ハラパン・クエスト05 (Pixiv Fanbox)
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【 そろそろ2ラウンドの終盤!しかし、ジルパ選手全然相手にならない!】
ゴッ!!ズゴッ!!バスッ!!
「おごッ!!おぅッ!!ぶげぇッ...!!」
「先にしかけておいてこんなもの?」
...
..
「少し油断しすぎじゃない?ガードでもちゃんと上げて戦うのがいいと思うよ。」
「ピナは心配しすぎなの!この辺の拳姫って言っても、あのクロリカくらいでしょう?森でパワーアップした私の相手じゃないわ!」
「またそやって… どうなっても知らないよ?」
「くぅ...!コムスメが、もう勝ったつもり…?」
「あ、姉御!思い出しました! あいつシャンパンタウンであのメタルスライムのリズベットを叩きのめしたあいつですよ!」
「はぁ~?そんなのとっくに気づくべきてしょう!今さら遅いんだよ!」
「ど、どうしましょう、姉御?」
「姉御、これを使ってみましょう!」
ゴブリンのウォルターが腕の中から薄っぽい茶色の液体が入ったポーションを取り出す。
「飲めばパワーが通常の3倍!名付けて『プラセボMAX!』」
「そんなものがあったらさっさとよこせ!」
ごくり!ごくり!
「なにか力が漲っている気がする...!よくやったわ、ウォルター!さすが大学出たやつは何か違うことあるわ!」
「へへっ、これを使って一気にしとめましょう!」
カーン!
ドズーン!!
「んぶぅッ...!!」
ちょっとした油断のせいか、カエデはボールが鳴る直前までファイトポーズを取らず、その隙にボールより0.5秒先に突進してきたジルパがカエデの空いているおなかにボディーアッパーを叩き込む。
【 おっと!開幕同時に突進! そしてボディアッパー!カエデ選手のガードを ついに破ってジルパ選手のボディアフが綺麗にクリーンヒット!】
ゴッ!!ズゴッ!!バシッ!!
【 ジルパの怒濤のラッシュ!サンドバッグ関係の完全逆転だ!】
「さっきはよくもやってくれたわね!おらぁっ!」
ドゴッ!!
「ごぶえッ...!!」
つづく
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ハラパン・クエスト06
ゴッ!!ズゴッ!!バシッ!! ズゴッ!! 「んぶうぅぅッ...!!」 「おおッ...!!んおッ...!!」 「何が、よくもやってくれたよ...!」 ドガッ!! 「ぶげッ...!!」 「そういうの全然こっちのセリフなんだけど!」 ドッスン! カン!カン!カーン! 「んおッ...!!んがッ...!!ぐぶッ...!!」 「石頭の姉御には...
ハラパン・クエスト04
ワイルドストーンの住民に一番謎の種族について尋ねるなら、それは妖精族だと答えるだろう。 エルフ領近くの森に居住しているという曖昧な情報だけが知られているだけで、普通のなら、生前に会うことすら非常に珍しい種族。 そのせいか、カエデの同行であるピナはトラブルに巻き込まれることが絶えなかった。 「見てくだ...