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ーーーーーーー↓更新された最新話はこれ↓ーーーーーーー


File.18 都内連続殺"宇宙人"事件④

http://comic-medu.com/wk/tokyo_immigration


単行本

東京入星管理局①巻

東京入星管理局②巻


ーーーーーーー↑これは単行本↑ーーーーーーー



※18話の内容に触れてます。読んでからこの記事を見るのがおすすめ。


おまけ


今回のおまけは頑張って描いた先生の作画工程!

漫画なので、1秒見て

「なんかすごい事が起きてるな~」

って事が伝われば十分なんですけど、

後で自分で見返して「窓、すごい頑張ったな~」って自分を褒めたいので

スクショ残しといたので公開します。

いつかまた描くかもしれないときのための備忘録も兼ねて。


そもそも先生は、もっとサラッと討伐される予定だったんですけど、

描いてみたらめちゃくちゃ大暴れしてパート④全編に渡って登場したので

「なんでこんな大変なデザインにしたんですか!?!?!?」ってなってました。


敵怪人は1エピソードしか登場しないゲスト主役的存在なので、

多少作画コストがかかってもミチミチにかっこよくして良し!

ってところが大好きで敵怪人大好きなんですけど、

パート④の先生は本当に「こんなに活躍するって聞いてないよ!!」ってなってた。

画面をめちゃくちゃにする敵がいっぱい活躍して嬉しい。


①下書き

もちもちしたチューブを良い感じにうねらせながら描きます。

なんとなく先端が人物の方を向いてる感じに。

こいつデカすぎて、どうやって移動とかするんだろう?

と思ってた時期にシン・エヴァを見たので、

4444Cみたいにチューブを回転させつつくねらせて這いずるんだな!と理解しました。

たぶんそうだと思う。


全体像は漫画の中では見えてないけど、

変身解除の時、頭側から出てきたので[1]っぽい雰囲気だったけど、

実際は[2]が近いのかも。

いや地球の重力とのバランスで結局[1]なのかも。

2話3話の仕立て屋さんといい、窓は放射相称っぽい宇宙人を描きがち。

そっちの方が重力とか関係なく全方位対応に適応してる感じが出て宇宙っぽいので。


②アウトラインを描く

白抜きペンで描いていく。


③ハネを描いていく

白抜きペンでざっくり形を作っておく。

あとでちゃんと描くけど、だいたいどのくらい画面が埋まるかの目安。


④斜めのラインを描いていく

あとから考えると、斜めのラインより先に全体のチューブの形に沿う

ラインを描いた方が脳が疲れなかったかもしれない。


⑤交差する斜めのラインを描いていく

網目が出来た!

網目ができるとなんとなく立体感が出た気がする。


⑥網目に沿って細い線を増やす

増やします。


増やしました。


⑦チューブの流れに沿った線を描く

縦の線です。チューブのねじれとかも見やすくなったね。


⑧チューブの流れに直交する線を描く

輪切りにする感じ。チューブのムチムチ感が感じられるようになりましたね。


⑨細いラインを足した

足しました。太いラインの隙間が寂しかったので。

⑩顔の渦巻を描く

顔なのか?でも先端を人に向けたりしてるので、

なんらかの感覚器官が備えられているようですね。

もののけ姫っぽい。


⑪顔の渦巻の拡張

よりもののけ姫っぽくなった。

もののけ姫好き。

野生ヒロイン最高。


⑫顔の基本構造を描き込む

巻き貝の断面みたい。

入星管理局に登場する宇宙人に海産物モチーフが多いのは、

窓が「わざわざ地球に来るってことは大地より海を目指して来る確立が高いでしょ。7割が海の星なんだから。なら海っぽいやつが多いほうがそれっぽいな。」と思ってるから。


⑬顔の構造も細かい線で埋める

埋めました。

⑭ハネの透明度を戻す

ここで「あ、けっこうハネで潰れるところも描きこんじゃったな」となる。


⑮ハネを増やす

レイヤーを増やして顔の方にも二重三重に足していく。

このままだとハネ同士が白抜きでくっついちゃうけど、

次の工程で加筆して整えるので大丈夫。


⑯加筆

ハネの加筆とか、チューブ同士の前後関係見やすくする白カケアミとかを

わーっと入れました。


⑰仕上げ

白抜きペンの縁を白でなじませたり、トーンを入れたり、火の粉を散らせたりした。


完成!

