死刑!ウルトラ姉妹!リオナサイド 挿絵増加版 (Pixiv Fanbox)
Content
死刑!ウルトラ姉妹!リオナサイド 挿絵 sfry@あぶそーぶろぐ様
殺し屋超獣 バラバ
異次元超人 ミレーヌキラー
異次元人 ヤプール 登場
夜空に輝くウルトラサイン。
姉、ウルトラリオナからのメッセージに、ウルトラミレーヌは惑星ゴルゴダへと向かった。
ミレーヌの到着とほぼ同時にリオナも到着し、ウルトラ姉妹は久々の再会となった。
「お姉さま!ご無沙汰しています!」
「ミレーヌ!元気そうで何よりです。活躍は聞いていますよ。」
再会の喜びもそこそこに、リオナが話を切り出した。
「ミレーヌ、ここに来てほしいというウルトラサインでしたが、どういうことなのです?」
それを聞いたミレーヌは驚いた表情で返した。
「ええっ?お姉さまからの呼び出しでは?」
二人が状況を確認すると、それぞれお互いのウルトラサインを見てゴルゴダに来たというのであった。
「おかしいですね・・・ん・・・あれは?」
周りを見渡したリオナは、小高い丘の上に立つ二つの十字架に気が付いた。
その十字架へ歩み寄る二人。ミレーヌが驚きの声を上げる。
「この十字架、私の名前が書いてあるわ!」
もう一つを見たリオナもけげんな表情で答える。
「こちらには私の名前が・・・これはいったい・・・」
困惑する姉妹の頭上に、突如不敵な笑い声が響いた。
「ふはははは!罠にかかったなウルトラ姉妹!」
その声にミレーヌが反応する。
「その声はヤプール!」
現在地球を侵略に来ている異次元人・ヤプール。ミレーヌの目下の敵であった。
「私がお前たちを呼び出したのだ。その十字架は君たちの墓だ!気に入ってもらえたかな?」
ヤプールの挑発にミレーヌが反応する。
「こんな手の込んだ事をして何が目的なの?姿を見せなさい!」
ミレーヌの反応を無視して、ヤプールは空中に亀裂を入れた。
「これを見るのだ!超獣バラバ!地球を襲え!」
亀裂の向こうには地球の都市が映り、そこには超獣バラバが暴れる姿があった。
「いけない!ミレーヌの留守を狙うなんて卑怯なことを!」
リオナはミレーヌに向き合い、言葉をつづけた。
「ミレーヌ、すぐに地球へ帰りなさい!これは罠・・・あぁっ!」
その瞬間、周りの空間の気温が一気に下がり、地面が凍結していく。
「ふははは!貴様らの弱点が冷気なのは承知している。ここで死んでいくがいい!」
ヤプールの嘲笑にこたえる余裕もなく、ウルトラ姉妹は地面に膝をついていた。
急激な冷却にエネルギーを奪われてしまったのである。
「お、お姉さま・・・力が・・・もう・・・」
弱気な声を出してしまったミレーヌの頬を、リオナの平手がたたいた。
「甘えたことを言ってはいけません!地球を守るのがあなたの使命なのよ!」
そういうとリオナはいつもの優しい表情に戻り、ミレーヌの手を取った。
「今から私のエネルギーをあなたに渡します。その力で地球に戻り、超獣を倒すのです。」
姉の申し出にミレーヌは首を振った。
「そんなことをしたらお姉さまが・・・できないわ!」
そんなミレーヌを安心させるようにリオナは首元の鈴に触れる。
「大丈夫よ。私にはこのベルチョーカーの加護があります。」
姉が無理をしていることを理解しながら、ミレーヌも決意を固めた。
「わかったわお姉さま・・・お願いします!」
妹の決意にこたえるように、リオナも意識を集中し始める。
リオナのベルチョーカーから波動が走り、ミレーヌのカラータイマーへ吸い込まれていく。
