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ツイッターに投稿したこれのネームとか、

近いテーマで他の話もできそうだな。ってメモです。


ネーム



このお話はちょっと前から描こうと思ってぼんやりネーム考えてたので

ネームの段階でほぼ完成形と同じだ。すごい。

いつもはネームから完成までにメチャクチャ変わっていくので。


ネタ出し段階で取り残された小ネタなど

社会人だけじゃなく、赤ちゃんや子供もフェイスモニタ付けてる

赤ちゃんの微妙な表情変化を読み取って、泣いてる理由を表面に表示したり、親が目を話してる間に危険を察知してアラートを出したりできる。

内側には赤ちゃんが見たい映像を流しておける。


小さな子供が自分の不調を言語化できないときにも内側カメラで表情を読み取って、親に伝えることもできる。


地図アプリや交通情報とリンクして、道路への飛び出し防止の緊急視線操作。

内側モニタに表示されている視界を左右にグイッとずらしたり、地面を傾けて重心移動を促し、自然に方向転換させる。


 「我が子の表情くらい読み取れるようになれ」というお決まりの批判も出たが、

 「ただでさえ子供の顔ばかり見てる余裕ないのにそれができれば苦労はない」

 という圧倒的現実は批判を当然のように弾き返した。

みたいな嘘エッセイ漫画が描けそう


フェイスサロン

21世紀初頭における「美容整形外科」のようなもの。

再生医療とサイバネティクス技術の応用で、ほとんどどんな顔にもなれるし、

身体改造レベルの人間離れした顔にもなれる。

人工顔面をまるごと作る職人は「造顔師」と呼ばれたりする。

「顔を自由に作り変えられるようになったら有名映画女優ばかりになってしまう!肖像権の問題もあるし、誰が誰だかわからなくなるだろ!」という話があるが、

VRChat見る限り「美少女もクリーチャーも悪のロボット幹部もいるのが普通」なので、人類が一つの顔になることはないだろう。

あと、「フェイスモニタ」の社会では基本的にいつもアバターを表示してるので、整形した素顔がどんな顔だろうと問題ではなのだ。

そして、「自分の顔」を取り戻した世代の人類は

「自分に見せるためだけの顔」を美少女やクリーチャーやロボットの顔に改造して暮らしを楽しんでいたのだ。

という話。


誰の顔も知らないが、それが自分の顔を保証しているのだ

いつの間にかフェイスサロンは密かに大盛況。

街ですれ違う他人も取引先も同僚も上司も後輩も本当の顔は知らない。

学生時代の友人も幼馴染も実家の両親も

今本当の顔がどうなっているか知らずに暮らしている。

だがそれこそが「自分の顔」を

保証しているのだと思う。

↑自分の体の権利を自分で持つということは、他人の体の権利に口出ししないということなのだ。みたいな話。

フェイスモニタは「内側モニタに写った他人の顔を勝手にに書き換えられる」という特性もあるので、「実際に相手に言わなければ他人が自分の顔をどう見てるかにも口出さないこと」からのアプローチも必要そう。


他人の顔を好き勝手書き換えて暮らす社会という面からのアプローチについて

「素顔」「整形前の顔」に『本物』という価値があるように言われていた時代もあったが

いつでも他人の顔を自分好みに書き換えられる時代に他人の素顔なんて誰も見たがらないのだ。

昔、美容整形は「元の写真残ってるんだから整形したのバレるじゃん」とか

「整形した顔で結婚しても子供の顔でバレるじゃん」とか、要するに

「意味あるの?」なんて言われていたらしいが、誰もが他人の顔を

好き勝手に書き換えられるようになっててからはほとんど聞かなくなったという。


「フェイスモニタ」成立に関する考察

スマートグラス普及の障壁のひとつに

「いつ誰から盗撮されてるかわからないと考えると怖い」ってのがあると思うんだけど、

携帯電話にカメラが搭載された当時も似たような問題があったんだと思おうけど、ほとんど全員がスマホ持ってる社会では怪しい動きすれば「盗撮犯」として盗撮される嫌なバランスで安定してる感じもある。

フェイスモニタは「自分もフェイスモニタをかぶっちゃえば誰に見られててもプライバシーは保護される」って安心を得ようとして、一気に普及した。

みたいな経緯があったのかもしれない。


顔と仕事人格の分離

『顔』の外部化は、自己と経歴・実績・立場・役職の分離に成功した。

「素顔が見えない人と仕事したくない」「従業員の私生活まで把握してないと不安」

なんて言ってた人間も、いざ「自分の仕事」と切り離された「プライベートの自分」を

手に入れたらその心地よさと、それらを混同される嫌さを発見したようだ。


これは「肩書を自分自身の人格とごっちゃにしてる上司が部下も立場と人格をごっちゃにしてしまい、部下を自分の所有物のように扱ってしまう」とか、

「定年退職して役職を失った人がスカスカな人格と失った肩書とのギャップで苦しむ」みたいな部分をなんか描けたらな~

と思ったんだけど、別に問題提起や風刺がしたいわけではないので今回はうすーくうすーくして2P目の注釈に入れました。




そんな感じの小ネタをポコポコ思いついてたけど、

前回の『並体験』で思いつきを詰め込みすぎて主題がぼやけてしまったことを

反省して、今回は

「他人の望む顔を表示できるモニタのおかげで自分の顔を取り戻した時代」

一点に絞って描いてみました。

なんかいい感じになった気がして嬉しい。


またこぼれた小ネタでなんか描きたいので描けたらツイッターとかに上げます。

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