MC☆あくしず69号 (Pixiv Fanbox)
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MC☆あくしず69号が6月21日に発売となります。
今回は『第二次大戦の未成戦艦/空母』特集ということでみこやんはドイツのH39級戦艦とグラーフ・ツェッペリン級航空母艦の解説を担当しています。
どちらも擬人化されてゲームなどで名前はお馴染みになってると思いますが、それらがどのような艦艇となる予定だったのか?が紹介されます。
詳しくは本誌を見ていただくとして・・・またゲームネタです。
長らくゲーム会社でジタバタしているとまれにプロジェクトの開発中止という悲しい経験をいたします。
中止に至る理由は「このままリリースしても売れそうにない」とか「想定以上の予算超過」や「会社の方針変更」とか「選択と集中」などいろいろあります。
中止がプロデューサーから通達される前から制作現場ではなんとなーく「中止になるんじゃね?」的な噂は流れてしまうものです。ディレクターやチーフクラスには来る後退戦に備えて事前に中止の内示があったりもしますが、そこはそれ。万が一の中止撤回のチャンスに賭けて制作体制や士気の維持に努めます。
リリースされないゲームなど誰も苦労して作りたい訳ありません。
ディレクターやチーフの鼓舞も虚しく段々と制作現場の空気はどんよりしてきます。
そしてある日、プロデューサーから制作現場全員を集めた会議室で正式に中止が通達されます。
その頃にはみな寝耳に水、というよりも「あぁ、やっぱりな」という感じです。
必要とされるデータは揃い、各部の構築も80%は完了しており、そろそろデバッグ体制も構築し、もうゴールはハッキリ見えている!という状況の中止宣言はわかっていてもガックリ来ます。
中止が告げられた日はみな早々に定時で切り上げ、飲み屋さんでそれぞれくだを巻いたりします。大体は会社の愚痴ですが、もしリリースできてたらなぁ・・・のような話になったりもします。
翌日は普段通り出勤して、残務処理が始まります。
多くの技術資料や設定資料を整理したり、シュレッダーで処分します。苦労して作り上げた担当箇所の資料を少しだけ感傷的に眺めてはダンボールに詰め込んでいく。そんな感じの作業が続き、整理が終わった人間から他部所への移動するもの、転職するものなどプロジェクトチームから人がポツリポツリといなくなっていきプロジェクトは終了です。
クリエイターは皆さん苦労して作ったものに対して執念深いもので、散り散りになった先々でささやかに復活戦を挑んだりもするのですが、それはまた別のお話です。
というわけで、未成艦たちにもいろいろなドラマがあるんだろうなぁ~と楽しんでもらえたら嬉しいです。
そういや本誌連載の「萌よ!戦車学校」では湾岸戦争が取り上げられていますが、もう湾岸戦争もだんだんと歴史になってきているんだなぁ~と思いました。