Gamble Box 2 Ep.4 (Pixiv Fanbox)

「くはあぁぁッ！！」

全力を尽くしたフルスイングだったため、額に閉ざされた反動は相当、指を骨折したユウマが左手をつかんで大声を上げる。

アキエも脳震盪を起こすほどの衝撃力を受けたが、このチャンスを逃すわけにはいかなかった。

ロープでふらつく体を立て、反動を使ってユウマに前進する。

( クソ野郎が…！でも、右手は生きている…！テメーの拳が届く瞬間が最後、カウンターで打ち倒して...！)

ド！ド！ド！ド！ドッ！

「おうッ...！！んおッ...！！ぐはッ...！！」

ユウマの想像を上回る高威力のボディ連打。

胸部を狙った高いボディに肺を圧迫されたユウマがカウンターを打つ間もなく苦しい呼吸を吐き出す。

ズゴッ！！

【 アキエ選手の大反撃！！あのユウマが追い込まれている！】

「なにやってんのよ！あのクズは！」

十分なアドバンテージがあったにもかかわらず、一気に形勢が傾くと、コユリの本音が肉声で飛び出す。

いくらコユリ達に有利に組まれた試合だとしても、他の来賓も訪れている試合。

序盤ならともかく試合が盛り上がってきた今、無理やり割り込んではコユリのイメージが失墜するのは当然のこと。

「このまま負けでもしたら脊椎骨を折ってやる！」

パーン！！

「ぐはあぁッ！！」

脊椎近くの後方を狙ったリバーブロー。

脊椎を直接攻撃しなかったため一瞬見分けがつかなかったが、明白な反則の意思を持って打った一撃。

反則判定が下される危険はあったが、そのような甘い考えなど...血が上ったアキエにはもはや問題ではなかった。

ズガッ！！

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GAMBLE BOX 2 EP4(JPG)

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(prepare)

Gamble Box 2 Ep.3

ゴンッ！！ 「おえぇッ...！！」 1ラウンド半分の時間の中、ヘビー級パンチに乱打されたアキエの体がラウンド終了のゴングに合わせロープ上に崩れる。 「ククク、有名人も大したことないな...！」 続いた2ラウンド。 1ラウンドですでに相当なダメージが累積したアキエの体は、本来の機能を発揮できずサンドバックを免れ...