ネコノアナR ~ 腹パン地獄 Ep.1-1 (Pixiv Fanbox)
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とある繁華街の地下格闘ドーム。
ネコノアナと呼ばれるこのリングで、ボクシンググローブだけを着用した裸体の少女たちが血まみれの血闘を繰り広げていた。
ネコノアナの新人ファイターの柚花 織江は、自分が置かれている状況が納得できないかのように荒い言葉を吐いていた。
「何で私がこんな目に…!」
~ 1 週間前
ドズッ!!ズンッ!!ドボッ!!
「ぐあッ…!!あえッッ…!!」
人通りの少ない路地、織江が多数の巨漢たちに囲まれ、腹パンを殴られながらリンチされていた。
名望のある金融系投資家で知られる織江の父親。
しかし、彼が発行した仮想通貨がある種の理由で大暴落し、金融詐欺に巻き込まれるようになった彼は、海外に姿を消すことになる。
普段父親と仲が良くなかった織江は父親を探すより日本に残ることを選択した。
「誰があんな逃亡者人生なんか...!私は私なりに生きるわ。勝手にしろっつの!」
そのように自分とは関係ないことだと思っていた織江だったが、まもなく織江の父親を追う秘密の会が織江を訪ねてきて暴力と脅迫を行使し、会員の中には警察関係者や高位官職者も含まれ、他に頼る所もなかった織江は父親の借金を返すために半強制的にリングに参加することになる。
【 ホンコーナー!今日デビューの新人! 先日、詐欺コインで不当な利益を得て行方をくらましたその男の一人娘、悪徳令嬢の柚花 織江。それに応酬するのは青コーナー! ネコノアナのベテランボクサーリトルピギー藤中 千恵子ぁ!】
リングに上がってきたデブの女がまるで威嚇するように織江の目の前で両手をぶつける。
「お前、この前のザコブタじゃない。また殴られに来たの?」
「新人相手だと聞いて誰かと思ったら先輩だったとは。偶然ラッキーパンチを飛ばしたことでうぬぼれているようだが、今日その偉そうな顔をミンチにしてあげますよ!」
【 今日の新人は華麗なデビューを飾るのか!それともリングの生け贄になって光が当たらない底まで引きずり下ろされるのか!それではファイト!】
ドズッ!!
「ぶげぇえッ!!」
歪んだ家庭環境のせいで悪名高い問題児だった織江は、その日も不良たちを相手にけんかをしていた。
相手は一学年下の藤中 千恵子。彼女は打たれた所が良くなかったのか、パンチ一発で失禁までして、これ以上立ち上がることができなかった。
「先に仕掛けたくせに腹パン一発で伸びてるのちょう情けねぇ! せっかくグローブまで着用したのに全然無駄じゃない。まさかこれで終りとかないだろうね。立ってよ!今日一日気分も悪いし、気が向くまでサンドバッグで使ってあげるわ!」
....
...
こんなザコブタ、ちょう楽勝じゃん。早く打ち倒して1勝積み立てるのよ!
しかし、それが安易な考えだということに気づくには長い時間がかからなかった。
ズバン!!
「ぐうッ...!!」
千恵子のボクシングスキルやセンスは大したものではなかったが、体重がこもったパンチは相当な威力を持っていた。
前日の恨みなのか智恵子は執拗に織江の腹部を狙ってきて、あまり鍛えられず織江自らも弱点だと思っていた腹部が集中攻撃されると、ペースを維持できず、なすすべもなく殴られるだけだった。
「どうしたんですか? 先輩。まるでサンドバッグじゃないですか。この前のように腹パンでKOしてみなさいよ。ホレホレ!」
( こ、こいつ···!少し殴られたからって調子に乗りやがって…!)
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ネコノアナR Ep.1-2
しかし、その後も逆転のチャンスは訪れず、第3ラウンドが終わるまで全身サンドバッグとなり、千恵子のパンチに蹂躙されるだけだった。 「オラオラ!もう一発!」 ドズンッ!! 「んぐえぇえッ...!!」 ゼロ距離から入ってきた千恵子のボディアッパーが織江の腹部の奥深くに食い込んで上半身の力が抜けた織江が胴体を刺...
ネコノアナIF-1
ズバン!! 「んぶぅううッ!!」 【 おっとー!新人の会心のストレート!これは大逆転のチャンスになるのか!】 「サンドバッグになるのが願いなら望み通りにしてあげるわ!」 バン!!ズバン!!ドボォ!! ズバァアン!! 「ぶがッ...!!」 カン!カン!カーン! 【大逆転だ!柚花織江選手!千恵子選手を見事に破り...