くはずもなく、染み出し始めたエネルギーを舐めようと舌を伸ばし始める。

ピシャアッ!

その時、空に稲光が走り、1人の宇宙人が降り立った。

「レッドギラス!ブラックギラス!そこまでだ!」

その声に聞き覚えのあるソフィはさらなる苦境を覚悟した。

「…マグマ星人!」

現れた宇宙人を睨み付けるソフィ。

その視線を涼しげに受けながら、マグマ星人は島に降り立った。

「ご機嫌麗しゅう…ソフィ。あなたが地球に来ると聞いて、わざわざ馳せ参じましたぞ!」

慇懃なもの言いに辟易とするソフィをよそに、マグマ星人が続ける。

「ソフィを立たせろ!」

ソフィの腕を取り、拘束した状態で立ち上がらせるギラス兄弟。

マグマ星人はサーベルを構えると、傷つけないギリギリのタッチでソフィの胸に這わせていく。



「つぅ…何をするの!」

ソフィのエネルギーの滴を胸から掬い取り、サーベルを舐めるマグマ星人。

変態的な行為にソフィは侮蔑の目を向ける。

「相変わらず美味ですなぁ…かつては数多の宇宙人がその胸を味わったと聞きますが…久しぶりの味わいに昂ってきましたぞ!」

ソフィは前線で戦っていた頃から、その美貌を狙う宇宙人達の慰めものになることが多かった。

性的刺激を受けてしまうと胸からエネルギーが母乳状に漏れてしまうのも、悪質な宇宙人に甚振られた時の後遺症である。

このマグマ星人にも捕獲され、後の夫に救出されるまで陵辱の限りを尽くされた過去があった。

救出時の作戦でマグマ星人は死んだと聞いていたが、目の前に悪夢として現れたことに、ソフィは暗澹たる気持ちになる。

「私は2度と会いたくなかったわ!すぐに怪獣達を連れて地球から出て行きなさい!」

毅然と言い放つソフィの胆力に感心しながらも、マグマ星人は下婢た笑顔を隠さない。

「ふふふ、いつまでそんな口が聞けますかな?少し痛い目にあってもらいましょう!」

そう言いながらサーベルを構えてソフィへ迫るマグマ星人。

ソフィは無力なふりをしながら機を窺っていた。

マグマ星人がサーベルを振りかざした瞬間、ソフィは残り少ないエネルギーを体内でスパークさせる。

「ギャァアアア!」

強力な電撃に、双子怪獣は悲鳴を上げながらソフィの拘束を解いてしまう。

そして、運悪くマグマ星人の振るったサーベルが、レッドギラスを斬り付けてしまった。

「ぬうぅ!悪あがきを…ブラックギラス、ゆけい!」

マグマ星人は自分の不始末を棚に上げ、無事なブラックギラスにソフィを襲わせる。

ピコピコピコピコ…

体内のエネルギーを放出したことで、ついに限界を迎えるソフィ。

倒れたまま立ち上がる事ができず、地に伏せてしまう。

「ハァッ…ハァッ…もうエネルギーが…」

その様子を見たマグマ星人は、何か思いついたように笑顔を見せた。

「くくく…今日のところはこれくらいに…と言いたいところだが、少し痛い目を見てもらおう!ブラックギラス!」

マグマ星人がサーベルでソフィの足を示すと、ブラックギラスは徐に足首を掴んで抱え込んだ。

「は…離しなさい!っつぅ…」

ソフィの声を遮るように足首を締め上げるブラックギラス。

そして、鈍い音が海岸に響く。



ゴキィ!

「あああ!ーーーッ!」

声にならないソフィの悲鳴が響き、同時にその美しい脚があらぬ方向へと曲がる。

「ははは!そんな足でこの星を守れるのかな、ソフィ!」

脂汗を浮かべて苦悶するソフィを見下ろしながら、マグマ星人の勝鬨が響く。

「…私は…っ…どんな責めにも屈し…ん…ないわ…」

息も絶え絶えにマグマ星人を睨み返すソフィ。

「ふふふ、その意気に免じて今日は引こうではないか。ミレーヌがいない今、この星を狙うのは私だけではないがね!その足で守り抜いてみたまえ!」

そういうと傷ついたレッドギラス・ブラックギラスと共に夜空へ去っていくマグマ星人。

ソフィは立ち上がることもできず、光となって消えていく。

これからの苦難を予感させるように、夜空には雷鳴が轟いていた…



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