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クラスの一軍女子『衛藤ユリ』。


その輝く美貌と豊満なスタイルにより

男女共からもてはやされ、

そこそこ頭もよい、才色兼備な彼女。


そんな評価を鼻にかけ、

ちょっと小生意気な部分もあるのだが

「そんなところも可愛い」なんていわれる始末だ。



彼女には明るい将来が約束されているかようにみえたが、

ある日の下校中に、何者かによって

拉致されたことで大きく人生が狂ってしまった……!



「あ゛あ~~~~~~~っハハハハハ!!!」

「腕下ろさせてえェェェ!!!」


今、彼女は出口のない無機質なグレーの部屋の中で、

衣服を剥ぎ取られたすっぽんぽんの格好で

女の子1人には厳重すぎるほどの固い拘束を施され、

バンザイの姿勢を強制されている。


下半身は床に埋め込まれており、

動きが非常に制限された状態だ。


そんな無防備で柔らかい肉体の、

「腋・脇腹」という、

絶対に人に触られたくないような敏感な部分に

マジックハンド達が執拗に食らいつく。


お年頃の女の子である由紀が

そんなくすぐったすぎる刺激に一瞬でも耐えられるはずがなく、

あえなく笑い狂うだけの人形と化しているのだ。


(ここはどこ?)

(誰が何のためにこんなことを?)

(いつアタシは解放されるの?)


そんな考えは、

肉体へ送り込まれるくすぐったさの洪水の前に

とうに押し流されてしまった。



(腕を下ろさせて……!)

(くすぐったい腋の下を守らせて……!

(脇腹をもみほぐしてくるマジックハンドを払いのけさせてよぉ……!!)

(くすぐったいくすぐったいっ!!くすぐったいよおおぉぉおお!!!)



今はくすぐったさだけが由紀の脳内を支配している。



部屋には、ユリの腹から絞り出される笑い声と、

拘束具がガシャガシャと鳴る音だけが空しく響き渡る。


いつ終わるともしれぬ

壮絶なくすぐったさの中で、

由紀は全力で笑い続ける。


(おわり)



<文字なしver.>




本能のまま描き始めたやつは、だいたい拉致監禁モノになる傾向あり。

心が求めているのかもしれません。笑

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