ウルトラミレーヌ 「ミロガンダの秘密 前編」 (Pixiv Fanbox)
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ミロガンダの秘密・前編 挿絵CO様
怪奇植物 グリーンモンス 登場
南海の孤島より持ち帰られた、うつくしい花をつけると評判の植物・ミロガンダ。
研究所ではその成長促進を図ろうと、ガンマ線の照射など様々な実験が行われる。
しかしそんな最中、ミロガンダは研究所から姿を消した。
時を同じくして、ミロガンダを持ち帰った冒険隊のクルーが惨殺される事件が頻発する。
調査に出た科学特捜隊の前でクルーを襲ったのは、自立歩行する植物と化したミロガンダであった。
事態を重くみた科学特捜隊は、スーパーガンでミロガンダの焼却を図る。
しかしミロガンダはスーパーガンのエネルギーすらも吸収し巨大化してしまった。
植物怪獣・グリーンモンスと化したミロガンダは街を破壊し始める。
科学特捜隊の女性隊員・卯月メイはグリーンモンスを止めるべく、ウルトラミレーヌへと変身する。
「ここから先にはいかせません!」
夜の町に美しい女神が降臨する。グリーンモンスの進路を塞ぐとファイティングポーズを取るミレーヌ。
スーパーガンのエネルギーを吸収したことを考えると、安易に光線技で攻めるわけにもいかず、見に徹してしまう。
「コォォォォ・・・」
いきなり目の前に現れた障害物を威嚇するかのように、唸り声をあげるグリーンモンス。
時計塔を間に挟んで対峙するミレーヌは、足元に振動を感じて飛び上がった。
「たぁっ!・・・あれは?」
ミレーヌが立っていた所には、地面の下から触手状の蔦が現れ蠢いていた。
「地中を這わせていたのね・・・捕まるわけにはいかないわ!」
空中に逃げたミレーヌに対し、今度は直接蔦を伸ばすグリーンモンス。
身動きできないミレーヌに直撃するかと思われたその時、蔦はすべて刈り取られ地面に落ちた。
「ティアラッガー!」
ミレーヌの頭部に輝くティアラは、持ち主の念で様々な形状の武器に変わる。
円月輪のように変形したそれはグリーンモンスの蔦を切り裂き、ミレーヌの頭部へと戻った。
そのまま地面に着地するミレーヌ。足元には切り落とされた蔦が転がり、その断面からは透明な液体が漏れ出していた。
「このままミレニウム光線で・・・えっ?」
必殺の光線を放つべく構えようとしたミレーヌの目の前が霞み、体の自由が利かなくなる。
そのまま膝をついてしまうミレーヌ。
「体が重い・・・けほっ・・・それに、息が・・・」
呼吸もままならず、体も動かせない。
原因を探るミレーヌは、先ほど切り落とした蔦から出た液体が気化して煙を上げているのを確認した。
「このガスが原因なの?」
グリーンモンスのもととなったミロガンダは肉食の植物であり、獲物を捕まえるために体内で麻酔ガスを生成する。
巨大怪獣となったグリーンモンスのガスはさらに強力な武器となっていたのである。
本体からガスを振りまきミレーヌへ近づくグリーンモンス。
ミレーヌは少し吸っただけでもダメージのあったガスを、今度は直接浴びせられてしまう。
「あぁん・・・かはっ・・・」
苦しむミレーヌの姿に効果を実感したのか、倒れたミレーヌに直接のしかかり、ガスの原液を流しかけるグリーンモンス。
体全体に麻酔液を廻しかけられ、ミレーヌは体全体がマヒしてしまった。
ピコンピコンピコン・・・
カラータイマーも悲鳴を上げるように点滅し、危機を知らせてた。
「はぁっはぁっ・・・このままじゃ・・・」
呼吸もままならず、されるがままになってしまうミレーヌ。
相手の弱体化を確認したグリーンモンスは、次の段階へと駒を進める。
新たに生やした蔦でミレーヌを拘束するグリーンモンス。
その体を拘束すると、自らの体へ埋め込んでいく。
ミレーヌは四肢を拘束され、グリーンモンスの体に磔にされてしまう。
「コォォォォ・・・」
捕らえた獲物を誇示するかのように、声を響かせるグリーンモンス。
そのまま、現れるとき出てきた穴から地中へと帰っていった。
グリーンモンスに連れ去られてしまったウルトラミレーヌ。
はたして彼女はグリーンモンスを倒し、平和を取り戻すことができるのであろうか・・・
続く
次回予告
麻酔ガスを浴び、抵抗できなくなったミレーヌを連れ去ったグリーンモンスの目的とは何か?
暗い洞窟内にミレーヌの苦悶の声が響く!
次回「ミロガンダの秘密 後編」
さぁ、来週もみんなで見よう!
6月下旬公開予定です!