ただいま (Pixiv Fanbox)
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6月2日、オムツの日は毎年恒例のみのりちゃんです。
昨年の続きになります。まだ見てない方は先にこっちを見てね。
『みのりちゃん、お家に着いたよ』
…はい
『ほら、お母さんが待っててくれてる。みのりちゃんのお母さんは優しいね』
……
『それじゃ降りましょうね。今日は荷物が多いから先生が一つ持ってあげるね』
あ、ありがとうございます…
「おかえりなさい、みのりちゃん」
た、ただいま……ママ…
「あら、その紙袋はどうしたの?
そ、それは……
『実はみのりちゃんがお昼寝の時にウンチをお漏らししてしまって』
「あらあら、それはご迷惑をおかけしました」
『いえ良いんです。ただ、いつもより1回多くオムツ交換をすることになってしまったので用意していただいているオムツを使い切ってしまったんです。足りない分は園のオムツを使いましたが今後のことを考えると、替えのオムツをもう1セット増やしてほしいのですがよろしいでしょうか?
「わかりました。明日から1セット多く持たせておきます。お借りしたオムツは洗って返しますね」
『いえ、大丈夫ですよ、みのりちゃんにピッタリのサイズでしたし、風間さんのお宅で使ってください』
「お気遣いありがとうございます。オムツはいくつあっても良いので本当に助かります。
『それと大変申し上げにくいのですが、このままウンチお漏らしが続くようであれば今いる年少クラスから保育クラスに落第していただくことになります』
「どういうことですか?」
オシッコのお漏らし程度であればいいのですが、ウンチのお漏らしは処理の対応や臭いによって他の子に良くない影響が出るおそれがあるので』
「そうなのですか…」
『保育クラスについての詳細は連絡ノートにまとめておきましたのでそちらをご確認ください』
「ご親切にありがとうございます
『ご希望であれば明日からでも保育クラスで受け入れることもできますがどうしますか?』
「みのりちゃん、どうする?」
えっ…あ、あの…えっと……
「ふふ、すぐには決まらないみたいなのでとりあえずは年少クラスのままでお願いします。本人が希望するようであればこちらから連絡します」
『わかりました。用件は以上となりますのでこれで失礼します。みのりちゃん、また明日ね。さようなら』
さ、さようなら…かなこ先生……
「また明日もよろしくお願いします」
「みのりちゃん、このままだと保育クラスに落第ですって」
……
「お漏らしが治ったら元の生活に戻すっていう約束だけど、どんどんお漏らしが悪化してるわね。このまま保育クラスにいって赤ちゃんからやり直した方が早いかもしれないわよ」
保育クラスは…嫌です…… 赤ちゃんになんてなりたくありません…
「そうは言っても、今日はウンチのお漏らしをしちゃったんでしょ? それに、さっきかなこ先生がお話をしているときにもオシッコをお漏らししてたわよね?」
え、どうして……
「分からないとでも思ってたの? あんなに気持ち良さそうな顔をしてたら横目に見てても分かるわよ。きっとかなこ先生も気付いてたはずよ」
き、気持ち良さそうな顔なんて…してません…
「お漏らしが気持ち良いって認めちゃえばいいのに」
……
「でも、お漏らしが治らないとますます元の生活に戻れないわよ。それに、自分の心配だけしてちゃダメよ。お母さんのこと忘れてない? 今もみのりちゃんとは比べ物にならないくらいキツイ退行教育を受けてるんだから。このままだとみのりちゃんのお漏らしが治る前にあなたのお母さんが体だけじゃなく心まで赤ちゃんになっちゃうわよ。それでもいいの?」
そんなの…嫌です… 早くお母さんを…助けたい……
「だったら早くお漏らしを治さないとね。今のまま頑張るか、それとも保育クラスで赤ちゃんからやり直すか。選んでいいわよ」
い、今のまま…頑張ります……
「…そう。まぁいいわ。私はどっちでも問題ないから。でも次に落第の話が出たら容赦なく保育クラスに行ってもらうからね。赤ちゃんに戻ってイチからトイレトレーニングをしてもらいます」
…はい
「それじゃ中に入って晩御飯を食べましょうか。っとその前にオムツを交換しないとね。濡れたままだと気持ち悪くてご飯どころじゃないものね。…そういえば替えのオムツを増やすならもう少し大きいバッグにしないといけないわね。ちょうど良いやつあったかしら」