ミレーヌのタイマーが輝いた瞬間、ミレーヌの体はバラバが映る亀裂へと飛び込んでいった。
「ミレーヌ、地球を頼みましたよ・・・」
妹を見送った後、その場にへたり込むリオナ。
ピコーンピコーンピコーン・・・
エネルギーを消耗したことでカラータイマーも点滅を始めていた。
ゴルゴダにヤプールの声が響く。
「ウルトラリオナの処刑を始める!十字架に磔にするのだ!」
十字架から鎖が伸び、リオナを拘束する。
「っく・・・なにをするつもりです・・・」
そのまま、なすすべもなく磔にされるリオナ。
タイマーは点滅しているものの、ベルチョーカーの加護は健在であることをみたヤプールは、さらなる辱めを用意していた。
「ふふふ・・・ウルトラリオナ、まずはそのエネルギーをすべて奪ってやろう。現れろ!ミレーヌキラー!」
ヤプールの号令で、ゴルゴダの大地に異次元超人・ミレーヌキラーが降り立った。
「ミレーヌキラー!貴様にはウルトラリオナのエネルギーをくれてやろう。」
ヤプールの指示でミレーヌキラーが磔にされたリオナの背後に回る。
「こ奴らの弱点はその大きな胸だ!そこからエネルギーを奪うのだ!」
ミレーヌキラーのぎこちない手が十字架の背後からリオナの胸をつかんだ。
「はぁん・・・あなたに渡すエネルギーなどないわ!」
気丈に振る舞うリオナ。
しかしその不安を見透かすように、ヤプールはミレーヌキラーに指示を飛ばした。
「胸の中心を刺激してやるのだ!果たしてどうなるかな・・・」
手のひらや指を使い、リオナの胸を刺激していくミレーヌキラー。
「い…いけない…このままでは・・・くぅ・・・」
胸の中をこみあげてくる熱に、リオナは危機感を感じていた。
その証明とばかりにリオナの胸には小さなつぼみが浮き出始める。
「ふふふ・・・乳首が主張を始めているではないか・・・弱点の胸を刺激されてどんな気分だ、ウルトラリオナ?」
「あぁん・・・乳首から・・・エネルギーが吸われてしまうわ・・・ん・・・いやぁ・・・」
ピコピコピコ・・・
カラータイマーの点滅も早まり、エネルギーの低下を警告する。
ベルチョーカーの加護であるスカートも短くなり、リオナの弱体化が進んでいた。
さらには乳首からはネルギーが染み出し始め、リオナの体を濡らし始める。
「ふぁ・・・こ、これ以上は・・・耐えられない・・・はぁん・・・きちゃう・・・」
「さあ、とどめを刺してしまえ!すべて吸い上げてしまうのだ、ミレーヌキラー!」
ミレーヌキラーは手のひらに力を籠め、リオナの胸を揉みあげた。
「い、いやぁああ・・・もうだめぇぇ・・・ミレーヌ・・・ごめんなさい・・・」
リオナの絶頂と共に、乳首からエネルギーが液状になって流れ落ちる。
ミレーヌキラーはリオナのエネルギーを吸収し、パワーアップを果たしたのだった。
「無様にイったようだな、ウルトラリオナよ・・・最後の仕上げだ、ミレーヌキラー。ウルトラリオナのベルチョーカーを奪うのだ!」
ミレーヌキラーが手をリオナの首筋に当てると、ベルチョーカーはミレーヌキラーの腕へと移される。
ピコ・・・ピコ・・・ピ・・・
カラータイマーは光を喪い、自らの象徴のベルチョーカーを失ったリオナは、小刻みに震えることしかできなかった。
「ふははは!ウルトラリオナの最後だ!地球に中継し、ウルトラミレーヌに見せつけてやれ!」
ヤプールの勝利宣言がゴルゴダに響く中、力尽きたリオナ。
果たしてミレーヌはバラバを倒し、リオナを救うことができるのであろうか・・・
「死刑!ウルトラ姉妹!ミレーヌサイド」へ続く・・・