鈴ちゃんドロップキックRe: Ep.1-1 (Pixiv Fanbox)
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「まだ続けますか!」
「んあッ...!!んぐうあぁッ...!!」
「ヘルズフレアのレッドウィップ!今度こそ鈴選手を叩きのめすと自信満々に宣言したが、またこのザマ!今度の試合まで負けたら3連敗!耐えてはいるが、このままヘルズフレアの格は守らな...!」
プツャァァッ!
「何と!ここで失禁、それと同時に失神…!この試合、再び夢原 鈴選手の勝利で飾った!中村さん、この結果いかがでしょう!」
「まあ、ある人はヘルズフレアという団体がプロレス界の大きな脅威になると言っていましたが、今になってはただのコスプレ団体に過ぎませんね。脅威といえば、後の清掃員さんの話でしょうかね。はっはは!」
半年前から登場して活動を始めた謎のプロレス軍団ヘルズフレア。
メンバー全員がヒール系女性で構成された彼女たちは、殺人レスリングを宣言し、人間を超えたパワーで数多くのレスラーを再起不能にさせ、短期間で大きな波及力を行使していた。
そんな時、彼女たちに対抗して現れたのがシスター出身の美少女レスラー夢原 すず。 常識を超えたパワーと術でヘルズフレアたちのレスラーたちを次々と倒し、今プロレス界の話題は彼女に集中していると言っても過言ではなかった。
....
...
「夢原さん、今回の活躍も拝見いたしました!それとして、神を祀るシスターがそんな破廉恥な格好でいいのですか!」
「あ、あの…。困りますぅ...。」
その頃、ヘルズフレアの前線基地。
今日の試合の凄惨な結果にヘルズフレアの幹部エレクトロ·マリアはとても不愉快だった。
機械装置でできた彼女の頭のぜんまいがきしみ、不協和音を出すようだった。
「もう終わったんじゃない~?」
もう一人の幹部、クイーンスライムのネロミが無神経に投げた一言がマリアの耳を掻く。
「ヘルズフレアの未来を背負う看板スター括弧予定様がリングの上で失禁KOだなんて、犬骨折って鷹の餌食になるってこういうことね。」
「随分気楽ようですね。」
「なぜかわかる?あまり頭いいことでもないのに、そんな回りくどいことをするからこういう事になるのよ。リーダーがいなくなって、あんたがリーダーにもなったつもり?」
「岐路に立ったヘルズフレアにとって、後進育成は必要な判断だったはず。それとも何か?言いたいことがあるみたいですがちゃんと言うのはどうでしょう。」
「どうせもうお前のアレじゃだめだということくらい分るでしょう?私ならすぐボッコボコにできるけど?」
「ふん、勝手にやらかすくせに、何をいまさら。まあいいでしょう。やるからには徹底的にやってほしいですね。」
これ以上向き合いたくないようにマリアが去った後、ネロミがスクリーンに映ったスズを凝視しながら口元をにこにこさせる。
「くふっ、少し変わったけど、あの時のコイヌちゃんであってるわね。退屈だった時にちょうどいいわ。どこまで成長したのか見てあげようじゃないの。」
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鈴ちゃんドロップキックRe: Ep.1-2
以前レッドウィップを倒したリングで、スズはかつてない強敵を相手にしていた。 ガッ!!ズゴッ!! ゴッ!! 「うぶぅッ...!!」 腹パンで先制をとったネロミがスズを持ち上げてマットにたたきこむ。 【 ヘルズフレアのネロミ選手、強力なパワーボムだ!スズ選手はリングに上がってからやられるばかり!反撃の狼煙はま...