これを12回くらいやりました。胴体だけならもっと。



↓前回はこんな感じだったのでだいぶ描き方が変わってしまった。

↑これせっかくの見開きなので、単行本になるときには脳内のイメージに近い今回の描き方にバージョンアップしたいですね。


先生のデザインの話

脱いだ姿は、

・カイロウドウケツ

・もののけ姫のサンの仮面みたいな電気シェーバー

・坑道掘削装置

・繊維の偏りが翼っぽく見える

みたいな感じです。

カイロウドウケツ以外はぼんやりしたイメージのまま描いてたらあんまり似てなかった。


チューブの中は空洞で、微小なガラス繊維の集合体の網で出来てる。

空間に漂う餌をチューブ状の網で濾し取って吸収するような食性みたいです。

だからケネスは「ガラスの鰓」って表現したんですね。

繊維同士をつないでる粘度の高い間質組織がちょっと動いて、

網を構成する微小な繊維辺を繊維に沿ってちょっとスライドさせる。

っていう小さな動きを編み全体で同時にやって

全体を動かしてます。網が全部筋肉みたいなもの。


先生がカイロウドウケツで、敵対してたのが甲殻類の幇ということは、

先生とカニヤクザたちはある種の共生関係だったんですね。

2種完結の闘争の檻の中で行き続けている共生種族だったのです。

限りなく広い宇宙に旅立ち、お互いがお互いを脅かさずに行きていける

ほどに文明を発達させても、彼らはお互いの天敵を求め、そして出会ってしまうのです。

結果的に宇宙のいろんなところで種族間の小競り合いをやってる迷惑なやつら。



先生は半炭半珪人(ハーフシリコニー)?

File.16のラストに先生は入星管の調べによると「半炭半珪素人」となってたり

File.17で人間(炭素生物)を見下してる感じがあったけど、

実際は「部分的にガラスでできが構造を持つ炭素生物」なんですよね。

珪藻とかウニみたいなもん。

珪素生物はドラゴンとか賢者の石みたいなもんで、

「レアすぎて超有名」って感じの存在なので

先生のように本物の珪素生物を知らずに

「俺は珪素生物だぞ!お前ら炭素生物とは違うんだぞ!」

って感じで自我を肥大化させて迷惑がられてる奴らが結構いそう。

”本物の珪素生物”ってなんだ?そのうち漫画に出したいですね。



先生の思考子(インスピレーション)

↓ここすき。

先生が「思考子(インスピレーション)」と呼んでいるものは、

それぞれが独立しつつ相互作用を持つ思考ネットワークのパッケージみたいなものです。

人間の場合は脳の神経細胞に限らず全身に張り巡らされた神経のネットワークの

”形”がそのまま一つの巨大な回路であり各所でそれぞれ演算するものなんですが、

先生の場合は人間で言う「全身の神経細胞ネットワーク」が一つの細胞くらいの

小さな思考素子として独立して体の中にいっぱい存在してて、

それを集めて思考したり、分散して巨大な体を効率的に制御したり、組み替えて様々な宇宙生物の思考をトレースして擬態したり

そういう事をしていたんです。窓が知る限り。


思考子は先生を構成する微小なガラス繊維の集合の隙間を表面張力で埋めるように

存在する限り無く粘度の高い間質組織の中をゆっくり流れていてます。

思考子は普段は全身に分散しているので、ある程度ならどこを破壊されても

問題ないのですが、思考子が減れば思考能力が減るし、

減りすぎると自我が意味消失します。

ピンチに陥った先生は、自我保存に必要な量の思考子を集めつつ、

窮地を脱する策を考えるために、物理的に急速に一箇所に思考子を集めました。

そのせいで、本来無いはずの「本体≒弱点」が生まれちゃったんですね。

その弱点を突かれたわけだけど、結果的には思考子を一箇所に集めていたおかげで

全身を丁寧に焼き尽くされて殺されることはなく、

巨大な体から分断されて無力な本体として逮捕される事になりました。

よかったね。


先生の疑似本体のデザインは

・前後左右が反転したハルキゲニア

・人間の脊椎

って感じです。

少年に幻想の真実を見せて惑わし続けてきた存在なのでハルキゲニア(幻惑するもの)。

それも「間違った姿」の。

人間の脊椎は人間に擬態していた影響だと思います。



今日は以上です。

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